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#134 これしかない。道はひとつ?
2026-09-29 12:13

#134 これしかない。道はひとつ?

今回は、『これしかない。道はひとつ?』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「これしかない。道はひとつ?」について。

日常は多かれ少なかれ、選ぶことの連続。これしかない。選択肢がひとつに思えることもある。そこでは、何が起きているのか、どんな意味があるのか。気づくヒントが得られます。


第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」

第22回目「誤解される、されやすい人。偏見と思い込みとの関係。」

第82回目「姿勢まっすぐ、心の仕組み。」

ともリンクするお話です。

まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<今回テーマ理論とつながる、特別回>

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠#74-SP2 心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

※#1~#72の内、各SP回ごとでは、18エピソードが対象です。

※Spotifyリンクです。他のアプリでお聴きの方は、番組名とエピソード番号で検索してください。


<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版

ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月

※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://amzn.to/4mwDgpV⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


いい人間関係が面白いほどできる本

繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。

 絶版らしく、古書での入手になるかと。

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サマリー

日常で「これしかない」と思い、選択肢が一つに見えるとき、心の中で何が起きているのかを交流分析の親・成人・子どもの考え方から考えます。話者は子どもの頃、人違いで友達に呼びかけてしまった際、間違いを認めずにやり過ごす方法を選んだ体験を紹介します。その反応には、自由な子ども(FC)や順応する子ども(AC)、選択肢を考える成人が関わっていたと説明します。成人が親や子どもに汚染されると、偏見や思い込みによって「道は一つ」と感じることがあります。間違いを認めて謝るなど、<今、ここ>に合った複数の道に気づくことが大切だとまとめます。

