オープニングと今日の出来事
こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。
スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。
普段飲んでいる牛乳の魅力や、酪農の魅力を、酪農家がお話しする構想となっております。
牧場の日常や、牛の鳴き声を聞きながら、お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、
より美味しい牛乳を味わうことができると思います。
牛乳飲む?牧場配信始まりです。
はい、おはようございます。
今日が8月の25日の火曜日でございます。
はい、今日の天気はですね、最高気温36度ということで、暑い日が続きます。
牛さんがまた餌を食べなくなってきてますよ。
ビタミン剤を増やしたりとかね、いろいろ添加剤を増やしてごまかしておりますけども、
朝晩食い込めてるかな、朝来たら餌ほとんどなくなってるんで、まあまあいいかなと思いますけど、
でも暑いですね、そんな天気になっております。
今日のお仕事はですね、退避の注文が来ておりますので、また退避を配達してですね、
あとはモミガラを取りに来てほしいと言われたので、モミガラを取りに行って、
はい、あとは退避者がもう退避の注文が来ると動かさないといけないので、
はい、退避を動かしてそのことをしようかなと思っております。
はい、今日の配信はですね、またリスナーさんからの質問が来ておりますので、お答えしていこうかなと思いますけども、
AIツールの紹介とリスナーへの呼びかけ
あのー、まあ白黒の生き物、皆さんね、牛さん、白黒のイメージあるかなと思いますけど、
パンダとかシマウマとか、はい、あと模様が特徴的な動物といえばキリンなんでもあるかもしれませんね。
はい、ああいう動物ってこう同じような模様をしているのに、なんで牛さんは毎回同じような柄じゃないの?
パンダだったら目のところ黒くっていうのがなんかあるじゃないですか。
ね、尻尾の先は白でしたっけ黒でしたっけ。
はい、穴があったりするかもしれないですけど、牛さんはもうバラバラですよねということで、
ここら辺なんでなんですかっていう質問が来たんで、こちらお答えしていこうかなと思います。
えー、今日も10分15分くらいの配信していこうと思いますので、牛乳を飲みながら最後まで聞いていただけたらと思います。
よろしくお願いしまーす。
はい、では今日もですね、皆さんと一緒に牛乳で乾杯していこうと思いますけども、
はい、あのAIのね、クロードっていうサービスがあるんですけど、そちらのね、クロードコードのフェーブルっていうやつがまあすごいと。
まあ、AI触ってる界隈の人はもうすごいですよ、これしかねえっていうのがあってですね、
僕も先週くらいから使い始めてるんですけど、ずーっと触ってて、ずーっと触ってて、昨日やっとできたアプリがありましてね、
はい、以前作ってたあの、黒毛和牛の均衡係数を計算するソフトをですね、このフェーブルというやつでアップデートしたものを昨日リリースしましたんで、
はい、ぜひ各SNSにね、あげておりますんで、ぜひ一度皆さん触っていただいて、楽の業界は私かつ、あれかもしれないですけど、はい、
まあ一般の方も触ってみるのは全然無料なので、はい、触ってみていただいて、遊んでみていただけたら嬉しいなと思います。
で、アプリ開いてね、右上のところにご意見ボックスみたいなご意見かけるとこ置いておりますので、
はい、ここら辺使いにくいなとか、ここら辺直してほしいみたいなのがありましたら、どうしどうしいただけたら、はい、
僕は何もしてないんで、フェーブルは全部作ってくれてるだけなんで、はい、いただけたら嬉しいなと思っております。
はい、でこれね、最初のページであの大事なことが書いてあるんですけど、はい、川上無事慈悲でやってますんでね、これね、
ぜひよろしければメンバーシップの方にね、入っていただけたら嬉しいなと思います。
