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日々、駐妻。この番組は、アメリカで駐妻として暮らす私、かやこが、日々の暮らしや、その中で感じたことなど、ありのままシェアする番組です。
不定期ですが、たくさん配信しようと思うので、番組をフォローしてもらえると嬉しいです。
こんにちは。今日はお便りをいただいたので、読みたいと思います。
ラジオネーム、ドルさん。ドルさん、ありがとうございます。ドルさんは、私がやっているもう一つのポッドキャスト番組、あやまり続ける女たちにもね、お便りくださってまして、いつもありがとうございます。では、読ませていただきます。
かやこさん、こんにちは。いつも楽しく拝聴しております。日本とは異なる文化や思想、聖書や子育てに関するエピソードトークに、日々大事な気づきがあるなと学ばせていただいております。
ところで、一つ質問させていただきたいのですが、中妻を選んでよかったと思うことはありますか。旦那様のお仕事の都合で選ばれた中妻であり、日本での生活と比べて大変だと感じられることもあると思いますが、逆に言えば誰もが選べる道でもないと思います。
中妻になってよかったと思われていることやお考えがありましたら、教えていただけると嬉しいです。ということで、ご質問いただきました。
ドロさん、ありがとうございます。ご質問いただくということは、日々中妻にネタを提供してくださるということでもあり、大変嬉しいです。
ということで、早速回答したいと思うんですが、中妻になってよかったと思っていることや考え。まず一番大きいのが、海外に住めるということだと思うんです。
自分自身でビザの手続きしたりとか、仕事見つけたりとかしなくて、正直ついてくるというだけで海外に住む権利を得られる。これはめちゃくちゃいいなと思っていて、その何が具体的にいいのか。
海外に住めることの何が一番私がいいと思っているかというと、自分の常識を覆してくれることだなと、自分の固定観念、価値観を壊してくれるからだなと思っています。
海外に住むというのは、めちゃくちゃ手っ取り早いメタ認知する方法だと思うんですよ。ずっと生まれてから日本にいたら、どうしても物事ってこういうふうに進むものだとか、こうあるべきだみたいなものが凝り固まってきて、そうじゃないものがこのように存在しているんだということをメタ認知しにくくなるじゃないですか。
それを他の国に住むというのは、ただ住むだけで様々な常識がぶち壊れていきますから、そこは面白いなって思っています。
例えばね、この間行ったクロスインカルチャーで、フィンランド人の方がいたんですね。初めてお会いする方で、正直その開催されている部屋に入って目が合った時に、なんかちょっとぶっちょう面というか、あんまり笑顔ではなくて、
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ニランではないと思うけど、なんでそんな顔でこっちを見てるの、初めましてなのに、ぐらいに思ってたんですよ。でもその女性が会が進む中で、何かの話の時に自分の実体系の話をしてて、フィンランドでは冬がめちゃくちゃ長くて、そしてめちゃくちゃ寒いから、まずめったに外に出ない。
雪がすごいからね。めったに外に出ないということは、めったに人と話さないと。昔の家だったらシャワーが外にあったりとかして、1週間に1回ぐらいしかシャワーを浴びないとかね、そういう話を聞かせてくれて、だからフィンランドの人って、なんかそう簡単に笑わないんですって。
めったに人と会わないから、なんか頬の筋肉とかも使わないし、やたらめったらスマイルしたりしないんだと。だから私も全然笑わないんだけど、それはあなたに怒ってるとかでもないし、あなたに対して無礼な態度を取りたいわけでもないんだけど、ただ笑わないのが基本なんだって言ってたんですよ。
で、それ聞いて、えーっと思って、なんていうか、相性はいい方がいいみたいな固定観念があったわけですよ。聞いてる方々もおそらくあるんじゃないかなと思うんですけど、初めましての方とか、友達の友達とか、
とりあえず自分が相対する人には、できればニコニコしていた方が相手も気持ちいいだろうし、コミュニケーションもスムーズになるだろうしっていうふうに私は思ってて、そこに対して、私たちはすごく寒くて、めったに人と会わないところから来たんで、笑いませんみたいな。
