これどうしてこうなったかと言いますと、もともと天然かんすいが発見されたのはもう1700年前にさかのぼるんですけれども、だいたいだから西暦300年ぐらいというふうに考えられますね。
これ中国内モンゴル地区の奥地にある甘蔵にあった水ですね、これを使って小麦粉を練ると弾力があって舌触りの良い面ができることが発見されたって言うんですね。
この甘蔵の水の主成分が炭酸ナトリウムだったって言うんですね。
ちなみにこれさっきから甘蔵甘蔵って言ってますけど、この甘蔵っていうのは美和湖みたいな湖の固有名詞ではなくて塩分濃度が0.05%以上の湖ということで、
海でもないのに塩辛くてその濃度が0.05%以上の湖を甘蔵というふうに言います。
なので固有名詞ではなくてそのうちモンゴルのとある湖ということですね。
とある甘蔵の主成分が炭酸ナトリウムだったという話ですね。
さらに一方ですね、台湾では植物の根、要は根っこですね、根とあと幹、葉、これらを焼いて作ったアク、灰汁と書いてアクって言うんですけども、このアクを小麦粉に混ぜて同じように小麦粉を練っていたと。
要はツルツルした面を作っていたということで、ただこっちの主成分は炭酸カリウムなんですね。
うちモンゴルの甘蔵は炭酸ナトリウムだったのに対して台湾の方では炭酸カリウム、アクは炭酸カリウムだったと。
そんなアクなんか練り込むんかっていう思う方いらっしゃるでしょうけれども、これね、実はもっと身近なところで言うと沖縄蕎麦も一緒なんですよ。
沖縄蕎麦では木の肺って書いて木蚕って読むんですけども、これを水に混ぜて麺を練っていたっていうんですけど、
この木蚕っていうのは木なので、これガジュマルですとか、あとデイゴですね。
デイゴの花が咲きのデイゴですね。
ああいう硬い木を燃やして肺にして、それを水に溶かしたもので小麦粉を練っていたっていうものなんですけれども、
なのでクラシカルな、もう古式ゆかしい作り方をしている沖縄蕎麦の麺は木蚕が混じって練り込まれているっていうものですね。
ということで、そういう歴史があったもので炭酸ナトリウムと炭酸カリウム。
現在も人工冠水の主原料はこのツートップ2つなんですね。
これらツートップのそれぞれ特性が当然違いがありまして、それを言語化すると、
この前者、炭酸ナトリウムね。要はそのうちモンゴルのカンコにあった炭酸ナトリウムっていうのが、
麺に滑らかさを出してつるつるした食感にすると、そういう効果がありまして、
汚れを落とすにはいいんだけども、人体の中に入れるというのはちょっとやばいものなので、
これは何とかしなあかんということで、いろんなところが動いてですね、
1957年、昭和32年に食品衛生法によって、冠水は基準を満たす合成価格品に限るというふうに定めたんですね。
そう、ここで人口に限る、要は合成価格品、人口のものに限るよというふうになったわけなんですね。
なのでこれ以降、日本で使用される冠水というのは、すべて工場で人口的に合成された、合成して製造されたものになりましたよということです。
ただ、それによって食品衛生法上の問題からですね、天然冠水の輸入が禁止されることになったわけですね。
今言ったとおり、要は人口的に合成して製造したものに限るよという話なので、
天然のもの、天然冠水というのは採掘された原料そのままを生成しただけなものですから、決して合成した価格品ではないんですね。
人口品ではないということです。
なので、言ったら戦後の粗悪なパチモン冠水、エセ冠水から国民の健康を守るための食品衛生法だったんですけど、
それが故に皮肉にも天然冠水の輸入を妨げる、それの障害となってしまったということですね。
この現状に動いた人がいたんですけれども、それがラーメンの鬼として知られるガチンコラーメン堂でもおなじみの佐野実さんですね。
なんで佐野さんが動いたかというとですね、佐野さんのお店しなそば屋は神奈川にお店があるんですけれども、
その創業当初はまだ自家製麺、自分で麺を売ってなかったんですね。
