1. ながら聴きラジオ『キコアベ』RISE AS ONE
  2. #2 ぶたさん文庫初回スペシャ..
2021-05-14 31:54

#2 ぶたさん文庫初回スペシャル!

本日のキコアベは…
【前半】
・ぶたさん文庫というコーナーについて
・アクターズスタジオインタビュー10の質問やってみた!ver.B
・Bさんをよく知るあの方達からお話聞いてきました

【後半】
・Bさんの「ぶたさん文庫」赤いカブトムシ 第1〜2章
・Bさんの「よく見るYouTubeチャンネル5選を10秒で言う!」

楽曲提供:騒音のない世界、MusMus、OtoLogic

#キコアベ #ながら聴き #初コーナー #ぶたさん文庫 #朗読 #シスターズ調べ #意外とスラスラ質問に答えちゃう #唯一無二のフロントマン #違いの分かる男 #対談 #英語チャンネルマニア
00:01
ながら聴きラジオ
皆さま、おはこんばんちは。アーベイのAです。
ながら聴きラジオ、聞こえてますか?アーベイです。略して、キコアベ。
この番組は、役者ならではの視点で作るラジオ番組ということで、
通勤・通学しながら、はたまた家事をしながら、入浴しながら、運動しながら、
あなたの日々のお供に、ながら聞きしていただけましたら幸いでございます。
本日は、キコアベ初のコーナーお披露目会、豚さん文庫初回スペシャルと題しまして、
Bさんのいろいろな話を聞きながら、後半では豚さん文庫2章を続けてお送りしたいと思います。
本日もぜひ最後までお付き合いください。
それでは参りましょう。キコアベスタートです。
さあ、それでは早速登場していただきましょう。
アーベイの誇る唯一無二のフロントマン、違いのわかる男こと、Bさんです。
おはこんばんちは、Bです。
ようこそBさん、来ていただきました。
お招きありがとうございます。
どうですか?元気ですか?
まあ、元気です。
元気ですか?よかったです。
ちなみになんですけど、ちょっと1回目の放送から少し間が空いているんですけれども、
前回の1回目の放送、配信を聞きになりましたか?
聞きましたよ。
そうですか?どうでした?
いやー、なかなかAさん、セクシーなトーンで。
本当ですか?
とてもいいと思いましたよ。
そうですか?何かしら、ながら劇とかされましたかね?何かしながら。
やっぱり電車の中でが多かったですね。
なるほどね。電車に乗りながら、キコアベという感じですね。
あと寝る前にも1回聞いたかな。
なるほどね。寝る前のラジオいいですよね。
それで眠りにつけるという。
そうなんですよね。どっかしらで記憶がなくなるっていうね。
その感じでやってるということですね。
早速、今回のブタさん文庫についてちょっとお話をお伺いしたいんですけれども、
私がちょっとタイトルを聞いた時にですね、最初に思ったことが、
BさんってBじゃないですか?名前のアルファベット。
ここから何かブタさん来てます?
いや、それは全然関係ないですね。
そうなんですか?どういった理由でブタさん?
僕の家にですね、ブタの置物がありまして、
発泡スチロールで作られた、前に芝居で使ったやつなんですけど、
03:03
小道具というかセットというか。
それをもう20年以上家に保管してるんですけれど、
今回こういう朗読をやる機会でタイトルをつけてほしいと言われて、
いろいろ考えたんですけれど、
その時にふと目についたのがその家に置いてある置物だったんですよね。
で、このブタに座って本を読んでみたいなというのは、
別に今回のラジオが起こる前からずっと思っていたことなんで、
動画じゃないけど気持ちとしては、
それにブタさんに座って読んでるという気持ちでやれたらいいなということで、
それでブタさんを持ってきて、
ただ単に朗読じゃ面白くないんで文庫としたわけですね。
なんか聞いたところによると、ブタさんなんか本を口に挟んでるブタさんだって。
別に芝居の時に本にちなんだことを交えてくれみたいなリクエストは知ってないんですけれど、
その作ってくれた人が自分の遊んだのかな?
なんか口に本をくわえてるブタを用意してくれたんですね。
じゃあなんかおあつらえ向きな感じのブタさんってことなんですね。
もう20年越しにおあつらえ向きになったというか、そんな感じですね。
ちなみに朗読をコーナーに選択した理由というかありますか?