そんな人もいるんだと。別に人と会った時にニコニコしてないっていう生き方があるってことじゃないですか。そこで初めて、私はでも人と会った時にニコニコしてたいなっていうふうに考えたんですよ。
今までわざわざ人と会った時にニコニコをしていたいかどうかみたいなことは考えずに、言ったらその方が人間関係スムーズにいくから、ヘラヘラじゃないけどしてたわけじゃないですか。そこにフィンランドの人の考え方というか習慣を聞いて、じゃあ私はどうしたいかなって考えたら、やっぱりニコニコしてたいなと思って、それ以降、私は自分で選んでニコニコしてるんだと。
人と喋る時にそれが無駄なニコニコだったとしても、やっぱり笑っていた方が自分も気持ちいいし、きっと相手も気持ちよくなってくれるだろうと思って、選択的ニコニコなんだというふうに考えるようになって、そこも今までは何の考えもなく流れるようにヘラッと笑っていたところを、
私は人と言ったら笑っていたいなと思って、選んで生きてるんだ、能動的にニコニコしてるんだ、なんかまた一つ人生の中で自分の意思で選んだものが増えるっていうのはいいなぁみたいなふうに思いました。
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何の話?ってなるかもしれないんですけど、やっぱり違う価値観を知ることで、あ、そっちの道もあるんだっていう、今まで道がないと思ってた森だと思ったところに実は道があって、そんなところに道はないと思ってたのに、そっちも歩けるんだってなって、
だからそっちの道か、今見てるこっちの道か、どっちがいいかな、なるとこっちの道しかないって思った時より、あ、自分は森の中よりもこっちを選ぶんだっていうふうになったら、やっぱ選んだっていうことに対して、なんか自信とか責任とかが伴って、よりなんか自分らしくいられる気がするんですよね。
それがいいなと、そういうことをほんと多岐にわたって思わせてくれる、海外暮らしっていうのは。なんか他には、アメリカ人って英語をゆっくり話してくれないんですよ。私たちのような、たちって誰やねんって感じですけど、英語話者じゃない人と相対して、私が機嫌な顔をしていたり、なんかちょっとトンチンカンな返しとかしたりして、ん、こいつわかってないのかなみたいな、
モーメントであってもゆっくり話してくれないんですよ。で、なんかそれはなんでなんだろうってずっと思ってて、やっぱ外国語をしっかり学んだことない人は、そこで親切にゆっくり言ってあげようとかいう気持ちにならないのかなとか思ってたんですけど、ある時、あのお友達に教えてもらって、ゆっくり話すのは失礼にあたるからゆっくり話さないんだって教えてもらったんです。
えー、みたいな。要はアメリカって本当に人種のるつぼでいろんな人たちが暮らしてるじゃないですか。見た目で誰がアメリカ人かなってわかんないんですよ。私もショッピングモールとかで、あ、中国人の家族いるなと思ったら、全員めちゃくちゃペラペラな英語喋ってるみたいなこと全然あって、要はおそらくその家族のお父さんもお母さんもそのお父さんとかさん、じいちゃんばあちゃんも全員中国人なんだけど、
これは2世3世ですよね。もうアメリカで暮らしてアメリカの生活、もうアメリカで生まれてアメリカに育ってきた2世3世なんて、見た目は完全にアジア人でも中身は完全にアメリカ人みたいなことがあるわけじゃないですか。いろんな人種でね。だから目の前の例えば私が完全にアジア人の見た目だからって、あ、この人は英語喋れないかもなと思って、ゆっくり喋ってたら、それはある種の侮辱になるわけですよね。
は?私アメリカ人なのになんでそんなゆっくり喋ってくれてんの?みたいなことになるわけですよ。で、そこで例えば私が話し始めて、英語はたとたどしいとか、英語にすごいアクセントが生まってるってなったとしても、それでも私が1世としてアメリカで完全に暮らしてて、英語だって言うのはたとたどしいけど理解できるみたいな人だったときに、やっぱりそこでゆっくり喋っちゃうと、いや私あなたの言ったことずっとわかってんのになんでゆっくり言ってくんの?みたいなことになるわけですよね。
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だから親切が侮辱になり得るんだと思って、もうめちゃくちゃ目が鱗でした。これって日本にいて、もうほとんどの人が日本語ネイティブで、みたいな環境で生まれ育ってると、思い至らないですよね。
