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東京ミュージックラブミュージックトリビア、明日から使用可能です。
- ケイ、エアロ・スミッド知っていますか?
- もちろん、知っています。
- 歌手の名前は知っていますか?
- ああ。
- 音楽的にどうしてそう人気があるのか知っていますか?
- ああ。
- 日本のたやきが好きで、コンサートの前に食べていることは知っていますか?
- 何?
- 毎月、土曜日、火曜日、そしてチャットセッション、東京バックステージ、 毎週日に、東京ミュージックラブのポッドキャストアプリを探してください。
- 間違いなく!
- 樋口清則の、我思うゆえに我あり。
- 経営者で日本一のポッドキャスターの樋口さんが、今思うことを語ります。
- はい、ということで。
- あの、前回ね、あの、一回やったじゃないですか。
- ええ。
- その時のテーマが、「言いたいことは言ったほうがいい。」っていうね、素晴らしい。
- カッコ、言い方は大事ですね。
- そう、テーマあったんですけども、それに続く第2弾。
- それでは早速発表しちゃってよろしいでしょうか。
- はい。
- いきます。
- 今日の話はこちら。
- 真実の愛なんて、いつまでもわからない。
- っていうことです。
- はい。
- そんなに、何か悩んでいるのかね。
- いやいやいや、もうこれはだから本当に、もうこの世の真理をバシッと今言ったわけですけども。
- 真実の愛。
- 真実の愛なんて、いつまでもわからないってことなんですけども。
- じゃあ、えーと、説明していきますよ。
- はい。
- まず、ちょっと愛とか言うとちょっと大げさなんで、一回言葉変えますね。
- うん。
- えっと、健康第一って例えばあるじゃないですか。
- はいはい。
- これって、初めて聞いたのいつですか?
- 健康第一?
- 多分小学生ぐらいの時に。
- もうなんか、自然とありましたよ、私の中には。
- そうですよね。もう先生とか親御さんとかよく言いますよね。
- うん。
- 結局ね、お前たちも体が一番大事なんやから健康第一ぞ、みたいな感じで言われてきますよ。
- 今言ってる言ってる。私も言ってる。
- ですよね。で、その時って、「うん!」って思ってたでしょ?子供心に。
- うん。
- でも、なんか風邪ひいた時に、「わー、これがきついなー。」とか思いながら、
- でもなんか、「学校休めるし、いっかー。」とか思ってたりするじゃないですか。
- はいはいはい。
- 健康第一やけど休めるし、まあいいかなーとか思うじゃないですか。
- うん。
- ただ、ある日例えば足をバーンって骨折したりすると、やばい、遊びたいこともできなくなる。
- うん。
- やばい、結構本当に健康って大事なんだって、そこでちょっとわかるわけですよね。
- まあ、だから本当に自分の身に降りかかり、本当のピンチに陥った時にありがたみを知るみたい。
- ありがたみをわかるじゃないですか。で、そこで、あ、ちょっと確かに健康第一じゃなくて、より思うわけですよ。
- はい。
- で、例えば僕で言うと、一番それを思ったのが、髄膜炎という病気で入院したことがあって、
- あら、大変だった。
- で、これ本当に結構大変で、2週間、3週間くらい入院したんですけど、
- えー。
- その時に、もう本当に、毎日毎日、しかも毎秒か、頭に杭をカンカンカンカンって打たれて、
- へー。
- 7秒に1回くらいカツンってやられて、ゲーっていうくらい頭痛がやばくて、
- へー。
- で、ちなみに髄膜炎って本当に、人によっては結構大変で、
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- へー。
- その、後に残ったりとか、
- いますよね。
- 場合によってはちょっと命に危ないみたいな、そういう状態で、
- はい。
- 何とか今こうやって生きてるわけじゃないですか。
- へー。
- その時にやっぱり超絶思ったんですよ。健康第一って思ったんですよ。
- うん、絞り出すように思って。
- もう超健康第一やんって思ったんですよ。
- うんうん。
- で、なんか、これなんか、僕思ったんですけど、健康第一って言葉って、
- 子供の時に知ってた健康第一っていう言葉と、その髄膜炎で一番やばい、
- 頭がガンガンしてる時に思う健康第一って、分かり具合が違うんですよ。
- いや、そりゃあそうでしょ。重みが違うでしょ。
- そう、圧倒的に分かってるんですよ、そこで。
- うんうん。
- で、なんか、僕、分かるとか分からないとかって、多分皆さんの中では、
- こうなんか、境界線があって、敷地があって、ここより分かってなかったら分かってない、
