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2023-01-11 14:31

第629回 三連休最終日に観た三本の映画

今回は1月9日に観た「LAMB/ラム」、「お葬式」、「フラ・フラダンス」の三作品についてお話ししました。

早く隠居して、映画三昧の日々をおくりたいものです(願望)。

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みなさんこんにちは。大葉です。 1月9日三連休の最終日に映画を3本観ましたのでサクッと紹介したいと思います。
まず1本目。 amazon prime ビデオで観ましたラム。
ラムと言ってもうるせえ奴らのあのラムちゃんではなくて LAMB
羊のラムですね。
2021年のアイスランド、スウェーデン、ポーランドの合作映画。 舞台がそのアイスランドの山奥というか山のふもとで羊を飼っている
30代かな? 夫婦の物語なんですが、登場人物がですねこの夫婦と途中から出てくる夫の弟、ほぼこの3人だけですね。
シンプルな人間関係と言いますか。 決してこの3人仲が悪いというわけでもないですし
まあ多少ドラマありますけどね。 物語はですね、この弟がやってくる前から始まるんですけれども
ある日この夫婦が飼っている 女子の羊が
子供を産むと。 夫婦で取り上げたんですが
生まれてきたものが 羊ではない何か
これはね、どんなものが生まれたかというのは、ぜひ作品の方を見ていただきたいんですけれども
いわゆるエイリアンとか、有性からの物体Xのような あんなにょろにょろぐちゃぐちゃとか
人を殺しまくるとか、まあそういった怖いもんではないんですけれども
とりあえずは羊ではない何かが生まれてきたと。 そして何よりすごいというか怖いのはですね
普通だったらそんなものが生まれてきたら、驚き慌てふたみき、場合によってはどっかに捨ててくるとか
いうことがあるのかもしれませんが、この夫婦が
普通にその何かを受け入れて
まるで我が子のように2人で
育て始めると。 ここはちょっとですね怖いんですよね
特に何か説明があるわけでもないし、その夫婦の間で何かの葛藤があるとか
悩みがあるとか、そういったわけではなく普通に子供が生まれましたという感じで
その何かを育て始める。 一見するとごくごく普通の仲の良い夫婦なんですけれども
明らかにどこかが壊れているという。 でも
特に凶暴性があるとか 暴力を振るうとか大声で喚くとか
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何かの幻覚を見るとか、そういうことは一切なく淡々と普通に仕事をして家事をして
という日常生活を送っているわけなんですね で途中からやってきますこの
夫の方の弟もその何かを見て 弟は普通の常識的というか
何ですかこれはみたいな そんな反応するんですけれども
だんだん弟もその夫婦に感化されてその何かを受け入れていくと
この何とも言えない怖さっていうのは何なんでしょうね この3人のその精神状態というか価値観というか
具体的に深くね掘り下げて主観的な描写があるわけではないので 逆に説明が何もないからこそ
なんでこの人たちはこれを受け入れているんだろうというね この理解できない怖さというのがありますよね
そしてまたこのアイスランドこの風景がですね 本来であれば非常に景色の良いところなんですが
非常にこう不気味な雰囲気を帯びている 遠くの山をただカメラが映しているだけなのに何か不穏な空気が流れているというね
これは日本では撮影できない風景だよなぁと思って見てました 後半
ある展開があってあることが起こって まあいろいろあるわけなんですけれども
これはぜひね ご自身の目で見て判断していただきたいと思います
いやー amazon プライムビデオいい作品を配信してくれました そして2本目の映画がCSの日本映画プラス時代劇4Kで見ました
伊丹十三監督のお葬式 もうかれこれ40年近く前の作品になりますね
伊丹十三という人はそれまでもちろん俳優としても活躍してましたし その一方でエッセイを何冊もね書いて自分もだいたい全部読みましたけども
非常に面白い文章を書くという人だったんですね まああることがきっかけでですね
この伊丹十三が 自分の経験談をもとにそのお葬式という今までの日本映画ではあまり取り上げなかった
テーマをもとにして いわゆるコメディタッチで
お葬式で起こるあれやこれを映画化していったというね 当時の記憶でいけばですねあまり
毎評判というか評価は効かなかったんですね そもそも伊丹十三自身初めての監督作品なのでどんな作品になるか
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見当がつかなかったというのもあると思いますし まあ今のようなねネットもない時代でしたけれども
小規模で公開されたんですがあの口コミでこれはすごい面白いという評判が広がって 自分も近所の当時あった小さい映画館に見に行ったんですけれども
もうほぼ満席状態で もう上映中ねあちらこちらから笑い声が聞こえてました
主人公が山崎務と宮本信子 この人が伊丹十三の奥さんでもありますけれども
この2人の夫婦2人とも職業は俳優ですね この宮本信子が演じる奥さんのお父さんが心臓病で急死して病院に運ばれ
おつや葬儀 仮葬そこまで終わるまでの3日間をずっと描く映画なんですけれども
当時はですねまあ自分もまだ20代だったのでピンと来なかったところが多いんですが この年になるとですね
自分も父と母を見送りましたので 母子として葬儀も行いましたし
