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こんにちは、72才 薬膳&料理研究家の木下 賀律子です。
今日は、「疲れない脳をつくる生活習慣」著者 石川よしき、この本の中から一部抜粋して音声を収録してみます。
疲れない脳をつくる生活習慣、本のテーマに見せられてつい買ってしまいましたが、しばらくつんどく状態になっておりました。
今週の始めに私は、薬膳フードデザイナープロコースの試験を受けたことから、やや疲れ気味だったこともあり、ふとこの本を手に取ってみました。
第1章から5章まであり、全体を通して健康や脳に関することが書かれており、疲れていてもパラパラと目を通すにはちょうど良い量の本でした。
1章から3章までのまとめを簡単に言えば、疲れない脳をつくるために、瞑想の継続が大事。
そして、瞑想を続けていくためには、十分な睡眠をとり、姿勢を良くして体幹を鍛えることが大切であると著者は述べています。
今回取り上げたい4章では、血糖値のコントロールについて書かれています。
というのも、血糖値が急激に下がると脳が機能しにくくなってしまうからです。
つまり、脳が働かなくなってしまうということです。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の量です。
ブドウ糖は生命活動にとって欠かすことのできないエネルギー源ですが、中でもブドウ糖を最も必要とするのが脳であると著者は述べています。
私も先日の試験では、脳汁を絞り切る思いをしましたが、かなりのブドウ糖を消費したと思います。
そして、著者はいろいろな例を挙げて、血糖値のコントロールが仕事のパフォーマンスを維持する上で決定的に重要であると述べています。
少し血糖値について見ていきましょう。
血糖値は、食事をすると上がります。
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食べ物の中に入っている炭水化物という栄養素が分解されてブドウ糖になり、これが小腸で吸収され、血液によって体中に運搬されていきます。
すると血糖値が上がり始めるわけですが、インシュリンの働きにより、おのずと血糖値のコントロールができるわけです。
著者は、リンゴとリンゴジュースの例を挙げて、「体に良いのはどちらでしょうか?」という問いを投げかけています。
結果は、皆さんのお考えの通り、リンゴです。
リンゴに含まれる炭水化物には、食物繊維と糖質という形で存在しているからです。
一方、リンゴジュースには食物繊維はほとんどなく、糖質が容易にブドウ糖の形に分解されるため、血糖値を上げやすく、吸収もされやすいため、血糖値が急激に下がることになり、つまり血糖値の変動が大きくなってしまうわけです。
そして、著者は、コンビニで食材を買うときには、食品の例を取り上げながら、栄養成分表示を見て、商品の購入することを勧めています。
続けて、清涼飲料水やエナジードリンクの成分表示にも注目し、一般的に清涼飲料水には食物繊維が入っていないので、炭水化物という表記は糖質のことと考え、それらを飲むと瞬間的には脳は活性化するが、ある時間を過ぎると血糖値が急降下し、
なんと、脳は使い物にならないと述べています。
次に、私が注目したのが、M生化のキノコの山とタケノコの里、どちらが血糖値を上げやすいでしょうか、という問題です。
著者の石川よしき氏は、1981年生まれですので、おそらくお子さんのおやつからこの問題を考えたのかしら、とも思いました。
私はこれらのお菓子は、孫たちのおやつとして使っていることもあり、興味を持ち、今回音声を収録するきっかけにもなりました。
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どちらが血糖値を上げやすいか、キノコの山とタケノコの里、皆さんはどうお考えになりますでしょうか。
正解は、キノコの山です。
その理由は、2つの原材料を比べたとき、キノコの山にはイセイカ液糖という甘味料が含まれているからです。
このイセイカ液糖は、著者曰く禁断の糖で、血糖値が上がりやすいだけでなく、満腹感が得にくく、死亡になりやすいという特徴を持つ。
そして、満腹感が得にくいということは、大量摂取がされやすい。
そもそも、死亡になりやすいことに加えて、大量に摂取してしまうのだから、肥満になるのも道理ですと、イセイカ液糖を含む食品に対して警鐘を鳴らしています。
ありますね。知らないまに一袋、あっという間に食べてしまうという現実。
その他にも、用心したいものとして、人工甘味料のアスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKに対しても肥満予防になると思ったら大間違いである。
そして、その理由を述べています。
長くなりすぎますので、この辺でまとめると、ブドウ糖は脳を活性化するためには欠かせない栄養素ですが、摂取の仕方を誤ると逆にダメージが大きくなってしまいます。
それを避けるためにもできるだけ、食品や飲料を買うときは、原材料や成分表示を確認することを心がけたいものですね。
本日は、疲れない脳をつくる生活習慣の本から、特に血糖値のコントロールについて音声を収録してみました。
異性化液糖、要注意です。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。