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本を選ぶときの選び方って、どう知ってます?
例えば、好きな作家さんとか、出版社さんとか、
あの、ジャケ買いとか、いろいろあると思うんだけど、
どう買うことが多いですか?
そうですね、僕なんかは、結構その、いろんなネットの情報とか、
あとは好きな作家さんとか、いろいろ本上がってくるって結構多いので、
そこから選んで買いたいと思っていくんだけど、
結局本屋さん回ると、全然違うものを買うのが多いんですね。
すごい分かる。
今、ジャケ買いって言われて、結局そういうので選んでるのかなっていうのは、
なんとなく思ったりとかはしましたね。
ジャケ買いします?
私、めっちゃジャケ買いします。
ジャケ買いした結果、その表紙を作っている人が、
同じ人、想定家さんが同じだったっていうことが分かったときの衝撃が半端なかった。
それ、めっちゃ分かります。
それ面白い。
いいですね。
というわけで、前回の引き続き、なってぃーとね、
一緒に話を進めていきたいと思います。
よろしくお願いします。
じゃあ、せーの。
本屋好きラジオ。
はい、改めまして、こんにちは。マーチンです。
キッシーです。
本屋好きラジオ4回目始まりました。
この配信は、東京・渋谷にある本屋、
青山ブックセンター拠点に、
本と本屋の魅力をゆるりと話していくトーク番組です。
本の棚を眺めながら、一緒に話しているような、
そんな雰囲気でお送りしていきます。
というわけでですね、今回はなってぃーと一緒に、
この企画をいきたいと思います。
想定について話したい。
今日はですね、最初にジャケ買いの話がありましたが、
今日は青山ブックコミュニティメンバーの皆さんと、
好きな本の想定についてお話ししたいと思っています。
そうですね、想定の話ということで、
そもそも想定って何だっていうところから、
話をしていければなと思うんですけど、
Wikipediaによるとですね、
読み上げますね、
想定とは、一般的には本を閉じて、
表紙などをつける作業を指すらしいです。
作業。ちょっとここが意外だったんですけどね。
広い意味だと、カバーとか表紙とか、
見返し扉、帯、外箱ある場合は、
箱のデザインとか、そういったの素材も、
どうやって何を選ぶかみたいなのも含めて、
本を作る上での一連の流れみたいなのを、
全部を指すらしいです。
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なるほど。
外側のすべて。
そうですね。なので、ジャケ買いをするときに、
キーになる情報はすべてここで、
想定で決まるっていうようなイメージですね。
ナッティ的には好きな想定、
好きな想定、結構多い気がする。
めちゃくちゃ読むじゃないですか。
コミュニティのメンバーは、すごく本読む人が多いイメージです。
にしてもナッティの本の量、すごいなって思ってて。
そうですね。ありがとうございます。
そうですね。私は好きな想定家さんが2人おりまして、
好きな想定家さんがいるっていうのがすごい。
それもですね、わかったきっかけっていうのが、
好きな本を、ジャケ買いした本の裏に
想定家さんの名前書いてあるじゃないですか。
それを見たら、同じ人が続いたっていうことで、
やっぱり運命的なものを感じまして、
想定家さんカットで本を買おうっていう、
そういう発想になったっていうところがあります。
私は好きな想定家さんが2人おりまして、
1人がナクイナオコさん、もう1人が鈴木千佳子さんの方です。
ナクイナオコさんに関してはですね、
本当に小説から単行本からいろんな本を手掛けてらっしゃるんですけど、
特にナクイナオコさんが作った詩とか単歌の本の想定が、
私はすごく好きで、今回推したいポイントとなっております。
特に今回、本屋さんから持ってきたんですけど、
ナクイナオコさんの本ですごく好きなのが、
藤木由美さんの私たちの猫っていう詩集なんですけど、
すごいかわいい。
私たちの猫っていうタイトルだけあって、
ちょっと不思議な幾何学模様に見えつつ、
若干猫っぽくないですかね。
猫なのかな?
