1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #47 人生のプログラム=脚本。..
2025-01-28 10:58

#47 人生のプログラム=脚本。呼び名の影響。

今回は、『人生のプログラム=脚本。呼び名の影響。』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、
皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。
その見方・活かし方を、ご紹介します。
今回は、「人生のプログラム=脚本。呼び名の影響。」について。
この世に産まれてから、私たちについてまわる、色々な呼び名。私たちが子どもの頃に書き、大人になっても無意識の内に従っていると言われている、人生のプログラム=脚本も、その呼び名と無関係ではない。どんな影響を受けているのか、何が起きているのか、気づくヒントが得られます。

第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」
第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている人生脚本」
第30回目「心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。」
ともリンクするお話です。

まだ聞いた事がない方も、
本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、
気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

サマリー

このエピソードでは、人生のプログラムや脚本、呼び名の影響について探求しています。特に、呼び名が心理的な影響を与え、人生の選択にどのように繋がるかを考察しています。

呼び名と人生のプログラム
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学をポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
『人 生のプログラム=脚本。呼び名の影響。』今回は、「人生のプログラム=脚本。呼び名の影響。」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方・活かし方をご紹介します。
今回は、「人生のプログラム=脚本。呼び名の影響。」について。
この世に生まれてから、私たちについて回る、色々な呼び名。私たちが子どもの頃に書き、大人になっても無意識のうちに従っていると言われている、人生のプログラム=脚本も、その呼び名と無関係ではない。
どんな影響を受けているのか、何が起きているのか、気付くヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」。
第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」
第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている人生脚本」
第30回目「心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。」とも、リンクするお話です。
さて、皆様は今まで、どんな呼び名で呼ばれてきましたか?そして今、どんな呼び名で呼ばれていますか。
自分の姓名、〇〇さん、〇〇くん、〇〇ちゃん、〇〇~。あるいは役割、父母、兄弟、姉妹、親類縁者。はたまた役職、係長、課長、部長、事業部長、社長などなど。色々な呼び名があるかと思います。
1つですか?それとも、いくつかありますか?
いくつかあるなら、それぞれの呼び名で呼ばれる割合は、どの程度でしょうか。
この世に生まれてすぐ、まだ名前はない。しばらくして、名前ができる。その頃、私たちは下の名前で呼ばれるようになるはず。
周りが同じ名字の家族の場合、区別するためにも、下の名前。それが、呼び捨てだったり、ちゃんづけだったり。もしかしたら、ちょっと変形させたか、何かの特徴をとらえた愛称の場合もあるかも。
うちのチビとか、プリンセスとか、キングとか。下の兄弟姉妹ができますと、そのタイミングで変わるはず。
お兄ちゃん、お姉ちゃん、兄ちゃん、姉ちゃんなどなど。そして呼び名には、それを彩る色々な意味が散りばめられるようになるのでは?
例えば、私が生まれた家族では、最初、子どもは私一人。それがそのうち、下に登場。
呼び名は、お姉ちゃん。下の名前で呼ばれることもあるものの、叱られるときは、「お姉ちゃんなんだから。」とか、「お姉ちゃんなのに。」とか。
