その問題を受けてルールが出来上がるんですね。
だから規則が先にあるんじゃなくて
問題が先にあるんです。
律像を読んでたら
同じお坊さんの名前が何回も出てくるんですよ。
その人のせいで複数のルールが制定されてるんですね。
読んでて思わずまたお前かみたいな
思わずこう言いたくなるところがあるんですけど
でもそこに人間らしさというか
体温が感じられると言いますかね
そういう面白さがあるんですね。
次第3話
第3話では
インドの南方の仏教で伝わる
仏教組織分裂の話をしました。
この話のきっかけっていうのは
お金をお布施として受け取るかどうか
そこから仏教の規則をどう変えるべきか
それとも守り続けるべきなのか
そういう対立が生まれていったっていう話ですね。
このバランスって
私すごく難しい問題だなと思うんですね。
時代の変化ってやっぱり対応しなきゃいけないですよ。
でも全部を変えてしまったら
最終的には仏教じゃなくなっちゃう可能性が高いんですね。
例えばインドでは
神仏の前では裸足っていうのが礼儀なんですよ。
でも日本だとどうです?
もしお坊さんが裸足でお葬式に来たらどう思います?
おそらく非常識だって思いますよね。
文化が変わったら
礼儀っていうものも変わるんです。
宗教が広がっていくっていうのは
そういう礼儀とか文化の調整の連続なんですね。
実際にあったのが
中国の偽状っていうお坊さんがインドに留学して
インドで裸足の作法を知ったときに
これ中国はみんな靴を履いてると
これ良くないから裸足にしようっていうふうに
中国に帰ったと言うんですね。
でもやっぱり受け入れられないんですよ。
やっぱり中国の価値観っていう文化があるので
それを異国の文化をこうやって持ち込んだところで
いやいやそれは異国の話でしょっていうふうに終わって
そのままシリスボミになるんですね。
こういうことがあるので
本当にこれ難しい話だなってことを改めて思いました。
その次第4話では反対に
北西インドの仏教分裂の伝承の話をご紹介しました。
この大天というお坊さんが
アラカンっていう悟りの最上位ですね。
この権威を落としめて
それが原因で仏教が分裂した。
そういう話でしたね。
ただこの話には疑問もあるんですね。
この北西インドの仏教のグループがあるんですけど
このグループが自分たちの仏教グループの正当性を
主張するために作った。
そういう物語だったんじゃないか
そういう見方があるんですね。
ここで問われているのは
私たちが伝承とかテキストっていうのを
どういうふうに捉えるかってことなんです。
伝えられていることを果たして本当に
そのまま受け取っていいのかっていうこと
これが私たちに問われるんですね。
実は仏陀はカーラーマ教っていう初期教典の中で
人から聞いたことや教典に書いてあること
そして自分が言うことすらも
鵜呑みにしちゃいけないよって言われてるんですね。
そういうところがここ問われるんですよ。
これ日常生活でも同じだなと思うんです。
現代はSNSとかテレビもそうですけれども
いろんな情報がひっきりなしに流れてきますね。
そういうものを全部鵜呑みにしちゃいけないんですね。
仏陀なら間違いなくそういうふうに言われるはずです。
次第5はここでは阿修家王の話をしました。
仏教が最盛期を迎える原因になったスポンサーですね。
仏教っていうのはこれ繰り返しになりますけど
皆さんの寄付によって成立をする宗教です。
お坊さんっていうのは原則として労働が禁じられます。
だからスポンサーの存在っていうものが
組織の浮き沈みというものに直結をするんですね。
インドではこの阿修家王の後にも
西暦2世紀ごろにはクシアナ王朝のカニシカ王とか
あと7世紀ごろにインドを旅した
中国のお坊さんがゲンジョウっているんですけれども
この方とかはハルシャバルタナ王っていう王様が
スポンサーになってたって言われてます。
だからゲンジョウ三象はゲンジョウ三象って通称ですね。
ゲンジョウっていうお坊さんは
象に乗って移動してたって言われるんですよ。
スポンサーのおかげで。
だから高級会社なんか目じゃないですね。
中国でも時の皇帝とか
あと日本でも天皇がスポンサーになってやってきたんですけれども
こういう支援者のおかげで
仏教っていうのは続いてきたし広がっていったんですね。
特に大きいのが彼らは権力者でありながらインフルエンサーでもあったので
そういう人たちがスポンサーになるっていうのはやっぱりインパクトがあって
波及効果もありますよね。
そういう人たちがスポンサーになって
一般の民衆の人たちも自分たちも支援しようとなった。
これが支援の流れとしてあったということですね。
今仏教が苦しいのはこれがちょっと少ないからでしょうね。
第6話ここでは大乗仏教の成立についてお話をしました。
正直なところわからないことが多い断定できることはあまりないですね。
ただ研究の積み重ねによって
少しずつ大乗仏教が出来上がった輪郭が見えてきている
そういう段階にありますね。
仏教ではいろんな出来事っていろんな原因が重なって生じるんだよって言うんですけど
大乗仏教の成立もまさにそういうところなんだということです。
このシリーズを振り返りながら補足をしてきました。
最後に今回のシリーズもサポーターの方々のご支援のおかげで
制作配信することができました。
なかなか普段社員をお伝えする機会がなくて
心苦しくも感じていたんですけれども
本当にいつも皆様のサポーターの皆様のご案内もお祈り申し上げております。
仏教では支援してくださった方に対して
この社員を直接的にお伝えすると
支援してくださった方のその徳というものを損なうんだっていう
こういうことが言われるんですね。
だからなかなか普段社員を直接的にお伝えする
ということを控えてるんですけれども
ただ控えてるだけで
気持ちの中では心の中ではものすごくありがたいなって気持ちで
いつも溢れておりますので
それが何とかサポーターの皆様にも伝わると
いいなというふうに思っております。
まだこの番組はご支援が必要な状況にあります。
正直なところ収入より支出が上回っている
そういう状態が続いておりますので
引き続きサポーターを募集しております。
詳しいことはこの概要欄のリンクをタップして
ご覧いただいてお申し込みいただければ大変幸いです。
今回のシリーズでも新たに3名の方がサポーターに加わってくださいました。
本当に心の中はありがたい気持ちで溢れております。
次回から新シリーズ中国仏教編をお送りしたいと思います。
ぜひ楽しみにしていただければなと思います。
ではまた来週お会いしましょう。