サンデー毎日休刊
2026-10-30 18:38

サンデー毎日休刊

元サンデー毎日編集長・潟永秀一郎と毎日新聞出版代表取締役社長・山本修司、2人のジャーナリストによるラジオコラム。毎月第四金曜日には、元作詞家志望だったという経歴も生かして、潟永秀一郎がヒット曲の歌詞を読み解く「この歌詞がすごい」をお送りします。

※RKBラジオで毎週金曜日に放送している『立川生志金サイト』内のコーナーです。

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サマリー

サンデー毎日が来年4月末、創刊105年を迎える時期に休刊することになった。背景にはスマートフォンの普及や販売店の減少、雑誌市場の縮小があり、日本の雑誌総売上は1997年のピークから2025年には76%減少した。サンデー毎日は1922年創刊以来、受験特集や大衆小説、皇太子結婚特集、オウム真理教をめぐる告発報道などで歴史を築いてきた。今後は毎日新聞出版が存続し、ウェブ展開や書籍、週刊エコノミスト、各種増刊の発行を続ける。

サンデー毎日休刊の発表
さて、オープニングでも言いましたけども、今年10月もね、明日でおしまい。あと残り2ヶ月っていうことなんですが。
毎週最終金曜日、毎週や毎月最終金曜日は、潟永さんのこの歌詞がすごいのコーナーをお届けしているんですけれども、
今日はですね、特別なニュースがあるということで、この歌詞がすごいは次回ということで、その特別なニュースというのは一体何なんでしょうかね。
元サンデー毎日編集長型名が周一郎さんです。おはようございます。
おはようございます。
はい、おはようございます。あまりいらっしゃらないと思いますけど、この歌詞をお楽しみにしていらっしゃる方はごめんなさい。
いやいや、結構多いですよ。
楽しみにしてます。
このコーナーを楽しみにしてるっていう方は結構多いですよ。
後でね、改めて聞こうっていう曲がたくさん知れて嬉しいコーナーです。
すみません、じゃあなおさらごめんなさい。ただですね、今日はどうしてもこの話題を避けるわけにいかなくてですね、
今朝の毎日新聞で発表していますけれども、サンデー毎日が来年4月末で休館することになりました。
歴史悪い年、週刊誌。
そうなんですよ。
片中さんも編集長を務めていた。
はい、なんですね。
OBとしてはただただ寂しいというほかありませんけれども、これも時代の流れなのかな。
長年のライバルだった週刊朝日さんが2023年5月に休館して、もう3年以上経つんですけれども、
この間は後輩たちはね、もう髪も何もかも上がる中でよく頑張ったと思いますけれども、
雑誌市場自体が急速に縮小していく流れにですね、ついに抗いきれなかったということなのかな。
今私も第三者ですので、まずはその客観的なデータから見たいと思います。
縮小する雑誌市場と販売環境
出版科学研究所の調査によると、日本の雑誌市場のピークは1997年で、総販売額は1兆5644億円もあったんですね。
それが2000年代に入って携帯電話が普及し始めるとともに縮小が始まったのは、これも新聞と同じです。
最初の節目は2005年でした。携帯の通信規格が3Gになって、画像が瞬時に表示されるようになったんですね。
さらにそれまでは重量課金制、つまりネットに繋いだ量の分だけ費用がかさむという料金体系だったのが、
竹放題と呼ばれるような低額制になって、ウェブ上に当時のカラケー向けの無料サイトが次々に生まれたんです。
結果としてそれまで電車の中での時間つぶしの主役は、キオスクで買う新聞や週刊誌だったのが、
これがネットニュースやブログ、掲示板、当時はこれにとって変わられたんですね。
足並みを揃えるようにキオスクが駅から姿を消し始めたのもこの頃でした。
そして次の節目が、スマホ時代が幕を開けた2010年です。
雑誌の売上はこの年1兆円を割り込みます。
その後スマホの普及率は2015年に5割、19年に8割を超えて、この間雑誌市場は毎年数百億円規模で縮小するんですね。
今スマホの保有率は98.3%ですからほぼ全員ですね。
かたや最新の2025年データで雑誌の総売上は3708億円、97年のピーク時から実に76%減ってですね、4分の1以下になったんですね。
さっきも少し触れましたけども、そもそも雑誌を売る店、
例えば駅のキヨスクは2020年頃までにほぼ姿を消して、町の本屋さんも2000年当時の半分以下。
最後の頼みだったコンビニも去年の3月、全国およそ5万6千店あるうち1万1千店で一斉に雑誌の取扱いがなくなってですね、
残った店でも棚の大きさは半分以下になってます。
つまり、もはや読まれない以前に雑誌を買えないという状況が広がっているんですよ、悲しいことに。
お二人もこのあたり実感されますか。