わからない。一瞬猫に見えるような、すごく不思議な柄ですし、
あとまず紙がピンクなんですよね。
これ、想定家さんって、もちろん外見もそうなんですけど、
ブックデザイナーさんって書かれることも多くて、
本全体の紙とか、中の紙の色とか、扉の色とか、
そういったものも含め、紙の材質とか表紙の材質とか、
そういったところもトータルでコーディネートしているっていうところが
役割としてあるのかなというふうに理解をしています。
なんでそういう意味では、
ジャケ買いっていうところももちろんそうなんですけど、
その本の中身も含めて、
その世界観を表すっていうところが重要なのかなというふうに、
私は見ながらの本を見ております。
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今、ナッティが紹介してくれた私たちの猫っていう本は、
パッと見着物の柄にも見えるので、
すごく意味あるのかなと、読んだことはないんですけども、
見てみたいなって思う。かわいいですね。
あともう一つが、ニキフネーマさんのタンポルポルっていう、
これはタンカの歌集なんですけれども、
これがタンポルポルっていうことで、タンポポの表紙。
すごい黄色が鮮やかな素敵な絵なんですけれども、
中もこういう感じで一枚目が鮮やかな黄色の紙が入っていて、
すごい目を引くっていうところですね。
この本はすごいギミックが凝っております。
このタンポルポルの表紙を剥がすと、
表紙のサイズ感になってなくて、
広げると丸いタンポポの形の紙になるという。
凝ってるな。めちゃめちゃ凝ってる。
これやりたい。
ラジオで使えるんですけど、限界があるので、
タンポルポル表紙で検索していただければと思います。
この表紙が普通のサイズじゃなく、
広げて丸いタンポポのような形になるっていうところが、
絶対本読んでるだけじゃ気づかないじゃないですか。
なんですけど、こういった遊び心のある工夫を入れるっていう観点がすごいなと思って、
そういう意味ではこのタンポルポルは非常に衝撃を受けたところでございます。
買って1年以上この仕組み気づかなかったんですよね。
たまたまなんでこの内側が丸くカットされてるんだろうって見たら、
見て表紙を剥がしたら表紙が丸くなった。丸い紙になったっていうことで。
そういう次元爆弾のような面白さ。
二度おいしいみたいな感じ。
本を作った時の想定の話とかも出版記念とかでよくイベントやったりするじゃないですか。
そういうところも作成の意図の裏側みたいなのがきてると、
すごく面白いなっていうところ思いますよね。
じゃあ、キッシーさんは想定とかを意識して見たことあったりします?
想定家さんとか。
想定家さんっていうので全然僕も今まで見たことなくて、
ジャケ買いっていうのはあるなーって今思ってたんですけど、
だからあんまりこの人みたいなのはないんですけど、
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今今日ナッティが持ってきてくれてるのに気づいたんですけど、
俺も自然勝手に選んでるなっていうのがあって、
もう一つ今説明してもらってない方。
はみ出しの人類学科、それとバージニアウルフの青と緑、
あとスイチョウの哲学者たち。
これ全部4なんですよね。
結構それも同じだって今ナッティが持ってくると知ったんで。
この3冊が同じ想定家さんなんですか?
そうです。
これ私の好きな想定家さん2人目の鈴木千佳子さんなんですけれども、
鈴木千佳子さんはNHK出版の青山ブックコミュニティの中でもファンが多い、
学びの基本シリーズの教師ですとか、
最近私はそれを読んで面白かった。
青と緑バージニアウルフ短編集とか、
永井玲さんのスイチョウの哲学者たちとかですけど、
鈴木千佳子さんの想定はですね、
タイトルとか著者の名前が複雑な配置をしているんですけど、
しっくりくるっていうところが私は好きなんですよね。
スイチョウの哲学者たちもタイトルが複雑な、
不思議な曲線を描いていたりですとか、青と緑もそうですけど、
はみ出しの人類学もタイトルがあって、ただ著者名は縦書きでとか、
かわいいイラストが入っていたりとか、
なんとも言えない規則性の無さでありながら、
表紙として綺麗にまとまっているっていうところがすごいなと思っていて、
結構タイトルが不思議な形していることが多いんですよ、鈴木千佳子さんの方で。
絵を引きますよね。
青と緑は1000円で使ったんですけど、完全にジャケ買いです。
バージンアウルフさん自体まだ読んだことがなかったので、
本当だったら手に取らないんですけど、色合いと想定で。
私のスイチョウの哲学者たちはジャケ買いでした。
これも気になるって言って、そんな感じで。
それがまさか同じだと今知ったんで、その見方面白いなと思って、
今度から想定加算で見てみようかなと思いましたね。
すごい、いいですね。
マーチンは想定とかで選んだりっていうのはどうですか?
そうですね、私は割とハードカバーっていうのかな、
ハードの表紙のものが好きっぽくてですね、今回想定の話をするときに、
家にある本で想定が好きなやつをピョピョピョって出したらですね、
割と表紙が硬いやつが好きですね。
今回ですね、持ってきたのが硬い本なんですよ。
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硬い本硬そう。
表紙が硬くてですね。
これはスミスブックっていうものかな。
ジン、お酒のクラフトジンのお話なんですけれども、
これは、なんだ?