はい、ちょっとすいません、ちょっと長くなりましたね、今日も皆さんと牛乳で乾杯していこうと思いますので、はい、
皆さんが牛乳を準備している間にですね、ちょっとお知らせをしたいなと思います。
川上牧場ノートというですね、ブログとか記事を書いたりするアプリをやっております。
毎日配信しているこの音声配信を文字起こしして再構成したものをノートの記事として毎日上げておりますので、
ぜひ皆さんね、アカウント登録してログインして読んでいただけたらと思います。
でこのノートの記事がね、面白いとか、もっとより深く知りたいと思われる方はですね、
メンバーシップというものを準備しておりますので、ぜひ皆さんこちらよろしくお願いします。
皆さん応援支援していただくとですね、川上牧場新しいことをどんどんやってきますので、
黒毛和牛の均衡係数の計算方法アプリ、こんなやつをいっぱいもう作っていきますんでね、はい、ぜひ皆さんよろしくお願いします。
あとインスタグラムの方でやっております、ハッシュタグ未来の牛乳と称しまして、
皆さんのこんな牛乳あったらいいな、こんな牛製品食べてみたいなというものをですね、デジタルアートにして販売しております。
こちらのデジタルアートの売上は川上が子供食堂に牛乳を支援してあげたとか、
小中高の職域活動に参加した際の活動品を当てさせていただこうと思っておりますので、
ぜひ皆さんご支援よろしくお願いします。
皆さんのご支援が子供たちの未来の牛乳を作っていくというそんな特別なデジタルアート体験となっておりますので、
ぜひ皆さんこちらもよろしくお願いします。
あと川上牧場公式LINEをやっておりまして、365日毎日配信しているんですけども、
なかなか毎日は来ないという方のためにですね、週に1回まとめの記事が届くというそんなお手軽な公式LINEになっておりますので、
ぜひ音声配信を聞いている方はですね、概要欄にあるリンクからお友達登録していただけたらと思います。
よろしくお願いします。
はい、ということでじゃあ今日も皆さんと一緒に、
あ、お知らせでございました。
はい、皆さんと一緒に今日も牛乳で乾杯していこうと思います。
かんぱーい。
いただきまーす。
いやー美味しい。
今日も牛乳飲んでいただいてありがとうございます。
いやーもう簡単にアプリが作れるようになりましたからね、もう何でもできますよ。
なんかあの皆さんもご意見、質問、あのーそれこそ公式LINEのね、応募フォームであるので、
はい、こんなやつ作ってほしいみたいなのがあったらもうどしどし、
落納業界、畜産業界、はい、現場でね使いたいものありましたらね、教えていただいたら嬉しいですから。
はい、よろしくお願いします。
あ、乾杯乾杯が、あ、来てません。
お便りコーナー:ホルスタインの模様の謎
あ、コメント欄で乾杯もありがとうございます。
今日もいっぱい飲んでください。よろしくお願いしますよ。
今日からうちの娘は高校生ですけど、高校が始まって、夏休みがやっと終わるということで、
明日から、えーと、小学生、一番下のこの、はい、修行式が始まるということで、やっと夏が終わりますね、皆さんね。
はい、お父さんお母さんよく頑張りました、ほんとに。
よく牛乳をいっぱい買ってくれました。ありがとうございます。
はい、こっからは学校給食でね、しっかり飲んでもらいたいと思ってます。
よろしくお願いします。
ではでは、今日もですね、皆さんの質問コメントをお答えする、お便りのコーナーやっていこうと思います。
各配信アプリ、SNSに来た質問コメントをお答えするコーナーとなっております。
今日の質問は、ポポポという配信アプリから来ました、ポポポネーム、かんしんさんからの質問でございます。
いつもありがとうございます。
質問です。
パンダやキリンなどは統一された模様になってますが、ホルスタインさんはなぜバラバラの模様になっているのでしょうか?
何かメリットがあるのでしょうか?という質問が来ております。
ありがとうございます。
はい、楽能業界ね、ほぼ99%はホルスタインを飼っている楽能家さん。
どうですか?考えてみてください。
なんで牛は模様が全部違うんでしょうか?