言われたらそうですね。おっしゃる通りで、駅で新聞とか週刊誌買ってましたね。電車の中で読もうと思って。
そうですよね。
確かにないですね、それは。
ないんですよ、みんなスマホ見ちゃってますもんね。
取り入れたいってなかなかね、手に取る機会減りました。
申し訳ないんですけどね、本当にそういう状況になっちゃって。
ファッション誌と漫画雑誌の変化
で、余談ながら雑誌をジャンル別に見ると2000年代以降最も劇的に縮小したのはファッション誌です。
というのも2000年代前半に黄金期があったからなんですね。
で、赤文字系と呼ばれたキャンキャン、ビビ、レイ、JJは月間数十万から百万部規模で部数を競い合ってですね。
覚えてらっしゃるかな、エビちゃんOL現象みたいな。
雑誌に載った服が翌日には完売してしまうほどの影響力がありましたけれども。
それがですね、今はもう全て10分の1前後の数万部規模になって。
赤文字系の関数のJJは2021年に欠陥発行を終えました。
で、背景にはですね、やっぱりファッション提案の主役がインスタグラムやファッションアプリ、それからECサイト自体、これにとって代わられて。
で、大きな収益源だったアパレル広告もSNSなどでシフトしちゃったんですね。
余談ついでに漫画雑誌はというとですね、売上のピークは1995年の3357億円で。
この年ですね、週刊少年ジャンプは全雑誌史上最高部数の653万部をですね、1号で記録したんです。
この時ドラゴンボールとかスラムダンクとか悠々白書といった大ヒット作が同時に連載されていた頃で。
この653万っておそらく不滅の記録でしょう。
それがやっぱり2000年代から減少傾向が強まって、2010年2層売り上げが2000億を割り、17年には1000億を割って、今はおよそ470億でピーク時の、これもやっぱり7分の1まで14%ですよ、縮小
しました。
ただですね、これ他のジャンルと違うのは、その減少分を電子のコミックスがカバーしてですね、漫画の市場全体は拡大していることなんです。
そうですね。
市場拡大っていうのは、希望が。
アニメ家とか映画家とかっていって、そういうところでの市場も狙ってますよね、漫画はね。
そうですね、タイアップですね。
データを見ると明らかで、2000年当時はゼロだった電子コミックスがですね、2019年には紙の売り上げと逆転して、最新の2023年データでは紙の雑誌とコミックスの売り上げ合計が2083億円に対して、電子
コミックが4830億円、もう倍以上。
合計およそ6937億円というのは、紙だけのピークだった95年当時をもう抜いてるんですね。
つまり漫画そのものが読まれなくなったわけじゃなくて、読み方が変わったと。
雑誌を毎週買って読むという昭和から平成の読み方はもう激減してですね、代わりに単行本をアプリで読むっていうスタイルが主流になったんです。
電子版は基本絶版しませんから、過去の名作をまとめて買う、これ大人買いですね。これも市場を支えてます。
総合週刊誌の現状と休刊の理由
ごめんなさい、余談が続きましたけれども、サンデーを含む総合週刊誌はどうかというと、
2000年代初頭、ABC部数、これ実売部数ですけれども、出版社系と呼ばれる文春、新潮、現代、ポストは50万から60万部、印刷部数で言うと100万部を超えてですね。
サンデーも十数万部あったんですけれども、実売で。今はですね、文春がおよそ18万部で、他の出版社系3誌はいずれも10万部前後。
サンデーはおよそ3万部だそうです。背景は先ほども言ったように、スマホの登場で通勤中の高読が減って、キヨスクとか買う場所自体も減って、
もう一つはですね、新聞と同じく主読者層、主な読者の皆さんが高齢化して、読まれなくなったということも大きく影響しています。
ということで本題のサンデー休館なんですが、このコーナーを私と各種で担当している山本修司君が、ご存知の通り今毎日新聞出版の社長で、
彼が関係者に向けて記したレター、休館のご報告にはこうあります。
サンデー毎日は1922年大正11年4月に創刊した日本で最も長い歴史を持つ総合集刊誌でありますが、創刊105年を迎える来年4月末に休館することといたしました。
4月27日発売の5月9日号が最後の発行となりますと。
続けてですね、創刊からこれまでの間を振り返りますと大衆小説普及の先駆けとなったほか、東大合格者全指名をはじめとした大会報道によって、受験特集のサンデーの名を定着させました。
宇野創介首相が就任からわずか2ヶ月で退任に追い込まれた女性スキャンダル報道や、オウム心理教の狂気の誇発キャンペーンなど数々のスクープもありました。
また道小比人気に湧いた1959年4月の後退式結婚特集では、週刊誌トップの156万7千部を記録するなど、週刊誌ブームを形作ったと自負しております。
しかしながら雑誌市場が加速度的に縮小し、原材料費や印刷費、輸送費が高騰する中、観光は困難と判断し休館を決めました。
