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こんばんは、72才 薬膳&料理研究家の木下 賀律子です。
先日私は、あるコミュニティでイベントを開催しました。
あるコミュニティとは、勝馬和夫さんが主催する勝馬塾です。
テーマは、「薬膳にちょっと触れてみませんか?」です。
私を含めて5名で進めていきました。
その中で私は、皆さんに、元気になる食べ物3つの食材をお勧めしました。
今日はその中の1つ、なつめについて音声をとっていきます。
なつめという食材、ご存知でしょうか。
中国では、誰もが知る果物ですが、
日本で流通するのはドライフルーツとしてが主流です。
なつめは普通に食用として使うほかに、
小薬、つまり漢方薬の原料としても使われています。
ちょっと面白いのは、食用として、食べ物として使われるときには、
小薬として使われるときには、
気をつけていただきたいことは、
なつめとなつめやしは違います。
見た目は似ていますが、
なつめは梅や小さめのりんごといった果実の木の実であるのに対し、
なつめやし、つまりデーツはヤシの木の実です。
私はコロナ前に台湾を旅行したときに、
市場で生のなつめを買って食べたことがあります。
小さめのりんごのような形をしており、
まるで青りんごのような味と香りがしました。
さて、そのなつめですが、
特に女性の体と心の健康を守る優れた食材です。
なつめの働きは、
どんな方におすすめかというと、
体力が低下し疲れやすいと感じる人、
気持ちの落ち込みやイライラの気持ちが強い人、
不眠や眠りの質が悪い人、貧血気味の人、
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また、栄養素の溶酸を多く含むので、
妊活中の方にも効き目があると思います。
最近では日が長くなり、
徐々に気温が上がって春らしい日々が続いております。
気分も少しワクワクしてきます。
ところが中には、
ワクワクがイライラに変わってしまう方がいます。
なぜでしょう。
これは中医学では、
情緒を安定させる成分、
血が足りていない状態だと考えています。
血というのは血液のことです。
血が不足をすると、
不安や不眠、眠りも浅く、
夢をよく見るといった症状が現れやすくなります。
そんな時は、
夏目の持つ陽血安心の働き。
難しい言葉ですね。
陽血というのは養う血と書いて陽血、
安心というのは安心の安に、
神と書いて陽血安心というのですけど、
どんな働きかというと、
血を補って精神を安定させるという働きのことです。
ですから夏目を食べますと、
先ほどの不調を解消してくれるということなんですね。
では夏目の食べ方ですけれども、
どのようにしたらよいかというと、
そのままでも食べられます。
私はね、ことこと柔らかく煮たものを
毎日数粒食べています。
おかゆに入れても良いですね。
また刻んだ夏目と生姜を煎じて、
その煎じ液をお茶代わりに飲んでも良いでしょう。
もし手間でなければ、
夏目を縦半分に切って種を抜き取り、
代わりにくるみを挟んで食べる方法もあります。
健康的なおやつになりそうですね。
肌に潤いを与え、
腎臓の腎ですね、
腎の働きを高めてくれるくるみと、
血を補う夏目の効果的な食べ方です。
中国では、1日3個の夏目で
おい知らず、老化を知らないということなんですね。
おい知らずということわざがあるそうです。
いくら体に良いと言っても、
一度に多量に摂取することは、
胃腸に負担をかけますので控えましょう。
今日は、元気になる食べ物、夏目について
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音声を収録しました。
最後までお聞きくださりありがとうございました。
おやすみなさい。