僕ビョークベタですけど、超好きで。
うちの奥さんがめちゃくちゃ好きで、それでアイスランドちょっと薄らぞっていうのもあったんですよ。
マジっすか?
だから私その時見てないんですけど、
でもたぶん彼女が隣にアパートを持ってた時は、
その彼、その兄弟、たぶん子供の時?
だからたぶんすごい幼なじみの言い方かもしれないけど、そういう感じ?
あとは一回でいい、変な外国人の男の人がドアをポンポン、コンコンコンってして、
英語で、もちろん英語で、
ビョークは隣に住んでますか?って聞かれて、
知りませんって言って、引っ越したって聞きましたよって。
だからたぶんすごいマニアックなファンの方。
本当にビョークってこの辺にいたんですか?
今は知らないですけど。
メジャーになってた?
もう全然。
全然なってますよね。
メジャーになってても普通にこの辺に住んでた?
いますよ、たまにマジ。
今も?
今ここに滞在してるか、アイスランドにいるかわからないですけど、結構見ますよ。
マジっすか?
でもみんな大騒ぎそんなにしない?
しないしないしない。
そこがまたいいですね。
誰もたぶん、ビョークの友達の方がいたら普通に喋ってると思いますよ。
さすがにでもファンだとちょっと話しかけちゃいますよね。
でもね、たぶんすごく嫌がるあれだから。
ですよね。
たぶん全くない。
あんまりビョークってアイスランド人の方にはあんまりそんなに受けてない。
そうなんだ。
コンサートやったらみんな行ったり、世代にもよりますけど。
そこまでギャーギャーってみんながギャーっていうことで。
そうなんですね。
そうか、ちょっとビョークで興奮しちゃいましたけど。
で、1年目ちょっとそんなあったけど、2年目3年目。
1年目がそれでこれちょっとなんか、でもしんどいなと思って。
でも自分で決めてきたし、日本に帰るって頭はなかったんですけど。
これはどうしたものかなと思って。
エラスムスっていうお金が補助金がちょっと出て、
ヨーロッパ県内の大学とかに交換留学できるシステムがあって、
リトアニアに留学したんです。
マジ?いきなり。アイスランドからさらに。
リトアニアを選んだのが、1年目にファッションショーみたいなのをやって、
その時にたまたまリトアニアから留学してきてた男の子がいたんですよ。
彼もそっちのリトアニアのビルニュース首都の芸大に所属してて、
で、知り合って、リトアニアってどこですかみたいな。
なんか面白いなと思って。
基本大きな都市苦手なんで、リトアニア行ってみたいと思って行ったんです。
リトアニアってバルト3国ですかね。
エストニア、ラトビア、リトアニア。
結局1年くらいいたんですか?
半年以下だな。2月だから1月から7月とか夏まで。
交換留学だから向こうで当然勉強してると。
まあでも一応向こうのファッション学科ってやることは似てるんですけど、
それこそ2011年の1月2月だから、それこそ福島の地震があった時なんですけど、
アイスランドって寒いんですけど冬は外。
室内で暖房でお湯が通ってるみたいな。
あったかいんですよ。マックスにすると。
だから半袖でアイス食べるとか全然できるんですけど、
リトアニアはマイナス50とかの世界だった。
マジですか。
マイナス30くらいはあったと思う。
そりゃ投資しますね。
で、その時はもうルームシェアずっとしてて、結構もううるさくて嫌だったんで、
1人のアパートを学校経営で見つけてもらって住んでたんです。1人で。
で、オーナーの人がリトアニア人のおじさん。英語喋れません。
当時の2011年のリトアニアって、
言葉とか基本はリトアニア語、次に習うのがロシア語。
で、次がフランス語かドイツ語なんですよ。
だからバスとか乗るにも標識が英語なし。
フランス語かドイツ語が次だ。
アイスランドってほぼ、ひたしたら90歳のおばあちゃんでも英語喋れるんで、
大学の先生は英語は喋れるだろうという気持ちで言ったら、
ああ、なるほど。全く?
何人かは喋りました。
でも1つのニット、編み物の先生は喋れない。
本当にグッド、グッドモーニング、グッド、OKぐらいだったんで、
Googleトランスレート使って、それもシンプルにホワイトかハウとか、
それでコミュニケーション取ったりとか。
大変でしたね。だからその基本はみんな?
リトアニア語。
で、若い世代って英語習ってるんですけど、やっぱり使う機会もないからシャイだし、
でもリトアニアも結構親に近かったんだよね。
ソビエトの時にビザをあげた人がいて、
それで助けてもらったみたいので親に近いんですよ。
全然日本は知らないですね、逆に。
だからそんなのがあって、スーパーとか行っても何かを買いたくてもジェスチャーですよ。
これを3つみたいな。全然通じないから。
でも私にとってはそれがすごく新鮮で、
アイスランドにいて、アイスランド語が喋れないなと思われたら、ネイティブレベルの英語が返ってくるわけですよ。
でもリトアニアは、それもだからその当時は、
リトアニアはお互いに努力をしないとコミュニケーションができないっていうのが新鮮だったんですよ。
結構リフレッシュできて、その時に1ヶ月、2ヶ月して、
福祉の事件があった時に、
クラスメイトが日本で大きな地震があったらしいけど両親大丈夫とか言ってもいないけど、
結構気にかけてくれて、それが結構誰かに思ってもらうっていいことなんだなと思って、
それで半年終えて、帰ってきて、リフレッシュって言うかおかしいですけど、
大丈夫になったんですよね。
リトアニアに行ってたっていうのは意外でしたね。
リトアニア、でも6年くらい前に1回行ったんですけど、
でも今はだいぶ英語も普通に通じるし、表記も英語だし、すごい変わりました。
じゃあそこからまたリスタートして、そこから卒業までは割とメンタル的には安定していますね。
でもやっぱりアイスランド人って、今14年住んでてもイラッとすることがいっぱいあるんで、
いろんなやり取りとかで。
友達とかではないんですけど、だから卒業までも例えば、
ここでプリントできるって聞いてたのに、いざ材料も全部持ってって、
行きますって言ったら来ちゃダメみたいなのとか。
自分に都合悪いことは、自分がノーって言いたくないやつとかは他の人に回したりとか。
そういうの結構あるんで、たくましくなりましたよね。
諦めと慣れです。
諦めと慣れっていい言葉ですね。
ファッションとかデザインって言っても、かなり大きくイメージは湧いてるんですけど、
大学で具体的に、卒業するときにこういうものを作れるようになるとか、
こういう就職先があるとか、どういう感じ?
