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こんにちは、東京でゲストハウスをやっているジュリーです。
今回は、ゲストハウス開業ヒストリー建築編⑫を話したいと思います。
前回、話してから少し時間が空いてしまいました。
前回は、一緒に打ち合わせをしてくれている坂田君に加えて、
インテリアコーディネーターSさん、センス抜群、おしゃれで上品な提案をしてくれるんだけれども、
どの提案も、結構お値段が張るものばかりというSさんが参加してくれたという話をしました。
私たちは、前に住んでいた世田谷の家がやっと売れて、借り住まいをすることになります。
自分たちが買った土地の建物を建てる場所の真向かいに、ちょうど新しくマンションができて、
賃貸マンションなんですけれども、そこにガッと入居の申し込みを入れて、
土地の一番よく見える、端っこ、角部屋の3階の部屋を借りて、そこで借り住まいをスタートすることにしました。
具体的に話を進めていって、
さかなくんが建築に必要な各種申請の手続きを進めてくれて、
並行して実際に建築をしてくれる会社、公務店を探してきてくれて、
最終的にこの会社ということで決めて、具体的に家を建てていくというところのスケジュールが惹かれます。
私たちの土地が狭いんですよね。
とにかくできるだけ地面を掘って、1階のフロアは少し階段で下がるような感じになってもいいので、
それで各階の、1階、2階、3階の天井をできるだけ高さを出すような感じで設計してほしいというのは頼んであったんですね。
実際に地面を掘り始めたら、結構掘っていて、バコッと大きな穴が開いているような状態だったんですね、
うちの土地のところに。
私がそれを面白がって、中に入っていって写真を撮るんですよね。
そうすると私の身長なんてガッツリ、私今そこに埋まって、土を全部掛けられたら地面に埋まっちゃうような状態で、
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それぐらい深い穴が掘られてきて、
それでですね、なんかこう嬉しくてですね、いっぱい写真は今でも残っています。
11月にですね、浄土の日を迎えます。
その日、平日だったんですけれども、もう私はですね、会社は休んじゃって、
その日は一日、職人さんたちにご挨拶して、
どんどん柱とか木材が組み上がっていく様をですね、ずっと見てましたね。
動画とか撮ってですね。
3階まであるので、結構ですね、高いところに大きな太い木材を持ち上げてるんですよね。
それをうまい具合に組み上げてて、なんて職人さんってすごいんだろうと思って、
もう感動してました、その日は。
もうね、結構暗くなるまでね、夕方、夜ですか、作業されていて、
もうほんとね、ずっと見てて全く飽きなかったですね、浄土の一日。
それで大工さんがですね、毎日毎日来てくださって、朝4時とか5時にはですね、現場に来てくれるんですよね。
私たちはその仮住から、大工さんに朝ご挨拶して出勤する日々が続いていました。
それでもですね、この仮住がちょっとね、経済的にですね、なかなか苦しい状況ではあったので、
家賃が高かったので、狭いですね、単身用の部屋にもう合宿みたいにしてですね、
もうほんと恥ずかしいんですけども、2人でですね、ギュギュになって暮らしていたんですよね。
それで毎晩毎晩ですね、直さんがポリポリポリポリ柿ピーを食べてですね、
飲んだくれているわけですよ。
私は二段ベッドみたいなね、高いところに寝る羽目になってて、
そのポリポリした音を聞きながら寝るみたいな、微妙なね、
いつまでもこの生活が続くんじゃなくて、家が建てばこの生活は終わるっていうね、
期限付きとはいえですね、相当ストレスのかかる状況ではありました。
そのストレスをですね、解消するために私たちが、どういうか私がですね、
心の頼りにしたのが、ももクロちゃんだったんですね。
もともと夫直さんはももクロのファン、モノノフだったんですね。
お友達に誘われて、で私も彼らのそのね、ももクロちゃんを推す姿を見ていたら、
ついついですね、私も好きになっちゃって、彼女たちのライブのDVDとかをね、
その部屋でですね、見るのが本当に楽しみでした。
あとですね、休みの日も部屋にいるとですね、狭いので、できるだけ外に出たかったんですよね、
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外に外にと、だからですね、旅行にも結構行きましたね。
長崎の後藤だったりとか、あと週末、実家にもよく泊まりに行ってましたし、