- これを越えたら分かるっていう領域にあるっていう、白黒みたいなイメージで、もしかしたら思ってるかもしれないですけど、
- 多分グラデーションになってて、
- あーはいはいはい。
- 全然分かってないからちょっと分かる、で、かなり分かる、結構分かる、超分かる、完璧に分かるみたいな感じで、
- うん。
- で、実はそのどれだけ分かってるかって、誰一人、自分も他人も測定できないんじゃないかって思ってるんですね。
- あー。
- そう。だって、じゃあ健康第一めっちゃ分かってるって僕言ってるじゃないですか。
- うん。
- もっと分かってる人いるかもしれないし。
- そうですよ。それはそうだし、
- あとそのグラデーションのレベルの幅とかがまた人によっても違うし、
- そうなんですよ。
- ね、そのラインの引き方がまた人によってだいぶ違う話だから、
- で、分かったって言う言葉もここまで行ったら分かったって表現する人もいれば、
- ここまで、同じところぐらいまではもしかしたら分かってるのにも関わらず、
- いやまだまだ上があると想像できるから分かってないっていう人もいるんで、
- これって測定できないんですよ。
- そうですね。
- それで言うと、ちょっと言葉変えますけど、健康第一じゃなくて、
- 例えば、ありがとうとかごめんなさいって言葉も、
- 本当にどれだけその人がありがとうって思ってるかとか、
- 本当にどれだけごめんなさいって思ってるかって測定できないんですよね。
- あーだから何、例えばごめんなさいって言われたときに、
- ものすっごく軽い言い方でされて、
- 私受け取る側は軽い、絶対思ってないって思うけど、
- もしかしたら本人はものすっごく思ってるっていう可能性もある。
- で、あんまり重く言うと逆に重く伝わっちゃうから、
- あえて軽くごめんなさいって言ってるけど、心はめちゃくちゃ申し訳ないって思ってることもあるし、
- 逆っすよね。めちゃくちゃ土下座して頭下げてても、
- 心では別にこれだけやっとけばいいんでしょって思ってるってこともある。
- 怖すぎるそれは。
- あるじゃないですか。
- それは怖いよ。
- だから僕らってその気持ちを、例えば金額とか、金額で言うと、
- 例えばありがとうって言って、じゃあ何かお礼をしますって言ったときの、
- 物の金額の価値とかで、お礼の品物ですよね。
- その金額の価値とかで表したりするわけだったりとか、
- あとは謝罪もそうで、例えばなんすかね、お辞儀をするときの角度。
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- 角度。
- 本来そんなのちょっとしたさじ加減じゃないですか、人の。
- それで表せるとか思ってないんですけど、やっぱり角度が浅かったらこいつは思ってないって思われるから、
- 角度をグッと深くするとか、あと何秒以上とかあるじゃないですか。
- なんかね、本来そこって本当に思ってるかどうかと全然関係ないはずなのに、
- でもやっぱり人間ってそういうところでしか判断できないし、
- 伝わらないからそうやって表現をしてしまうっていう人間って。
- っていうのがあるんですよね。で、もう一個ちょっと分かる分からないで言うと、
- これダニング・クルーガー効果って聞いたことあります?
- ダリのクルーガー効果?
- ダリの?
- ダニ?
- ダニング・クルーガー効果ってやつがあって、
- 聞いたことないです。
- これちょっと言い方むずいんですけど、能力が低い人っていうのは自分の能力を過大評価するっていう、逆に。
- 低い人ほど自分の能力を過大評価するっていう、これ専門用語で言うと認知バイアスっていう話なんですけど、
- 最初はある程度バーンってすぐできるようになるんですよ。野球だってなんでもそうなんですよ。音楽だってそうなんですけど、
- これもう俺めっちゃできるようになったよ。天才やんってまず思うと。
- でもある程度知っていくともっとすごい人がいたりとか、自分ができないところがどんどん見えていって、
- あれ?あんまり俺分かってないなってなって。で、分かれば分かるほどどんどんどんどん分からないっていう状態になっていくと。
- で、最後の最後までずっと分かんないのかねってなって、俺はダメだダメだってなった後に、ちょっと掴んだかもってちょっとブイッて上がるっていう。
- こういう曲線を描くっていうのが言われていて、この効果のことをダニング・クルーガー効果って言うんですけど、こういうのまさにあるなと思っていて。
- だからこれもさっきの話の繋がりで言うと、人間が分かるって言うのって、本人が分かってると思い込んでるだけの可能性が超高いんですよ。
- それで言うと、例えばリナックスっていうOSって分かりますかね?パソコン。
- OS?
