こんばんは、石田衣良です。 こんばんは、吉水沢です。 こんばんは、はやか弥生です。
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さあ、衣良さん、240回です。
ねえ、ベーシックサービス。あれ、これベーシックインカムの間違いじゃないの?と思ったら、予約が違うんですよ。こういうのがあるんですよと言って、今回紹介するのが
井出栄作さんの、これは小学館新書ですね。
ベーシックサービス、貯金ゼロでも不安ゼロの社会。これ、どうだった?読んで。
いや、なんか、僕も提案した手前どうかなと思ったんですけど、思った以上に読み応えあって、いろいろ考えさせて、現実的にこうしたい、ああしたいとかって、やっぱり出てきますよね。
あるし、それとこういうさ、制作を提言する本って、だいたいクールで数字が並んでるだけで、面白みが全くないじゃない。
ところが、井出さんのライフストーリーが抜群に面白いの。この人は、今、共和党の副大統領候補、バンスと戦える。このストーリーがあればバンスに勝てる。後で話すけど、腹の板上の人生なんだよね。
本作りとしても勉強になるっていうか、正直、めっちゃその厚さとか、自分のストーリーも出してるじゃないですか。
井出さんがそれをどう評価するかなと思ったら、じゃあ上手くちゃんと。
いや、これさ、新書で涙ぐんだって久しぶりだよ。
涙ぐんまで来ましたね。
なので今回これは素晴らしかったですね。もう大おすすめです。
ちなみに、ベーシックサービスって簡単に言えば、ベーシックインカーみたいに直接お金を配るんじゃなくて、教育、医療、介護、福祉、それからこの人、欧米のように住宅補助もやろうよって言ってるの。
それを全部、ただにして、ここもうすごいパワーワードです。貯金ゼロでも将来の不安がなく暮らす。
要するにいくつになっても貯金ゼロ。これ、北欧の人たちってほぼ貯金ゼロなんだよね。おじいちゃんおばあちゃんでも。
要するに国からお金もらえるし暮らせるから、年金で。
で、結婚出産を貯金ゼロで非正規でも諦めずに済む。これ最高の消費者対策じゃない?
どこかの生存ポスターがいいですね。
これができたら最高で、そのための資産を井出さんは消費税を16%にすることって言ってるんだよね。
6%あげる。
今から6%あげるだけでこれができるなら、明日あげてください。
もうすぐに値札書いていいから。
インカムはちょっと無理だろう。でもサービスならできるよ。
ちなみにベーシックインカム12万くらい欲しいじゃん。1人で暮らすのは最低でも。東京じゃ苦しいけど。
その額でも今の日本人全体だと180ちょいなっちゃうんだって。
これはGDPの3割4割近くなっちゃうんで、かなり厳しいよね。
この場合医療費は100%です。
3割とかじゃなくて10割?
10割2割だから、いくら国から12万もらえても大きな手術したらもうアウトなんだよね。
12万って本当に最低限失踪な生活をするっていう12万円ですもんね。
ところがここはちゃんと裏があるんだよ。
旦那と奥さんと子供が3人いれば60万。
60万あったら10万暮らす。
十分でしょ?
2人だとちょっと厳しいかな、24万。
地方だったらなんとかな。
2人でも24万で、一旦片方が働いてたら20万もらって44万じゃん。
確かに働いてれば十分。
名刺金額だっていずれにしてもね、完璧にこれでみたいな感じにはちょっとならないですよ。
ならない。だから12万ではなかなか暮らせないし、もう一声欲しいけどそれにはね204円以上かかっちゃうから。
でもサービスだったら今やってる分にさらにちょっと伸ばすだけなので、かなりいけるよって話なんだよね。
ごめんなさい、これ12万円を今いる日本人の人たちにみんな一律で配るとすると180兆円かかりますよっていう話だったじゃないですか。
それがサービスになると教育、医療、介護、福祉、住宅補助まで全部タダになって、
消費税16%に上げる、たった6%上げる、たったじゃわからないですけど、上げるだけでタダになりますよっていうのって
180兆円よりも抑えた金額でできるという意味なのですか?
