双子座満月の影響
はい、こんにちは、アストロアンジェリカのsouaです。今回は12月15日、双子座満月についてお話ししていきたいと思います。
満月は午後6時頃、双子座で迎えます。 この時間のチャートでは、風サインに4天体、柔軟宮に6天体、
男性宮に7天体が分布しているので、全体的に双子座っぽい雰囲気を帯びています。 双子座は次の季節の橋渡しを得意とする柔軟宮なので、この満月からの2週間は身の回りを整えることをおすすめします。
ちょうど大掃除や1年の総まとめをするタイミングなので、双子座やルーラーの水星が示す本や書類関係、写真やメールなどのデータの整理をするといいですよ。
満月は双子座の月と射手座の太陽の正確なオポジションです。 ここに魚座の海王星が90度で位置していて、
『Tスクエア』という複合アスペクトが形成されています。 Tスクエアはオポジションの緊張感とスクエアの葛藤が合わさって、強い困難を示すアスペクトといわれますが、別に難しいことばかりではないんですよ。
星の作用は常に表裏一体なので、困難なことだけに目を向ければ苦しい現実しか見えなくて、星が呪いのように思えてきます。
一方で、この苦しい状況をどう変えていこうかと視点を切り替えた時から、星は味方なんだと感じるようになります。
これまでの道のりで、たくさん大変な思いや経験を重ねてきた人や、いつも損な役ばかり引き受けていると感じる人は、今は本来あるべき自分に向かって的をめがけて、ぐーっと後ろに弓をつがえている状態だと思ってみてください。
一見無駄のように思うことや、堂々巡りで出口が見つからない中での経験が、のちになって光を放ち始めます。
Tスクエアなどのハードアスペクトが与えてくれる『星のご褒美』は、こんな感覚なんじゃないかなって思います。
今回のTスクエアは、柔軟宮の星たちで構成されています。何かと迷いやすかったり、流されやすいムードがあるかもしれません。
双子座の月は12ハウス、射手座の太陽は6ハウスなので、なんとなくの思いつきで動きたい気持ちと、目標をめがけて実際的に攻めていきたい意識との折り合いが難しいような印象ですね。
ここに輪をかけるのが9ハウスの魚座の海王星です。 海王星はぼんやりとすべてを煙に巻いていきます。
あれこれ迷っている人には、さらに混乱を招くかもしれません。 これしかないと限定的に考えている人には、白黒思考でジャッジしない、グレーの世界を教えてくれるかもしれません。
また、海王星は夢や理想を持つことを教えてくれる星なので、とりあえず今は答えを出さずにいろいろやってみることや、結果にこだわりすぎないことを示してくれているようにも思います。
今の状態を否定も肯定もせず、あるがままを受け入れる。 そして今の状況を少し離れたところから静かに見つめてみる。
そんな曖昧さや心の中の余白を持つことの大切さみたいなものを教えてくれているのが海王星ではないでしょうか。
海王星のある9ハウスの領域で拾い集めた気づきや経験が、次の10ハウスの領域で表す世の中・社会で生かされて、結果を生み出します。
なので、その前段階からゴールはこうだ、こうならないと成功とはいえない、みたいにカタチを限定してしまうと、広がっていくはずの夢や可能性が、どんどん狭くなってしまいます。
今できるワクワクな取り組みと、ちょっと意識しないとできないチャレンジの、その両方から得られる体験や感情をここでたくさん味わっておくと、その次のステージで生かされていきますから、
今は自信がないことでも、確信が持てないことでも、とりあえずは目の前のことをやっていくといいと思います。
成長とチャレンジ
前回の射手座新月でもお伝えしましたが、今の空でも獅子座の火星と水瓶座の冥王星のオポジションは健在です。
火星は12月7日に逆行を始めたばかりなので、これからますます火星と冥王星の距離は縮まります。
天体が逆行しているときは地球との距離が接近しているときなので、物理的に考えても星の影響を受けやすいといえます。
火星のネガティブな性質に目を向ければ、トラブルや怒りに意識が集中しますし、ポジティブな性質に目を向ければ、情熱の高まりや湧き上がる行動力を感じるかもしれません。
星の性質のどこに焦点を当てるかで、その人が感じる星の作用も変わっていきます。
なので、必要以上に怒ったり・心配することだけに、火星のパワフルなエネルギーを使ってしまうのは、なんだかもったいない気がしませんか?
満月チャートでは火星は1ハウスですからね。 自分自身が元気に生き生きとできることに力を注いでいれば、対向の冥王星のサポートもあって、火星はよろこんで味方についてくれます。
また、このチャートのMCは牡羊座なので、主護天体は火星ですね。 火星の熱い炎を、いかにピュアでフレッシュな状態で燃やしていけるかが、結構重要なポイントになるんじゃないでしょうか。
火星と冥王星のオポジションに、5ハウスの射手座水星が60度と120度の角度をとっていて、『調停』の複合アスペクトができています。
自分らしい一歩を踏み出して、チャレンジしていくことを応援してくれるようなアスペクトですから、自分の想いにまっすぐに進んでいきたいですね。
そしてもう一つ、このチャートには表示されていませんが、10ハウス牡羊座2度にドラゴンヘッドが位置しています。
トランジットのドラゴンヘッドは、『いま取り組むとよいこと』を教えてくれる感受点です。
大体1年半ぐらいで一つ前のサインへ移動していくんですが、来年1月13日には魚座へと入っていきます。
魚座といえば海王星ですね。これからの1年半は魚座っぽく・海王星っぽく、白黒とジャッジせずに広い視野と慈愛の精神で、人と社会と関わる姿勢を学んでいくように
なります。ドラゴンヘッドが教えてくれるテーマは、どの人にとっても苦手意識を持ちやすくて、ちょっと努力を必要とする部分もあるんですが、日々の経験の中でみんな少しずつ成長していけると思いますから、長期的なテーマとして頭の片隅に置いてみてくださいね。
さて、双子座満月をまとめますと、満月のオポジションと海王星のTスクエアで生まれる、迷いや葛藤によい・わるいとジャッジをせずに、今はその両方から経験できる感情を大切に味わうということ。
冥王星と火星のオポジションと水星とで出来上がる調停のアスペクトでは、自分らしい一歩を踏み出して自分の想いにまっすぐであること。湧き上がる想いを無視せずに、チャレンジしていくことを星たちが示しています。
心の奥に潜む恐れやあきらめの想い、ネガティブな思考パターンに絡め取られることなく、あなたの想いに素直に応えていきましょうね。星はいつでもあなたを見守っています。今日も最後までご視聴いただいてありがとうございました。それではまたね。ありがとう。
