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熊本地震と台湾「感謝リストに総理の名前がない!」
2026-08-03 11:36

熊本地震と台湾「感謝リストに総理の名前がない!」

毎日新聞特派員や外信部長の経歴をもつ元RKB解説委員長・飯田和郎が、中国をはじめ東アジア情勢について、歴史的・文化的背景についても触れながら解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

令和6年熊本地震に対し、台湾の頼清徳総統から迅速な見舞いと支援の申し出があったにも関わらず、日本の高市総理の最初の感謝メッセージに総統の名前が含まれていなかったことで、台湾や日本国内で波紋が広がった。その後、総理は国や地域、国際機関の名前を列挙する形で感謝を伝え、台湾もリストに含まれたことで、中国への配慮と台湾への感謝という両方の思いが示された形となった。

熊本地震と国際社会からの支援
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。 月曜日は、元RKB解説委員長で、福岡女子大学副理事長の飯田和雄さんです。
飯田さん、おはようございます。 はい、おはようございます。
さて、熊本で地震が起きました。マグニチュード7.1を記録しておりまして、気象庁は、令和8年熊本地震と名付けましたけれども、
今日でちょうど7日目となります。現地での復旧作業が続く一方で、全国から支援の手が差し伸べられておりますけれども、その輪というのは国内にとどまらず、海外からもたくさんの手が差し伸べられているわけですね。
今日は、その地震にまつわる国際政治の断面を取り上げるということですね。
はい、熊本でのこの地震を知った各国のリーダーからですね、お見舞いのメッセージが高市総理に届いています。
そして、これらメッセージに対して高市総理は、自身のXQツイッターでこんなふうに感謝の意を示していました。
多くの国の首脳を含め、世界中の皆さまから温かいお見舞いと連帯のお言葉をいただいており、心から感謝申し上げます。日本国民は大変大きな勇気をいただいています。
日本語と英語で発信していました。そこにお見舞いのメッセージを寄せてくれた韓国のイジェミョン大統領をはじめ、フランス、イタリア、ブラジル、セルビア、ルーマニアの大統領首相の名前が書き添えられていました。
ところがですね、台湾の賴清徳総統の名前がなかったことから、台湾で、そして日本である種のざわめきが起きたんですよ。
それは台湾の賴清徳総統も日本に対してお見舞いを伝えていたっていうことなんですよね。
そうなんですよ。賴総統はやっぱりXに日本語でこのように発信していました。これも橋本さんに紹介してもらいます。
はい。熊本県で先ほど発生した強い地震を受け、台湾の人々を代表して心よりお見舞い申し上げます。台湾と日本は苦難を共に乗り越えてきた真の友人です。
私たちは現地の状況を注視しており、必要な支援があればいつでも協力できるよう準備を整えています。被災地の皆様のご無事を心よりお祈りしています。
先ほど発生した強い地震という表現がありましたよね。ですから地震が起きてわずか数時間後にこういうふうに発信してましたね。
台湾からの見舞いと日本国内の反応
日本だけでなく台湾も何度も大きな地震を経験してますもんね。
ここ日本でいうと東日本大震災の時も台湾から官民合わせて日本円で250億円の義援金が寄せられたとされてますし、
被災地の復興、そして施設の再建にそういった条材が役立てられたわけですよね。
そうですね。九州、とりわけ熊本は台湾からすると距離的にも人的にも近いんですよね。
菊葉町には台湾の半導体大手のTSMCの工場があります。
麻生をはじめ台湾人の観光客が多数訪れる場所が熊本県内にいくつもあるんですよ。
経済、そして観光で結びつきが強いことから、熊本空港と台湾各地の間を飛来する直行便は1日に何便もありますね。
台湾の人たちからすると、それなのに何で台湾の総統の名前がないのかなとか、タグ付けの対象から賴井政徳総統を外されたのかとか、
そういう悔しい思いもあるんでしょうかね。
台湾のメディアが高井総理のお礼のメッセージに賴井政徳総統の名前がないことを報道し、
またインターネットの上でもなぜっていう声が相次ぎました。
多くのネットユーザーの声としては、台湾を無視するのか、台湾こそ真っ先に名前を挙げて感謝すべき相手じゃないかといった声もありました。