改めてみるとなかなかこううなずけるところがあるよねこういうこととか いやいるよねこういう親戚のおじさんはとかね
思い当たることが多々ありますね そして何よりすごいなぁと思ったのが親戚のおじさん役の大滝秀次
いやー 本当にちょっといやらしい
悪い人ではないのかもしれないけれどもちょっと嫌味があるというかいやらしい おじさんの役はもう身程にどんピシャに当てはまって
で多分これ見るとみんなあうちの親戚にも居るはこんな人と思うぐらい すんごいキャラクターでもうゲラゲラ笑ってみましたね
やはりですねやっぱり映画はキャスティングが勝負だなぁということを改めて思いまして 主人公夫婦のマネージャー役が
在室義一郎 葬儀屋の役を
江戸屋猫八 そして
さっき言いました大滝秀次ねおじさん役それから宮本信子のお母さん役 こちらが菅井錦
あと今回見直すまですっかり忘れてましたけど岸辺一徳も出てましたね これも本当にすっかり忘れてたんですが
お坊さんの役が劉知秋 もう名優ですよね
だから一つのシーンの中に今言ったような 名優の人がもうずらっと揃ってて演技合戦を繰り広げるというのはもうこれも見てるだけでも楽しいですね
あまりですね劉知秋と大滝秀次と山崎須友が同じ作品出てるとかいうのを見た記憶がないので 非常に新鮮だったし
まあねすごかったですねこれは 確か伊丹十三がエッセイで書いてたのかメイキング本に書いてあったのかはっきり覚えてないんですが
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この劉知秋が出てくるシーンの時に まあやはり名優とね言われている山崎須友と大滝秀次が
劉知秋の演技にもう本当に うっとりとじゃないけれども
もう感動して見てたというようななんかそういう文章を読んだことがありまして やーばすごいよなぁとね
今回改めてそのシーンを見てね そうだろうなぁ分かるなぁという感じでしたね
でこの後伊丹十三は最終的にね10本の 作品を監督しまして
あの丸さんの女とかもね大秘として流行語になったりしましたけれども まあその後ね残念ながら早くいなくなってしまって
今ねこの現代伊丹十三が生きてたら 今のこのね日本の
状況を舞台にしていろんな面白い映画撮ってくれたと思うんですよね カイス・グアイスもね今伊丹十三がいないということが
あの日本映画界にとって非常に損失じゃないかなぁと思います そして3本目の映画がこれも amazon プライムビデオで見ました
フラフラダンスというアニメ映画ですね これタイトルの通りフラダンスが
テーマになった映画なんですけれども まあひょんなことがきっかけで
フラダンスに憧れる女性5人が 社会人となってその会社に就職して先輩方から厳しい指導を受けながら
フラダンスのチームとして成長していくという過程を追った作品なんですけれども 主人公の声を当てているのが
福原遥 声優としても俳優としてもどちらも有名で
最近だったらドラマシリーズのゆるキャンで凛ちゃんの役やってますし そうそう何より今NHKの朝ドラの主人公やってますよね
その彼女が声を当ててるんですけれども 自分もねフラダンスといっても
見ることもないですし非常に漠然とした 知識しかないんですけれどもこの映画の中では本当に素人の主人公が
本当にね踊りもよくできないで失敗ばっかり繰り返していくんですけれども 先輩や同僚の助けとか厳しい指導を受けながら
なんとか一人前とまではいかないけれども成長していく様をずっと描いてまして その主人公だけじゃなくて周りの人たち
彼女たちダンサーを支えるスタッフとか裏方の人たちとか いろんなドラマを描いていってくれてまして
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これ東北が舞台になってましてこの主人公のお姉さんもその東北の震災に亡くなったという設定なんですね
他にもこの震災の影というのがあちらこちらに見え隠れするわけなんですけれども そもそもこの作品自体が震災復興の
活動の一環として作られたという話を聞きました 約2時間弱の作品だったんですけれども一気見してしまいましたね
シナリオ的には少しご都合主義的なところがなくはないんですけれども 見ていて非常に気持ちが良かったですね
本当にこう嫌なキャラクターとかもいないし 明らかに泣かせようというお涙頂戴的なシーンもそうはなかったし
何より社会人1年生として OLとかではなくてですね
フラダンスのチームという非常に特殊な職業なんですけれども それに向かってもう全力で
向かっていく主人公の姿勢には共感できました 若干ですねファンタジー的要素がこの映画の中に入ってくるんですが
これはなくても良かったかなという これはねどの作品でもあるんですがその作品のリアリティラインというのをどこに置くのかという問題はありまして
その点この作品のリアリティラインからすればこのファンタジー要素は ちょっと
なくても良かったんじゃないかな 逆に言うとそれを入れてくるんであればそういう世界観の設定
これはファンタジー系のものですよという要素を もう少し入れていた方が良かったかなという気がちょっとしました
でもそんな根本的な欠点ではありませんし見てる間は全く気にならないと思いますので 非常に面白い作品でしたのでこのフラフラダンスもぜひ見ていただければと思います
はい、そういったわけで今回は1月9日に見ました3本の映画 ラム、お葬式、フラフラダンス
この3本の作品について感想をお話しさせていただきました それではまた
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