昔ね、牛を識別するために六拍牛なんか言ってですね、
牛の6箇所、足4本とお腹の下と尻尾の先でしたか、絶対白いよっていうのがあったりするんですけども、
それ以外のルール、真っ黒な牛さんもいますし、時々真っ白な牛さんもいます。
当たり前すぎて考える機会、楽能があまりないのかなと思いますけども。
同じホルスタインのほんとに一頭ずつ違うんですよね。
これを今日はなんでこうなっているのかというところを調べてきましたので、お答えしていこうかなと思います。
まず最初に結論から言いますと、ホルスタインの白黒模様は完全なランダムではありません。
ただし、この遺伝子を持っているから右肩のここが白くなるというように、模様の完成図が遺伝子に一頭ずつ細かく描かれているわけでもありません。
今日はなぜ白黒になるのか、なぜ一頭ずつ模様が違うのか、遺伝はどこまで関係しているのか、そしてあの模様に何かメリットがあるのか、
このあたりを遺伝学や発生生物学という部門の学問もあるそうです。
こちらのお話を交えながらできるだけわかりやすくお話していきます。
ホルスタインの毛色と模様の遺伝的背景
まず黒か赤かと白がどこに入るかは別の話をしていきます。
最初にホルスタインの毛の色について整理しておきます。
皆さんがよく見るホルスタインは黒と白のブラック&ホワイトが多いかと思います。
そのまま黒と白ということですね。
ただホルスタインには赤と白の牛もいます。
こちらはですねレッド&ホワイト、赤と白というね。
こちらも同じですね。
赤毛の牛も赤もですけど茶色ですね。
皆さんの色とすれば。
一般的なホルスタインでは黒い毛の色に関係する遺伝子と赤い毛の色に関係する遺伝子があり、
黒が優勢、赤が劣勢という形で遺伝することがあります。
なので見た目は黒白でも赤毛の遺伝子を持っている牛がいます。
レッドキャリアとか言ったりしますけどね。
そしてその牛同士の交配条件によっては赤白の孔子が生まれることもあります。
ただし今日の質問で大事なのは黒か赤かという毛の色の種類と
体のどこが白くなるかという模様の話は別に考えた方がいいということです。
今日は特になぜ白い部分の入り方が牛によってこんなに違うのかというところを見ていきます。
牛の毛を黒く見せるためには皮膚の中にあるメラノサイトという細胞が関係しています。
メラノサイトというのは簡単に言うと色素を作る細胞です。
人間の髪の毛や肌の色にも関係している細胞ですね。
このメラノサイトが作るメラニンという色素によって毛に色が付いていきます。
では白い部分はどうなっているのか。
ホルスタインの白い部分では体が作られていく発生の途中で色素細胞の元になる細胞が
その場所まで十分に到達しなかったり色素細胞として働かなかったりすることで
白く見えると考えられています。
ここで重要なのが牛の模様は牛が生まれた後に作られるわけではないということです。
お腹の中で体が作られていく段階からどの場所に色素細胞が配置されるのか
どの範囲まで広がるのかそういう発生のプロセスが進んでいき
その結果として生まれた時にはその牛特有の模様ができています。
ホルスタインの白い部分ですね。
つまり白い模様に関係すると考えられている代表的な遺伝子として
KITという遺伝子があります。
もう一つMITFという遺伝子も知られています。
MITFは英語でマイクロポータラ…
ちょっとわからないです。
音声で全部覚える必要はありません。
意味として色素細胞の発生や働きに深く関係する遺伝子くらいで十分です。
KITもMITFもホルスタインだけに存在する特殊な遺伝子ではありません。
哺乳類の色素細胞の発生や移動などに関係する重要な遺伝子です。
研究ではホルスタインの特徴的な白紋について
こうした遺伝子そのものだけではなく
その遺伝子をいつどこでどれくらい働かせるかを調整する領域も関係していることが分かってきています。
ここはかなり面白いところです。
遺伝子が右肩を白くしなさいとか
左のお腹に黒い丸を作りなさいというように
塗り絵の完成図を持っているわけではありません。
そうではなくて色素細胞がどう生まれてどう移動してどこまで広がっていくのかというルールに遺伝子が影響している。
