「おてつたび」と「グランフルエンサー」。この2つの言葉、聞いたことがありますか。
「シニアの生き方が変わったんだな」——そう思ったら、少し違いました。変わったのは、別のものでした。
今回は、名前が先にできた現象と、名前が後からついた現象を並べて、そこから見えてくることを考えた回です。
▼ 話していること
・「おてつたび」と「グランフルエンサー」、名前のでき方が正反対だった
・そもそも、何かに「名前がつく」って、何が起きたサインなのか
・変わったのは、シニアという世代ではなく、環境の方だった
・(タイミーの例)同じ数字なのに、見る方向で違う顔を持つ
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普段、マーケティング、ブランディングの仕事をしているkoyukiが、日常の中で感じた「ちょっとした違和感」や「なんとなく気になったこと」を取り上げ、その裏側にある構造や仕組みを「ひとりごと(ジャーナリング)」として言語化していく番組。
教える番組ではない。一緒に考える番組。
答えを出す番組ではない。「見え方が変わる」番組。
【出演・企画・構成・編集】
koyuki(SNSリンク:https://lit.link/koyuki_spicalink)
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サマリー
本エピソードでは、「おてつたび」と「グランフルエンサー」という二つの言葉を取り上げ、その名前の付け方の違いから、シニア世代の生き方の変化ではなく、それを可能にした「環境の変化」こそが本質であることを考察します。また、AIの普及がもたらす変化についても触れ、私たちが置かれている環境がどのように私たち自身を変えているのかを問いかけます。
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ひとりごとカイギ、はじまります。
「おてつたび」と「グランフルエンサー」の紹介
おてつたびとグランフルエンサー、この2つの言葉、聞いたことありますか?
僕はこの前、この言葉に出会って、シニアの生き方も変わったんだなぁとは思わなかったんです。
最初に思ったのはこっちでした。もう名前がついてたのかって。
気になってちょっと調べてみたんですけど、そうしたら変わったのはシニアじゃありませんでした。
その話は後半で。
ひとりごとカイギ、この番組は日常の中のちょっとした違和感を、僕の視点で深掘りしていく番組です。
答えを出すというより、一緒に考える時間になれば嬉しいです。
作業のともに、かじの合間に10分だけお付き合いください。
さっきの2つの言葉、簡単に説明すると、まずお手伝いなんですけど、お手伝いと旅をくっつけた言葉です。
人手が足りない農家さんとか、宿とか、そういう地域でちょっと手伝う。
その代わりに報酬と寝る場所をもらって滞在できる、そういう仕組みです。
ちなみにこれ、サービスの名前であり、会社の名前でもあります。
もう一つがグランフルエンサー。
これは、おじいちゃん、おばあちゃんとインフルエンサーをくっつけた言葉。
インスタとかTikTokで人気のシニア世代の発信者のことです。
これはアメリカから流行ってきた言葉ですね。
シニア世代の変化と名前が付くことの意味
前提として、昔のシニアと今のシニアってやっぱりちょっと違うと思っていて、
今、アクティブに働いている世代って、SNSを見るのも発信するのもそんなに抵抗がなくて、
むしろ情報にたくさん触れて生きてきた世代ですよね。
だから子育てが終わった後に自分の人生を取り戻すとか、熟年離婚してやり直すとか、
そういう生き方をしている人が自然に目に入るような環境になっています。
それで、僕が一番驚いたのは、今のシニアの生き方そのものじゃなくて、
その生き方にもう名前が用意されてたってこと。
名前が付いてるってことは、そこまで一般化してるっていうことなんですよ。
で、ここで少し引っかかったんですけども、
そもそも何かに名前がつくって、一体何が起きたサインなんだろうって。
まず思ったのは、何かに名前がつくってことは、それはもう例外じゃないっていうことなんです。
一人や二人なら多分名前はつきません。
なんか変わった人がいるねっていう感じで終わる。
でも名前がつくってことは、一定数いるってこと。
名前はその数の証明なんです。
だから僕は、この新しいシニアの生き方にもう名前がついて、
もうそれが世の中に定着してたってことにびっくりしました。
名前の付け方の対比:現象先行 vs 言葉先行
で、ここからが面白かったんですけど、
この2つの言葉、名前の出来方を調べたら全く逆でした。
まずグランフルエンサー、これは現象が先です。
アメリカで発信するシニアが自然に増えていった。
その後から名前が追いついた。
一方でお手伝い、これは逆でした。
名前が先なんです。
2018年頃に立ち上げられた会社で作られた言葉みたいです。
それまで世の中になかった言葉ですね。
それが広まって、2024年には流行語大賞にノミネートもされている。
こっちは名前が現象をつくった側なんです。
共通点と「おてつたび」の本質
でも逆向きなのに共通点があったんです。
言葉の誕生の仕方は違いますが、共通点としてはどっちも環境が先にあった。
SNSという環境とサービスという環境。
それが先にあって人は後から流れ込んできています。
正直に言うと最初お手伝いって言葉を聞いた時、
これリゾートバイトの言い換えかなって思ったんです。
でもちょっと違った。
価値が稼ぐじゃなくて出会いとか体験に置かれている。
体験を価値にしているから、そのせいで交通費を自己負担にする理由にもなっている。
実際お手伝いって交通費はほぼ全額自腹が基本らしくて、だから評判も二極化しています。
一生の思い出になったという声もあれば、支持が高圧的だったというトラブルの声もあるみたいです。
変化の本質は環境にあり
最初の話に戻ると、変わったのはシニアじゃなかったということ。
変わったのはシニアっていう世代じゃなくて環境の方でした。
環境がやり直していいっていう許可とお手本を配り始めた。
その結果としてシニアの生き方が変わって名前がついた。
世代が変わったように見えるのは原因じゃなくて結果なんです。
タイミーの事例と視点の重要性
最後にもう一つだけ。
スキマ時間に働けるタイミングについて。
あれってシニアの登録者が今すごく増えているらしいんです。
60歳以上が30万人を超えている。
1年で倍近く増えていて最高齢は90歳だそうです。
これ一方向から見ると元気なシニアが増えたんだなって話です。
でも別の方向から見ると年金だけじゃ足りなくて働くシニアが増えたっていう風にも読めます。
同じ数字なのに見る方向で印象が変わる。
一方向だけで見るともう片方が見えなくなるんですよね。
で、これ他人事として話してるわけじゃないんです。
AIという環境と未来への問いかけ
僕にとっての環境は多分AIっていう風に言えるかなって思っていて。
正直AIを使うようになってできることの幅がグッと広がった時間があります。
一人でできることが増えた。
これSNSがシニアにしたことをAIが今僕にしているのと同じかもしれません。
でもだからこそ同じ問いが返ってくるんです。
AIもやっていいよっていう許可とお手本を配ると同時に何かのコストを支払っているかもしれません。
コストを支払うっていうとネガティブな感じがしますが、
AIを使うことが普通になればもしかしたらネガティブに捉える必要もないかもしれません。
エンディング
今日も聞いてくださってありがとうございます。
変わったのはシニアじゃなくて環境だった。そんな話をしてきました。
ひょっとしたらこれからの経済って意外とシニアが真ん中にいるのかもしれない。
そんな気もちょっとしています。
感想やリクエストはハッシュタグ一人ごと会議で教えてください。
それでは今日も良い一日を。
07:28
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