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こんにちは、72才 薬膳&料理研究家の木下 賀律子です。
前回に引き続き、今回もキャベツのお話と簡単クッキングの音声を収録していきます。
最近、私は書店で、牧野富太郎という植物学者の植物一日一台という本を買い求めました。
ご存知の方もあるかもしれませんが、牧野富太郎さんは、この春4月3日から始まるNHK朝ドラランマンの主人公のモデルとなっている方です。
彼はこの本の中で、キャベツと甘蘭についてページを設けており、
キャベツと甘蘭は違うものであると書いています。
私はこれまで、キャベツの別名を甘蘭と思ってきましたので、ちょっとした驚きでした。
他にも、ジャガイモとバレーショは違うなど、興味を引くところが多々ありました。
キャベツのところで詳しく言うと、キャベツというのは歯が丸く結球したもの、
球になったものですね。
それを言い、甘蘭というのは球にならず、歯が広がった状態、すなわち歯ボタン状のものを指すということだそうです。
ちなみにキャベツはキャベージの添加した言葉で、キャベージとは大頭の意味だそうです。
はい、思わず頷いてしまうお言葉です。
余談ですが、洋菓子のシュークリームもキャベツと関係がある名前ですね。
シュークリームはフランスのお菓子、シューアラクレームから来ており、
シューとはフランス語でキャベツ、つまりクリームが入ったキャベツという意味で、
シュー生地が膨らんだ形がキャベツに似ていることから、そう呼ばれたようです。
シューというフランス語とクリームという英語を合わせて、
シュークリームという名前が日本で誕生したというお話でした。
今日はキャベツのお話はここまでにして、簡単クッキングをご紹介したいと思います。
キャベツと豚肉のミルフィーユ仕立て。
使う鍋は21センチくらいの大きさで、蓋のあるものが良いです。
それではいきますね。
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材料4人から6人分。
キャベツ大一玉。
豚バラ肉、薄切りが良いですね。400グラム。
日本酒200ミリリットル。
黒糖5さじ1。
これは混ぜておきます。
和風出汁の素、花榴醤。
大一強。大さじ1。
強というのは、少し山盛りという意味ですね。
反対に弱としたら、これは弱というのは少なめという意味です。
黒胡椒、適宜。お好みでどうぞ。
そして料理が出来上がっていただく時にあると嬉しいものとして、
ポン酢、青じその千切り、または青ネギの小口切り。
糸がつを多め、または削りがつをでも大丈夫です。
では作り方に行きます。
ちょっと長いかもしれませんが、操作は簡単です。
作り方の1。キャベツは4分の1に切ります。
要するに十字に包丁目を入れます。
芯は硬いので取り除くか薄く切っておきましょう。
2番目。鍋に切ったキャベツ4分の1をバラバラにほぐして、
隙間がないように敷き詰めます。
鍋の底にキャベツを敷き詰めます。
しっかり押さえるようにしましょう。
3番目。
2のキャベツの上に豚肉の3分の1量を広げるように置いていきます。
あまり重ならないように一面に置いていきます。
ここで出汁のもと3分の1量、先ほどの大さじ1強のその3分の1量、
そして黒こしょうをお肉の上からふりかけます。
そしてまた4分の1のキャベツをパラパラにして敷き詰めます。
ここで先ほどの日本酒と黒糖を混ぜたものを全部回し入れます。
再び豚肉調味料を同様に置いていきます。
4。この操作をもう一度繰り返します。
ちょっとまとめますね、ここでね。
つまり、今鍋の中には一番底にキャベツが広げてあります。
そしてそこに豚肉を広げました。
調味料、もう一度キャベツを広げました。
そして酒と黒糖の混ぜたものを回し入れました。
豚肉と調味料が上にふりかかった状態です。
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さらにもう一度キャベツ、豚肉、調味料というようになったわけですね。
ここまでよろしいですか、4番目。
そうすると、あと何が残っているかというと、5番目は、
そして最後に残った4分の1のキャベツを上からかぶせるように置いていきます。
本当に蓋ができないほどの量になりますけれども大丈夫です。
とりあえず蓋をのせます。
6番目。最初は強火でアルコール分を飛ばします。
その後弱火にしてことこと40分ほど煮込んでいきます。
7番目。煮込めたら、食べやすい大きさ、6等分くらいに包丁を入れて器に盛り付けます。
一切れ分を、あるいはよく召し上がる方は二切れ、器に盛り付けます。
そしてポン酢、青じそなどの薬味、糸ガツオを盛って、上から天盛りにしていただきます。
煮込む時間はかかりますけれども、手間いらずのクッキングです。
花びえの頃、夕ご飯にはまだまだ暖かいものが喜ばれると思います。
ぜひお試しください。
本日はキャベツのお話と簡単クッキングその2を収録いたしました。
3月31日年度末、体調等十分お気をつけてお過ごしください。
最後までお聞きいただきありがとうございました。