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みなさん、おはようございます。
こんのゆるラジチアプップへようこそ。
この放送は、子どもも大人もゆったり過ごせるよう、
絵本とともに朝のほんのひとときをお届けします。
はい、今回も子どものための世界のお話から、
お話をお届けしたいと思います。
今日のお話は長くなりますので、
次回以降にも続けさせていただきますね。
タイトルは、『しょうがパンのぼうや①』です。
アメリカ民話です。
それでは、お届けします。
しょうがパンのぼうや
むかし、あるところに、
ちいさいおじいさんと、ちいさいおばあさんがいました。
ふたりには、こどもがありませんでした。
ちいさいふるいうちに、
ふたりでさびしくくらしていました。
ある日、ちいさいおばあさんは考えました。
そうだ、しょうがパンでかわいいぼうやをこしらえましょう。
おばあさんはにおいのいいしょうがをパンのこなにまぜました。
それからふくらし粉をちょっといれてこねました。
さあ、これでいい。
おじいさんがびっくりするほどかわいいぼうやができるでしょうよ。
おばあさんはねったこねあでかわいいにんぎょうのかたちをつくりました。
そしてチョコレートのじゃけつをきせました。
それからあおいすぐりのみをならべて、
ちいさいぼたんにしました。
ほしぶどうでめをふたつつけました。
ももいろのおさとうでくちをつけました。
あたまにはしろざとうのぼうしをかぶせました。
それからかおのまんなかにはなをちょこんとつまんでつけました。
みみをふたつ、てをにほん、あしもにほん、みんなかっこうよくつけました。
なんてかわいいぼうやでしょう。
さあ、これからふくらましてあげるよ。
ほんとうのぼうやのようにね。
おばあさんはほくほくしながらにんぎょうぱんをぱんやきかまどにいれました。
それからぱたんとふたをしめてうちのそうじをはじめました。
はいたりふいたりいそがしくそうじをしているうちに、
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おばあさんはしょうがぱんのことをすっかりわすれてしまいました。
かまどのなかでしょうがぱんのぼうやはふっくらふくらんできました。
こんがりこげはじめました。
けれどもおばあさんはまだそうじをしています。
やがておばあさんはなにかこげるにおいにきがつきました。
おや?
おばあさんはぼうきをもったままはなをふんふんいわせました。
たいへんだしょうがぱんのぼうやがこげてる。
おばあさんはぱんやきかまどのところへかけていきました。
そしてあわててふたをあけました。
するとそのひょうしにしょうがぱんのぼうやがぴょいととびだしました。
ゆかのうえをぴょんぴょんはねてあるいて、
だいどころをとおりぬけてにわへぴょいととびだしました。
それからもんをくぐってそとのみちへどんどんどんどんかけだしました。
はいきょうはここまでです。
またつづきはあしたのほうそうでおはなししていきます。
どうなるんでしょうね。しょうがぱんというところ、
アメリカならではですね、ジンジャーブレッドといったところでしょうか。
はい、それではきょうもおけきくださりありがとうございました。
こんでした。ではまた。