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こんにちは、72才 薬膳&料理研究家の木下 賀律子です。
今日は、おすすめの食材その3として、クコについて音声を収録していきます。
クコといえば、薬膳というイメージを持たれる方も多いと思います。
そうです。よく知られているのは、クコ糸と呼ばれるクコの実のことですね。
実は、クコという植物は、実だけでなく、葉っぱも根っこも使われています。
主に、その葉は乾燥させて、お茶として利用できます。
また、根っこはジコッピという名の小薬、つまり漢方薬の原料として使われています。
あまり聞き慣れていないジコッピと呼ばれているクコの根の紅葉は、
治療作用のある解熱剤として、慢性的な微熱や体力の低下を改善する処方に用いられています。
さて、薬膳でおなじみのクコの実、クコ糸について、薬膏データを見ていきましょう。
個性は平。前回の山芋と同じように、特に体を温める、冷ますという作用はありません。
御味は甘みがあります。
そして、五臓の中の肝と腎と肺に届き、主な作用は、
高血圧、めまい、耳鳴り、視力回復、老化防止、腰や膝のだるさに効果があります。
ですから、最近、目の疲れ、眼性疲労や視力低下が気になるという方、疲れっぽい方、
めまいや耳鳴りがする方、足腰がだるいと感じる方、また、老化防止や精力増強を考えている方におすすめします。
昔からクコの実は、需要競争や美容効果が高いとされ、不老長寿の実として知られています。
特に、目の健康維持に深く関与するカロテノイド、ゼアキサンチンを含み、食べる目薬とも呼ばれています。
また、ゼアキサンチンという成分には強い抗酸化作用があり、老化からくるかすみ目や眼性疲労、視力低下、白内障などの改善が期待できそうです。
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一般的にクコの実といえば、赤い乾燥した小さな果実を連想されると思いますが、以前、私は友人から黒いクコの実を、いわゆるブラックゴジベリーといわれるものですけれども、それをいただいたことがあります。
効能は、赤いクコの実に似ていますが、黒い色をしているということから、ポリフェノールの一種であるアントシアニンがブルーベリーの20倍含まれているとのことでした。
欧米では、セレブたちにスーパーフードとして知られているようです。
では、クコの実の使い方を見ていきましょう。
そのままナッツなどに混ぜておやつとしていただいても良いと思いますが、私は殺菌消毒と少しソフトな口当たりにしたいので、一度熱湯に通してから使っています。
飲み物に入れたり、サラダやデザートのトッピングにしたりしています。
カレーの薬味にしたり、またカレーに添えるタメリックライスやレーズンライスの代わりにクコライスにしても良く合うと思います。
いずれにしても、小さなクコの実はよく噛んでいただくことが大切だと思います。
先日私はクコの実を赤ワインに漬けておいたものと旬の食材、タケノコを使って炒め物を作りました。
タケノコとクコの実の炒め物です。
タケノコの性は寒。体を冷やす食材なんですね、タケノコは。
ですからフライパンにサラダオイルを入れて、体を温める食材のニンニク、ホワジョ、中国山椒ですね。
それを入れて炒めて、それらの香りが出たらタケノコを炒め。
タケノコが炒まりましたら塩で味を整えて、赤ワインに漬けておいたクコの実を赤ワインごと入れまして、
全体を絡めながら仕上げたお料理なんですけれども、
新しいメニューとして作ってみましたけれども、あっさりして大変美味しかったです。
タケノコといえば、日本料理ですとタケノコご飯や煮物がお馴染みですが、
最近はゆでタケノコをオリーブオイル塩コショウでソテーしただけのあっさりめの調理も新しい味覚として好まれているようですね。
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今日は以前私が勝間塾のイベントで参加者の皆さんにお勧めした3つの食材で最後のクコについて音声を収録しました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。