1. 74才 薬膳&料理研究家
  2. #80 薬膳とマクロビの違い
2024-07-29 13:58

#80 薬膳とマクロビの違い

薬膳とマクロビ、共に東洋医学です。
その中で陰と陽の考え方の違いについて
お話してみました。
かつて私はマクロビと同じ系列の玄米菜食で指導者の指示を受けながら病気治療を試みていた時がありました。残念ながら病気治療は結果として西洋医学に助けて頂きましたが、その時の知識が今回の薬膳とマクロビの比較に役立ちました❣️
私は現在、薬膳入門講座秋コースの参加者募集をさせて頂いております。
中々、ご自分の身体のことまで考える余裕はないかも知れませんが、とても大切なことです。
もしご興味がありましたら、下記のFacebook、またはレターでお声掛けよろしくお願いします。

https://www.facebook.com/share/D2DvwKWKXN2Tamr4/

#石塚左玄
#桜沢如一
#鈴木英鷹
#食養手当法
#玄米菜食
#マクロビオティック
#五性
#寒涼性
#温熱性
#平性
#天人合一
#薬膳
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/634f581db4418c968d55a603
00:08
こんにちは、74才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日は、薬膳とマクロビにおける因と要の違いについてお話ししてみたいと思います。
というのは、以前知人からこの質問を受けたことがあるからです。
その前に、薬膳とマクロビについてちょっとお話しさせていただきます。
薬膳は、時々私がお話ししていますように、数千年前から脈々と続いている中国医学をベースにした考えのものです。
一方、マクロビというのは、マクロビオティックの略で、明治時代に医師・薬剤師の石塚左元が唱えた自然色の流れを組む教えで、
桜沢幸和氏がその教えを受け継いで、海外にもその教えを広め、その際の名前をマクロビオティックという名前で広めたところからこの名が知られています。
石でも、桜沢氏は石でも薬剤でもないけれども、白蘭狂気、白額多色、細気乾発、口八丁手八丁、隠れた偉人と言われた人なんですね。
はい、それで薬剤とマクロビの似た理論としては、天神合一というように、自然界が大宇宙なら私たちの体は小宇宙、自然界と人間お互いが影響を受けながら共存するのが望ましいという考えが共通の考えなんですね。
例えば旬のものを食べるとか、それから生まれ育った地域のもの、その土地で採れたものを食べると、体にとってもいいよという考えが似ているわけなんですね。
そして共に陰と陽という考えも存在します。両方、マクロビもそれから薬剤にも陰と陽という考えが、陰と陽のバランスをとるという考えが共通しているところなんです。
でも違うところは陰陽の捉え方なんです。
中医学では陰陽の捉え方は、上昇するもの、天に登るものを陽とし、下降するもの、地に降りるものを陰としています。
これに対してマクロビでは、上昇するものを陰、そして下降するものを陽としていますから、反対なんですね。
そして食材については、中医学では、薬剤では食材をはっきり陰と陽という分け方はしておらず、5つの性と書いて、5性と言って食材の性質をですね、
03:16
寒い、涼しい、寒性、寮性、体を冷やすもの、そして温性、熱性、体を温める食べ物、そしてもう一つね、平成と言って、寒熱とか寒寮とか寒とか熱ね、冷ますとか温めるとか、
どちらにも属していない食べ物という平成というものがあるんですね。寒性、寮性、平成、温性、熱性、このようにですね、食材を分けているわけなんです。
例えばですね、温めるものとしては、温熱性のものですね、熱が一番温めるものなんですけど、長ネギとかニラとか生姜、ニンニク、玉ねぎ、シヒト、ラッキョ、シソ、牛肉、羊肉、鶏肉、レバー、チーズ、それから果物の桃とかサクランボね、
こういうものは体を温めるっていう風に言ってます。そして夏に嬉しいね、体を冷ましてくれるもの、熱を冷ましてくれるものとしては、豆がんとかトマト、きゅうり、ごぼう、レタス、なす、大根、蟹、あさり、スイカ、メロン、バナナ、まだいっぱいありますけど、例えばそういうものなんですね。
あと緑糖とかもやしとかね、白菜なんかも冷ましてくれます。
はい、そして今、温めるものと冷ますものを言いましたけれども、そのどちらでもない平成というものは、私たちの主食になるものですね。
例えばコク類とか豆類とか芋類ね、そしてあとは主食ではないけれども、豚肉とかキノコとかキャベツ、そしてフルーツではブドウなどが平成になるもので、効率よくですね、ブドウ糖に変わるもの等がですね、平成になっております。
特にだからね、先ほども言ったように薬膳の考えとしては、陰性とか陽性、あまり言われないんですけれども、たまにですね、この五性が書いてあり、熱温性のところにこれを温めるからよ、そして寒涼性のところは冷ますから陰と書いてあるものはありますけれども、
まず五性ということで捉えるのが、中医学、薬膳では普通になっております。それに対してですね、マクロビの方ではどうかと言いますと、
