羊毛の販売方法
お疲れ様です。羊界のまるおかです。
人と羊が繋がることをテーマに活動しております。よろしくお願いします。
今日は前回の続きの続きで、
羊毛の売り方、販売の仕方、届け方について、
もう少し具体的にお話できたらなと思っております。
えーとね、今まで何喋ってたっけ?
まずは自分が羊毛を着ようと、ウールを着てくださいと。
まず、自分が知った上で、羊毛ってこういうものなんだ、
着るとこういう良いことがあるんだっていうのをね、
実感した上で作っていくと、
より良いものができると思いますので、
そこ結構大事なポイントですよっていうところ。
で、その後、出来上がった羊毛を借り取るじゃないですか。
借り取って、それを販売します、お届けしますっていうときに、
やっぱり綺麗なところ、スカーディングっていうんだけど、
汚れたところを取り除いて、綺麗なところだけを届けましょうというところね。
良かれと思って、あれやこれや、ちょっと汚れてるかもしれないけど、
羊毛は羊毛だし、良かったら使ってくださいみたいな感じで、
良かれと思って送る方いますが、絶対にやめてください。
もうこれは絶対です。本当にやめてほしい。
その良かれっていうのをね、スピナーさん、紡ぐ方に渡してしまうと、
みんなやっぱね、優しいというかさ、羊のこと好きだからさ、
取ってあげようと思うんだよ、綺麗にしてあげようと思うんだけど、
もうそこでね、心が折れちゃうスピナーさん本当多いの。
もう私無理だわってなっちゃって、もう国産の羊毛はちょっとやめよっていう風に断念しちゃう方ね。
そういう方本当に多いので、もうほんと羊かいさん、
その良かれと思っての気持ちはね、ちょっと控えていただきたいなと。
私もやってたので、その気持ちは本当によくわかるんですよ。
でもね、やめよ。
良かれと思ってあれもこれも渡すのは、お金もいいから持ってってっていうやつね。
それが本当にね、貰った側が本当に辛いの。捨てれないからさ。
なのでそれはちょっとやめましょうっていう話ね。
付加価値を高める
綺麗なものだけ送りましょうと。
そうすると良い循環が生まれるので、そこをね、ちょっと意識して欲しいなっていうところ。
で、じゃあその次、それをやった後の話ね。
その2つをまずやってもらって、
で、3つ目。
さらにもう一歩を踏み込んでやるといいよっていうところね。
それは何かっていうと、付加価値です。
付加価値をどれだけその羊毛につけることができるかっていうところ。
やっぱこれがないとね、利益には繋がらないんだよね。
羊毛が取れたからさ、それを販売したりとかすると思うんですけど、
あれやこれや手を加えて綺麗に刈り取るのも技術がいるし、体力もいるし。
例えばその毛を洗って袋に詰めて販売してみたいなさ。
で、オンラインのベースとかに載せたりして値段つけてさ、販売しますってするじゃないですか。
ここまで来るのにどれだけ時間とコストをかけましたかっていう話ね。
で、結局売れてないっていうのが現実なんだよね。
そこまでしても売れないなっていうところ。
で、これ理由はもうほんとシンプルです。
海外からもっと質のいい、綺麗な質のいい品質が整った。
それこそ品種とかもさ、日本にはいない品種で珍しい品種だったりとか。
そういった羊毛が同じぐらいの値段で販売されてたりとかするわけですよ。
結構お手軽な感じで買えたりするんですよね。
自分たちも羊毛販売するときってそこの価格と競争しなきゃいけないんですよ。
勝てますかって話よ。
自分ところよりもすごく綺麗で整った羊毛が販売されてると。
これは私は勝てないってなってくると、そこよりも値段を下げて販売しなきゃいけないでしょ?
