「やりたいことが見つからない」は、心の問題じゃなかった ──ギブソンのアフォーダンスと、身体が灯す可能性の話
施術のあとに「帰り道、いつもの駅前なのに景色が違って見えました」と言われることがあります。街は何も変わっていないのに。
変わったのは、その人の身体でした。
知覚心理学者ギブソンは、環境には「行為の可能性」が満ちていると言いました。彼はそれをアフォーダンスと名づけた。でも同じ環境でも、身体の状態によって見える可能性はまるで違う。
「やりたいことが見つからない」は、意志が弱いからでも、自己分析が足りないからでもないかもしれません。身体が、世界からの誘いかけに気づける状態にないだけかもしれない。
今回は、ギブソンのアフォーダンスという概念を手がかりに、「同じ環境なのに世界が変わって見える」のメカニズムを身体の側からほどいていきます。
▼ 話していること
・ギブソンが知覚心理学の常識をどう壊したか
・アフォーダンスとは何か──椅子と象と幼稚園児の話
・炎の比喩──環境という燃料と、身体という酸素
・「やりたいことがわからない」の身体的な正体
・なぜ身体が開くと「良い方向」に火がつくのか
・人間関係もアフォーダンスである
▼ 参考
J.J.ギブソン『生態学的視覚論』
ブログ「身体知の書庫」第9回
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