私はむしろアメリカ人第2言語をあんまり勉強しないから、親切にしてあげようと思わないのかなって思ってたことが、日本人っていろんなバックグラウンドのある人にあんまり接しないから、そうやってゆっくり喋ることが侮辱になり得るってわかんないのかなって全然思われることだったわけですよね。
こういう価値観クラッシュみたいなのがすごい好きですね。日本でずっと生きてたら思い至らないような価値観を教えてもらえて、また一つ自分の幅が広がるというか、シナプシはこれ以上繋がらないかもしれないんですけど、イメージとしては脳の中にある枝葉がにょきにょき、まだまだ伸びていくような、自分の考え方とか人格の伸びしろがまだまだあって、
もっと広がっていけるような可能性を感じさせてくれるので、海外に住んで自分の常識が覆えるっていうのがすごい好きです。これが一番中妻になってよかったと思うことかなと思います。
そしてもう一つ言うと、人生に強制的なブレイクが入ることかなと思ってます。もうこれはね、中妻になるデメリットともうマジで表裏一体です。もし仕事辞めてなかったら、私はたぶんまだ人事として働いてたと思うんですよ。
しかも私、人事で研修、社内研修を一番やりたかったんですよ。でも私がその会社に入った時は採用の立ち上げ機で、その研修とかいうものにケアするフェーズじゃなかったんで、ずっと採用やってて、産休育休に伴って新しい採用担当の人を雇って、その人に引き継いで、産休育休明けで復帰した時に、もう採用担当は別でいるから、私何しようか。
で、会社も大きくなってきたし、研修やろうというフェーズだったんですよ。そこで社長とか現場の人にめっちゃヒアリングして、人事がやる研修だとしても本当に役に立つものがいいよねと。
格論みたいなスキルの話じゃなくて、この会社に入って、どういう人間になりたいかみたいなマインド的なところをやりたいよねとか、新卒の研修だったんで、どのくらいの期間でどんな内容がいいかみたいなのを、すごい色々調べて考えて作って、すごい大変だったけど、めっちゃ楽しかったんですよ。
それが中妻になるということで、先輩に引き継いだ時は、本当に最後まで見守りたかったという気持ちでいっぱいだったし、その先輩が無事その研修やり終えたよみたいな連絡してくれた時も、内容を見て、私が提案したやつめちゃめちゃ残ってんじゃんってめっちゃ嬉しかったし、
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中妻になってなかったら、そこでまた、ある種、研修のスペシャリストとしていろんな経験をね、もう3年4年積んでたのかなと思うと、涙ちょちょ切れるんですけど、でも、このブレイクが入ったことっていうのは、それでも良かったことに入るなと思ってます。
やっぱ社会人になって以降、働いてないっていう状態を作るのって、めちゃくちゃ難しいじゃないですか。
もちろんね、産休育休で強制的ブレイクに入ったんですけど、もうね、それは子育てでいっぱいいっぱいやし、もうすぐね、元いた職場に戻るっていう、復職も目の前にあったから、なんかこうブレイクって本当に一時的なもの、仕事の代わりに育児って手がいっぱいになるだけの期間っていう感じだったんですけど、
中妻になって今、子供を学校に預けてて、そしてフルタイムで今働いてない。かつては働いてましたけど、毎日自分の時間あるんですよ。やばいですよね。アメリカに来る前に喉から手が出るほど欲しかった時間、毎日自分の時間がある。
そのおかげで今、ポッドキャスト番組2つもできてて、で、ノートを発信する余裕が生まれて、ネクストバイペンのアワードにも選んでもらったし、ノートも中間選考突破できたし、こういうことができたのは、中妻になって強制的なブレイクが人生に入ったからだよなというふうに思ってます。
私、社会人生活を送ってると、マジで日々暴殺されて、未来のことを改めて考えるみたいなことってできないじゃないですか。しかも、未来のことを、特にキャリア考えるときに、どうしても歩いてきた道の延長線上で考えちゃうと思うんですよ。
せっかく築いてきたキャリアを捨てて何かにチャレンジしようみたいなことは、全然思う人いっぱいいると思うんですけど、私もキャリアチェンジした経験あるので、思うんですけど、年を重ねるごとにやりづらくなってきますよね。
転職だってしづらくなってくるし、そこには強制的なブレイクが入ったことで、必ずしも今までの仕事じゃなくていいのかもとか、自分にとって生きていく上で何が一番プライオリティ高いのかなとか、たくさん時間があるってなったら、自分何するのかなみたいなことをやっぱ立ち止まって考えられる時間のあるありがたさっていうのは感じてます。
