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こんにちは、遠藤和彦です。 井上健一郎の組織マネジメント研究所、 井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いしまーす。 さあ、ということで今日もね、行きたいと思いますけれども、これでも気づけば12月の配信になってきますので。
ねえねえ、この収録の時も本当寒いですね。 本当にね、最近寒い寒い言い続けて、本当寒くなったんでしょうね、これ。
前回、お寺のお坊さんのお話をたまたま聞いたんですけど、 水業をするじゃないですか、水浴びをされるようでして、
常にやるんですけど、ある毎年、 ああ、今日はやだなっていう、その瞬間の日があるのが、
あ、来たかなって話をされて、なんかすごい四季を感じる感覚として面白いなと思ったんですけどね。 ねえねえ、面白いですね。
井上先生もね、仏教みたいな話を意外とお詳しいですからね。 いえいえいえ。
そんな話。 僕もね、好きなゴルフの練習にも奥になるっていうのもある。 ああ、なるほどね。
そういうことね。 ちょっと休みたいなっていう瞬間に、井上先生も水業ですね、じゃあ。 いやでもそんな、義務でもなんでもないからね。
キャリア相談の重要性
そんな中で今日はですね、キャリア相談の話をしていきたいなと思います。
本当シンプルなご質問なんですが、いきましょう。 50代の方です。
井上先生、遠藤さん、いつも貴重なお話を拝聴させていただきありがとうございます。 元営業部門の管理職、営業課長50代が、
一営業マン、役職なしとして別会社に転職する際、入社後に注意すべき点は何でしょうか。
会社側と入社側の、入社者側の両方の視点でご教示いただけますと幸いです。 よろしくお願いいたします。
なるほどね、いうことですね。 この方が課長職だったのを辞めになって別会社に行くっていうことで捉えていいのかなっていう感じですかね。
どうなんですかね、ご本人が。
受け入れる側っていうことも考えられなくはないのでね。
ですね。その辺は一旦、どっちにしろ回答できると思いますので、ご本人がそうかもという想定でいきますか。
受け入れる側も注意したことは何ですかっておっしゃってるので、
入る側と受け入れる側っていう視点でいえば、両方にも通じるかなと思うから。
はいはい、そうですね。
元課長の立場の理解
これでも営業課長50代の管理職やってて、役職なしで営業マンってことは、要は現場に戻る転職みたいなってことですかね。
だからもしかして同じ業界業種なのか、違ったところに行くのかによっては、かなり違うんだろうなと思うんですけど。
そうですね。ユリ先生どこの視点で回答されますか。
やっぱり大事なキーワードは、元課長。
元課長。
50代。
っていうと、やっぱりその方の人生を考えると、20代からずっと自分でいろいろ経験も積み、
30代で立派な一人立ちをして、現場で一番活躍する時期を過ぎ、40代ぐらいになって、
何か覚えるとかではなくて、ちょっと習熟度を上げるというのかな、という方向だったり、
ベテランとして後輩を見ていくようなことを経験して、
課長になり、マネジメントの立場になったっていうのが、おおよそ推測できる、ここまでの道だっただろうなと。
キャリアのプロセスを歩んでこられた。
ということが逆に言うと、それこそ40前後のときに、
まだ課長じゃなかった頃に戻るような感覚だと思うんですよね。
その人生の中の位置づけとしてはね。
課長職までやった人が、一般の営業一社員に戻るというときに、
やっぱり考えなきゃいけないのは、
課長という立場でやってきたことは、もう当たり前なんだけど、
あなたはもうやりませんよっていう話ではあるわけね。
だから入ったところに課長さんいるだろうから。
だからやっぱり課長として困ったこととか、よかったこととか、
うまくいったこと、うまくいかなかったこと、いろんな経験があるだろうから、
それは新たに入ったところの課長さんのために、
自分が得た経験で感じてきたものをうまく使って、
協力してあげなきゃいけないなっていうふうに思ってもらったら嬉しいなと思いますね。
下支えをするようなものとして活用するのは大事ですね。
入った側で受け入れる側の課長さんだって、元課長っていうのを知っていれば、
やっぱりめんどくさいなって思うこともあると思うのよね。
だからこそやっぱり減り下るという意味ではなくて、
やっぱり経験したことを生かして、でも部下の立場で協力する。
こういうとき困ってますよね。
例えば問題ある社員に対して非常に困ってるっていうのがあって、
その問題社員が入ったら横にいたとかね。
