春の過ごし方
こんにちは、74才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
2月3日の立春から1月が過ぎ、ようやく春めいてきましたね。
でも、寒の戻りもありますので、寒暖差に気をつけて過ごしましょう。
薬膳では、私たちの体と季節の関わりを大切に考えています。
今日は、春の過ごし方についてお話しします。
春は植物が芽吹き、動物や虫も活発に動き出す季節。
エネルギーに満ちた葉の木が増えていきます。
この時期にじーっとしていると、夏になった時に体がうまく順応できません。
夏でも冷えやすい方は、春のうちにしっかり体を動かしておくとよいですよ。
ここで少し陰と陽についてお話ししましょう。
陰と陽は、自然界のあらゆるものに存在し、お互いにバランスを取り合っています。
冬は陰の季節で、寒さに備え、エネルギーを内に蓄える時期でした。
一方、春は葉の木が増えていく季節。葉の木は、上へ外へと広がる性質を持っております。
冬の間じっとしていた体を、春の陽気に合わせて目覚めさせるには、まず動くことが大切。
朝、軽くストレッチをしたり、外に出て日差しを浴びたりするだけでも、葉の木を取り入れることができます。
私も先日、世界の茶を楽しむ会というセミナーに参加しました。
地元の茶農家さんが主催し、講師は茶の研究家松下悟先生。
私たちに釜入茶の死因とその歴史を話してくださいました。
松下先生は現在95歳。
特に私が驚いたのは、ベトナムの茶産業を現在支援されており、
昨年の11月にベトナムに行かれ、引き続きこの春もベトナムに行かれるとのことです。
60年以上お茶を研究されてきた先生の行動力に、私も大いに刺激を受けました。
春は活動の季節です。
外に出て日差しを浴びながら散歩したり、深呼吸したりして、体も心も春の陽気を取り入れていきましょう。
最後までお聞きいただきありがとうございました。