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AIは、懐かしさを教えられるのか。|昔の曲を聴いて、AIにはできないことを考えた。
2026-07-13 07:58

AIは、懐かしさを教えられるのか。|昔の曲を聴いて、AIにはできないことを考えた。

YouTubeで、昔よく聴いていた曲がおすすめに出てきました。

一曲だけ聴くつもりだったのに、気づけば一時間。

次から次へと、あの頃の曲を再生していました。


普段は思い出すこともない曲なのに、

たった一曲をきっかけに、当時の景色や空気、人との会話まで、一気によみがえってくる。


あれは、何が起きているんでしょうか。


今回は、この「懐かしさ」の違和感を入り口に、記憶と意味について考えてみました。


昔の曲を聴くと、なぜ昔を思い出すのか/記憶は独立しているのではなく、つながっているという視点/音楽とお祭りに共通する構造/毎年同じなのに、なぜまた行きたくなるのか/AI時代に、人は何に「意味」を感じるのか/意味は自分の体験の中で育っていくものかもしれない


普段、マーケティング、ブランディングの仕事をしているkoyukiが、日常の中で感じた「ちょっとした違和感」や「なんとなく気になったこと」を取り上げ、その裏側にある構造や仕組みを「ひとりごと(ジャーナリング)」として言語化していく番組。

教える番組ではない。一緒に考える番組。

答えを出す番組ではない。「見え方が変わる」番組。



【出演・企画・構成・編集】

koyuki(SNSリンク:https://lit.link/koyuki_spicalink)


#ひとりごとカイギ


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サマリー

このポッドキャストでは、昔の曲を聴いたときに、単に曲を思い出すだけでなく、当時の景色や感情まで鮮明によみがえってくる現象について考察します。これは、記憶が断片的に存在するのではなく、音楽やお祭りといった特定の体験を通じて、過去の自分と現在がつながり、そこに「意味」が生まれるのではないかと論じています。AIが情報を提供できても、個人の体験から生まれるこのような「意味」は提供できないと結論づけています。

