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こんにちは、72才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日は、冬至に向けての食べ物、かぼちゃについてお話しします。
今年の冬至は、明日、12月22日です。
ご存知のように、1年で最も日照時間が短い日で、
夏の月至との日照時間の差は、全国平均で5時間程度あるそうです。
陰陽学説で見ると、冬至は陰が極まり、
この日を境に陽の気が少しずつ生じてくると言われています。
とはいえ、自然界はまだまだ寒さが続き、
これからが寒さの本番という気がします。
皆さん、早くも冬バテしていませんでしょうか。
中医学では、私たちの体は厳しい冬を乗り越えるために、
食物やエネルギーを蓄えようとし、
体全体の動きも休息モードに入ると言われています。
お休みモードですね。
したがって、他の季節のようにさっさと行動できなくなったり、
思考力がまとまりにくいと感じて見える方がいらっしゃるとすれば、
それはこの季節だからと言えるでしょう。
できるだけ消化に優しい食事や質の良い睡眠、
適度な運動で体を動かすなどして、
冬に出やすい不調な症状を抑えていきたいものです。
さて、当時の日にかぼちゃを食べるお話は有名ですが、
当時の七草をご存知でしょうか。
南京、かぼちゃのことです。
語源は中国の南京の港から持ち込まれたことから、
こう呼ばれるそうです。
南京、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん。
最後はうどんのことです。ちょっと無理がありますよね。
というように、「うん」という字が2回つくことで演技が良いとされ、
さらに、「うん」は47音の最後の音であることから、
これより他はもうないという意味を持つそうです。
余談ですが、薬の名前にもよく最後にうんがついていますね。
アリナミン、アスピリンなどは、
アから始まり、うんで終わっていて、
いかにも効能がありそうな魔法の言葉です。
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他にも、うんで終わっているパンシロン、
ノーシン、ロキソニン、バファリンなど多く見られます。
話がそれましたが、
当時にいただくかぼちゃの効能には、
粘膜を保護し、抵抗力の強化や高い抗酸化作用、
血行の改善などがあり、
嬉しいことに、かぼちゃは胃腸を丈夫にし、
体力をつけてくれる食べ物です。
特に、かぼちゃが持つベータカロテンは、
使用性ビタミンなので、
調理では油との相性が優れています。
最後に、簡単かぼちゃのスープをご紹介しましょう。
かぼちゃとリンゴの温かスープ。
かぼちゃは皮を取り薄くカット。
リンゴも同様に皮を取り薄くカットします。
リンゴの量は、かぼちゃの4分の1ぐらいが良いでしょう。
鍋にバターを入れ、かぼちゃとリンゴを入れて、
弱火でゆっくり炒めていきます。
形が壊れるぐらいまでかな。
そうなったら、塩少々とひたひたぐらいの水を加えて、
柔らかくなるまで煮ていきます。
柔らかくなったら、
火を止め、
少し冷めたら、
ハンドブレンダーかミキサーにかけ、
ピュレ状にします。
あとは、牛乳または豆乳等で伸ばして、
塩コショウで調味して出来上がりです。
あれば、シナモンなどのスパイスを入れると、
さらに温まりますよ。
当時の火だけでなく、
この冬にいかがでしょうか。
今日は、当時の火に向けての食べ物、かぼちゃについてお話ししました。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。