ってなってくると、割に合わないんだよね。割に合わない。
ほんとここまで手かけてプラスが出るかって言ったら出ないですよ。
かかったコストの方が遥かに倍以上かかってたりすると思います。
これだったらやらない方がいいよなっていう感じでみんな手を引いていくんですよね。
そうなんですよ。
なので、ここをなんとかしたいね。
私はどうしてるかっていうと、付加価値を高めて、海外から仕入れてくる上等な質の良い羊毛に負けない羊毛を作りましょうということをしているわけです。
ここでね、気をつけて欲しいところ。
じゃあどんな付加価値つけましょうってなったときに、どうだろう?
みなさんだったらどんなことしますか?
これは絶対やっちゃダメだよっていうポイントね。
これやったらいつかは負けるというかさ、競争からは脱することができない、ずっと競争し続けなきゃいけないようなやり方。
そういう付加価値っていうのは避けた方がいいよっていうね、そういうポイントがあるんですけど。
要するに、どんぐりの生比べというかさ、そっちよりもこっちの方が毛足が長いとか汚れが少ないとか、もちろんそれもいいんだけど、羊の品種が珍しいとかさ、日本ではなかなか手に入らないとかさ。
あったりするでしょ。
そういったもので、品質で差別化するっていうところは、私はあまりおすすめはしないです。
そこはね、結局他が真似したらさ、競合が生まれるんですよ。
今だったらブラックノーズとか珍しい品種の羊が日本に入ってきましたよ。
今だったらブラックノーズ国産の羊毛ですって言ったら、それなりの値段で買い手がつくかもしれない。
でもそのうち多分日本に増えてくると思いますよね。
みんな好きでしょ、ブラックノーズ。
私はよくわかりませんが、羊の可愛さが、私はよくわかりませんが、増えてきたら競合が増えてくるので、そこと戦うってなったら、
じゃあ次またもっと珍しい羊を導入しなきゃいけないみたいなさ、そういうイタチごっこが始まるでしょ。
そこを付加価値として持っていくのはお勧めはしないです。
どっかで苦しくなってくる、本当に。
国産羊毛の独自性
なのでそれ以外のポイントで付加価値を作るっていうのがすごくすごく大事。
私が実際今何やってるかっていうと、うちの羊以外では買いがきかないような、そういう付加価値をつけてます。
これしかないんじゃないって私は思うんです、正直ね。
もちろんケースバイケースですけど、私の場合は羊一頭一頭に作家さんがついて、この羊は毎年あなたにお届けしますというバディを組んでもらってるっていうところ。
これはもう唯一無二ですよ。
他の牧場さんでは買いがきかないんですよ。その羊じゃないと意味がないから。
なおかつ海外養母ともちゃんと差別化はできてて、海外だとたとえ同じ羊とバディを組んで毎年あなたに届きますみたいな契約がもし取れたとしても、会いに行くのは難しいでしょ。
毛刈りのたびに毎年会いに行くなんてことは現実的ではないよね。
ってなってくると、国産の羊毛の一番のいいポイントって、会いに行けるところ、近いところにいるってことだと思います。
なので海外の羊毛にもこれは真似ができないです。
これは国産だからできること。
なおかつ他の牧場で同じようにバディを組むっていうことができたとしても、
羊一頭一頭に価値が付いているので、他の羊では買いがきかない。
この子じゃないと意味がないんです。
なのでそういう付加価値をどれだけつけられるか、
それさえ組み込むことができたら、もう羊毛販売することに関しては、なんていうんだろう、もう確定だよね。利益確定です、これは。
私だったら今はキロ2万円で販売してます。
普通に考えたらとんでもない金額だと思います。
キロ1万でも高いっていう、高級ウールですからね、キロ1万ってなってくると、
羊毛で7カテスの倍のキロ2万円で私はやらせてもらってます。
私はもうそこを、いかに付加価値を高めて、国産羊毛の価値を上げることができるかっていうところ、
羊毛の価値向上
ここがすごく意識してるというか、自分の役割かなとも思ったりしてるんで、
そこがないと真似しようとかはならないと思うし、