なので製麺会社、製麺所の麺を仕入れて使っていたんですけれども、
その仕入れた麺がですね、どうもアンモニア臭いなと、佐野さんはこれが嫌だったそうなんですね。
このアンモニア臭い麺が嫌って、まさに前回第5回のエピソードでも話しましたけれども、
やっぱり佐野さんも同じように感じていて、なんとかならんかなということでもやもやの日々を送っとったところ、
とあるきっかけでウチモンゴルさんの天然かん水を口にする機会に恵まれるわけなんですけれども、
これ実際試してみたら、嫌な匂い全くしないなということで、
これ俺の店で使いたいな、これ欲しいなということで買うとね。
買うためにいろんな障壁を乗り越えて買うんですけれども、
これ実は初回20トン買ったという、20トン輸入したと。
これトントントントン日野のニトン。
これが強さと優しさのハイブリッド。
あのリリー・フランキーのCMでもおなじみね、日野のニトン、日野のデュトロですねあれ。
日野のデュトロあれ10台分ですよ。やばくないですか。
あれを、要は佐野さんって別に上場企業のトップとかじゃないもの、個人店で買ったっていうんですよ。
20トン、すごいでしょ。
でもこれぐらいの量じゃないと、製製してくれるメーカーが注文に応じてくれなかったっていうですね。
だから仕方なしにその20トンドカーンと輸入したっていうんですけども。
いやーでもね、今言った通り個人店でしょ、佐野さん。
それを個人店でやったっていうのがね、すさまじい弾力というか、
それぐらいして、どうしてもこれ使いたいという信念がとんでもないなというふうに思いますね。
まさに異業としか言いようがないというかね。
そんなこともあって、今ではね、この2026年現在ではこの天然換水をね、ラーメン店が使うということが何ら不思議じゃないよ。
そのこだわる店は天然換水使いますよっていう風土をですね醸成したという、そういう功績が佐野さんにはあるんですね。
なので横浜のね、戸塚にある品蕎麦屋、佐野さんのお店品蕎麦屋ももちろんですし、
あとは有名なところで行くと同じ神奈川の湯河原にあるね、飯田商店も同じですね。
こんな形で、現在ではですね、現代ラーメンを代表する店の多くが、
このウチモンゴルさんの天然換水を使用するという時代になったと言えるんじゃないでしょうかね。
今ね、お話ししてきたとおり、人工換水と天然換水というものがあるんですけど、
これ別にどっちが言い悪いじゃないと個人的には思ってます。
この合成人工換水の方ですけれども、佐野さんが言った通りに匂いが強いというところはあるんですけれども、
別にね、スープとか周りのトッピングとかがワイルドな味であれば気にならないでしょうし、
むしろ気にならないどころか、換水の匂いが相まってよりね、
やしみを増してよりワイルダーズな味になるかもしれないですし、
逆にやっぱり繊細な味、濁りのない味にしたいという作り手であれば、
天然換水を使った方がベターじゃないかというふうに思うんで、
要はラーメンを設計する思想がどこにあるかという話だと思うんですよね。
だから作り手は自分の思想に応じた換水を選ぶべきだというふうに考えてます。
我々ユーザーはですね、ラーメンを食べるときに、
この店は人工換水かな、天然換水どっち使ってるのかなみたいな感じであったり、
あとは人工にしても青系かな、赤系かなみたいな感じで楽しみながらね、
食べるといいんじゃないかなというふうに思う一方ですね、
繊細な味にしたいのに、この店の換水の匂いきついなと、麺の匂いきついなというね、
そういうなんとなくでしか考えてないお店もあるので、
そういう視点でですね、ラーメン屋さんと向き合っていただくと、
ラーメンライフがより豊かになるんじゃないかなというふうに思います。
さてそんなわけで今回は、バーサス人工は永遠のテーマ、
ラーメン界隈と人工食材参戦と題しまして、
ラーメンと関わりの深い人工食材について、
わりと緩めにお話をしてまいりました。
軽くおさらいしていきましょうか。
まず一つ目は、チャーシューがこの世から消えても大丈夫?
