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2021-11-22 06:17

第496回 小説「鋼鉄都市」

今回はアイザック・アシモフの代表作であり、SFミステリーの傑作「鋼鉄都市」についてお話ししました。

ミステリーなのでネタバレ無しです。

ご安心ください。

【番組公式Twitter】

@kitakatasumi

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みなさんこんにちは。大葉です。 今回はアイザック・アシモフのSF小説
「鋼鉄都市」 こちらについてお話してみたいと思います。
1954年に刊行されたアシモフ最初のロボット長編小説で代表作の一つです。
この作品でアシモフはロボット工学三原則というものを打ち出しました。
具体的にはこういった内容です。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。
またその危険を感化することによって人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。
ただし与えられた命令が第一条に反する場合はこの限りではない。
第三条 ロボットは第一条及び第二条に反する恐れのない限り事故を守らなければならない。
非常にシンプルというか そんなにややこしい話ではないと思うんですが
この三原則はこの後アシモフの作品だけではなくてその後のSF界全体に大きな影響を与えました。
例えば手塚治の鉄腕アトム これも影響を受けていると思います。
さてこの小説のストーリーなんですが 設定としては未来ですね。
世界各地の鋼鉄のドーム都市の中で80億もの人々がひしめき合う地球。
かつて宇宙へ植民した人々の子孫であり、強大な軍事力とロボットによる豊かな経済を誇る
スペーサーの事実上の支配下にあった。 ニューヨーク死刑の刑事イライジャペイリーは
ある事件の捜査を命じられます。 その事件とはスペーサーの科学者がおそらく外部のもの
つまり地球人に殺された事件です。 そしてこの事件が公になれば外交上政治上の大問題になってしまう。
捜査を地球側に委ねる交換条件としてスペーサーが提示したのは スペーサー製のロボット
R・ダニール・オリバー、彼を捜査に加えるということでした。 ロボットもスペーサーも大っ嫌いな依頼者は渋々
ダニールと捜査を開始します。 そして捜査が進む中で依頼者はこの事件は地球人には実行不可能で
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唯一ロボットなら可能ではないかと推理します。 しかしロボット工学3原則がある以上ロボットに人間は殺せない。
では一体誰が犯人か。 そしてこの事件の真相は
もちろんここでネタバレはできませんけれども 読み終わるとああこうきたかといったような真相でした。
このアイザック・アシモフはですね SF小説だけでなくてミステリーもたくさん書いてまして
本作はこの2つのジャンルが統合したいわゆるSFミステリーの傑作ですね。 このSFミステリーというだけでなくてですねもう一つ
大きなテーマがこの小説の中では描かれてますけれども これはぜひ小説を読んで確かめてもらいたいと思います。
今から約70年前に書かれた小説なんですが 実は現在の世界情勢にかなり近い部分もあって
アシモフの先見性というか 動作通力には本当に驚きました。
そしてこの小説ですね 続編として裸の太陽
夜明けのロボットというものがあって さらに
ロボットと帝国という小説においてはアシモフのもう一つの代表作である ファウンテーションシリーズと
こちらとロボットものが統合するような仕掛けが施されています このファウンテーションシリーズ
別の放題では銀河帝国の攻防というのがありますけれども これはですね
非常にあの大傑作で おそらくですね
銀河英雄伝説を好きな人だったら結構ハマってくれるんじゃないかと思います あの銀英伝のような大艦隊戦というのはないんですけれども
おそらく 参考にしたようなシーンもあちらこちらに見受けられます
話戻しますけれどもこの鋼鉄都市 本当にSFの古典的名作の一つなんですけれども
恥ずかしながら自分 昔買ってたのにすっかり読むのを忘れてまして
ようやく読み終えたというところでございます でもやはり古典的名作と言われる作品は
間違いなく面白いですね SFが苦手な方でもですね これあのミステリーという側面もありますので
そちらの方から読み進めるということもできようかと思います ぜひ一度手に取ってお読みいただければと思います
はいそういったわけで今回はアイザックアシモフの小説 鋼鉄都市
こちらについてお話しさせていただきました それではまた
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