まず結論からですけど、地面に置くのが正しい、あとは牛さんの四層、餌のトレイに入れるのが正しい、どちらでもありません。
牛が食べやすく、衛生的で、安全で、人が管理しやすい高さや構造を作ること、これが一番大切です。
なので牧場ごとに答えが違うというのが結論かなと思います。
まず歴史からですけど、牛の祖先であるオウロックスはヨーロッパからアジアに広く生息していました。
もちろんここでは餌箱なんてありません。放牧が主体です。
牛の牛舎という考え方もなかなかそこではありません。
草原を歩きながら少し食べて、また歩いて、また食べる、これを一日中繰り返していました。
現在の野生のバイソンやアフリカ水牛もほぼ同じです。
つまり牛という動物は本来地面の草を食べる動物です。
約1万年前、人間は牛を家畜化しました。すると問題が起きます。
草原なら歩いて食べられますが、牛舎では餌を運ばなければいけません。
そこで作られたのがシソウ、餌の水槽の層でシソウと言います。
英語ではフィードバンクとかフィードトロウと呼ばれます。
シソウというのは牛のためというより、人間が管理しやすくするための設備だったんですね。
長いトレー状になっている理由は、餌が散らからない、踏まれにくい、掃除しやすい、救助車が入れやすい、給与量を管理しやすいなどがあります。
つまり管理性と衛生性のこれが最大の目的になってきます。
川上牧場ではコンクリートの床に給食センターとか、皆さんの分かるところではFRPという塗装なんですけども、
FRPはレジンですね。
つるつるした塗装をコンクリートの上に牛が食べるところでは敷いてたりするんですけども、
これ理由はいくつかあって、まず一つ目は牛が自然な姿勢で食べられることができます。
牛は本来頭を下げて草を食べます。
首を前へ伸ばして左右へ動かしながら食べます。
そして皆さん注目してほしいのは、足を揃えて食べる牛はいません。
右足を前に出して左足を前に出したりとか、ちょっと交互にして首を下げて食べるんですけども、
その時に牛が草を食べやすい高さみたいなのもあって、
牛の草の食べる高さは大体15センチくらいですかね。
30センチはいかないな、15センチか20センチくらいの高さのところに草があると食べやすいというのがあります。
この姿勢は首や肩への負担が少なく、唾液もよく出ます。
唾液はルーメンの酸性化を防ぐ重要な役割があります。
そのため自然な菜食姿勢は牛の健康にも関係していきます。
ここで勘違いしてほしくないことがあります。
自然だから地面が最高ではありません。
例えば土の上なら泥がついたり、糞尿が混ざったり、寄生虫のリスクが増えます。
そして餌のロスが増えるというこういう問題があります。
だから昔の放牧でも雨が多い地域では問題になることがありました。
川上牧場は毎日掃除しているので掃除しやすさも大事。
衛生管理ができるというのが手軽に汚れてたらすぐ掃除できるということですね。
そういうのが大事ということですね。
近年の動物福祉や動物行動学では菜食姿勢について研究が進んでいます。
牛は自然に近い頭の位置で食べられる方が行動は安定しやすいという報告があります。
一方で思想が高すぎると首に負担がかかったり、逆に低すぎると餌が散らばりやすくなることもあります。
僕が収納して20年前ぐらいの時は牛さんがお腹が圧迫するので牛の餌の高さが高い方がいいみたいなやつがあったりしました。
それも一理あるんですけどやっぱり食べやすいのは放牧場で足がちょっと前に出せて頭を下げることができる。
頭の前に障害物がないというのがすごい大事な形ですね。
近年の牛舎では地面化・思想化ではなく牛の首の高さや菜食姿勢を考慮した設計が重視されています。
つまり思想を使うこと自体が目的ではなく、牛が無理なく菜食できる構造にすることが重要だと考えられています。
面白いことにアメリカの大型牧場ではコンクリート製の思想が主流で、ヨーロッパでは牛舎構造に合わせた低めの思想、ニュージーランドでは放牧主体、