そしてその発生の結果として一頭一頭違う模様になるというわけです。
では模様が遺伝するのかという話をしていきます。
模様の遺伝と個体差の発生メカニズム
ここまで聞くとじゃあお母さん牛の模様は子供にも似るのと思いますよね。
答えはある程度は遺伝の影響を受けるけれど模様そのものがコピーされるわけではないということです。
例えばお母さん牛の右肩に大きな黒い模様があるからといって
娘牛にも全く同じ場所同じ形同じ大きさの黒い模様ができるわけではありません。
一覧性の双子など特殊な例を除けば基本的には一頭ずつ違った模様になります。
ただし白い面積が多くなりやすいか黒い面積が多くなりやすいかといった特徴には遺伝の影響があります。
ここで研究に出てくる言葉がQTLです。
英語ではQuantitative Trait Locusといいます。
日本語では量的形質遺伝子座と訳されます。
これだけ聞くとかなり難しいかなと思いますけど
簡単に言うと量として現れる特徴に関係する遺伝子の場所です。
例えば乳量体重身長乳脂肪の量
そして今回なら体の中で白い部分が何パーセントくらいあるか
こういうあるないではなくどの程度かで表せる特徴には
複数の遺伝子が関係することがあります。
ホルスタインの白い面積についても研究されていて
第6染色体周辺などに関係する領域が報告されています。
その近くには先ほどお話ししたキットの遺伝子があります。
さらにこの白い面積については遺伝率が比較的高いとする研究もあります。
ここで遺伝率という言葉も誤解されやすいので少し説明していきます。
遺伝率というのは親の特徴が子に何パーセントの確率で遺伝するという意味ではなく
例えば遺伝率が50%なら親の模様の半分が子供にコピーされるという意味では全くありません。
遺伝率はある集団の中で見られる個体差のうち
遺伝的な違いによって説明できる割合がどれくらいなのかという統計的な指標です。
なのでホルスタインの白い面積には遺伝の影響が大きいということは言えても
親の白い場所がそのまま子に映るという話ではありません。
ここは分けて考える必要がありますということですね。
そしてなぜ一頭ずつ模様が違うのかというお話をしていきます。
ここをイメージしやすくするために少し例え話をしていきます。
遺伝子を道路を作るための基本ルールだと考えています。
この方向に道路を伸ばしやすい、この場所では伸びにくい、ここで分岐しやすいというような大まかなルールは決まっています。
でも実際に完成した道路の網はその土地の条件や途中の変化によって少しずつ違ってきます。
ホルスタインの模様もそれに近いイメージです。
遺伝子が発生の大きなルールを作っていますが
そこから色素細胞が増えたり移動したり分化したりしていきます。
その結果同じ品種でも一頭ずつ異なる模様が完成するということですね。
だからホルスタインの模様は完全な偶然ではなく、でも完全なコピーでもない
遺伝によるルールの中で生まれる個体差と考えるとわかりやすいと思います。
そしてパンダやキリンは本当に同じ模様なのかというところも話していきます。
パンダ・キリンとの比較と模様のメリット
質問ではパンダやキリンは統一されたような模様なのにという話がありましたが
ここも面白いところです。
まずパンダからです。
ジャイアントパンダは目の周り、耳、肩から前足、後ろ足といった場所に黒い模様があり
確かにかなり共通して見えます。
なので人間から見るとみんな同じパンダ模様に見えます。
一方でキリンも体全体に茶色や褐色の反転模様があります。
ただし実際にはキリンの模様も一頭ずつ違います。
反転の大きさ、形、境界の形、配置、こうした部分には個体差があります。
つまりキリンは全員同じ模様というわけではありません。
それでもホルスタインより統一されて見えるのは
その種の模様を作る基本的なパターンがホルスタインより強く共通して見えるからだと
考えるとわかりやすいということですね。
ただしパンダはこの遺伝子、キリンはこの遺伝子、
ホルスタインはこの遺伝子だから違うと単純に一つの仕組みで比較することはできません。
種が違えば進化の歴史も違いますし
