それはヤバいけど、そうではなかったんじゃないかな。まあ中途半端に歯が残ってたら確かに噛みにくいだろうと思うんで。
ああ、なるほど、逆に。ああ、そういう潔さもあるんですね。
で、それでしばらくは入れ歯とかも作らずに、歯部の状態、歯部ってわかります? あの。
歯部? 歯部。あの、歯部って方言かな? 広島弁かな?
歯部で噛んでたんですけど、歯部というのは歯茎のままの状態で、まあご飯をそのまま食べるみたいな生活。
むちゃくちゃマイナーな広島弁じゃないかな。 うん、そうかもしれないですね。
使うことないもん。
で、もう何年も経ってから、まあ格好が悪い系っていうことで、あの、入れ歯作って。
格好が悪いっていう理由なんですね。
うーん、なんかよくわかんないですけど、まあ無理があったんじゃないかな、結局のところ。
なるほど。
うーん、で、まあ入れ歯、入れ歯生活をしているという状態で。
なるほど。
そういうじいちゃんで育っているので。
なんか全体的に生き様がロックですね。
なんか、うーん、あの、よく考えたら結構ヤバい話だったのかなという。
ちょっと大人になってね、思うんですけど。
すごいですね、やっぱり戦争を乗り越えた世代っていう感じですね。
そうですね。
まあでもね、なんかそれがある意味ベーシックになってしまっているのか、
自分もまあそのうち入れ歯になるんだろうみたいな、ぼんやりしたイメージはあったんですけど。
ああ、そのロックなスタンスで生きてきたけどっていう。
ロックなというか、まあそういうもんだみたいな。
はいはいはい。
まあ自分で歯を抜くのはさすがに普通だと思ってないですけど。
ははは。
まあ入れ歯になるぐらいなら普通だと思ってた。
はいはい。
けど、どうですか?入れ歯に、おじいさんになったからって入れ歯してるかどうかって、よく考えたら人によるじゃないですか。
まあね。
ははは。当たり前なことを言っているかもしれないけど。
それはまあ、そうそうよ。歯は生えてれば生えてるほどいいっていうのが基本だと思いますよ。
それに憧れるようになって、わりと最近になって。歯があるじいさん。
歯がある老人に憧れる。
そうそうそうそう。まあ銀歯が、さっき言ったように、ちょっとずつ虫歯になっては掘り返して、また新しい銀歯にしてっていう風に。
はいはいはいはい。
だって銀色の面積が徐々に増えていくのを見てると、これ、終わりが来るなっていう。この歯終わるなっていうのがあって。
刻一刻と終わりに向かってはいますね。
そうなんですよ。このことってあまり教えてもらったことないんですけど、銀歯をつけたらもう治ったと思ってたんですけど、そうじゃないって。
いや僕もそう思ってましたよ。
怖いなぁ、密漁師みたい。
あのー、中学生、高校生とか、まじめにきちんと歯磨きするのがね、一瞬ダサく見えるような年頃も一時期あるかもしれないんですけど、いやこれはね、すごい大きな投資なんで。
俺ちょっと、二人で全国の小中学校を回って、公演して回りましょう。
いやー、説得力ないだろうな。
うん。ハッピー教室。
ハッピーってあの。
ん?なんですか?
漢字の歯に、ピーって書いてハッピー教室ってやつがなんか、クのやつでやってましたけど、あれに混ぜてもらいましょう。
そうですね。
じゃあ行きましょうか。
ということで、今週のイメージキャスト。
5月27日土曜日の朝になりました。おはようございます。アズマです。
てっとうです。
イメージキャストは個人で物を作る人の集まり、イメージクラブとして活動しているアズマとてっとうが自宅からお送りするポッドキャストです。
技術とデザイン、制作、表現などに関係のあるような内容のトピックを中心に、毎週2人が気になったもの、発見したことをそれぞれ持ち寄っておしゃべりします。
いやいやいや。
YouTube、てっとうさんのお子さんは、もう見てますよね。
うちまだ見てないんですけど。
めちゃめちゃ見てますね。
え、今何歳でしたっけ?
今3歳、あ、3歳か。
なってすぐぐらいなんですけど。
もう操作できるんですか?
まあできる操作もあるぐらいの感じかな。
へー。
で、YouTubeのことをテレビと言っていて、
あ、奪われてる。
そう。で、テレビを使ってテレビを見てると、テレビ見るって言うんですよ。
これテレビだよって言っても、これじゃないテレビ見るって、そういう状況です。
なるほど。テレビのことは何て言ってるんですかね?
うーん、なんか違う何か。
何か違う何か。大人が見る違う何か。
名前も分かってないというか、まあそれがテレビなんですけど、本当は。
はいはいはい。
なんかあの周りの人で、子供がむちゃくちゃなYouTubeの動画ばっか見続けてて怖いみたいな話、よくあるじゃないですか。
はいはいはいはい。
ああいうのって結構あります?