プラントベースラーメンの人工肉ということですね。
ぜひね、おいしさでも選ばれる人工肉が開発されるよ。
そんな明日を待っていますと。
二つ目、終わりはあるのか?課長無課長論争ということで、
課長の安全を振りかざす肯定派はみな思考停止です。
あとね、ファッション無課長ラーメンにも気をつけましょう。
はい、そして最後三つ目ですね。
ラーメンには不可欠、人工完成と天然完成ということで、
人工と天然どちらにも歴史的な必然性がありますので、
作り手がどんなラーメンにしたいか、それに合ったチョイスをしているかと、
我々ユーザーはそこを見極めていきましょうということですね。
余談ですけれども、二つ目の課長無課長問題。
あそこね、アメリカのカップヌードル、ニッシーのカップヌードルですけれども、
アメリカ法人の方のカップヌードルはですね、
2016年からノーMSG、要はグルタミン酸ナトリウム入れてませんよって歌っているんですね。
実際にグルタミン酸ナトリウムを使っていないカップヌードルを製造販売しています。
こういう形で、日本で生まれたものだけれども、
現地法人は違う味でリリースしているものとか、
もしくはライセンス契約で別の企業が販売しているものみたいな形で、
日本と海外で同じ名前で売られているもので、どう違うかみたいなところをね、
要は輸入品と国内流通品というものを比べてみるのも面白いかなというふうに思います。
ちなみにこのノーMSGというのは、さっきも言った通りグルタミン酸ナトリウムの略ですので、
マジソン・スクエア・ガーデンでも、マイケル・シェンカー・グループでもないので、
気をつけてくださいねということです。
あと3つ目で、関水の話。
これね、中華麺がね、うどんと違って真っ白じゃないじゃないですか。
少し黄みがかっているというか、ベージュというかね。
そう、あれをね、卵麺だと勘違いしている人も結構いまして、
じゃなくて、あれ実はね、小麦粉の中にあるフラボノイの色素というものが、
この関水のアルカリ性に反応して黄色く発色しているので、
ちょっとね、ベージュがかった色合いになっているという形で、
まず1個勘違いがあるというのと、もう1個勘違いがあるのが、
あのね、札幌ラーメンあるでしょ、あの巻き切りの麺。
あれもフラボノイの色素の反応があって、そうじゃなくて、
それもゼロじゃないんだけども、あんな巻き切りになるのは流石にね、
口なし色素とかの色素を入れていて、ああいう色になっているという形です。
なので、黄色いから卵麺っての間違いだよということと、
フラボノイの色素だけでは、札幌ラーメンほど黄色くなりませんよというのが、
ありますよということです。
というわけでね、今回初めて科学系ポッドキャストの日、参加してみました。
ホストを務めてくださった、ものづくりのラジオ支部長さん、どうもありがとうございます。
この番組、私、さっきも言った通り大好きですね。
どうだろうな、通勤、私、車通勤しているんですけども、
大体ね、どうかな、週に車乗る機会の半分ぐらいは、
このものづくりのラジオを聞いているかな。
支部長さんはですね、このものづくりのラジオ以外にも、
兄弟番組として、ものづくりの視点というね、もうちょっとショートの10分ぐらいの番組と、
SNSのXで毎日、ものづくりに関する投稿をしてみえてですね、
これが面白いんですよ、本当に。
冒頭でも申し上げました通り、もともと私、機械設計技術者、いわゆるエンジニアですね。
ラーメンコンサル事業もこれは個人事業でやっているので、
さらに今、2足のラジオを履き続けているというか、履きっぱなしというか、
そういう状態なんですけれども、その機械設計技術者の方ね、
今はちょっともうリタイヤ状態、別に引退したわけじゃないけど、
半リタイヤ状態で、私の今の業務は産業支援、会社と会社をくっつけてみたいなね、
そういうコーディネーターみたいなことがメインなんですけれども、
そっちのお仕事ね、実は私のいる工業団地の方で、
支部長さんにですね、そこのアンバサダーをやっていただいているという形でして、
それで支部長さんを知ったんですけれども、
なので、アンバサダーに支部長さんを就任してほしいというような計画書を書いたところから考えると、
もう2年半ぐらいになるのかな、知ってね。
だからそこから追っかけ続けているという形なんですけれども、
非常に面白いことをやっているなと思いますね。
だからそれがさっき言った通り製造業、ものづくりに関する発信なんですけれども、
私も製造業に従事して20何年かな、ずっとそれで飯食ってますけれども、
いろんなメーカー、会社が情報発信をね、各々してますけれども、
だいたい製造業の情報発信って製品の話ばっかりじゃないですか、
それのスペックであったり、フォルムであったり、デザインの話であったりね、
そういう話じゃなくて、支部長さんの情報発信はですね、もっとものづくりの本質的な部分ですね、
そこを深掘りして、でもすごく分かりやすく発信していてですね、
Xの投稿なんかね、見てるとほんとね、あるあるこれっていうね、
ほんと我々設計だけじゃないかな、製造業従事者、加工に携わる人とかも、
みんなきっと読むとあるあるみたいな、そういうネタが日々投稿されていてね、
これがね、毎日小さなトリビアみたいですごく大好きでですね、
やっぱりこういう、みんながあるあるって感じられる、楽しめる、
その本質ってものすごく大事だなというふうに思いますね。
だから私のこのうるさいラーメン話も、なるべくその本質を掘っていこうというふうに努めてるんですけれども、