簡単に言えばさ、ここ180兆円じゃん。この額を配るのはちょっと大変だけど、ここに書いてあるけど消費税を1%上げると2.8兆円の税収があるのね。
3%めんどくさいから単パンにして、あと6%上げると3618兆でしょ。
意外とこの全額の10分の1、これってすごい額なので、ここ足したら結構さ、教育とかはいけちゃうんだよ。
しかもその回収の方法が複雑な仕組みじゃなくてね、消費税で普通に競争がシンプルですよね。
ちなみに日本人ってさ、妬みがすごいじゃない?競争をなるべくしたくない。誰も彼も平等でいい。
で、そんなにお金持ちにならなくてもいいって本当は心の底で思ってるんだよね。
だからそういう話になるんですよ。
そう、なので例えば、じゃあ大金持ちから分ずってみんなに配ればいいじゃないかって言うんだけど、
それでは実際ダメなんです。
それ書いてありましたね。
全然ダメ。
でもそれがシンプルな発想って感じがしますよね。
数字としては全然違う。
だってさ、消費税1%を2.8兆円、3兆円弱よ。
1300万円以上の所得の人たちの所得税を1%上げても、ほら、1500億。
0.15だから。
全く届かないですね。
全く届かないの。
で、法人税を上げると、ここはちょっと強いけど、それでも5000億でしょ?6倍だよ。
で、正直言ってさ、ここの人たちってさ、2000万以上の人って銀行の1.5倍ぐらいしかいないの。
ここからどんなに絞り取ったって無理に決まってるよね。
倍が少なすぎる。
倍が小さすぎるから。
なので、みんなの消費税で上げた方がいい。
で、それを配ると。
で、それだったら生活保護があるじゃんって言うんだけど、
生活保護ってさ、もうみんな知ってると思うけど、ものすごい受ける方にはハードルが高いんだよね。
窓口に行って、友達でもなんでもない役所の人にさ、貯金はあるのか?車持ってるか?持ち家はあるか?
家族、親戚とかで金持ちいないかっていうのをねほりはほり聞かれて、それに答えるってひどすぎない?
どれだけ自分が貧乏かっていうことを全然知らない人に言わないといけないってことですね。
そう、その上、例えば地方でスーパーとか何にもない。
車がなかったら買い物は全くできないってところでも、車売らなかったら生活保護は入れないよって言うからね。
そうしたらね、生活できないですよね。
できない。
すごい惨めな気持ちになっちゃう。
だからそういうような選別をするよりは、サービスだったらお金じゃないから嫉妬を生まないって言うんだよね。
ここでこの井出さんの話を聞いて一つ思ったのは、井出さんは貧乏の人の気持ちがちゃんとわかってる。
これは役人と高級官僚とか政治家にはほぼいない人のタイプなんだよね。
やっぱりご自身のね、今までのバックグラウンドにもかかってる。
そうそう、それがもう素晴らしくてそこで泣かされたんだよね。
でさあ、みんな思うじゃん?東京大学の大学院を出て慶応大学の教授になるような人だったらもう人生安排だ。
もう上がりでね、上から帰ってくる。
ところがですね、この人4時代で脳出血をやるんですよ。
で、脳出血やった時にハッて思うの。
あ、もしこのまま病気が治らなくて、後遺症が残って大学の教員として教えられない、原稿も書けないって言う風になったら、
うちは3人いる子供たちは大学にもやれないし、もち米も売らないとダメだ。もうおしまいだって。
まあ幸い病気は治るんだけど、その時に生命保険入ってるから死んだらみんなその後の人生が安泰だと思うっていうさ。
東大大学院で慶応大学の教授でもそんな状態っておかしくないって話なんだよね。
確かに確かに。
それみんな思うじゃんそしたら。岩井くんもそう思うでしょ。
尚更そうですよね。
確かにおかしいんだよね。そんなはずないじゃんって思わない?
