00:05
こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。
スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。
普段飲んでいる牛乳の魅力や、学能の魅力を、学能家がお話しする構想となっております。
牧場の日常や、牛の鳴き声を聞きながら、お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、
より美味しい牛乳を味わうことができると思います。
牛乳飲む?牧場配信始まりです。
おはようございます。
今日収録日は、8月31日ですけども、今日も研修生が来ておりますので、
研修生と勉強をしていこうと思います。よろしくお願いします。
今日は乳房炎についてですね。
乳房炎になっている牛は見たことがありますか?
あります。
症状としてはどんなのがありますか?
膨らんでいるというか、張り上がっているような感じですかね。
触ったら痛がるかな?
痛いです。
乳房炎になっている牛は知っているけど、なった牛は知らない。
私が来てから実際に絞っていて、傷口が生んでこうなったみたいな牛がいますか?
そういう、乳房炎というのは炎症が起こっているやつなので、
炎症が起こるのがいろんな原因があるんだけど、
大抵は原因菌が乳房の中に入って、そこから炎症が起こって乳房炎になっていって。
なってなぎ?なったやつ。
私、研修生に来てからなったうちにいないの?
頑張ってますからね。衛生的に。
いないですね。
牛群検定の中では体細胞が上がったり下がったりしている。
それも夏のストレスで免疫力が上下するから、これに合わせて上がったり下がったりしているけど、
03:01
それがブツっていう、発血球のブツブツのやつ、ヨーグルトみたいな腐ったようなやつだったりと、
あれに症状として出るやつがあんまりいないっていう。
乳房炎の原因は菌じゃないですか。
ならないようにワクチンを打ったりとか、後ろのベッドをきれいにしたりとか、
あとは手入れした後に消毒したり。
そうですね、ディッピング。
それ以外、何かやってます?
まあ、餌のバランスはね、夏場に免疫力が低下するから、ビタミン剤とか、ああいうものは多めに入れてますね。
さっきも、かさぶ体ができている牛がいたじゃないですか。
ああいうのとかを気をつけてあげないといけないのかな。
ああいうのを放置して持っておくと、本当はそこから、傷口から感染してみたいなことが起こったりするので。
ですけど、あれは毎日ディッピングするじゃないですか。
ディッピングはそれが予防薬になっているので。
絞って大丈夫なのかな?
大丈夫です。
痛がって絞らないとかってどうしようもないからね。
前におっしゃったように、一つの乳房炎になっても、3つから出てくる量はあまり変わらないので、
乳房炎になっていない牛でも問題ない。
乳房炎になっていない牛でも、生涯の生産性を考えると、4つあったほうがいいじゃないですか。
なるべくなら4つやりたい。
それで、牛乳のチェック、前絞りして、正常だったら全然絞って。
だけど、完全に乳房があるじゃないですか。
それで、乳房が垂れている牛とかいるじゃん。
ああいう牛って、本当にガッツリ踏むときがあるんですよ。
ガッツリ踏む?
踏む。自分で足で踏んじゃう。
自分で?
はい。ぐじゅって踏んじゃったりとかして、そこから出血して、もう切り落とさないといけないくらいのレベルになったりする場合は、
自分で踏んで痛いとか感じないの?
人間?
でも仕方ないです。生物的に。
人間もあるじゃん。年取って、なんか勝手にボケるみたいな。
そうか。
あるよ。夏の暑さの場でとかね。
あとは隣のやつに激突。ゴーンって頭で疲れて、フラフラしたりとか。
いろいろあるので、滑りにくい、滑らないようなふうにペットをしてあげるのは予防ではあるんですね。
足にバンドつけてるやつもいるじゃないですか。
はい。
ああいうのって立つのが下手くそで、足広げちゃう虫がいたりとかする。
滑るんですか?
滑ってね、癖だけど。癖っていうか、一回恐怖心を覚えてしまったんで、立つときに、あーってビビるんですよ。躊躇しちゃうから。
夏の下手くそな子いますよね。
そう。
なんか、噴火器してて立たせるときに、大丈夫かなみたいな。
06:02
ちょっと待ってください。
これは、獣医さんです。
あ、獣医さん。
牛の獣医さんって、他の動物も見れる?
牛の獣医さんは、ほとんど牛だけど、豚とか、カチブーだったら見れる。
大動物っていうやつと、小動物みたいな分類がありますね。
なるほど。
もう女性ばっかりですね、今。
7割8割女性ばっかりです。
なんでですか?