そういう強制的なブレイクってほとんどの社会人にはないから、産休育休ぐらいじゃないですか、産休育休とか介護とか、本当に心身崩してしまってとかいうそういう大変なもの以外ありえないですよね。
そういう時間を大変なものではなく、持てたっていうのは、とてもありがたいこと、中妻になってよかったなと思うことです。海外に暮らすことで自分の固定観念、常識が覆えるってことと、人生に強制的なブレイクが入るっていうのが、中妻になってよかったこと。
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あとは、ある種リセットできますよね、生活が。これよかったことっていうか、ちょっと付随することですけど、全然違う国に家族だけで来るわけじゃないですか。
友達も全員リセットされて、職場もリセットされて働かないし、日常が全部リセットされるから、なりたい自分になれるチャンスかもしれないですよね。一旦は中妻っていうポジション上、お金の心配しなくていいわけじゃないですか。
働かなくていいから時間いっぱいあるし、そこで今まで勉強したかったことを勉強したり、趣味で始めたかったことを始めたり、本当は自分はこういうことをやってみたかったんだよねっていうことを始めるチャンスでもあると思うんですね。
日本で同じ場所でずっと生きてたら、生活リセットなんてしようがないですから、人生をガラッと切り替えられる、みたいなのもメリットかもしれないですね。
あとはね、やっぱり旅行ですね。これは本当によかったです。私、もともと旅行好きなんですけど、いわゆる世間で旅行好きと自称してやまない方々って、35カ国行きましたとかそういう人たちじゃないですか。
私全然そんなことないですよ。行ったことある国の数は10を超えないぐらいだと思うんですけど、でもアメリカに来て国立公園も10カ所以上行ったし、アラスカも行ったし、カナダも行ったし、メキシコも行ったし、何ならイタリアも行ったしと。
イタリアに行くのはね、別に日本かアメリカでも変わんないじゃんって思われると思うんですけど、やっぱね、夫の休みの取りやすさが日本と運命の差があって、だからイタリアにも行けたっていう感じですね。
日本に帰ってイタリア旅行行けるイメージあんまないですもんね。夫が帰ってくる時間がめちゃくちゃ早くなったのも本当によかったなと思ってます。
でもこれはマジで会社によるみたいで、周りの中妻さんと話してると、こんなに早く帰ってくる夫はうちの夫ぐらいみたいで、他の会社の方々はなんかアメリカに来て年法制になって残業代も出ないのに、毎日毎日遅くまで働いて、なんじゃこれみたいな思いされてる方も本当に多いみたいで、これはもうね、人それぞれでうちは早く帰ってきてくれる夫と会社でよかったなと思ってます。
そういうこともあって、かなりたくさん旅行に行けてて、特に国立公園なんて日本に住んでたら行かないかなって気しますよね。
日本からアメリカに旅行行くんだったら、ニューヨークとかサンフランシスコ、ロサンゼルスとかフロリダとかに行って、グランドキャニオンとかはね、日本から旅行行っても来るかもしれないけど、じゃあテキサスのビッグベンド行くかって言ったら絶対行かないと思うし、ビッグベンドはテキサスにあるすっごい大きい、メキシコとの国境もまたいで広がってる国立公園なんですけど、
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アクセスが最も悪い国立公園の一つと呼ばれているので、めちゃくちゃ行きづらいんですよ。ヒューストンからもね、車で8時間ぐらいかかるんで、絶対行かないですよね、日本から来たら。
なんかそういうところに行って、すっごい景色を見られて、地球みたいな気持ちに慣れてるのはめっちゃいいなと思います。やっぱこう新しい体験みたいなのが本当に好きなので、その中でも日本では見ることのできない規模の自然の中に身を置く経験がこんなにたくさんできてる、しかもいろんな種類の山だったり海だったり森だったり川だったりみたいな、できてるのは、
アメリカに住んでなかったら無理だったよなーっていう感じですね。
ま、こんなところでしょうか。どうでしたかね、ドルさん。ご質問いただきありがとうございました。皆さんももしよろしければ、お気軽にこんなこと聞いてみたいわーっていうことがあれば、
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