懐かしさのきっかけ:偶然のおすすめ曲
ひとりごとカイギ、始まります。
この前、youtubeを開いたら、おすすめに大学生の頃によく聴いていた曲が出てきたんです。
懐かしいなぁと思って、1曲だけ聴くつもりだったんですけど、気づいたら1時間以上経っていました。
あの曲も、この曲も、ああ、この頃よく聴いてたなぁって。
普段は全然思い出さないんですよ。 その曲の存在すら忘れているくらいなのに。
曲流れた瞬間に、次から次へと記憶が出てくる。
これ、皆さんもないでしょうか。
今日はそんな懐かしさの話をしてみたいと思います。
ひとりごとカイギ、この番組は、日常の中にあるちょっとした違和感を僕なりの視点で深掘りしていく番組です。
答えを出すというより、一緒に考える時間になれば嬉しいです。
作業のお供に、風の合間に10分ほどお付き合いください。
曲だけではない、記憶の連鎖
最初は、ただ懐かしい曲を聴いているだけだと思っていたんです。
でも途中で少し不思議になったんですけど、思い出していたのって、曲だけじゃなかったんですよね。
大学まで歩いていた道とか、駅前の景色とか、友達と帰りに寄ったコンビニとか、あの頃考えていたことまで何となく戻ってくる。
こんなことまで覚えてたんだって。
でも普段は全然思い出さなくて、思い出そうとしても多分思い出せない。
なのに、1曲流れただけで全部繋がって出てくる。
これどんな仕組みなんだろうって、そんなことを考えていました。
人って懐かしいものが好きですよね。
昔の曲、卒業アルバムだったり、歩行とか昔住んでた街、逃走会なんかも。
子供の頃に遊んだゲームもそうです。
考えてみると、新しいものじゃなくて既にもう知っているものです。
でもなんだか惹かれる。
普通だったら人は新しい刺激を求めるって思いそうじゃないですか。
新しい映画、新しいお店、新しい場所。
もちろんそれも好きなんですけど、一方で時々無性に昔に戻りたくなる瞬間がある。
戻りたいというより、もう一回あの空気を感じたくなるような、そんな感覚ありますよね。
最初は懐かしいっていう感情なんだと思ってました。
でもなんか違う気がするんです。
懐かしいだけだったらいい曲聴いて終わるはずなんですけど、でも終わらなかった。
次の曲、また次の曲、気づけば1時間経ってました。
なんならこの曲もあったって、自分でも忘れていた曲まで出てくる。
これ思い出しているのは曲じゃないんじゃないかなって。
曲がきっかけになって、その頃の自分を思い出している。
そんな感じがしたんです。
大学生だった頃の自分とか、その時何を考えていたのか、どんな毎日だったのか。
全部ではないんですけど、少しだけその頃の自分に戻るような感覚。
音楽を聴いているというより、時間を移動しているような、そんな不思議な感じでした。
だから曲を聴いていたんじゃなくて、あの頃の自分に少しだけ会いに行っていたのかもしれません。
でも会いに行くっていうのもちょっと違くて、向こうから迎えに来てくれたような、そんな感覚ですかね。
お祭りと懐かしさの構造
ここでもう一つ思い出したことがあります。
それがお祭りなんです。
お祭りって不思議じゃないですか。
毎年だいたい同じで、屋台があって焼きそばの匂いがして、かき氷を食べて花火を見て、人がたくさん歩いていて。
毎年そんなに変わらない。
それなのにまた行きたくなる。
行きたくなるというより、行かないと夏が来ない、そんな感覚に近いかもしれません。
最初はイベントだから行くんだろうっていう風に思ってました。
でも多分違くて、屋台が目的でもない。
花火が目的でもない。
もし花火だけ見たければ動画でも見られるし、屋台だけならお店でも食べられる。
でもそれじゃ違うんですね。
この場所に行って、あの空気を感じて、歩いて、音を聞いて、匂いを感じて、そうすると夏だって思う。
つまり私たちは新しい体験をしに行ってるんじゃなくて、体が覚えているあの季節をもう一度感じに行っているのかもしれない。
そう考えるとさっきの音楽の話も少し繋がる気がするんです。
曲を聴いていたんじゃなくて、体があの頃を思い出していた。
その記憶って多分本棚みたいには並んでないですよね。
AIと「意味」の不在
大学1年生はこちら、20歳はこちらとか。
そんな風には整理されていない。
多分もっとぐちゃぐちゃで、音楽と匂いと景色とその時の感情とか全部が一本の糸みたいに繋がっている。
だから1曲流れてくるだけで全部一緒に引っ張られて出てくる。
面白いですよね。
僕たちは忘れていたんじゃなくて、思い出すきっかけがなかっただけなのかもしれない。
ここでふと思ったんです。
最近AIって何でも教えてくれますよね。
曲名も歌詞も、発売された年も。
この曲に似た曲があって聴けばすぐ教えてくれる。
でもAIはこの曲を聴くと大学の帰り道を思い出すんです。
ということまでは教えてくれない。
というよりそれは正解じゃないんですよね。
人それぞれ違う。
誰にも正解はないもので。
だけどその人にとってはすごく意味があるような。
意味ってこういうことなのかなと思ったんです。
意味って頭で理解するものじゃなくて、体験の中から後で生まれてくるもの。
説明できるから意味があるんじゃない。
忘れた頃にふと戻ってきてしまう。
そんなものかもしれません。
「意味」は体験の中で育まれる
今日は音楽の話から始まりました。
でもきっと音楽じゃなくてもあるんですよね。
ある匂いで子供の頃を思い出したり、
昔歩いた道で急に記憶が戻ってきたり、
冬の空気で昔の朝を思い出したり。
そういう瞬間って少し立ち止まってみると懐かしいだけじゃない気がするんです。
今の自分と昔の自分が少しだけ重なる時間。
もし最近そんな瞬間があったらちょっと観察してみると面白いかもしれません。
最後まで聴いてくださってありがとうございました。
昔の曲を聴いていたんじゃなくて、昔の自分に会いに行っていた。
そんな話を今日はしてきたんですが、
だからお祭りも音楽も毎年同じなのにまた行きたくなる。
新しいものを求めているんじゃなくて、
自分の中にある何かを確かめに行っている。
そんな気がしています。
AIは正解を教えてくれますけど、意味までは教えてくれない。
意味って多分後から自分の中で育っていくものだから。
だから僕たちは昔の曲を聴いてしまうし、
毎年同じようなお祭りにも行ってしまう。
そんなことを考えていました。
それではまた次回。
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