女性の方が頑張るからじゃないですか。男性は全然。
だって、同じ獣医とお医者さんで、同じ勉強料で、お金も同じくらいかかってるから、人間いくよね普通。
人間の方いくよ。ほとんど変わらないから。ほとんど変わらないというか、勉強料は同じくらいだからね。
学費とかもほとんど変わらないからね。
障害年収考えたら、やっぱり人間の方行っちゃう。
獣医になるとしても、小動物、ペットとかを見た方が、年収高いからね。
そうなんだ。
なりていがないよ。
今はすごい国が支援したりとか、各自治体で支援したりしてますけど、なりていがいないんです、獣医さん。
だから今、遠隔治療とかね。遠隔治療というか遠隔診療。人間でも増えてきてるじゃないですか。
オンラインとかで。
オンラインで、そうそう。あれが福祉の現場でも出てくる。
実際、牛の治療を産んだ時に僕がいろいろやってたじゃないですか。
そんな感じで、昨日からやらなきゃいけないようになってしまってます。
今日はもう足りないから。
足りない、足りない。もう牛の出産とか分娩とか夜中とかも、なかなか呼べなくなってきてるから、対応できなくなってきてる。
あとパプの方が下手くそなやつがいるじゃないですか。
ああ、そうです。パプね。
滑ってるから、すごい心配なんですよ。
滑るよ。だから滑るやつはもみがら多めに敷いてあげるとか、してあげないとダメですね。
でもあの巨体で立ったり座ったりで結構。
前に教えたっけ?ここに膝つくって。
膝つくって。
ドロップミンテストって教えてあげたっけ?
いや。
ゴムマットの上があるじゃないですか。
で、牛の体重ってだいたい何百キロか600キロか700キロくらいあると。
09:01
で、牛の足って人間とほぼ足首とか一緒でしょ。
はい。
だから人間の足とほぼ体重がかかる感じ一緒で、で、一本の足に耐えて150キロくらいある。
はい。
だから自分の体重が300キロになって、その足を自分で支えるって思ってもらったら、牛がどれくらい立ち座りしにくいかっていうのが。
300キロのリュックサックとかを持って、重りを持ってこの上を歩いてみてくださいって言ったら、やっぱりこけちゃうよね。
しかもつま先で立ってるけどね。
つま先で立ってるね。そう。
意味がわからない。
意味がわからないの?めちゃめちゃそれが面白いんですけど。
意味がわからない。あつわた。
で、その状態で牛が立ち座りするじゃないですか。
だからその片足150キロの体重がある状態で、背中に300キロのリュック持った状態で、今のこのボンマットの上に膝からジョンって落ちる。
痛いですよ。
痛いです。
痛い。
痛いんですよ。
だからコンクリートとかのギルタとかまだあるんですか?古いギルタとか。
痛くないです。
痛いです。
怪我しますよね。
怪我しますよ。だからここらへん擦れてきたりとか、足腫れてるやつもいるでしょ。
虹的なものだったりもするけど。
バタバタしてるんですよ。
でも不思議な動物じゃないですか。よくよく考えると。なんでそんな重いのに足がこんなに凹まって。
そう。意味わからんじゃん。
サイとかゾウとか同じ体重のやつ見てみて。
腕ストレス。
腕ストレスもね。
変だな。
つま先で立ってるっていうのが私は一番意外でした。
こうじゃなくてこうなんだ。
でも馬とかだったら一本だけやん。指一本立てる。
でも馬はスリムじゃないです。スリム足がすごく丈夫そうだから。
ここの部分とか。
変な生き物。
変な生き物だから面白いんですけど。
乳房炎は予防としてはほんとに乳房炎になる90%がほとんど削乳って言われてますって。
削乳主義ですねやっぱり。
綺麗にする。
拭いて。
拭いて綺麗にするのと、あとはエアを入れたりとか。
あとは加削乳って言って前絞りするじゃないですか。
前絞りしたら大体1分から2分くらいの間にミルカを装着するのが一番ベストなんですよね。
牛さんがおっぱい出したいですって言ってホルモンが前絞りをすることでそのホルモンが刺激されて
オキシトシンっていうホルモンが出て射入されるわけ。
その射入されてそのホルモン値が下がっていくのが大体5分くらい。
12:01
だからその5分の間にミルカを装着すると綺麗に牛乳が絞れるっていうのがあって
だからそれがずれたりすると、牛さんが出したいって思ってないのに機械が絞り取ってるような状況になって。
それをやりすぎの価格。
過剰の価の価格。
だから早くミルカをつけすぎる。
前絞りして10秒くらいパッとつけるとかするとそれもホルモンが出していいよってなってないのに
ミルカは吸い続けてくるので、早くつけたら早く絞れるってイメージがあるんだよ。
だけどそうじゃなくて、
時間大事なんで。
拭いてちょっと経つぐらい。
拭いて目安としては1分。
でもそれも牛が慣れるんで。
例えば僕が毎日絞るじゃないですか。
だから僕のスペースに合った牛になるんですけど。
だから絞りとか毎回変わるとかは、牛にとってはストレスになる。
加作牛してくると、今うちの牛でほとんどいないけど、
乳房への軟骨を入れたじゃないですか。
入れた時に穴があるじゃないですか。
あの穴がこうグワッと逆向けてきます。
後でネットで見せてあげようと思う。
ひっくり返る?