言ったら、この人のためでちょっと苦労してるんだなって思ったら、
なんかちょっと横にいてね。
アドバスじゃないけど、なんかちょっとささやきかけてあげるとかね。
いうことだって一つの方法だし。
やっぱり協力体制の中に自分を置くっていうことは、
もっとも考えてほしいかなと思いますね。
新しい役割での成功
あとはもう一個は、現場にいるときの営業のある種スキルというか、
スキルというものは自分なりに磨いてやってるんですけど、
私の経験上、管理職になったときに部下の中に、
自分がやってなかった領域の担当の人間も出てくるわけですよ。
言ってる意味わかりますね。
自分は課長になるまでの経験の中でやってこなかったっていう業務があるんだけど、
そのチームとしてはやってた。
自分は担当してなかったけど。
でもそれは上に立つと、現役のときには自分がやってなかったことも含めて上に立つでしょ。
すると、僕には関係ない仕事を横の人がやってくれてるなっていう状態から、
やっぱり上からっていうことではあるけれども、
こういう仕事はこうやってるんだ、彼女彼はこういうふうにやってくれてるんだ、
いいやり方だねなんてことがわかるわけよ。
そうするとね、実際にやってなかったことも自分の中にとっては経験のように入ってくることがある。
この人も課長をやってたんだとしたら、おそらく自分の営業の手法だけではない、
そのほかの部下たちのやってることの良さとか、これやるとまずいんだなとかっていうのを、
自分が現場でやってた頃よりもプラス情報としてちゃんと入ってるはずなんだよ。
まあそうですよね、責任を負っている領域の中で、自分自身がプレイヤーとしてはやってなくても、
そのそこに対して責任を持って動いてる、子たちの責任を負ってるんで、よくよくそこの感覚も情報も入ってると。
うん、なので案外、実際自分としてはやってなかったけど、
やってる人を見て、耳が入った、目で見ただけかもしれないけど、
なんとなく経験値として入るのよね。
僕すごいそれを感じたことがあって。
はいはい。その経験値と言いますか、能力的なものは、それをどうするんですか。
それは結構良い情報としてプラス入ってるので、
単純にプレイヤーに戻ったと言っても、前のプレイヤーの状況よりは、
数段上の力量を持ってて当然なはずなのよ。
あ、その、だからプレイヤー部分に戻りますが、
その部分の中にかなりこう全体を含むようなものを持って戻るんで、
そう。
全然意味が違うよねってことですかね。
ということになると、とても違う意味でいい仕事体験ができると思う。
そういうのを活用していくと。
あの、なんていうのかな、実感が今度出るじゃない。
自分がやってきたことじゃないけど、かつての部下がやってきたこととかってあって、
あ、あれいいよな、あのやり方っていいよなと言って、やってみた実際自分がプレイヤーに戻って。
ただ成果になった。
これってね、すっごい楽しいことなんだよね。
なるほど。
で、かつ、新しいところの課長さんとか上司に対して、
協力的な姿勢をとっていれば、まあいち早くまた管理職になりますよね。
まあ確かに。
っていうことなんですね。
だから入る側としては、そういうようなプレイヤーに戻ってしまうというよりは、
戻るんじゃなくて、前とは違う段階のプレイヤーになれるよってことと、
課長として考えてきた思考で、
今の新しい課長の思考を比較しないほうがいいよってこと。
まずはね。
いずれしてもいいのよ。
ちゃんとそこの組織に慣れてきたらね。
関係性もちゃんとできた後だって。
なんだけど関係性を作るためには、
元課長の受け入れ体制
やっぱり協力体制っていう姿勢で臨まないと、
おかしなことになりかねないと思います。
ちょっとこの方がね、今回会社側の立場と入社者側の立場、
両方でっていうふうにありましたけど、
両方含みながらお話しくださったような感覚がありましたが。
ただ今度ね、受け入れる側、特に受け入れる側で、
管理職として受け入れる人がいるとしたら、
やっぱり気になるわけですよ、元課長って。
まあそうですね、変な話。
ちょっとなんか扱いにくいかなとかって不安がありますよね、きっと。
だからそういう意味では一つの方法、これが全てだとは言わない。
なぜならばその新しい受け入れ側の管理職の人の信念とか信条から価値観、
それにキャラクターみたいなのもあるのでね。
全員がそのやり方がいいよっていうことではないけど、
一つの方法としては、さっき入る側には、
やっぱり新しい上司に対して協力体制を取ったほうがいいよって言ったでしょっていうことで言うと、
協力者として使おうっていう、こっちの側は思ったほうがいいよって言うんですよ。
協力者として?