あと私はですね、友達に誘われて、あれは11月でしたね、
上冬の日よりも少し前だったんですけども、フィンランドのヘルシンキにですね、
フィギュアスケートの大会があって、世界選手権だったのかな、
で、羽生ゆずるくんがですね、オリンピックで金メダル取った後の試合ということで、
それをですね、応援に行くって友達が言うので、じゃあ私も行っちゃおうかなとか言って、
勇気をですね、使ってフィンランド、ヘルシンキまで応援に行きました。
もうね、ゆずくんがですね、やっぱり優勝して、最高でしたね、かっこよかったです。
で、建築はですね、順調に進んで、あとですね、内装の細かいですね、
ところを打ち合わせしたりなんかして、それを徐々に作り上げていって、
で、やっとですね、引渡しを受けます。これが2019年の3月でしたね。
なので、建築には5ヶ月ぐらいだったんですかね、かかったのは。
で、最後、私たちの日本酒のバーですね、そのお店のスペースにも、
カラオケ機材、映像機材、音響と全部ですね、設置して完成することになります。
それでもですね、本当に長かったです。いくつか山があったんですよね。
で、自分たちのプロジェクトは始まったんですけれども、土地を探すっていうところ。
まず土地にするのかっていうところも、少し時間かかってましたし、
土地を見つけたはいいものの、その前の家がなかなか売れないとか、
なかなか売れないに加え、建築のですね、設計の面でも相当時間かかりましたし、
一旦ですね、作った設計図をチャラにして、螺旋階段やめて、
普通の階段にしてとか、そういった調整も入って、
自分たちができるだけ、やりたい、作りたい、住みたい、暮らしたい、
ゲストをお迎えしたい、皆さんと交流したい、
そういうスペースを作るのに、マックスですね、やり切ったかなという感じの約2年間今日でした。
それでいよいよですね、その借り住まいのマンションを引き払って、
こちらのですね、向かいなんですけれども、向かいの建物に引っ越すぞと。
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元々前の家にあったですね、荷物は、私の実家にですね、
大きい稲葉の倉庫を建てていたので、そこからですね、いろいろベッドとか、
引っ越し屋さんにお願いして、移動して、
家の中の方も自分たちが暮らせるように徐々に整備されていったわけですね。
最後ですね、もう本当に借り住まいももうこれでいらなくなったと、退去しますというふうに、
彼がですね、夫なおさんが向こうのマンションの方に行って、
最終チェックを受けて、ベランダに立ってたんですよね。立ってくれたんです。
私がこの新しい建物の方の3階の窓に立つと、ちょうどですね、向かいに、
ちょっと先に夫なおさんがベランダに立ってるみたいな状態になるんですよね。
対角線というか、いい感じに向き合うような状態になるんですよね。
それで、彼と私は自然とですね、右手を自分の頭の額に移動して、
敬礼みたいなポーズをですね、取ってたんですよね。
ちょうどですね、この借り住まいのストレスのかかる日々に、
機動戦士ガンダムを一気見するというのがブームだったものですから、
それでですね、戦士たちがお互いに敬意を表して敬礼する場面が結構出てくるんですよね。
登場人物たちが敬礼するんです。その印象的な場面、感動的な場面を
思い返しながら、自分たちもですね、お互いよくやったねと。
辛かったけど、なんとかここまで来たよね。お疲れ様!みたいな感じでですね、
自然と借り住まいのマンションのベランダにいるなおさんと、
新しい建物、建ったばかりのピカピカの建物の窓際に立ってですね、
二人で敬礼しあって苦労をねぎらったという感じになりました。
ゲストカハウス開業ヒストリー建築編はこれで完結としたいと思います。
本当に長い間お付き合いいただきありがとうございます。
想定していたよりもこの建築編が12回も続いてしまって、
自分でもですね、長かったなと思うのと同時にですね、
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この音声配信が自分たちにとってもですね、貴重な記録となると思っていますし、
聞いていただいた方には本当にお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございます。
またゲストハウス開業ヒストリーについては何か話をですね、
継続していきたいなと思っていますので、ぜひよろしくお願いします。
ではまた。