06:08
マクロビの陰性な、陽性な食材ですね、陽性な食材、これは今私ね、食用手当法という鈴木秀夫先生の書籍をもとにね、あのちょっと申し上げているんですけれども、陽性な食物の特性として、
5、寒い土地、気候で摂れるもの、6、食べると体が温まるもの、それを陽性食品というふうに言っているわけですね、そして今度は陰性な食物の特性ね、それは
5、寒い土地、気候で摂れるもの、6、食べると体が冷えるもの、というふうになっているわけなんです。だから野菜などはですね、どちらかというと陰なんですけれども、特に葉っぱ類は先ほども言ったように、このマクロビの考えは上に向かって伸びるものを陰として、下に向かって伸びるもの、土から下に向かって伸びるものを陰として、
陽と言っているものですから、野菜の中でも葉っぱ類は陰で、そして人参とかごぼうとかね、そういうものは陽になります。じゃあ大根はどうかというと、大根は葉っぱも食べますよね。だから大根の葉っぱは陰になります。上に向かっているから。
大根は下に向かって生えてますよね。地中に潜るようにして生えてますよね。だから大根は陽になってます。ややこしいですね。
これをですね、中医学薬膳で見ると大根の場合はどうかというと、大根は寒涼性のものになってます。大根おろし、生で食べるとなんか体がすっきりしますけれども、それは寒涼性になってます。
でも大根を煮るとですね、これは冷やすというよりも、どちらでも温めもしないし、冷やしもしないから平静になるというふうに、ちょっと考え方が違ってきているわけなんですよね。
はい、皆様はいかがでしょうか。どちらのものが普通の食生活では多いでしょうか。私ね、以前にもこのSTIFでお知らせしましたけれども、気血水でダイエットというテーマで薬膳の無料体験会を行ったんですね。
09:10
その時に私ね、あまりダイエットの本って持ってなかったもんですから、一冊買ったんですよ。東洋医学でね、東洋医学の知恵を使って痩せようというニュアンスの本でした。
いろいろ見てみたらですね、確かに薬膳の知恵を使って、その養生法が載っていて、なかなかいいなと思ったんですね。だけど最後にですね、びっくりしたんですけれども、食品の引用表が掲載してあったんですね。
だからずっと一冊丸々、中医学のことが書いてあったんですけれども、最後がですね、マクロビで使っている引用表が掲載してあったので、ここが皆さん間違える、あるいはややこしいと思われるところじゃないかなって気がついたんですね。
私はですね、それを見た時に、なぜこれがマクロビの考え方の食材評価がすぐわかったかというとですね、私は40代の時にある病気をしましてね、その病気治しのためにマクロビ、私は先ほどの桜沢先生の第一弟子の方に直接ご指導をいただいていたんですけれども、
5年間先生からご指導を受けました。でも私の場合は治りませんでした。結果ですね、西洋医学によって助けていただいたんですけれども、でもね、こうやって身をもってですね、そのマクロビを体験したおかげでですね、今薬膳の勉強もしてますから、マクロビと薬膳の比較もできるわけなんですね。
もちろんね、マクロビで癌を治して元気に職場復帰した方もありますけれども、玄米だけ、玄米と少々のおかずを食べてずっと過ごすというのはですね、なかなか難しいものがありました。
はい、それからね、一つちょっと例をね、とってみますね。唐辛子が載っているんですけれどもね、このマクロビの方でね、唐辛子って言うと皆さんはどちらを思いますか?体を温めると思いますか?飲んだと思いますか?これね、マクロビで言うと唐辛子は極韻の食材になっているわけですね。蜂蜜もその隣に書いてあります。
で、薬膳ではですね、唐辛子というのは体を熱くする性質を持つ熱性の食材となっています。
はい、だから薬膳で言いますと、ちょっとですね、冷房の中で働いていて、ちょっと体が冷え切った方、夜の食事は麺類とかね、あるいは汁物の場合をとった場合には少しね、なんかこう温めるものをふりかける。一味をふりかけるとか七味をふりかける。そういうふうにしてバランスをとるといいんじゃないかと思うんですけれども。
12:24
これがやはりマクロビですと極韻ですから、めったにこれは食べられない食材だというふうに思います。
本当に今日も一日暑いんですけれども、皆様は毎日どんなところで、どんな環境でお過ごしでしょうか。本当に暑い環境の下で働かれている方は、体をですね、夜は少し冷やすことをお勧めします。冷たいものを食べるとか。
でもですね、エアコンの中でずっと寒々としたところで働かれている方は、帰ったら足湯をするとか、少し温かいものを召し上がるとか、そういうふうに工夫した方がいいと思います。
そしてまた冷たいものを召し上がる場合にも、やっぱり一気に飲むんじゃなくて、胃腸を冷やしすぎないように、少しずつお飲みになるとか、そういう工夫も必要ではないかなというふうに思います。
暑いのはわかりますけれども、この夏、胃腸にはくれぐれもお気をつけください。はい、今日は陰と陽という大変マニアックなお話になりましたが、何かしとっても皆様のお役に立てれば嬉しいです。最後までお聞きいただきありがとうございました。
13:58

コメント

スクロール