ずっとやってたっていうこと。
自分でもとあるバーで2回ほど朗読会を開いたことがあったし、
一番手軽なんですよね。
舞台がない時とかちょっと芝居が空いてる時に、
自分で何かやろうかという時に一番簡単に、簡単にと言っちゃ語弊がありますけど、
だから朗読っていうのは日常的にやってたし、
今回ラジオというのもやってみようかなと。
そんな感じです。
なるほどですね。
ちなみに今回の本赤いカブトムシということなんですけど、
これは何か決められてたんですか?
制約が著作権が触れないものとか問題にならないものというので、
ネットで調べた時に、古い作家しかいないんですけれど、
その中で一番馴染みがあって、しかも難しくない感じで読めるものとして、
エドワーランプいいんじゃないかなと。
その一番最初に出てきてる作品っていうのがただ単に赤いカブトムシで。
たまたま一番上だった。
聞いてもらったらわかりますけど、本当に少年探偵団が中心のあれなので、
じゃあ子どもさんにも聞いてもらえるかなと。
06:01
そういう最初としては一番いいかなという、そんな理由で選びました。
じゃあ聞いて欲しい相手っていうのは、小さなお子さん向けにという感じなんですか?
そうですね。子どもに読んで聞かせて、子どもがわーとか言わせたいな的な。
あとエドワーランプというのは、年取った人もまあまあ馴染みがあるんじゃないかなと思うし、
広い年代をカバーできるんじゃないかなとは思って選びました。
了解しました。
ということで、後ほどこの豚三文庫初回スペシャルということで、
2章続けてお届けできるということになりましたので、ぜひお楽しみにしてください。
どうぞ楽しんでください。
ではここからは、アクターズスタジオインタビュー10の質問をやってみたいと思います。
皆様はアクターズスタジオインタビューという番組をご覧になったことはございますでしょうか?
1994年から今も続くアメリカのトーク番組です。
俳優をされている方はご存知の方も多いかと思います。
私も以前何回か見させていただいたことがありますが、印象に残っているのはデニー色の貝とか、
あとジョニーレップ、いきなりタバコ吸い出したやつね。
うらやましかった。
タバコ吸いながら仕事できるなんてね、うらやましい。
この番組では必ず最後に10の質問をするコーナーがあるんですけれども、
今日は同じ質問をBさんに答えてもらおうと思います。
準備はよろしいですか?
OK。
それでは行ってみましょう。
1.好きな言葉
想像力
2.嫌いな言葉
無神経
3.気持ちを高揚させるものは
ロックンロール
4.うんざりすることは
悪口を言っている人
悪口を言っている人を見ると、うんざりしちゃうってことですね。
なるほど。
5.好きな音
ジャーンっていうギターの音。
ギターですかね。
オープニング的な?
なんかね、オープンGっていうのがあって、これはローリングストーンのキースリーチャーズなんだけど、
手放しでバーンって弾けるコードにチューニングをしてるのね。
その姿がね、ものすごくかっこよくて。
左手押さえてないってこと?
そう。
右手だけでジャーンって。
かっこいい。
09:01
だからなんか姿と相まって音も好きみたいな。
なるほどですね。
6.嫌いな音
嫌いな音はやっぱり、キーっていう音かな。
それは何だろう?何がキーとなってる?黒板とか?金属音ってことですか?
爪を立てる必要がないのに爪を立てて、音を立ててしまった時。
嫌な音ね。
7.好きな悪体
好きな悪体。バカじゃないの?
よく聞く気がするな。バカじゃないの?
好きな人にしか言いません。
じゃあ、好かれてるってことですね。
言われた人は、僕から好かれてるんだなと思ってくださったら結構です。
なるほど。私は好かれてるようですね。
よかった。
大好きです。
危ない危ない。よかったよかった。
はい、次ですね。
8.今の職業以外でやってみたい職業
プロバスケット選手。
あら、かっこいい。やってみたい。
やっぱりね、マイケルジョーダンが昔大好きだったんですよ。
あの人は本当にキングオブスポーツっていう感じがしてて。
あの人何やっても上手なんでしょうね。きっとね。
野球もやったしね。二軍だったみたいだけど、
あの姿はバスケットやってる。
バスケが一番。
本当にかっこいい。
なりたいなって。
憧れます。
ちなみに、実際にバスケはやられるんですか?
いや、高校でやって以来、今まで一度もやってないです。
やってないのに。
授業でやって以来。
なるほどね。はい、わかりました。
次ですね。
9.絶対にやりたくない職業
絶対にやりたくない職業。
政治家かな。
なるほど。
じゃあ最後となります。
10.天国に着いたとき、神様に何と言われたいか。
神様に言われるの?