製造業でも飲食店でも何でもそうですけれども、技術、その技術自体はもちろんすごく大事です。
技術を研ぎ澄ませるということも大事なんですけれども、
それをね、高い技術っていうのを生み出したのは、人の思いがあってこそだと思うんですよ。
つまり設計思想みたいなものですよね。
例えば人の暮らしを便利にしたいとか、これで使いやすくなってほしいとかっていう、
そういう設計者の欲求がまずあって、それを設計するにあたって言語化、数値化していく、
使用スペックとして固めていく、定義していくということ。
その定義したものに向かって邁進するというのが、我々エンジニアであったり、
加工に携わるクラフトマンの人であったりという形なんですね。
それでこの高い技術っていうのを日本の製造業は成し遂げてきたわけなんですけれども、
これはね、ラーメンだけじゃないかな、飲食業界も共通だと思うんですよ。
だからちゃんとこういう思いがあるから、このために何が必要かって逆算して技術を高めていくっていうね。
だから思想なきアウトプット、言うなればたまたま美味しかったみたいなね。
美味しかったっていうのは一旦そこはいいわ。
でもその美味しかった、再現性がないとダメだと思うのね。
要は多くの人に届けるために再現性が必要で、再現性がないということは多くの人に届かないと。
多くの人に届けるためのものが量産であったり生産であったり。
ここも技術なんですよ。
だからこの生産技術ってものがありまして、量産する、生産するっていう技術ね。
それがいわば日本をジャパンアズナンバーワンと言われていた時期がありましたよね。
そこに導いたわけなんですね。
だから生産技術ってむちゃくちゃ大事なんだけども、
世間には知られてない。
世間のところが製造業の連中も知らない連中が多いもんね。
投げかわしいなと思うんだけども。
これね、他の業界でも同じようなことが言えると思うの。
実際私もYouTubeも3年くらいやってるんだけども、
ラーメン関連他にはどんな動画が回ってるかなって見るわけですよ。
そうするとやはり飲食店に密着して、
鬼のウワンオペとか柔軟時間労働とかっていうのが再生数回っていて、
美化されとるというかね。
それってどうなのって個人的にすごく思うんですよ。
我々がいる製造業っていうのはですね、
先人たちが連綿と積み上げてきた、蓄積してきた量産するための技術、
精進化するための技術ってものがあって、
さっき言った通りこれが国力を押し上げていったので、
ここをもっと研ぎ澄ませているという、
この精進化量産っていうところにここをもっと研ぎ澄ませていくと、
ここに目を向いていかないと、
日本のあらゆる生産というのが終わると個人的には思っています。
終わるっていうのは海外に取り残される、
今もねガンガン追い抜かれてるんですけども、
もっともっと追い抜かれて本当に微力欠になっちゃうと思う。
ここにくさびを打つのが私のラーメンコンサルティングだし、
支部長さんの番組に協賛して見えるようなグラフテスターズデザインさんとか、
フレアオリジナルさんとかみたいな、
この精進化技術を持った技術集団っていう人たちなんで、
あのねこの生産技術ってものをもっと知ってほしいなっていうね、
人口の会で最後何を言ってんだって話なんですけれども、
生産技術ってものを知る機会がですね、
ちょっと話を戻すと、このものづくりのラジオでもね、
たまにそういう話出てくると思いますけれども、
いずれにしてもちょっとね、
だいぶ話しとれちゃって非常に申し訳ないんですけども、
この支部長さんのものづくりのラジオ、
私みたいな製造業経験者の人だけじゃなくて、
DIYとかが好きな人、日曜大工みたいなそういうのが好きな人とか、
あとはとにかくやっぱり技術者もいろんな偉人がいるので、
そういった方たちの本質であったり技術の本質、
そういうのを聞いたり知ったりするのが好きだよっていう人には、
バチクソおすすめですので、
ものづくりのラジオ、ぜひ皆さんも聞いてみてください。
さあ今回も最後までお聞きいただきありがとうございます。
今回のご感想ですとか、私に深掘ってほしいテーマがございましたら、
ぜひともコメント欄または概要欄にあるお便りフォームからお寄せください。
私はハッシュのラーメンアカデミアというYouTubeチャンネルも運営しております。
このYouTubeでは写真や図を用いてラーメンを深掘る動画ですとか、
あとは人気ラーメン店主と私との対談動画なんかをご覧いただけます。
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こちらは一般公開には向いていないディープすぎる内容、
スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルディープな内容とかですね、
あとは対談していただいた作り手の有益すぎる名言やノウハウをですね、
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このうるさいラーメン話週一更新を目標に頑張っております。
面白かったな、ラーメン食べたくなったよ、と。
そして次回も聞きたいなと感じていただけましたら、
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以上今回はここまでです。お相手はハッシュロイヤルでした。
それでは次回のうるさいラーメン話でお会いしましょう。
さようなら。