00:01
はじめまして、72才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
孫たちからは、かっちゃんと呼ばれています。よろしくお願いします。
皆さんは、薬膳というと何を連想しますか?
くすり臭そう、おいしくなさそうな料理といったイメージを持つ方もいらっしゃるかと思いますが、
決してそうではありません。では、薬膳とは何かというと、料理を意味する言葉でもあります。
中国の医学理論に基づき、体のバランスを整える食事、
つまり、季節や現在の体調、症状などに合わせて、食材や消薬を組み合わせて作る料理のことを言います。
薬膳料理と言ってしまうと、言葉が重複してしまうわけなんです。
韓国の有名な料理に、茄子という鍋料理を指す言葉があります。
例えば、すんどぶ茄子、聞いたことがありますか?
豆腐やあさりを使った鍋料理のことです。
茄子鍋という言い方は、鍋鍋という奇妙な意味になってしまうわけなんです。
話がそれてしまいましたが、私たちが普段摂っている身近な食材には、単に栄養素があるだけでなく、
それぞれの味や性質に基づき、病気を予防したり治したりする効能があります。
それらの効能を知り、うまく利用すれば、体のアンバランスを調整し、健康な体を維持することができます。
まさに、食物は食べる薬と言ってもよく、これを中国では、
薬食道言と表現しています。
これから、食材の持つ力や料理についてのお話、季節を考えた暮らし方について、少しずつお話ししていきたいと思います。
本日は、薬膳とは何かについてお話しさせていただきました。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。