まさに苦渋の選択だったと思います。
サンデー毎日の105年史
ここから少しサンデーの歴史を、あえて現行の年代で振り返りますと、報告にもある通りサンデーは大正11年4月2日に創刊された日本最古の総合週刊誌でして、
実は雑誌の総刊でいうと朝日の方が2月25日で早かったんですが、朝日は10日に1回発行で、毎日が4月に週刊で出すとして週刊化したんですが、
でも週刊誌としては毎日の方が早くなったので最古の週刊誌の称号はサンデーが得ることになったんですね。
表紙は当時としては画期的なグラビア印刷で、ただサイズは今の大きさじゃなくてもっと大きなタブロイト版で24ページ、定価は10,000円でした。
翌年の関東大震災では、全部の紙面を使った大展開で世間を驚かせて、読者相談によるクロスワードパズルをいち早く取り入れるとか、表紙も含めて今に続く雑誌の原型を作ったと言われるんですね。
連載小説にも力を入れて、芥川隆之助、里見淳、江戸川乱歩など当時の流行作が次々と出筆して、芥川隆之助さんは一時期サンデーの編集部員でもあったんです。
そうなんですよ。私、後輩なんです。
また、検証小説を募集して作家の投入門ともなって、この検証小説で出た作家は、海音寺長吾朗さんとか源氏啓太さんなど数多くて、これも編集部員だった井上康史さんも検証小説で作家デビューしたんです。
戦時中は英語のサンデーが使えなくて、週間毎日になった時期もありましたけれども、終戦翌年にはサンデーに戻って発行を再開して、日本の復興とともに部数を伸ばして、昭和29年には100万部を突破しました。
ピークは昭和34年4月26日号の皇太子結婚特集で156万7千部。その後、新庁とか文春、平凡や週刊女性などですね、週刊誌の召喚が相次いだのもこの頃で、当時は週刊誌ブームと言われたんですね。
サンデーの名物企画の合格ランキングが始まったのは昭和39年。段階の世代が受験期を迎えた頃で、有名大学の出身公別ランキングがスタートして、またその後、東大合格した全氏名の掲載王も家族がまとめ替えするので
おりましたけれども、個人情報保護が浸透している今では考えられない。
スクープ報道と今後の展開
一方、105年の歴史の中では数々のスクープも生まれましたけれども、あえて一つ挙げると、やっぱり平成元年10月に始まったオウム心理教の凶器の告発キャンペーンだと私は思います。
当時の牧太郎編集長が手掛けたキャンペーン報道は、オウム教団の実態を初めて告発して、その後も坂本弁護士の拉致や武装化計画なども追いました。
後に牧編集長は、オウムの殺害リストも筆頭に上げられていたことがわかるなど、文字通り命がけのキャンペーンで、6年後に地下鉄サリン事件が起きるまで捜査当局も動かなかったこのカルト犯罪を世に知らしめる、
週刊誌調査報道の近地党だと同じ新聞社の後輩でしたけれども、反復しました。最後に私が編集長を務めたのは、2012年4月から15年9月までの3年半で、その後19年まで雑誌本部長を務めましたので、都合8
年間サンデーに関わったんですけれども、その間も大きな節目があってですね、出版が分社化されました。
サンデーは早間当時から毎日新聞の発行だったんですけれども、2015年に分社化されて出版局が毎日新聞出版になって、実は分社から5年で黒字化できなかったら会社を閉じるという検討もされたんですね。文字通り排
水の陣での船手で、結果として3年目で黒字化できたのは当時の仲間たちのおかげだって今も感謝してるんですけれども、
その後の編集長らの努力も知ってたんで、今回の決定を聞いた時はもう本当ついにという思いでしたけれども、出版社は残って週刊エコノミストの発行も書籍の発行も続きます。
サンデーの今後について山本社長の報告も、今後はエコノミストオンラインやノートなどを活用したコンテンツのウェブ展開を強化しますと。選抜高校野球や都市対抗野球、ニューイヤー駅伝のガイドブックや大学などの受
験特集の増刊の発行は継続しますというふうにあります。
終わるわけでは、完全に終わるわけではないと。出版不況が言われて久しいですけれども、どうかすべての出版社が頑張ってですね、週刊誌っていう活字文化を後につないでほしいと心から願いながら今日は閉じます。
はいはい、いろんな思いがね、がたなかさんにもありだと思いますけれども、我々もねまた、まあと言いながらウェブカードでね、そうやって見られるっていうのはね、やっぱりこれは楽しみにまたしていきたい
と思います。今日はサンデー毎日の休暇についてお話を伺いました。元サンデー毎日編集長がたなか修一郎さんでした。ありがとうございました。ありがとうございました。はいどうもありがとうございました。
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