模様を作る発生の仕組みも異なっていきます。
ではホルスタインのバラバラな模様にメリットはあるのかというところを話していきます。
ここが質問のもう一つのポイントですね。
何かメリットはあるのでしょうかということで。
これについては慎重に答える必要があります。
現時点でホルスタインが個体識別されやすくなるために
あえて一頭ずつ違う模様へ進化したと示す科学的根拠はありません。
また白黒模様がバラバラだから乳量が増えるとか病気に強くなるとか
繁殖成績が良くなるとかそういう明確な生産上のメリットもあるとは言えません。
なので模様が違うことそのものに明確な進化的なメリットがあるとは断定できません。
ただし人間側には非常にわかりやすい副産物があります。
それは個体識別です。
牧場で何十頭ものホルスタインを飼っていると
不思議なもので毎日見ているうちにかなり見分けられるようになります。
地表を見なくてもこの牛は顔が半分白いとか
この牛は腰のところに大きな黒い模様があるとか
この牛は右側がほとんど黒いとか
この牛は頭がほぼ真っ黒みたいに覚えています。
もちろん正確な個体管理には地表や個体識別番号を使います。
でも日常の牛舎作業では
体格、顔、歩き方、乳房、角度、そして模様
いろんな特徴を組み合わせて牛を見ています。
なので落の丘にとってホルスタインの模様は
一頭一頭の顔みたいなものでもあります。
ただしこれは人間に識別されるために
牛が模様を進化させたという話ではなく
結果として人間にとって見分けやすい特徴になっているということです。
左右の模様も同じではないというお話をしています。
模様の左右非対称性と発生過程の複雑さ
牧場でホルスタインを見る機会があったら
ぜひ試してほしいことがあります。
牛の右側を見てから反対側を回って左側を見てみてください。
意外と違います。
右側は黒が多いのに左側は白が多い。
片側だけ大きな模様があったり
顔の模様も左右非対称。
そういう牛が普通にいます。
人間の顔も完全な左右対称ではありませんが
ホルスタインの模様はもっと大胆に左右が違います。
なので写真だけで一頭の模様を覚えるなら
右から見た牛と左から見た牛で
全く印象が違うことがあります。
これもホルスタインを見る楽しさの一つです。
ラクノカは普段白黒の牛という一言でホルスタインを見ていますが
でも実際にはその模様が完成するまでに
受精卵だった一つの細胞が分裂して
体の各組織が作られ
色素細胞の元になる細胞が生まれて
体の中を移動して皮膚へ広がって
そして色素を作る細胞へ分化していく
そうした非常に複雑な発生過程があります。
それはキットミッドF
そういった遺伝子がその仕組みの一部を調整しています。
つまり牛舎でラクノカが何気なく見ている
白黒模様は遺伝子と細胞の発生が作り上げた
最終結果ということなんです。
そう考えるとただの模様には見えなくなってきます。
これもラクノカでは面白いところですけれども
同じ父牛を使っていても
娘牛たちの模様は全然違います。
同じ母牛から生まれた姉妹でも違います。
遺伝的にはかなり近いのに模様はそれぞれ違います。
これは同じ設計思想から作られていても
完成した外見は一頭ずつ異なるという
生物の面白さをよく表していると思います。
遺伝改良をしていると乳量、乳脂肪、乳タンパク
体型、乳房、繁殖性、疾病抵抗性
いろんな数値を見ますが
でもその牛の外見には
数値だけでは表現できない個体差もたくさんあります。
模様はその中でも一番わかりやすい特徴ですねということですね。
牛の模様は遺伝子の指紋なのかというお話をしていきます。
模様と個体識別、AI技術への応用
じゃあ模様は指紋みたいなものですかと思う方もいるかもしれませんが
感覚的にはかなり近いです。
一頭ごとの識別に使えるくらい違います。
ただし生物学的な仕組みとして
人間の指紋とホルスタインの模様が同じという意味ではありません。
あくまで個体ごとに特徴的なパターンがあるという点で似ています。
現在では画像認識AIを使って
牛の顔や体の模様から個体識別を行う研究や
技術開発も進んでいます。
将来的には字表だけではなく