- WindowsとかMacとかあるじゃないですか。あれがOSって言うんですけど、その中を並べてWindows、Mac、もう一個リナックスっていうのがあるんですね。
- で、そのリナックスを作った人、つまりITの超すごい人ですよね。名前忘れましたけど、その人があるイベントに登壇した時に、リナックスちょっと分かるっていうカタカナで書いたTシャツを着て登壇したっていうのがあって。
- それは何人の方?外国人?
- それは海外の方だった。アメリカかな。
- 日本語の?
- 日本語の。シャレでリナックスちょっと分かるって書いたTシャツを着て登壇したっていうのがあるけど。
- 遊び心がある方ですね。
- そうなんですよ。それも、いや、そんだけリナックス作った人だから完璧に分かってるだろうって思ってても、本人はずっと分かんない分かんないってなって、でもちょっと分かるっていう。最近ちょっと分かってきたみたいなことがあったり。
- あとなんか、大山増達っていう極真空手を作った超伝説の空手家がいるんですけど、その人が晩年、拳の握り方が分からないって言ったって話があったりとか。
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- それって、すごく極めた、すごい人だからこそその境地に達するのかな。
- だと思います。
- 多分、俺すごいっていうのから、なんか違う違う、分からん分からんって、いけるのがすごいのかもですね。もしかしたら、俺すごいぜ、うん、すごいぞ、自分すごーいって言って、周りから、いやいやそんなことないよっていう目で見られてるけど、自分は気づかないまま、ちょっと胃の中のカワズになって終わってしまうみたいな生き方の人もきっといるんだろうね。
- それもあると思います。自己認識と他人から見た認識が違う、ずれてるってパターンもあると思います。でも他人がじゃあこの人のことをどれだけ分かってるかって、結局究極は判断できないから。
- そうかそうか。
- あいつは何も分かってないくせに天狗になってるだけと周りは思ってても、実は本人バーンって悟ってる可能性もある。
- 可能性もありますよね。
- だから結局。
- そうか、決めつけっていうのは怖いですね。
- 分かるとか分からないとかって結局本人しか分からないってことなんですよね。ちょっとまだ続けていいですか?
- もちろん。
- もうちょっと話したいこと。
- だって愛の話に行くはずでしょ?
- まだ言ってないですよね。
- そうですよ。
- それで言うと、分からないっていうことで言うと、何だったら自分ですら自分のこと全然分かってないなって僕思ってるんですよ。
- だからこそだって瞑想して自分と向き合ったりする時間取るんですもんね。
- それで言うと、女性のことを普通に好きなんですけど、好きな異性のタイプって言うと聞かれるじゃないですか。
- さゆさんも好きなタイプ、パートナーのタイプってあるじゃないですか。こうこうこうって言うじゃないですか。
- それってどうですか?なんでそれ思えてるかって自分で説明できます?
- いやー。
- むずいですよね。なんかそう思うから。
- そうそう。感覚的なもの。なんかこう、そういう人といると安らぐからとか。
- ですよね。でも多分そういう人といて安らいだ経験があるからなんですよ。
- あー。それで。
- おそらく。
- それに基づいてってこと?
- そうです。で僕思うのは、例えばじゃあ好きなタイプって聞かれたときに、今までじゃあ一緒にいて心地よかったとか、
この人の例えば顔だったりスタイルだったり見てときめいたとか、そういう過去の自分が体験してきたことを思い出すんですね、まず。
でその共通点です。この人とこの人とこの人いいなと思ったら何が共通点なんだろう。
あ、私こういうタイプが好きかもって多分思ってるんですよ。
だからまず結果があってそれを分析しているに過ぎないなと思っていて。
- 分析かー。
- まずトキメック、トキメカナイっていう実験結果があって、そこに。でそれをABCDEFGっていうパターンがあって、それの分析をして共通点を洗い出して好きなタイプって言ってるだけな気がしてるんですね。
- でもなんかほら芸能人で誰が好きとか言うのと現実ってだいぶ離れてたりするから。
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- まあそうですね。
- だからあれ私が好きな人ってこうだったはずなのってこともありません?