言われたいか。
言われたいか。
Perfectと言われたいですね。
完璧。
ありがとうございました。
ということで、アクターズスタジオインタビュー10の質問やってみたでございました。
さあ、どんどん参りますよ。
続きましては、
Bさんをよく知るあの方たちからお話聞いて参りましたので、ご紹介いたします。
誰だか想像してみてください。
まあ、誰でも検討する感じがするけど。
12:00
そうなんですか。
Bさんの小さな頃、幼少期の頃のエピソードをお送りいただきました。
子供の頃は典型的なガキ大将。やられたらやり返す。正義感は強かったね。
やりたすぎて友達を怪我させて、よくバーバが謝りに行ってたね。
勉強でもスポーツでも負けず嫌い。
生徒会長から部長までやってたね。
家でも妹たちをけらいのように扱い、ゲームで負けそうになると途中中断。
自分が勝つように仕向けてた。
最近までやってたような気がするな。
小さい頃近くに住んでたレスリー君にはかなわなくて、砂をかけられ泣いて帰ってきたら、
バーバが仕返しに行ってた。
子供の頃を知っているから、今は仏のようです。
怖っ!
何がですか?
全然嘘ないですよ。
追加情報ですけれども、プロレスにハマってよく技をかけられた。
おかげで技の名前やらよく覚えたね。
野球少年だったから、兄の影響で私も赤いグローブを買ってもらい、キャッチボールしたのは良い思い出です。
ごめんね、妹。
よくコンタクト撮ったね。
中学に入って洋楽に目覚めて、レコードを買ったりポスターを貼ったりして、私も影響を受けて好きになった気がしますということでございました。
思い当たる人物はいらっしゃいますね。
レスリー君、今何してるかな。
勝てなかったレスリー君ね。
勝てなかったね。
ということで、妹さんが3人いらっしゃるということで、今お一人の方から聞いたお話ではあったんですけれども、
一番下の妹さんにお話聞いてきたところによりますと、
外見、ぱっと見ですね、父親にか母親にかって聞いたんですけど、外から見てて似てるのは父親かな、でも似てない気もするって話をいただいておりますね。
あと性格を一言で言うとっていう質問には、真面目と答えていただきました。
そして2番目の妹さんかな、今先ほどのね、全体的にお話させていただいたのが一番上の妹さんからの話なんですけど、2番目の妹さんにも実は話聞いておりましたが、
これ一緒ですって。上の妹さんと全く一緒ですっていうお答えいただいておりました。
ちょっと違うと思うけどな。
でですね、おうちの中でのお兄ちゃんの役回り聞いてきました。ちょっと思いつかないんだけれど、なんとなくまとめ役なのかなと思いますっていう風に。
15:07
で一番下の妹さんからお兄ちゃんに一言、いつもありがとうっていうことでございました。
泣かせる番組なの?
ということでシスターズ調べでございました。どうでしたか?
サンクシスターズ。でも妹たちの言ってること間違ってないです。ほぼ正解。120%あってます。
ということで前半ここで終わりなんですけれども、この後ね、朗読のコーナーいよいよお披露目ということになりますので、一言意気込みと言いますか。
そうですね。
意気込んだっていうか、もう撮っちゃったんでね。終わってるんですけれども。聞いていただきます。
全部は撮り終えてないからね。
そうですね。ショーがいっぱいあるのでね。
これから続くので、最後まで飽きないように頑張りたいと思ってます。ぜひ聞いてください。
はい、ということでこの後すぐお届けいたします。
きこあべ。さやが一番だな。
はい、お待たせいたしました。ここからはきこあべ初のコーナー、ぶた三分子です。
今回は初回スペシャルということで、1章2章続けてお届けいたします。
いやー編集が大変でしたよね。かなり時間をかけて、音の入りとかチェックしてもらうために一緒に立ち会ってね、編集やってます。
予想してたとは言えない。
ね、ほんとに。あんなに時間かけてたら、そりゃちょっと2回目の放送も遅れるっていう。
そういう理由がありましたので。
やりたかったんですけどね、お待たせいたしました。
まあその分苦労の分だけね、楽しんでいただけたらいいですよね。
本当に本当に心の底から思います。
じゃああのBさん、コーナー紹介をね、お願いいたします。
はい、Bが送るぶた三分子、皆さんの心に届けばと切に願っています。
ぜひ聞いてください。よろしくお願いします。
赤いカブトムシ 江戸川乱歩