はい。
乳頭ストアって言ったりしてくるんだけど、
その乳頭が毎日365日、1日2回絞るから
ささくれて、鼻が咲いたようにバンってなっちゃう。
そうすると、本来だったら
肺筋が入らないように乳頭がキュッと締まるんだけど
それが浅くなるの。
締まらなくなって、細菌が入りやすくなる。
それも一回開いてしまったら?
一旦もう治れません。
搬入にした時にだいたい
リニアスコアが1ポイント下がるとは言われたりするけど
リニアポイント?
リニアスコアっていうポイントがあって
5段階で乳頭の状態を判定するみたいなスコアがあるんだけど
それは毎日搾乳のやり方が悪い。
リニアポイントの設定とかも
真空圧、真空ポンプが回るじゃないか
真空ポンプがちゃんと適正な数字になっているか
ちゃんと見ないとか
あそこに針が上がるじゃないですか
見させてもらいたい
上にデジタルの針があるんだけど
あの針がちゃんとした適正のところに困るかどうか
スイッチ入れた時に見てる
そこに設定してる?
15:02
そういうのを確認したりとか
ミルカーの整備だね
ミルカーのボムのチューブが劣化してくるんですよ
先っぽの動いてるじゃん
ミルカーがスイッチ入ると
あれも何年も使ってて
放置してるやつだと締まらなくなる
ボムが固くなったり
そうするとちゃんと絞れなかったり
どのくらいの変化ですか?
半年でうちは変えてます
半年?
どのくらいしますか?
1本1万5千円くらい
4本で?
4本で1万5千円
6台買えるから1回に10万くらい
これ安い?
このミルカー開発したのにお手伝いした
これいいですよね
前に言ってたように
タンクみたいなやつ持って
バケットミルカーね
女性からしたら重いって結構
でもこれ軽い方なんです
メーカーとしては
これに自動離脱っていって
牛乳が出なくなったら
勝手にミルカーが外れるタイプもあります
もっとよくなると
次の牛のところに設定しておいたら
例えば前絞りして削牛してミルカーつけるじゃないですか
ミルカーが勝手に外れて
次の牛のところまで勝手に移動してくれる
ロボットがあります
キャリーロボっていうロボットがあります
やってて思うんですけど
結構重労働じゃないですか
体
重たいものを扱う人が多いから
男の人が多いのかなって思うんですけど
どうです?全体的に
それこそ機械化がされてる
うちはめちゃめちゃ古い機械ばっかり使ってるから
そんなイメージだけど
女性もでも慣れるんですか?
慣れる
私体が大きいから
ああいうのは全然モテるんですよね
ちっちゃいって
細い子とか
モテないと
モテるのかな?
でもモテるよ
だって腰を曲げたすっげえ70代80代のおばあちゃんが
ミルクがモテたし
背が伸びるからね
あれはマジで感動するよ
休憩のときで
若い子が来てくれて嬉しいわ
みたいなことを話してて
こんなのに思ったら
思ったら背がシャッてなるから
エサやりのときもゆったり歩くのに
そのときだけガクガクガク
スコップでやったりするとか見たりすると
慣れなんだろうなと思って
体の構造がね
いろいろ変わっていってやる
今日もダラダラ喋ってしまいましたけど
入園は綺麗にして
作業して
18:00
エサコントロールして
作業主義っていうぐらいなので
技術なんです
なので
毎日の作業を
どうやったら上手にできるかっていうのを
常に心がけてやるのは大事ですね
頑張ります
よろしくお願いします
ミルク溢れる
そう
よろしくお願いします
じゃあ終わりますこれで
ありがとうございました
ありがとうございました
配信を聞いていただいて
ありがとうございます
次回の配信も
ぜひお楽しみに