日本ではつなぎ牛舎、フリーストール、フリーバーン、ロボット作業など、牛舎によって全然違います。
つまり唯一の正解はありません。
川上牧場で今の方法を選んでいる理由は、牛が食べやすいこと、掃除しやすいこと、餌寄せがしやすい、
休止設備との相性、自動休止機が通る通路、作業時間、牛舎構造、全部合わせて今の方法があっているということですね。
牛舎を立て替えるならまた違う形になるかもしれません。
つまり設備は目的ではなく、牛と人の両方にとって最適かどうか、ここで最適解が決まってきますということですね。
今日質問いただきましたポポポネーム監視さんの質問にお答えしてきましたけれども、こういう質問ね、皆さんちょっと見る目が変わってきていてすごく大事なんですよね。
牛舎を見るといろんな形があってなんでって思うことがたくさんあるかなと思いますけれども、
いろんなところ、ほとんどの設備には理由があったり、牛床のね、牛のさんのベッドの形にも理由がありますし、扇風機の角度、形、これも理由があったり、
あと首輪とかね、軽量方法、こういうのも違ったりとかするんですよね。
餌の置き方にも理由があったりしています。
その理由を知るとですね、楽能は昔ながらの経験だけではなく、歴史や工学、獣医学、動物行動学など、
多くの知識の組み合わせが成り立っている仕事だと分かっていただけるかなと思います。
牛は本来地面の草を食べる動物で、歯相は人が牛を管理するために発達してきた設備です。
現在では歯相か地面かという見たくではなく、牛が自然な姿勢で採植でき、
衛生的で人も管理しやすい環境を作ることが重視されています。
川上牧場では牛舎の構造や管理方法を踏まえて、コンクリートのところにレジンを塗った、
PMRという餌をあげているという、そんな形になっているんですね。
どの方法が優れているかではなく、その牧場の牛と牛とにとって最適な方法を選ぶことが大切だと考えます。
今日も素晴らしい質問ありがとうございました。
こうした素朴ななぜという疑問がですね、楽能をより深く知るきっかけになるかなと思います。
どうしどうし質問していただけたらと思います。
ありがとうございます。
今日の質問にお答えしてきました。
質問が来てますね。
餌が水でバシャバシャになってしまわないのかなと思ったら、
今の時期だと水でバシャバシャになってしまうので、バシャバシャになったらすぐ掃除できる形がいいですよね。
この餌箱に入っていたりするとバシャバシャになったら全部捨てないといけないじゃないですか。
ですけど、こういう川上牧場の形だと濡れたところだけ取り除いて、
綺麗に掃除してすぐに新しい餌に変えられるという、そういう形になっているということですね。
いいですね、いい質問。次から次へ質問が来ていただいて、こちらこそありがとうございます。
そんな感じで皆さんの素朴な疑問をお答えしてみました。
どうしどうし質問いただけたらと思います。
ということで今日はこんな感じで終わっていこうかなと思いますけども、
川上牧場のキンドル盆楽能未経験者のために遺伝改良主要設計編こちら発売しております。
ぜひこの思想の形はちょっと書いてないかなと思いますけど、
餌がどういう風に変わっているのかみたいなのがね、そういうのはこの本に書いてありますので、
ぜひキンドルの方から購入していただけたらと思います。
で、この音声配信を聞いている方、概要欄の方にですね、
このキンドル盆のデータを読み込ませたAI、カームエコーAIというね、
AIが概要欄にありますので、ぜひね、AI触ってみたい、
どうやってAI触れるだろうって思っている方はですね、
こちらから触っていただけたらと思います。よろしくお願いします。
はい、ということで今日はこんな感じで終わります。
お仕事の方、学校の方、行ってらっしゃい。みんな牛乳飲んでね。バイバーイ。