1. 74才 薬膳&料理研究家
  2. #4 陰陽学説について
2022-12-01 05:05

#4 陰陽学説について

中医学の基本概念の一つである陰陽学説の一部をご紹介しました。薬膳を学ぶには欠かすことのできない考え方です。
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/634f581db4418c968d55a603
00:00
こんにちは、72才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今回は、中医学の基本概念の一つである、陰陽学説というものについてお話しします。
中国の文化や文明を理解しようとする時には、避けて通れない古代中国の哲学です。
陰陽学説とは、世の中に存在するものすべて、陰と陽の2つの要素から成り立ち、
さらに陰と陽は互いに対立し、影響し合うという考え方で、今後体質診断をする時の手段として役立ちます。
大きく分けて、陽は明るく動きがあるイメージ、
上、外側、活動的、暖かいなど、季節では夏、陰は静かで落ち着いたイメージ、
下、内側、安静、冷たいなど、季節で言えば、今の季節、冬がまさに陰の季節となります。
次に、体の中での陰と陽のバランスについて見てみると、健康であるためには、そのバランスが取れていることが大切です。
体の中の陰陽では、陰は体の水分・養分を言い陰液と呼びます。
陽は体のエネルギーを言い陽気と呼びます。
この体の陰陽バランスが崩れると不調が生じます。
その時には、陰と陽どちらのバランスが崩れているかによって、症状も異なり、食べるもの・治療法が変わってきます。
陰液・陽気がともに不足していれば加え、余っていれば捨てて、陰と陽のバランスを平行に保つことが大切です。
例えば、陰が過剰とは陰、体の水分・栄養・冷やす作用のことでしたね。
その陰が多くなると、症状は体の水分が過剰になり多くなる。
そうすると、冷えができるわけですね。冷えができるというか冷えが出る。
治し方は、体を温めて、水分が多いので、発散する食材を摂ってバランスをとります。
では、体を温める食材はどんなものがあるかというと、
皆さんご存知のように、ネギとか生姜、胡椒、唐辛子、シナモンなどがその例になります。
03:01
逆に、それらの食品を摂りすぎて、体の中で陽が過剰になってしまった場合、
陽というのは、体を温める、動かす、活動のエネルギーです。
それらが多くなると症状として、動かすエネルギーが強すぎて、
熱がったり、落ち着きがなくなったりするわけです。
治し方は、まず熱を冷ます食材を摂りましょう。
冷やす力のある食材の例としては、
豆腐、スイカ、ゴーヤ、キュウリ、セロリ、トマト、ナスなどを使うと良いでしょう。
夏の食材がやはり多いですね。
食材には、温める作用を持つ食材と、冷やす作用を持つ食材があります。
詳しいことはまた、他の回でお話ししますが、
ここでは一つナスの調理を取り上げてみましょう。
ナスは体を冷やす食材なので、
温める作用のある生姜や味噌を使った料理や揚げ物調理がよく知られています。
焼きナスに生姜醤油を添える。
ナスのフライ、天ぷら、ナスの電学や麻婆ナスなど、
これは冷やすという因の作用に対し、
温めるという力を持つ生姜や味噌の用の作用を使って、
因と用のバランスをとっているのです。
よくある食べ方ですが、これも引用学説の応用と言えます。
今回は、中医学の基本概念の一つである引用学説についてお話ししました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
05:05

コメント

スクロール