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こんにちは、72才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
昨日、薬膳をテーマとしたランチ会に参加しました。
今日は、その時の様子をお話しします。
オードブルからデザートまで揃った、中華のコースをいただきました。
今月は、シワスということもあり、テーマは補塵・陰陽です。
冬は陰の季節なので、少なくなった陽の気を補ったり、助けたりする食材を用いて、
気結・心液の働きを補強し、冬に弱りがちな人生の不足を補うメニューでした。
色々と聞き慣れない注意学用語をお話ししましたが、
ここでは、昨日出された薬膳メニューについてのご紹介をしたいと思いますので、
用語の解説は別の機会にさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
まず、オードブルは冬の味覚を揃えて、食欲増進・胃の活動を活発にしましょう。
ということで、ニンジンを使ったムース、さつまいもの甘煮、
味のコンフィ、焼き豚、エビの旨煮、ローストビーフの6種類が、ほんの一口ずつ、一皿に盛り合わせてありました。
次に、スープです。これがすごい。
重前大補湯といい、10種の小薬入りのスープです。
体を温め、気や血、消化器官の働きを整えるなどして、免疫力アップのスープです。
このランチ会には、22名が参加し、私のテーブルにいた5名全員、「体中ポッカポカになるね。」と、それぞれ顔を赤くして話していました。
私自身、体の中心部から手足の末端まで、じわじわと温かさが伝わっていくことを実感しました。
重前大補湯という名前の漢方薬も販売されていますが、今回は10種の小薬と鶏肉野菜をことこと煮込んだ、とても贅沢なスープでした。
次に、牡蠣を使った特製中華風ソース炒め、そして白身魚のたかな煮。
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メニュー名だけ聞くと驚くかもしれませんが、あっさりした白身魚、めばる煮、個性のあるたかな漬けの組み合わせが、とてもよく合っていました。
メニュー表には効能も添えてあり、たかな漬けのたかなは、その絡み成分が血栓、血の塊根を予防するため、予防し皮膚や粘膜を健やかに保ち、細胞の老化を予防すると書いてありました。
たかな漬けは、普段の家庭料理にも汁物やチャーハン等で使えますので、豆知識として覚えておいても良さそうです。
続いて、肉料理。甲来人参と牛肉、夏目の炒め物でした。
ここで使われている牛肉は、気や血を補い、体力補強に働きます。
気や血を補うということから、貧血の方にも良いと思います。
そこに甲来人参、紅夏目を加えて、さらに体力アップ効果が期待できるメニューでした。
その成果、今朝の私の目覚めは、いつになくすっきりしていました。
次はご飯物。乾燥した蓮葉でくるんだ16穀米のお粥です。
16穀米は、体を温め、体力を蓄えてくれ、また腎機能を向上させる効果もあります。
普段から16穀米をお使いになっている方もあるかと思いますが、腎機能を高めるという働きがあります。
最後は、デザートの盛り合わせと、飲み物は和紅茶、国産紅茶でした。
デザートは、蓮の実あんをサンドした小型パイ。
強任豆腐、杏仁豆腐ですね。
黒ゴマとドライフィグ、乾燥一軸を合わせた洋館仕立てにしたものでした。
以上がメニューです。
ランチ会は、ホテルクラウンパレス浜松の14階にある中華レストラン鳳凰で、
健美薬膳、健康の健に美しいと書きます。
健美薬膳というメニューをいただきました。
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総料理長岡部シェフの手がける薬膳はいつも感じますが、
小薬や食材の組み合わせがとてもハイレベルで、
これだけの量をいただいても苦しくなく、
消化器官に負担をかけず、体や心に優しいコースメニューでした。
薬膳に関心のある方に、ぜひおすすめのコースです。
今日は、昨日ランチ会でいただいた薬膳メニューのご紹介や功能についてお話しさせていただきました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。