確か、下の兄弟姉妹が欲しかったということもあり、「お姉ちゃん」と呼ばれるのが嬉しくて、色々張り切ったような。「お姉ちゃんなんだもん」。
自分とは違う、生まれたての生命体。興味もあって、いじったり抱っこしたり。「面倒見なきゃ。」とか、「お世話しなきゃ。」とか、「守らなきゃ。」とか。
実際には、ほとんど役に立っていなくても、「お世話をする」、「面倒を見る」、「守る」といった気持ちややり方の原点は、ここにあったような。「お姉ちゃんなんだから」。
もちろん良いことばかりではなく、時には「何だか、損だな。」 「私が我慢するの?」とか。どうも中心でちやほやされていた環境から、周りの関心が移ってしまってもやもや、とか。そんな気持ちの芽生えも、あったりしたような。「お姉ちゃんだけど、それが何か?」。
そんな、良いこともそうでもないことも、呼び名と合わせて伝わってくる意味。それぞれで共有している、呼び名に含まれるストーリー。脚本が、見え隠れしてはいないでしょうか。
呼び名の変化と影響
ちなみに、これらは先に生まれた側からの見方。後から生まれてきた側からすれば、どうでしょうか。最初からそこにいる、体のサイズが違う、色々な生命体。そして、年の近い、体のサイズも他からすると近い、やたら近づいていじってくる生き物がいる。
「え~、何だこれ」。承認欲求を満たす刺激=ストロークは、たっぷりではある。自分より先に、あれこれしては怒られている。歳もサイズも近いからか、よく比べられる。本だの何だの、お下がりになっちゃうのは、ちょっと。
「あ~、そっかぁ」。想像ですが、こんな感じでしょうか。こんなスタート地点から、人生のプログラム=脚本を書くための素材が、集まってきます。
その後、地域や学校、就職先など、違うグループやコミュニティに関わったり関わられたりするようになって、関わる人や組織も増え、呼び名も変わる。基本的に、学生時代は下の名前、社会人になってからは上の名前、で呼ばれる割合が多くなるような。
そこに、それぞれでの役割。学校では何かの担当係名とか、委員会の委員長とか書記とか、部活のマネージャーとか。社会人では、所属組織の役職とか。
改めて、脚本とは。承認要求を満たす刺激=ストロークを得るため、私たちが子どもの頃に書き、大人になっても従っていると言われているもの。合理的ではない、行動・思考・感情をしているとき、この脚本が関係している可能性が高い。それほど、私たちの土台になっているものです。
脚本は、小さな子どもの頃、自分で書き、大人になったらその存在すら覚えていないのに、そのまま今も従っていると言われるもの。始まりがあって、終わりがある物語。人生のプログラムとも言えます。
心の中の「親」と「子ども」が推進。「成人」の気づきの外にあります。私たちの心の中にある、「親・成人・子ども」、それぞれの行動・思考・感情はつながっています。脚本を見直すには、「成人」の行動・思考・感情を刺激することが有効。脚本は、子どもの頃に書かれる。
いろいろな素材や情報を取り込み、書いているのは自分自身。とはいえ、自分一人で一から書くのはなかなか難しい。周りからの素材や情報、サンプルを基に、パッチワークのように継ぎはぎをしながら書き上げていくのでは?
その素材や情報、サンプルの中に、呼び名も含まれている。「お姉ちゃん」と呼ばれ、「お姉ちゃんなんだから。」、「お姉ちゃんなのに。」と言われて、そこから何をどう取り込むのか、どう脚本を書くかは自分次第。そうであっても、ついつい影響されてしまうかも。
たかが呼び名、されど呼び名。居心地の良くない状況、環境が呼び名とつながっているなら、呼び名自体を変えるのもあり。
例えば、職場で役職呼びをやめ、全員〇〇さんと名字で呼ぶ。これなどは、呼び名を変えることで「成人」を刺激し、職場全体で共有している脚本への変化を、促す流れに思えます。
あるいは、そもそも、違う呼び名で呼ばれる環境や状況の比率を増やすのも、あり。その呼び名とつながっている、心の中の「親」と「子ども」の比率を下げれば、自然と心の中の「成人」比率を上げることができるからです。
例えば、趣味や習い事の場、何かの目的が共有できる集まりなど、そんな小さな一歩からでも、変化につながります。
呼び名について、今一度、振り返ってみてはいかがでしょうか。
では、今回覚えていただきたいポイントは、「人生のプログラム=脚本。呼び名の影響。」 まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
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来週も、火曜日の朝6時に更新されます。お相手は、遠藤美保でした。ありがとうございました。
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