ある日曜日の午後、たんげさとこちゃんと木村みどりちゃんと野崎さゆりちゃんの3人が、
18:08
友達のところへ遊びに行った帰りに、世田谷区の寂しい街を手をつないで歩いていました。
3人とも小学校3年生の仲良しです。
あら、さとこちゃんが何を見たのか、ぎょっとしたように立ち止まりました。
みどりちゃんもさゆりちゃんもびっくりして、さとこちゃんの見つめている方を眺めました。
すると、道の真ん中に妙なことが起こっていたのです。
向こうのマンホールの鉄のふたがジリリ、ジリリと持ち上がっているのです。
誰かマンホールの中にいるのでしょうか。
マンホールのふたはすっかり開いていました。
そして、その下から黒いマントを着た男の人が、ぬーっと現れたのです。
その人は、つばの広い真っ黒な帽子をかぶり、大きな眼鏡をかけ、
口ひげがピンと両方にはね上がっていて、黒い三角のあごひげを生やしていました。
西洋悪魔みたいな、気味の悪い人です。
その人はマンホールから這い出して地面にすっくと立ち上がると、
三人の方を見てにやりと笑いました。
そして、黒いマントをコウモリのようにひらひらさせながら向こうの方へ歩いていくのです。
怪しい人だわ。ねえ、みんなであの人の後をつけてみましょうよ。
みどりちゃんが小さい声で言いました。
みどりちゃんの兄さんの俊夫くんは少年探偵団員なので、みどりちゃんもそういう探偵みたいなことが好きなのです。
さとこちゃんもさゆりちゃんも、みどりちゃんの言うことは何でも聞くくせなので、
そのまま三人で黒マントの男の後をつけていきました。
黒マントは広い原っぱを通って向こうの森の中へ入っていきます。
世田谷区の外れには畑もあれば森もあるのです。
昼間ですから森へ入るのも恐ろしくはありません。
三人は怖いもの見たさでどこまでも後をつけました。
森の中に一軒の古い西洋館が建っていました。
あら、あれはお化け屋敷よ。
まあ怖い。どうしましょう。
その西洋館は昔西洋人が住んでいたのですが、
21:00
今は空き家になっていてその辺ではお化け屋敷と呼ばれています。
三人は近くに住んでいるのでそれをよく知っていました。
夜、西洋館の二階の窓から赤い人玉がスーッと出ていったのを見た人があるということでした。
また誰もいない西洋館の中からきみの悪い女の泣き声が聞えてくるという噂もありました。
三人の少女が逃げ出そうとしていますとあっと驚くようなことが起こりました。
黒マントの男が西洋館の外側をスルスルと登っていくではありませんか。
はしごもないのにまるで蛇のように登っていくと、
二階の窓の中に姿を消してしまいました。
三人はゾッとしていきなり駆け出そうとしましたが、
その時西洋館の方からけたたましい叫び声が聞こえてきました。
それを聞くと三人とも思わず後ろを振り向きました。
二階の窓から白い顔が覗いていました。
その顔がキャーッと叫んでいるのです。
遠いのではっきりわかりませんが、
三人と同じくらいの年頃のオカッパの女の子です。
その子が今にも殺されそうに叫んでいるのです。
きっとあの黒マントの男がいじめているんだわ。
三人とも同じことを考えました。
窓の女の子は何者かの手から逃れようとしてもがいていましたが、
とうとうずるずると後ろへ引っ張られて窓から消えてしまいました。
その時泣き声がぱったり止まったのは、
男に口を押さえられたからかもしれません。
三人は無我夢中で駆け出しました。
そして近くのめいめいの家へ帰ったのですが、
みどりちゃんはすぐにこのことをお父さんと兄さんの俊夫君に知らせました。
惜しいことをしたな。僕がそこにいればきっと手がかりをつかんだのに。
少年探偵団員の俊夫君が残念そうに言いました。
みどりちゃんのお父さんが警察に電話をかけたので、
警官たちが森の中の西洋館に駆けつけて中を調べましたが、
全くの空き家で人の影さえ見えないのでした。
西洋悪魔のような黒マントの男は一体何者でしょうか。
そしてあのかわいそうな女の子はどうなったのでしょうか。
森の中の古い西洋館の窓から小さい女の子が助けを求めて泣き叫んでいたそのあくる日のこと。
24:09
みどりちゃんの兄さんの木村俊夫君は、
早速このことを少年探偵団長の小林君に知らせましたので、
小林団長が木村君の家へやってきました。
そして二人で森の中の西洋館を探検することになりました。
真昼間ですから怖いことはありません。
でも、二人とも探偵七つ道具の懐中電灯や、
絹糸の縄梯子や呼ぶ子の笛などはちゃんと用意していました。