台湾だけじゃなくて、日本国内からも東日本大震災の際の台湾からの莫大な支援を引き合いに疑問にする声も出てたんですよね。
台湾からの具体的な支援と日本の立場
メッセージだけじゃないんですよ、賴井政徳総統の。
台湾からはですね、賴総統、それと蕭碧君副総統、台湾の首相に相当する人、
つまり台湾世界のトップ3が個人としてそれぞれ日本円でおよそ100万円の寄付を申し上げてるんですよね。
台湾外交部、これは外務省なんですけど、また台湾の民間企業の間でも熊本を救おうというふうに市民に対して被災地向けの寄付を募るような動きも出てますね。
だったらやっぱりそのね、主に答えるためにも名前をって思いますけど、ただ日本にとってもちろん台湾は大切な友人なんですけど、国家として承認してるわけじゃないっていうところが、
まあその他の韓国とかフランスといった国家元首と同列にはできないっていう苦しいところなんですかね。
高市総理の二度目のメッセージと台湾の位置づけ
日本と台湾ではそんなざわめきが続く中で、高市総理は7月の31日、地震の発生から4日目ですね。
国際社会に向けて2回目の新しいお礼のメッセージをXで発信しました。これはやっぱり日本語と英語の2つで発信してましたね。
令和8年熊本地震に対し、きょう現在で多くの国、地域、国際機関の皆様から温かいお見舞いのメッセージや具体的な支援の申し出をいただいており、改めて深く感謝申し上げます。
はい、どうぞ。
この国、地域っていうところが新たに登場したってことですかね。
そうなんですよ。高市総理のメッセージの日本語版をよく見てみると、国と地域の間は中黒でつけてるんですよね。
そしてその後に続く国際機関はこちらは等点でつないでるんですよ。
これ深読みしちゃうと、中黒で結んだ国と地域は同じグループ。等点でつないだ国際機関とはちょっと違うんですよね。
実際に高市総理の投稿はこの後、アルファベット順にお見舞いをしてくれた国と地域、国際機関の順で名前が並んでいます。
全部で63あるんですが、台湾は56番目。
やはり台湾と同じように日本政府が国家として承認していないパレッシナ、この次にあって56番目に名前があるわけなんですよね。
これで日本としては台湾からの心遣いに報いたとか、来総統の名誉を保ったっていうことなんですかね。
どうですかね。今日紹介したように来政督総統が地震発生後、真っ先に見舞いと支援申し出のメッセージを送ってきたものの、
高市総理の最初のお礼のメッセージには来総統の名前がなかったことなんですよね。
そして現実的には台湾を国家として承認していない以上、来総統の名前を載せなかったかもしれません。
そういう中で修正したいという思いが日本側にあったのかもしれませんね。
だから地震発生から4日目までに次々と見舞いのメッセージを寄せてくれた国、地域、国際機関の全ての名前を列挙し、
その感謝のリストに台湾を入れることでリカバーしたと言えるかもしれませんね。
当然その背景として、そうした判断には中国の反発を招かないようにする一方で、台湾には感謝の気持ちを伝えたいという思いも存在したと思います。
台湾メディアの報道と高雄市長の言葉
そのために社員を伝えるために、メッセージの中に国とともに地域、さらに国際機関という盛り込み方をしたのかもしれませんね。
高市総理が国際社会に向けて発した2回目のメッセージに台湾の名前があったことで不満だった人たちは納得したんですかね。
今度は台湾の名前があったことに台湾のメディアは好意的なトーンで伝えています。
そして台湾の南部の大きな町高雄市の陳気邁市長が今回の出来事に対してこんなことを言っているんですよね。
日本は災害対応に追われているというのに、こちらから自分は感謝のリストに入っていたかなどと問うのは友情や相互扶助のあるべき姿ではありません。
私たちはただ自分たちにできることを行うべきなのです。
確かにその通りですよね。正式な国交があろうがなかろうが、外国の友人が困っているとき、相手に心を寄せて救援の手を差し伸べることこそがあるべき姿だと思います。
今現在も地震で亡くなった方のご遺族、被災されてこの猛暑の中で困難な状況にある方々、懸命に支援活動にあたる方々もたくさんいらっしゃいますよね。
外交における配慮と教訓
一方で外交には最新の注意と思いがけない反応が生じることもあるんですよ。
今日は熊本地震に際して国際政治が映し出された一番面を紹介しました。
飯田さんありがとうございました。
元RKB開設委員長で福岡女子大学副理事長の飯田和夫さんでした。
11:36

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