国産の羊毛の価値っていうのを底上げしていくってすごく大事だと思うんですよね、羊毛業界含めてさ。
なので、私はそういうことを意識しながら販売しておりますと。
ありがたいことに、ちゃんとみんなバディになりたいっていう方が私の周りにはたくさんいてくれてます。
私は一応ちゃんと毎日羊毛を身につけて、ほぼ毎日です。
羊毛じゃないものを身にまとうことは、もうここ何年かないです。
ずっと着てます、24時間、365日。
綺麗な羊毛を届けると。
どれだけ羊毛を待ち焦がれている皆さんがね、
一番最初蓋を開ける、封を開けて、段ボールを開けて、羊毛と対面する、
あの瞬間にどれだけの感動を詰め込めるかっていうのがもう勝負です。
ここで感動させたら、また来年もお願いしますってなりますんで、
しっかりと綺麗にね、スカーディングしましょう。
汚れたところは、その汚れをつけたのは羊ではなくてあなたです。
羊飼いであるあなたがつけたもの、それを押し付けてはダメです。
スピナーさんはさ、その重たで羊毛の金額をお支払いするんですよ。
その羊毛の重さのほとんどはゴミとかそういった汚れが多いんです。
洗って綺麗に取ったら全然もう半分以下になっちゃったみたいな羊毛だってザラにあります。
おかしな話でしょ。
お金を払ってさ、買ったはいいけど、
その金額のほとんどはゴミの重さでさ、
そのゴミを取り除いてさ、お金を払って取り除いてってどういうことよって話じゃん。
なのでその辺ね、ちょっと羊飼いさんは、
飼育員さんもね、特に意識していていただけると嬉しいなぁと。
あとはもういかに負荷価値を高めて、お互いにちゃんと続けられるようにね。
やっぱちゃんと金額を乗せないと続けることなんてできないから、
ちゃんとお互いがね、ウィンウィンになるような形にもっていけるといいなと思っております。
こんな感じかな。
羊との関係構築
もうちょっと喋ろうと思えば喋れるけど、また今度にしよっか。
羊毛をさ、私高く売るでしょ。
売るほうはいいですよ。でも買うほうはさ、高い羊毛を買い取って、
羊糸を作ったとしても、その糸がそれに見合ったお金になるわけでしょ。
高くなっちゃうんですよ。
今だったら百均で毛糸、ウールの毛糸も買えたりします。
そんな中さ、グラムいくら?100円とかさ、そういう糸が売れるかっていうね。
なので、私がその羊毛の価値を高めれば高めるほど、
出来上がった毛糸はなかなか買い手がつかなくなっちゃうみたいな。
それってどうなの?っていう話もあるでしょ。
なので、まあ続きは明日話しましょうか。
そこも私結構意識して取り組んでるところがあるので、
ちょっとまた明日、しゃべりますか。
なかなかこの羊毛を届けるって、難しいけど、
ちゃんとね、流れをイメージしてもらえると売れるようになると思うので、
是非ね、ちょっと押さえておいて欲しいんだよなっていうところです。
これね、全部大事。
これ全部大事。
どこか一つだけ真似してみるっていうよりかは、
これ全部やって欲しい。
そうじゃないと、結局ね、
続かない、うまくいかないっていう感じになってくるので、
ちょっと大変かもしれないですけど、
一個一個、是非ね、挑戦してみて欲しいなとも思います。
でも、もし何か相談があれば、いくらでも聞いてください。
隠すもんなんて何もないので。
強豪にすらならないので。
ちゃんと一人一人ね、羊と繋がっていけば、
強豪なんてなり得ないでしょ。
なので是非ね、みんなで羊と豊かな暮らしがお届けできたらいいなと、
そういう世界を作っていきたいなと思います。
そういう世界にしか私は興味がないので、
是非是非一緒に盛り上げていけたらいいなと思っております。
はい。
雨が降っております。
雨が降っておりますね。
今週同様日曜、4月5日と6日、
羊フェスタがありますので、是非遊びに来てくださいね。
私はもう準備でバタバタでございます。
雨、この雨が本当どうしたもんか。
どうしたもんかだな。
うまくいかんことばっかですよ。
はい。では頑張ってまいりましょうね。
はい。では頑張ってまいりましょうね。ではでは。