「これしかない」と思う日常の選択
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています。 遠藤美保です。
この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学をポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも自然とつながっています。
その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「これしかない。道は一つ?」について。
日常は多かれ少なかれ選ぶことの連続。
これしかない。選択肢が一つに思えることもある。
そこでは何が起きているのか、どんな意味があるのか、気づくヒントが得られます。
第2回目、心の仕組みは世界共通。
誰もが持つ親、成人、子ども。
第18回目、心の中のメンバー5人、その付き合い方。
第22回目、誤解される、されやすい人、偏見と思い込みとの関係。
第82回目、姿勢まっすぐ心の仕組みともリンクするお話です。
皆さま、「これしかない。」そう思うことはありますか?
そして、その選択の結果はどうですか?
良い結果であれば何より、ただ何か課題があるなら見直してみてもいいかも。
人違いを乗り切ろうとした子どもの頃の体験
思い起こせばこの頃はめっきり減ったのですが、以前私がしてしまいがちだったうっかりがありました。
それは子どもの頃のこんな場面。
道を歩いていると遠くに誰かがいる。
あれ?あ、友達だ。
あのシルエット歩き方。
ここでは仮にAちゃんとします。
Aちゃん!手をぶんぶん振って満面の笑顔。
少し小走り気味に駆け寄ったりして気づかない様子。
もう、Aちゃん!相変わらず手をぶんぶん振っています。
まだ距離はあり気づかない。
え?Aちゃん!まだ多少の距離はあるものの顔がはっきり見え始めて。
あ、Aちゃんじゃない。知らない人だ。
頭の中はぐるぐる、心臓はドキドキ。
ま、まずい。どうしよう。
実はそれ以前にも同様のことをしでかし、何もできないまま気まずい空気でする。
恥ずかしさにいたたまれなくなったことがありました。
うわぁ、またやってしまった。
知り合いを見つけるとどうも嬉しくなって、
ぶんぶん手を振りながら呼びかけ近づいてしまいたくなる習性とでも言うんでしょうか。
困ったものです。
いずれにしろこの時はすでに経験済みの失態。
子どもながらに何とかしよう、何とかしたいと強く思い、
ただスルーするのではない別の方法を思いつきました。
まだ多少の距離があり顔がはっきり見え始めたくらい相手は気づいていない。
ならばそのまま相手の後方、さらに遠くに目を向けたまま小走りのスピードは維持して、
ちょうどその相手の近くに来たあたりで、
ああ、Aちゃん気づかないか。
そうつぶやいたのでした。
人違いなどしていない。
あくまでも実在のAちゃんはいた。
その相手の向こうに。
ということで、相手は何も気づかないまま通り過ぎていきます。
よかった。
うん、これしかない。
その後、何回かの同様の出来事では、
多少の声の大きさや表現の違いはあっても、
基本人違いを認めない、そのままやり切る、その方法をしばらくとることとなりました。
親・成人・子どもとFC・AC
さて、このお話、心の仕組み、心の中の親、成人、子どもから考えてみます。
私たちの心の中には、誰でも、親、成人、子どもの部分がある。
親は、親や親的な役割の人から取り入れた「行動・思考・感情」が入っている部分。
成人は、<今、ここ>にふさわしい「行動・思考・感情」が入っている部分。
子どもは、子どもの時の経験や決断といった「行動・思考・感情」が入っている部分。
今回の出来事。
友達を見つけて駆け出し、呼びかけたのに人違い、それにすっかり同様。
これは心の中の子どもが関係していそう。
ただ、心の中の子どもには2種類の機能があります。
一つはフリーチャイルド、自由な子ども、英語の頭文字をとってFC。
もう一つはアダプティブチャイルド、順応する子ども、英語の頭文字をとってAC。
FC、自由な子どもは、自分本来の自由で自然な部分。
例えば、楽しみややりたいこと、モチベーションの元などにつながっている。
AC、順応する子どもは、周囲に合わせて順応している。
例えば、周りを見て合わせること、合わせないこと、反抗なども入っている部分です。
あ、友達がいる。
嬉しくなって、ぶんぶん手を振りながら呼びかけ、衝動的に小走り。
これは、自由で自然な子ども、FCが機能していそう。
が、ひと違い、友達ではない、知らない相手。
どうしよう、恥ずかしい。
相手の目、周りの目、周囲を気にして動揺している。
これは、周囲に合わせる、順応する子ども、ACが機能していたのでは?
以前の経験ではそのままスルー。
これは、ACが動揺してフリーズしたのかも。
ただ今回は、前回の経験から頭をフル回転。
相手の向こうに、実際に呼びかけた友達がいる。
やり切って乗り切りました。
ここでは、心の中の成人が手を貸して、いろいろな選択肢を挙げ、その中からこの方法を選んだのでは?
よし、ひとまずうまくいった。
そして、これしかない、この方法をしばらくとることとなりました。
心の汚染と複数の選択肢
問題は、このこれしかない。
それは本当にそうでしょうか。
相手に気づかれていたら、「すみません、人違いでした。」とか、えへっとウインクするとか、
相手が気づいていなかったら、何も言わずにニコニコ普通に通り過ぎるとか、いくつもの道があります。
そもそも人違いで呼びかけてしまった、それはそれほど恥ずかしいことでしょうか。
長い人生、そんなこともある。大した問題でもない。
実のところ、これしかない、それが事実。
そうとしか思えないなら、それは心の中の汚染と呼ばれるものかもしれません。
心の中の親、成人、子どもは図解にすると円三つをぴったりくっつけて縦並べ、
一番上が親、真ん中が成人、一番下が子ども。
汚染とは、真ん中の成人が上の親、あるいは下の子ども、それぞれの一部と重なってしまうこと。
親と重なった部分は偏見、子どもと重なった部分は思い込みとなります。
これしかない、道は一つしかない、いろいろな選択肢の中から選んで決めているのか、
それともこれしかない、それ以外は何もないと信じて選べないなら、これは子どもからの汚染、
特に周囲の目を気にするACが関係した思い込みかもしれません。
できればせめて汚染に気づき、<今、ここ>にふさわしい本来の成人に現実的な勝ち取りを期待したい。
本来の成人を刺激するには、姿勢まっすぐ、首もまっすぐ、「行動・思考・感情」はつながっている。
まっすぐの姿勢という成人の行動をとることで、成人の思考感情が刺激される。
<今、ここ>の現実的な選択肢、一つだけではない他のいくつもの道につながります。
気づいて間違いを認める
ちなみに間違いを認めずやりきる、この方法が有効な時もあるかもしれませんが、間違いは早めに認める、適切に謝る、今はこちらの方法をとるようにしています。
なぜそうなったのか、話せば長くなりますので、それはまた別の機会に。
では今回覚えていただきたいポイントは、これしかない道は一つ、道はいくつもあるはず。
まずは気づくこと、そしていつもと違う変化を味わってみませんか。
ここまで聞いていただきありがとうございます。最後に番組からのお知らせです。
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来週も火曜日の朝6時に更新されます。お相手は遠藤美保でした。ありがとうございました。
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