そうですよね。
今日この後この話になるかもしれないけど、やっぱりこの本は彼のストーリーとかバックグラウンドとか説得力ある上に具体的な提言もあるし、
なんか久しぶりに、個人的には今年読んだ新書系の中ではちょっとトップクラスかなと思う。
僕もそうだよ。ちなみにこれはもうちょっと前の本の新書での出し通しなので、2015年のおさらぎ二郎論断賞、
16年の慶応技術賞っていうのがあるんだ。全く知らなかった。
でもおさらぎ二郎はね、なかなかノンフィクションとか政治社会学みたいな本の中ではトップランクの賞なので素晴らしいよね。
でも良かったですよね。やっぱりベーシックインカムは僕らやりましたけど、
正直最初にちょっとなんか違うんだなぐらいだったらね、結構根本が全然違うというか。
やっぱり考えてなかったね。お金をただでもらうことの切なさみたいなことを。
本当そこが一番きましたね。
ちなみに井出さんはシングルマザーの家で育って慶応大学に通うためにですね、お母さんがスナックを出して頑張ってくれた。
おばさんと一緒に。でまぁ結局商売がうまくいかなくて借金を固めちゃうんだけど、大学院に行ってる間はアルバイトをしてその借金も一緒に返してんだよね。
そういう人の書いたベーシックサービスなのでグサグサ来る提言がいっぱいあるんだよね。
今年新書いろいろ紹介したけど、今年一冊読むならこれ。
第五説明なのでぜひ読んでみてください。
この後ね、みんなで話したいこととイラストに聞いてみたいことがたくさんあるんですが、それは後ほど本編で。
ということで、ここでのあさんお便りご質問来てますでしょうか。
じゃあまずお便りから行きます。
ロックペグババアさん、20代女性の方からいただいています。
シャープ211にて貯金を6万円から5万円に減らしメンバーシップ登録したというお便りを読んでいただいたロックペグババアです。
そこでイラさんに気にしていただいた投資新宅ですが、もちろんネット証券で任意差しています。
昨年の12月までは積み立て任意差を上限までといくつかの米国ETFを2万7000円程度になるように組み合わせていました。
今、新任差で米国ETFが成長枠として購入できるようになったので、パズルのように予算を配分するのが楽しいです。
投資に取り組み始めたのは2年ほど前からで、それまでは現金で貯金をしていました。
今もボーナスは現金で置いているので、そこから派の強制費用を出したり、国内外の旅行に行ったり、妹が結婚した際にはお祝いを包むこともできました。
我ながらリハリがあっていい家計だと思っています。
さらにオメポイントの種をまきたいのですが、この家計から大学時代に借りていた奨学金の返済もしています。
無利子の奨学金なので、奨学ずつ長期間かけて返済する予定です。
自分の貯金やお金についての考え方はすごく親しい人や信頼できる身内にしか話していないのですが、
同様に周囲の考え方について聞くことも少ないので、音ラジで皆さんがお話しされている内容や読まれているお便りからいろいろな価値観があるなと勉強になります。
これからも社会性のチューニングだと思って楽しく拝聴したいです。また褒めていただけると嬉しいです。
ほぼ完璧だよね。これはもう立派。
ただ一つだけ言えるとしたら、円安局面だったのが円高に変わったじゃないですか。
なので海外株投資をしている人にはこれからちょっとしばらく辛い時期が来るんだけど、でもそれも全部無視してコツコツ続ければいいと思うので。
今こそね、逆にそのいつもの話ですよね。
だからあんまり気にしないで、額が増える増えないも気にしないで、正直3ヶ月に1回ぐらいチェックする、あるいは年に1回チェックするぐらいで十分なので長期投資だから。
少々損をしてもへこたれずに頑張ってほしいかな。
はい、ありがとうございます。
立派だよね。
素敵なお便りでした。
じゃあ次質問です。岸田さんが新しい資本主義というものを話していますが、新しい資本主義とは何について経済に詳しい石平さんから詳しく教えていただけないでしょうか。
ごめんね。あのね、岸田さんは新しい資本主義って言ってるんだけど、そのそれの中身は何かっていうことは全く言ってないのよ。
そうなんだ。
今回新任者をやったんで、要するに金融所得を上げようみたいなことがテーマに入ってるらしいんだけど、わからないです。