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こんにちは、74才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日は一日雨でした。皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は先日、知人に誘われて、開店して間もない海石料理のお店に行ってきました。
店構えもモダンで素晴らしく、素人目に見ても、この建物は1億越えているように見えました。
また使っている器もすべて、窯元にオーダーして焼いてもらっているとのこと。
お部屋に通されると、季節のお花や掛け軸の出来で深まりゆく秋をじんわりと感じさせてくれました。
鉋月の昼海石、これはお茶味とは違いますので、始めからご飯が出てくることはありません。
お料理は先漬け、おあん、お作りと、少しずつこの店のご主人が作った料理を着物姿のお上が運んでくださり、美味しくいただきました。
料理の締めはイイムシのあんかけで、赤だしは出てきませんでした。
すべて、量も少なめで、私たちにはちょうどよかったのですが、たぶん働き盛りの方であれば、この後、終わった後ね、うどん屋さんかラーメン屋さんに立ち寄りたくなるのかもしれません。
先ほどもお話ししましたように、海石料理は、もともとお茶をいただく前の軽い食事ということになっております。
海石料理というのはもう一つありまして、お酒を楽しむというお料理も、この場合の海石、私が今回いただいたのは、ふところ石と書く海石なんですけど、
宴会の会とか、そういった会うという字ね、それを書く海石というのは、お酒を楽しむ料理なんです。
私たちが今回お邪魔したのは、お茶を楽しむ料理ということで、全部終わってですね、いよいよ最後のお菓子とお茶を楽しみにしておりましたが、
それはメニューになく、甘味というのは巨峰のジュレ、それで全てのメニューということになりました。
お食事が終わった後は、お店のご主人とお上が、丁寧に玄関までお見送りしてくださいました。
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久しぶりに、贅沢すぎる空間と食事を味わうことができました。
でもふと、何かが足りない。何だろうこれは。そのなぜかを考えてみました。
私は今まで調理関係の仕事をしておりましたので、いろいろなところのお店に行ったり、お食事をしてきました。
例えば京都の海石料理、ひょうていさんや菊の井さん、そして山をいくつも越えていった花瀬にある摘み草料理の三山草さんにもお邪魔したことがあります。
それらのお店は確かに値段も張りますが、それ以上にお店を出た後、心の満足感があるんですね。
ああ素晴らしかったなとか良かったなというね、それがこう余韻をいつまでも引くんです。
それはね、お部屋の室内やお料理だけでなく、多分ねそういったお店は長い間お店を続ける中で大得したお客様に心地よさを与える技を兼ね備えているということなのかなとも感じました。
今回私がお邪魔したお店は開店して間もないということで、これからが楽しみなお店でもあります。
こんな偉そうなことを言っている私も、現在募集中の薬膳講座、昨年に続き2期目に入ります。
1年目はお客様に答えることでいっぱいいっぱいでしたが、2期目は少し余裕をもって、より充実した内容でお客様が心から満足していただける講座にしたいと思います。
詳しくは概要欄をぜひご覧ください。
お問い合わせやお申し込みはレターにてお願いします。楽しみにお待ちしております。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