小林団長と木村君は薄暗い森の中を通ってお化け屋敷の西洋館の前に来ました。
入口のドアを押してみますとなんなく開きました。
鍵もかかっていないのです。
二人は中へ入り、広い廊下を足音を立てないようにして忍び込んでいきました。
懐中電灯を照らし、長い間かかって一階と二階の全部の部屋を調べましたが、
誰もいないことが分かりました。
全くの空き家です。
どうもこの部屋が怪しいよ。何故だか分からないが、そんな気がするんだ。
一階の広い部屋に戻ったとき小林君が独り言のように言いました。
すると、ちょうどそのとき、どこからともなく、かすかに、かすかに、
おじさん、観忍して。あ、こわい。たすけて。
という悲鳴が聞こえてきました。小さい女の子の声のようです。
二人はぞっとして立ちすくんだまま顔を見合わせました。
ゆかしてから聞こえてきた。ようだ。
小林君が首をかしげながら言いました。
するとまた、あの、いけない。早くたすけて。
と、かすかな声が。
どこかに隠し所があるに違いない。どこだ。
小林君は懐中電灯を照らして部屋中を探し回りました。
その部屋には大きな暖炉がついていて、その暖炉の下側に丸い墓地がずっと並んでいます。
飾りの彫刻です。
小林君はその墓地を一つ一つ指で押してみました。
すると、右から七番目の墓地がちょうどベルの押しボタンのように動くことがわかったのです。
小林君はそれをぐっと押してみました。
すると、びっくりして振り向くと、今までそこにいた木村君の姿が消え失せていました。
小林君はびっくりしてそこへ駆けつけました。
27:00
すると、床板に四角い穴がポッカリと開いていることがわかりました。
地下室への落とし穴です。
小林君が暖炉の墓地を押したので、それが開いたのです。
木村君、大丈夫か?
穴の中へ懐中電灯を向けて呼んでみました。
大丈夫だ。
木村君が苦しそうに答えました。
見ると、穴の下に滑り台のような板がずっと続いています。
小林君は思い切ってそこへ飛び降りました。
スーッと滑りました。
そして、ドシンと地下室の固い床に尻餅をつきました。
やっとのことで起き上がって懐中電灯を照らしてみますと、
そこは十畳ほどの広い地下室でした。
しかし、悲鳴をあげた女の子の姿はどこにも見えません。
向こうの壁に真っ暗なホラー穴が開いています。
その向こうに別な地下室があるのでしょうか?
あ、君、あれ、なんだろう?
木村君が怯えた声でそのホラー穴を指差しました。
二人の懐中電灯がパッとそこを照らしました。
真っ暗なホラー穴の奥で、
ギラギラ光った二つの丸いものが宙に浮いているのです。
そしてそれが、だんだんこちらへ近づいてくるではありませんか。
怪物の目です。
何か恐ろしいものがこちらへやってくるのです。
まるでヤドカリが貝殻の中から顔を出すように、
それがニュッと首を出しました。
二人は思わず声を立ててお互いの体を抱き合いました。
その体は真っ赤でした。
真っ赤な長い大きな角、
その根元に不気味なとんがった口、
二つのギラギラ光る目、
折れ曲がった六本の長い足、
それは人間ほどの大きさの真っ赤なカブトムシだったのです。
ああ、二人はどうなるのでしょう。
さっき悲鳴をあげたかわいそうな女の子は、
一体どうしたのでしょうか。続く。
30:27
あっという間にエンディングのお時間です。
次回のトークテーマはつまらない舞台です。
あなたにとってつまらない舞台とはどういう舞台のことか。
よろしければツイッターまでお願いいたします。
ビーズさんどうでしたでしょうか。
改めてご自身の労働についてお話しさせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
つまらない労働とツイートされないように頑張ります。
3章の進み具合は順調ですか。
順調です。
出来上がり次第、随時アップしていきたいと思います。
お楽しみにお待ちください。
本日も最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
本日はビーズさんのよく見るYouTube、
午前を10秒で言うをお聞きいただきながらお別れです。
皆様どうぞお身体にはお気を付けて、
今日の失敗は明日の糧、
皆様の明日が良い一日になりますように。
ではまた次回お会いいたしましょう。
ごきげんよう。
31:54

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