- あると思うんです。だからただの実験結果による分析なので全然違う実験結果が出ることもあり得るじゃないですか。
今までこういう人がタイプだと思ってたのに全然真逆の人と出会った時にこの人もトキメクってなるじゃないですか。
だから多分好きなタイプの分析が間違ってるというか、新しい実験結果が出てきて分析がリニューアルされるっていう現象が起こると思うんですよね。
- そうか。でも実験の前にそれこそ経験だってどんどん上書きされていくから、だから実験結果の出方がその都度アップデートされる、変わっていくっていうのは自然なことですね。
- そうですそうです。で例えばさっき、じゃあ優しい人と言ったら自分は心が和むって思ってるかもしれないですけど、優しいっていう言葉も相当いろんな要素があって。
- それは分かる。優しいって何っていう。優しいも、例えばだけど、何か言葉をダイレクトに言わないということが優しいと捉える人もいれば、あなたのためを思ってきついことでもちゃんと真っ直ぐ言うよっていうのを優しいと捉える人もいるから、それは人によって優しいの定義は違うでしょ。
- そうなんですよ。でAさんと付き合ってるときは言いたいことあっても飲み込むってことを優しいなって思って、この人は優しいっていう言葉でレッテルを張る。でBさんからすると逆に何でも正直に思ったことを言ってくれるBさん優しいなっていうレッテルを張るとするじゃないですか。
- だからCさんまた違う尺度でレッテル優しいって思う。だからAさんBさんCさんみんな優しいから私優しい人好きだなって分析しちゃうんですよ。
- 全然タイプは違うけど。
- 要素違うじゃないですか。Aさんは言わないタイプ、Bさんは言うタイプじゃないですか。これって要素違うのに優しいっていうレッテルを勝手に張って優しいっていう共通点を勝手につけてるだけっていう。
- それで言うと自分も自分のこと分析って全然できてないなって思ってるんですよ。
- 分析してもでも本当に日々自分も中で自分も変わっていくから非常に答えは出しづらい。
- だからそれで言うとですね愛も同じなんじゃないかなって思っていて。
- いいですか。皆さんね優しさと同じ健康第一と同じで愛っていう言葉をまず何が真実の愛って定義をしているかすら曖昧なまま使ってるんですよ。
- だから僕最初言いましたけど真実の愛なんていつまでもわからないって言いましたけどそもそも真実の愛が何かっていうことがこの世界で定義をされてない可能性が高いし。
- まあそして全員が納得するような一つの答えがないものなんじゃないですか。
- そうなんです。
- 人によって真実の愛イコールこういうものっていうのはやっぱり違うし。
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- 違うんです。
- そしてその人の中でもその時その時によってそれまでの経験だとか出会いによって真実の愛っていうのは多分変わっちゃうものなんでしょう。
- だからみんなが勝手に愛ってこういうものだって思い込んでそれぞれの定義で自分勝手に使ってるだけなんですよ。だから真実の愛なんてないんです。
- 究極。
- 以上です。
- そうですって。
- っていうのが僕のあれですけど。
- ないのかいろんな形であるのか。
- 全てあるとも言えるし一つもないとも言えるんですよ。
- しかも真実の愛はあるけれどない。そしてその正解がない。
- 真実なら正解がないっていうのはしっくりくるかもしれないな。
- 正解なんてないのかもしれないですね。
- しかも綺麗なものが真実の愛っていうわけでもないかもしれないね。
- そうなんです。愛の形はそれぞれじゃないですか。
- そんなことを世の中考えてるんだ。
- 完璧やったな今回も。
- そうですよ。今日の夜も愛って考えてるんだな。
- ただ俺は一番世界で愛に深い人間ですからね。それだけは分かっててください。
- 自分で言うと、でもほら周りはね、それをジャッジすることじゃないからですけど、
- 自分で言うのはどうかな。
- 僕が言ってるんで僕の愛は満たされてます。ありがとうございます。
- ありがとうございます。
- 今日は樋口清成の
- われ思うゆえにわれ愛でした。
- 深いわ。
- もちろん知ってますよ。
- ボーカリストの名前は知ってますか?
- うーん。
- 音楽的な理由は知ってますか?
- 知ってますよ。
- 日本のたやきが好きでコンサートの前に食べてたことは知ってますか?
- 何?
- 毎週金曜日に通常放送、
- 週末に東京バックステージのチャットセッション。
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- 地下鉄祇園駅から徒歩2分。
- RKBスタービル博多祇園スタジオは、
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