蠍座新月図をみて感じること
はい、こんにちは、アストロアンジェリカのsouaです。今回は、11月1日、蠍座新月についてお話ししていきたいと思います。
11月1日午後9時49分に月は蠍座で新月を迎えます。
この新月チャートは、アスペクトの宝石箱みたいになっていて、見た目にも美しく神秘的な星の配置となっています。
どの星からピックアップしていこうって感じもあるんですが、新月チャートですからね、まずは月と太陽に注目していきましょう。
蠍座の新月は4ハウス、魚座の土星とは120度の位置関係になっています。
4ハウスなので、家族や家庭、信頼できる仲間や、その所属先での関わり方を見直して、よりよい関係性をスタートさせていこうね、というのがテーマになりやすいかと思います。
月と土星の組み合わせは、新月チャートのアセンダント・ディセンダントサインのルーラーの組み合わせでもあり、この2つの天体がソフトアスペクトを形成しているということは、とても良い時間であることを示しています。
占星術は時間の学問でもありますし、時間は土星のキーワードでもあります。
誰かと共に歩んでいきたいのが蠍座ですし、そんな蠍座で迎える新月はまさに始まりの時間を告げているようにも感じますね。
この新月チャートで目を引くのは、魚座の海王星を頂点とした、おうちのような形をした『ホームベース』という複合アスペクトではないでしょうか。
魚座の海王星、山羊座の冥王星、蠍座の水星、蟹座の火星、牡牛座の天王星の5つの星で構成されるアスペクトを解体すると、なんと10個ものアスペクトに分けることができるんです。
今の星の配置ではサインの後半度数に天体が集中していますから、このように美しい図形が描き出されるのですね。
宇宙は完璧に調和のとれた世界であるというふうにいわれますが、本当にその通りだなぁって純粋に感動してしまいますよね。
さて、このホームベースのアスペクトですが、社会貢献のアスペクトと言われていて、人や社会のために自分の役割を果たしていくような意味があります。
このホームベースの頂点にあるのは海王星ですから、まさに愛の目線で世界を見つめて、海のように広く深い心で全てを受け止めて全体を癒していくような、そんな献身的な愛をイメージしますね。
新月のテーマは家族や仲間との関係性の見直しですから、相手に寄り添って惜しみなく愛を注いでいくような感じですね。
優しく受け入れながら、愛情深く相手と周囲と関わっていくことがポイントの一つといえます。
とはいえ、何でもかんでも受け入れていくのがいいのかというと、そうでもなくて、海王星は感化されやすくて影響を受けやすい星なので、周囲との境界線を曖昧にしてしまうんですね。
相手の領域に踏み込みすぎてしまったり、何でも許して受け入れたことで、自分がわからなくなったりするわけです。
こうなるとね、ちょっと大変なことになりますから、何でもかんでも許してしまわないとか、干渉しすぎないことが大切ですね。
相手や周囲とはきちんと境界線を引いて、自分にとって好ましくないことには、『NO!』とはっきり言える状態にしておきましょうね。
海王星は海ですから、曖昧なままでいては、それが際限なく広がっていきます。
情に流されないように、酔わされたり、騙されたりしないように注意していきましょうね。
またこの魚座の海王星の反対側、乙女座の後半度数に個人天体やアングルがある人にとっては、
このホームベースのアスペクトとご自身の天体とで、『グランドセクスタイル』という六角形が出来上がることになります。
これもまた美しい図形のアスペクトですよね。
こちらも社会貢献を強く意識するアスペクトといわれますが、
ホームベースよりもさらに大きなエネルギーに組み込まれていくような、飲み込まれていくような、そんな運命的な体験があるかもしれません。
運命の歯車が回りはじめる
どの個人天体が六角形のアスペクトの一部になるかによって、身の回りで起きることに対しての感じ方も人それぞれにはなりますが、
おそらく一生のうちでもなかなか得られないようなタイミングであることは間違いないと思います。
乙女座27度付近に個人天体がある方は特に、身の回りの人や社会に対して今の自分をどう生かしていくか、
この状況をより良くするために自分がいかに立ち回るかというようなことを強く意識させられるのではないでしょうか。
乙女座さんはもともと現実的なテーマにも上手に対応できますし、星が全面的にサポートしてくれていますからね、どっしりと構えておけば大丈夫です。
新月に戻りますと、この月のある蠍座9度の領域は古典占星術では『バイアコンバスタ』といって、月にとっては危険な場所といわれています。
これはトランジットチャートなのでね、月はこの領域を毎月何回も通過していきますから、さほど気にすることではないのですが、
ひとつ気をつけるならば、『物事の本質を見抜く感覚を磨く』ということです。
蠍座には水星もあって、水星は牡牛座の天王星とオポジションの配置になっています。
心の奥深くまで入っていって、確かなものをつかみ取ることができるのが蠍座です。
魚座の海王星でもお話ししましたが、この新月チャートは水エレメントが強くて、感情が先に立って、周囲との境界線が曖昧になりがちなんですね。
自分にとっての真実とか、物事の本質からずれてしまうと、すぐに周囲の影響を受けてしまいます。
これが曲者なんですね。
なので、自分の中にある真実からブレてしまわないように、客観的な視点を持って、周囲をみる感覚を磨いていきましょうね。
また逆に、嘘やごまかしは通用しなくなってきますから、本心を明らかにして、周囲の間との誤解などは解いておきましょう。
このあたりがバイアコンバスタの領域が教えてくれていることでもありますし、慎重に取り組むことで物事もより良い方向へと進んでいくのではないでしょうか。
さて、蠍座新月のチャートをまとめていくと、全体的にアスペクトが多くて、新月でもありますし、星の後押しを受けて運命の歯車が回り始めるようなタイミングといえます。
なのでね、何か新しいことを始めてみるということをおすすめします。
目指すテーマであるMCは牡羊座で、そのルーラーである火星はアセンダントと重なっていますから、迷っているような暇はなくて、とりあえず『はじめる』って感じですね。
そのあとのことは、その時に考えれば大丈夫なので、積極的に始めていきましょうね。
そして4ハウスで起きる新月なのでね、周囲とより良い関係性を築くこともテーマです。
どんな人とともに、どんな場で、どのような事柄を、どのような方法で取り組んでいくか、さらにはどのような心を分かち合うかということです。
うれしくて感動したり、つらくて涙を流したり、そういった心が激しく動く体験も、この地球でこの身体があるからこそ味わえることですからね。
どんな人とどんな仲間と、それらの感動をシェアするかってことも、これからの時代には重要になっていきます。
いよいよ11月20日には冥王星も水瓶座に入りますね。
この時代の転換期をより良い状態で迎えるという意味でも、11月1日の蠍座新月のタイミングを生かして、あなたの心が『YES!』と頷くことを、希望を持ってスタートさせてみてくださいね。
星はいつでもあなたを見守っています。
今日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
それではまたね。ありがとう。