その新しく来たい人を、元課長という経験もあるので、
自分が管理職だとしたら、受け入れ側の管理職だとしたら、
新しく来た元課長のこの人を、自分の仕事の協力者になってくれたら嬉しいなっていう視線で見てあげればいい。
すると何かするといいかっていうと、
一つの方法は相談をするっていうこと。
上司からその人に対して、
たとえばセクションとしてこういう課題を今抱えてるんだけどって言うんで、
私なんかこういうふうに思うんだけど、
どうですか、元こういう場面もあったと思うんだけど、
そういうときどう考えられました?みたいなことを聞くという相談相手にすると、
相談されるっていうのは決して悪い気持ちでもないし、尊重してる行為でもあるので、
相談をしてみるっていうのはとてもいいことだとは思います。
なるほどね。
一つの方法。
役職は外れてるかもしれないけど、
その方が持っている経験だったりいろんなものは活かしたいですよね。
それともう一つは、相談っていうのはなかなかできないかなと思う。
でもやっぱり自分の方針、
管理職としてチーム運営の方針みたいなのがあれば、
それを話す。
私はこのチームはこんなふうに運営していきたいと考えるんですけど、
どう思いますでもいいし、できれば協力してほしいんですよと。
もしこういうふうに私が言ってるけど、
プレイヤーみんなとやってみたときに、
ちょっとおかしいですよ、伝わってないですよとかあったら教えてくださいね、
みたいな形で協力者としていてくださいっていうふうな姿勢を見せるのも一つだし。
なるほど。
いずれにしても、上司部下だよねって。
あなたは元課長かもしれないけど関係ないよ。
もう今一位プレイヤーだよっていう接し方は、
私はしないほうがいいと思います。
それはなんでですか。人間だからですか。
人間だからですね。やっぱ感情があるから。
そこにマイナス感情を入れる必要性もないし。
いやまあそうですよね。
ある種、逆に言えば経験をポジティブに生かすっていう方向で考えたほうがいい。
とすれば、受け入れ側の上司としては、
まあ変な話、自分の代わりになってくれると助かるよねぐらいの感じでもいいと思うぐらいですよ。
そういう元経験者がいて、チームの中で協力的な動きをしてくれれば、
チームをまとめるためにもとても効果的だし、っていうようなことですかね。
感情の取り扱い
いうことですかね。
いやなかなか転職のね、ポジションが変わっての転職という、
今までにない形の切り口だったんで、
組織マネージメントという側面で結果解読いただきましたね。
ぜひね、いろいろな立場があると思いますので、活かしていただきたいと思いますが、
あと先ほどね、人間感情なんでっていう話をふと思い出したんですけども、
ジョーさんの秋山ジョー先生の方のマインドサプリという番組の方で、
関係性の質を高めるために感情をどう扱うのかという話を井上先生がゲストでお話しされましたので、
ちょっとそこも一緒に聞いていただくと、
感情の取り扱い、非常に勉強になるかなと思いますので、
そちらもぜひチェックしてみていただけたらと思います。
ということで、今日のところに終わりましょう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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