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こんばんは、73才 薬膳&料理研究家の木下 賀律子です。
今日は、以前コメントをいただきましたので、それに関する内容を音声で配信していきます。
コメント内容です。
お昼ご飯を食べた後、すぐに眠くなり、やりたいことに手が付けられず、どうしたものかと思っています。
白米を食べることが多いです。
薬膳的な工夫などがありましたら、アドバイスお願いします。
ということでした。
お昼ご飯の後、眠くなってしまう。あるあるですね。
以前勤務していた大学の授業でも、ランチ後の授業は、居眠りさんが多かったことを思い出します。
2つの視点から見てみたいと思います。
西洋医学的に見ると、血糖値スパイクが体の中で起きていると考えられます。
血糖値スパイクとは、血糖値の乱高下から起きる現象で、糖質中心の食事が体内に取り込まれると、血糖値は急上昇します。
水蔵からインシュリンが分泌され、今度は血糖値が急降下してしまいます。
この血糖値の急降下した時点で、眠気やだるさ、集中力が切れてしまうことにつながります。
それらを防ぐには、食事を取る際、いきなり糖質の多い主食のご飯やパンを食べるのではなく、糖質の消化吸収を遅らせるような食物繊維を含む野菜を食べてから主食に入ると良いでしょう。
例えば、蒸し野菜、野菜サラダ、スープ、味噌汁などを取ってから主食に行くことをお勧めします。
他に、食事を軽くすることも大切だと思います。
そして、薬膳では、食後眠くなり集中力に欠けるという現象は、体の代謝が落ちていると考えられます。
それは、疲れから来ているかもしれません。
疲れは、過労、睡眠不足などが原因として考えられます。
また、消化期間の弱りから栄養が脳に届きにくく、体の中に余分なものが蓄積しているのかもしれません。
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改善方法としては、体の疲れを取るとともに、体に溜まった余分なものを上手に排泄してくれる食材を選ぶと良いでしょう。
おすすめの食材です。
大根、緑糖、もやし、はとむぎ、昆布、黒豆、大豆、豆がん、アスパラガス、きゅうり、セロリなどです。
スープにしても良し、サラダにしても良し、煮物にしても良し、どうぞ色々に工夫してみてください。
今の時期は湿気が多く、火の調子を整えて、火というのは五臓の火で胃腸の働きをする臓器ですね。
火の働きを整えて、水の代謝をアップすることがとても大切になります。
少し辛味の力を借りて、生姜や山椒、ネギやらっきょなどで水分の発散をするのも良いでしょう。
今日はいただいたコメントに対して、2つの視点から意見を述べさせていただきました。
何か一つでも生活のヒントになり、お役に立てれば嬉しく思います。
最後までお聞きいただきありがとうございました。