帯。
帯がすごく広い。帯が表紙なんじゃないかと思うぐらい広くて、
ここに世界的クラフトジンプームの火付役、
シップ、スミスによるシンプルでこだわりのある人生の手引きって書いてあるんですね。
帯と表紙の色合いも全く同じ色ではない感じがあるんですけど、すごく綺麗で、
そうなんです。それがすごくかっこようと思って、中を見ててですね、
パーッと書かれてる方のお名前をですね、拝見していると、知ってる人の名前がありまして、
藤原印刷のご兄弟のお名前が入っていてですね、
ほんとだ。
で、あれ?藤原印刷さんがここにいるということは?と思って、
そこづけを見たら、やっぱり印刷製本が藤原印刷さんだったんですよ。
おー!
おー!と思って、そうなんです。
だから割と我が家にある本も藤原印刷さんの本が多めになりつつあるなっていうところが、
ちょっと想定のお話を見てて思いましたね。
印刷、そうありますね。
この緑ってなかなか本としてそんなに見ない?
見ないですよね。
深緑がすごく綺麗で、
深緑が綺麗。かつこれあれじゃないですか、
目字の、オープニングのところって文字の色黒じゃないですよね。
緑ですよね。
よーく見ると暗めの緑ですし、紙も緑の紙が挟まってたりとか。
そうなんですよ。
おしゃれですね。
なんで緑かってすごい気になってくるね。
ね。
すごい。
人字緑、葉っぱなのか。
これ扉の、見返しの緑の紙と扉の緑の紙違う。
すごい。
色がすごい。
すごい。
すごい。
いろんな緑が多用されてる。
そうなんですよ。
こだわりで作られた感じがします。
本の真ん中らへんに紐入ってるじゃないですか。
はい。
紐もね、緑なの。
へー。
しおりのね。
そうなんです。
やっぱりすごく綺麗な本だなーと思って。
うんうん。
はい。
印刷っていうのもありますよね。
今日一冊持ってきたのが、これはカフェから時代は作られるっていう、
イーダ・ミキさんっていう方の本で、カフェ文化ってヨーロッパ、パリであった時の話を掘り下げられた本なんですけど。
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用書のペーパーブックみたいな感じですね。
そうそう。
なので、ヨーロッパの本っていうので、多分意識されてペーパーバックなのかなーとか思ってたり見てて。
で、ぱっと後ろ見たら、これも藤原印刷さんなんですよね。
おー。
そうそうそう。
なんか狙っているんじゃないのにね。
そうなんですよね。
で、これはちょっとこう、モノクロの写真、当時なんでモノクロの、これパリのカフェの写真なんですけど、そこに赤をアクセントで多分入れられてて。
うんうん。
面白いのが、一箇所だけ女性の帽子だけ赤だったりとか、ちょっとしたこだわりが気になるのと、やっぱりこのしおりは赤だったりとか、すごいその辺もこだわって作られてるんだなーということで。
すごい。
なるほどー。
もうそうですし、そういったところに印刷さんも関われてるんだなーと。
デザインだけじゃなく、紙とかその印刷の、なんていうんですかね、発色とか紙の材質とかも含め、本の魅力なんだなーっていうことを、今お二人の話を聞いていてすごく感じました。
そうですよねー。
ねー。
いやーすごい藤原印刷さんですね。
そう、びっくりしちゃった。
それはびっくりします。
びっくりします。
はい。
はい。
じゃあ皆さんもね、おすすめの想定の本などあったら、ぜひ教えていただければと思います。
はい、じゃあ以上、想定について話したいのコーナーでした。
本屋好きラジオ。
はい、ここでお知らせです。渋谷にある本屋青山ブックセンターでは、現在コミュニティー会員を募集しております。詳しくは概要欄をご覧ください。
はい、じゃあ今回のエンディングになっていくんですけれども、前回に続いてなって、今日はどうでしたか?
今日は、私の好きな想定家さんについてお話をさせていただいたりですとか、キシーさん、マーチェさんの、
印刷会社さんカットで、本観点、新しい観点を知ることができてすごく楽しかったです。
はい、これからも素敵な本をですね、中身だけではなく外見も含めですね、本という、何て言うでしょうね、本という、物体。
プロダクトみたいなね。
プロダクトとしての本の価値を今後も見ながらですね、いろんな本に出会っていきたいなと思いました。
はい、ありがとうございます。ぜひですね、またちょこちょこ、ゲストで。
遊びに行きます。
ゲストと言わず、純レギュラーぐらいでも聞いていただきたいので、ぜひお願いいたします。
はい。
はい、じゃあ今日はこの辺で終わりたいかなと思いますので。
はい。
それでは、本屋スキーラジオ、お相手はキシーと、
マーチンと、そして、
ラッティでした。
本屋行きたい。