就職先なんてないですよね。自分で見つけないと。
やっぱりコミュニティ狭いんで、ここって不思議なんですけど、
学校卒業したらみんなすぐ、私ファッションデザイナーですとか言うんですよ。
言うんですね。
言うんです。
言うのはタダですからね。
今の話ちょっと置いといても、私、詩を書いてます。詩人ですとか。
本を書いてますとか。
それこそミュージシャンですとか。
有名じゃないと関係ないんですよ。
で、人がそこに対して、例えば家族でもなんでも、
ネガティブにとらない。すごいね。褒める。基本は。
そういうのはすごいいいとこだと思うんですよね。
こっちからしたら、え、学校出ただけだよね?みたいなことはいっぱいあるんですけど、
悪く言うと、レベルはすごく低いというか、
ランダムだと思うんですけど、個人差あると思うんですけど、
でも、そういうことに誇りを持ってるというか、
周りの人もそれに対して、いいねって言ってくれるのは、
すごいいいとこだなとは思います。
自分で鳴った、鳴るって言ったら、その日からそれがある意味受け入れられるというか、
そういう同情があるわけですね。
それに対してネガティブに、例えば、出た杭打つじゃないですけど、
みたいなことがあんまりない。
あまりないか、あまり見えない。
それはすごいいいとこだと思う。
いいですね。日本だとね、
もちろんね、揺れちゃうけどちょっと怪しいみたいなイメージもあったりとか。
いや、そもそもこれ、アイスランドって北欧って言われるような、
でも、あっちの北欧とも若干違うし、これ北欧なのかな?
北欧の中の田舎ですよね。
北欧にも入ってないときはやりますか?
北欧っちは北欧だけど。
でもやっぱり、北欧っていうとステレオタイプですけど、
ちょっとデザイン性が高いとかクリエイティブみたいなイメージだけど。
でもアイスランドも、やっぱり街は小さいかもしれないけど、
その分今の話じゃないですけど、
想像的な仕事とか、
今日からクリエイターアーティストって言っても平気みたいな。
僕もさっき前さんに話しましたけど、
始まる前も70歳のアーティストのおじいちゃん。
本当にアーティストだったのかもちょっとわからないけど、
でも堂々としてたから。
フリーランスというか、そういう人多いんですか?クリエイター。
自称クリエイターもいるかもしれない。
基本やっぱり個が重視される。
グループとかそういうものなのに。
それもすごいいいとこだと思ってて。
日本ってグループになりがちじゃないですか。
例えばクリエイティブとかそういうこと関係なくても、
みんなが行くから行かなきゃいけないとか、
もし嫌だって言ったらみんなに何か言われるかも。
そういうのがないのはすごくアイスランドのいいところだと思ってて。
でもやっぱりクリエイティブとかそういうことのレベルとかになっちゃうと、
やっぱり今ってインターネットで何でも探してるし、
やっぱりコピーとは言わないんですけど、
そういうこともたくさんできるから、
変な話、例えばシェガロスとかビョーコンはすごい成功して、
あれはほんの一握りどこに指の上に乗るぐらいの人たちだけだから、
でもクリエイターを習うこと自体は自由じゃないですか。
ただ実際の海外から見てとか、
海外のココのデザイナーと比較してみたいなっちゃうと、
っていうところはありますよね。
いいですね。こういう生の声が面白いと思って。
やっぱり外から見るとアイスランドっていうだけで、
特に僕も愛情があるので、
全部クリエイティブのレベルも高いみたいに思ったりもするんですけど、
もちろんいろんな人の考え方あると思いますけど、
今のお話を伺ってるとビョーコとかもそうですけど、
たまたまある意味アイスランド人だけだったっていうだけで、
彼女たちはスーパーだったみたいな。
本当に指の上に乗るところはもっともっと先にいる。
いつもインタビューをご視聴いただいてありがとうございます。
この度スタートしたメンバーシップでは、
各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで、
2000人以上にインタビューしてきた僕が、
国内外の取材、そして旅の中で見つけた、
人生をアップデートするコンテンツをお届けしていきたいと思います。
ここでしか聞けない特別インタビューや、
基礎トークにもアクセスしていただけます。
随時、これは面白い、これはいいんじゃないかというコンテンツも
アップデートしていきますので、そちらも含めてどうか、
今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います。
なお、いただいた皆様からのメンバーシップのこの会費は、
インタビューシリーズの制作費だったり、
国内外のインタビューに伴う交通費、宿泊費、
その他取材の諸々の活動経費に使わせていただきたいと思っています。