カメラが牛舎を見て今歩いているのは何番の牛
この牛の保養が昨日より変わった
この牛の採植高度が落ちているというところまで
自動で識別していく技術がさらに広がる可能性があります。
そうなると楽能科が目で覚えていた牛の模様を
AIが覚える時代になるわけですね。
これも面白いなというところです。
まとめとエンディング
はい、ということで今日の質問
カンシンさんからいただきました質問にお答えしてきましたけれども
パンダやキリンは統一されたような模様なのに
ホルスタインはなぜ一頭ずつバラバラなのかという質問にお答えしてきました。
ポイントをまとめますと
ホルスタインの黒白模様には遺伝的な背景があり
白い部分の形状には
KIT、MITFといった色素細胞に関係する遺伝子が関与しています。
そしてQTLという日本語では
量的経質遺伝子座と呼ばれる
白い面積の多さなどに影響する遺伝的な領域も研究されています。
ただし遺伝子の中に
牛一頭一頭の模様の完成図が入っているわけではありません。
遺伝子が色素細胞がどう発生し
どう広がるのかというルールに関わり
その過発生過程を経て
一頭一頭違う模様になります。
ですから一言で言えば
ホルスタインの模様は
遺伝と発生が一緒になって作る
ルールのある個体差ということですね。
次にホルスタインを見る機会があったら
ぜひ白黒の牛がいるだけでは終わらず
一頭ずつ見比べてみてください。
顔、首、肩、背中、お腹、足
右側と左側
本当に全然違います。
そしてなぜこの模様になったんだろうと思ってみてください。
その疑問の先には
遺伝学、発生生物学、進化、家畜の育種
さらにはAIによる個体識別までつながっています。
楽能で牛乳を作るだけの仕事に見えるかもしれませんが
一頭の牛をじっくり見ていくだけで
いろいろな科学につながっています。
牛舎は生きた生物学の教科書みたいな場所ですね。
今日も面白い質問ありがとうございました。
また牛のここって何でこうなっているのとか
牛乳についてこれが不思議という素朴な疑問がありましたら
ぜひ送ってみてください。
こういう当たり前を疑う質問は調べてみると
本当に面白いです。
勉強になりますので
ぜひどうしどうし質問していただけたらと思います。
ということで今日の質問にお答えしてみました。
ありがとうございます。
ということで今回の配信のやつには
牛の模様は何でバラバラなのかというのは
ちょっと分かるところがなかったんですけども
僕昔海外のやつで読んで
牛の模様が何でこうなっているのかっていうので
牛の模様が群れの中で何万頭とか何千頭とかいっぱいいると
モザイク柄になって一頭一頭識別しにくくて
野生動物とか肉食動物に襲われにくいよみたいな
全部どこを狙っていいか分からないみたいな感じになる
っていうのを聞いたことがあるんですけど
それはちょっと科学的根拠はないというか
そういうことだったみたいです。
ハルシネーションですね。
ハルシネーションというかそういう考えの人もあったよ
というだけですね。
ということでぜひ皆さんも牛の模様を注目してみて
そして牛乳を飲んでいただけたらと思います。
よろしくお願いします。
ということで今日はこれで終わっていこうと思いますけども
川上牧場のKindle本ラグの未経験者のため
履伝改良と資料設計編こちら発売しております。
Kindleの方で購入できますのでぜひ読んでみていただけたらと思います。
このKindleのデータを読み込ませたAI
ファーメイコーAIというAIが概要欄のリンクについておりますので
AI触ってみたいなラグの業界でAIってどうやって使うんだろう
って悩んでる方はそちらの方から触ってみていただけたらと思います。
ということで今日はこれで終わります。
お仕事の方、学校の方、行ってらっしゃい。
みんな牛乳飲んでね。バイバイ。
川上牧場ではリスナーの皆様からのお便り
ご感想を募集しております。
川上牧場とやってみたいこと、やって欲しいことなど
ご自由にコメント欄やDMなどでお気軽にお寄せください。
皆さんのご意見が新しいラグのを作っていきます。
最後まで配信を聞いていただいてありがとうございます。
次回の配信もぜひお楽しみに。