えっと、最近ちょっと落ち着いたんですけど、1歳、2歳の頃は、何て言うんですかね、終わりのない地獄みたいな動画っていうか、あの、具体的に言うと、
はい。
踏切が何か好きなんですけど、
はい。
踏切自体はなくて、カンカンカンってなるランプがあって、で、その周りを一周回ってる線路のCGがあって、そこをただただ電車がぐるぐる回ってるっていう、なんか。
気狂うやつ。大人が見ると。
カンカンカンって言ったり、言わなかったり。
はいはいはい。
車両が急にヒューンとしてきて、ガーンって追加されて、またただ回り続けるっていうのが延々と繰り返されるんですけど、
はい。
ただでさえ長いのに、それをループ再生して、夜中に、何だったら、親が寝た後も見続けてるみたいなことも。
やばいっすね、それは。
怖いんですよね。
それは確かに怖いなぁ。何かヤバいものにハマってるように見えますよね。
そう。見てる顔もね、そんな楽しそうでもなく、こう無表情でじーっと見てるんで。
トローンとした目で。
ちょっとね、何かね、いや、楽しいものはね、楽しんで欲しいって思うんですよ。
はいはいはいはいはい。
だから、そんなに咎める気持ちはないんですけど、いや、とはいえ、親がYouTubeを規制するっていう話があんまり理解できなかったんですけど、
実際目の前でそういう姿を見ると、まあ、考えさせられるものはありますね。
はいはい。怖いですよね。
怖いです怖いです。
なんかそれなんか、もともと社会問題になってたらしくて、この2016年とかの話ですけど、エルサゲートっていう概念が登場したらしいんですよね。
これ何かっていうと、エルサっていうのは代表的な存在として、アナと雪の女王の登場人物のエルサと、なんとかゲートっていうのはアメリカの表現で陰謀的なことだったりとか事件だったりとか不祥事みたいなことを、
ウォーターゲートとかをきっかけに、なんとかゲートって言うんですけど、まあそれみたいな感じで、その登場するのはそのディズニーのキャラクターみたいな、子供たちが大好きなキャラクターとかものとか。
で、なんかこう毒々しい色になってたりとか、なんかこう暴力的なものが起こってたりとか、あとなんかその大人から見るとかなり気味の悪い映像。
ポップな色で、すごい可愛いキャラクターだけど、なんかこう奇妙な状況になってるみたいなやつを全体的にエルサゲートっていうふうに呼んでて、そういうYouTubeの動画が大量発生して、それを子供たちが見続けているっていう問題が起こってたらしいんですよね。
それは子供に受けるように作った結果そうなったんですかね。
なんでなのかわかんないけど、やっぱり踏切をずっと見続けるのは。
何かがおかしい。
何かおかしい気がする。
何かおかしいとは、確かに。
あー、でもちょっとわかんないなあ。
まあ、そのストーリーみたいなものがないっていうのは結構ポイントかなあと思いますよね。
うーん。
大人は結構、ストーリー文脈みたいなものを読むっていうものの見方を学習していくわけじゃないですか。
そうですね。
身につけていって。
でもそれが全くないものを見ると結構不気味に感じるのかなあ。
確かに。なんかストーリーないって思うよりも、わからないって感覚の方がなんか出ちゃいますよね。
あー、確かに確かに。
あまりにそれが当たり前になってるから、ストーリーがあることとか。
確かに。
キャラクターっていう、なんかそれぞれの個性があることみたいなのが。
これは何かを意味しているはずだっていう前提で見ると、何も出てこなくて不安になるというか。
そのたどり着かなさが大人にとっては恐怖なんですよね。
何か、あらゆるものが何かを意味しているという前提で動画を見てるから。
そうですね。
スクリーンセーバーですとかだったら、意味がないことが受け入れられる。
はいはいはい。非常に良いオブラートですよね。
かっこいいだけの映像って結局、スクリーンセーバーのようなものだった気はするんですけど。
ずっと見ていられるみたいなこと。
でもなんだかんだ、スクリーンセーバーと言いつつ、確かにMacをほったらかしにしている時に出てくるなんか。
虹色のショワショワショワみたいなやつとか。
そうそうそうそう。なんか見ちゃうし。
ちょっと良い気分になりますよね。見てると。
あれは人間がやっぱ求めちゃってるんですかね。何なんだろうこれ。
なんかそれをこう変に否定するのもちょっと違う気がしますよね。
そうですね。否定したくなる気持ちも否定せずにちょっとそれについて掘り下げたいというか。
何でこれを否定したくなるんだろう。
うーん。まあ怖い。ストーリーがないものって怖いじゃないですか。理解ができないものなんで。
はい。
なんで人は死ぬんだろうとか雨が全然降らないんだろうみたいな理解ができない恐怖を受け入れるためにこう人は宗教とか科学とかを生み出してきてるわけじゃないですか。
なんでそれにもう根本的に説明がつかないっていうことに対する恐怖があるんじゃないですかね。
うーん。じゃあ説明したい。してみましょうか。って言っても説明。
あ、わかった。いや、もしかしたら説明は簡単にできるけどそれを受け入れたくないから説明できてないことにして結果怖いみたいな。
うーん。
例えば虚無だけどこういうのを見るのが気持ちいいように人間はできているっていうのでも別に説明になると思うんですよ。