最近始めましたね。
はい、聞かせていただいたんですけど、最初は市役所で普通のお仕事をされているのかなと思ったんですけど、そうじゃなくてパートナーシップ制度とかに関する、具体的にどういうことをされているんですか?
はい、市役所で5年の任期で入っているんですけれども、要はそのLGBTQプラス、あと相次い性の多様性に関して、それの専門部署で専門職員として働いているので、5年のうち今4年目なんですけれども、最初の年にパートナーシップファミリーシップ制度っていうのを制度設計をして、それから運用を始めたりとか、
それから赤紫虹色相談って行政の専門相談をやっているので、それをやったりとか。
そういう部署があるんですね。
赤紫虹はあるんですけど、多分専門部署があるのってほとんど他の自治体にはなくて、だいたい人権推進課とか男女共同参画課とか、そういうところの中で、例えばジェンダー平等とか平和とか、他の人権課題と兼ね合いでやっている人が多いんですけれども、多分専門部署があるっていうのはなかなかないことですね。
面白いですね。すごい素晴らしいですね。
私は海外に住んでいるので、日本のそういう行政のことってちょっと疎いんですけど、ちょっと離れてしまっているので、パートナーシップ制度っていうのは結婚とは違う。
日本は同性婚が認められていない。それに向けていろんな人がいろいろ活動されているっていうのはわかるんですけど、じゃあパートナーシップ制度が結婚と違うんだったら、じゃあパートナーシップ制度って何?って本当に住んでいる人からすると、何?って思うんですけど、それは私だけかもしれないけど、そういうのを知らないのは。
確かに何のためにあるのって思いますよね。同性婚できないんだったら。
前提としておっしゃったように、同性婚って法律の婚姻とは全く違う制度で、ただ各自治体、国じゃなくて自治体、町としてそこに住んでいる、例えば同性カップルとかLGBTQプラスのカップルとか、そういう人たちの日常の困りごとを一つでも解消できるようにっていう風に始められたのがパートナーシップ制度なんですよね。
なので最初に想定された困りごとって、例えば病院で家族として扱ってもらえない。これって法律で決まってることじゃなくて、監修なんですよね。だから家族じゃないと、例えば家族以外面会お断りとか、それから手術の同意に家族がサインした方が後々揉め事がないだろうとか、もう伝統的に家族っていうのを優先するっていう風になってきたので、だから法律で一切決まってることじゃないので。
なるほど。じゃあパートナーシップ制度がある自治体だったら、病院が理解してくれる?
かもしれないっていうことですね。その法的効力じゃないので、しかも病院ごとによって違うから、そのパートナーシップ制度がなかったとしても、病院の例えばトップの人とか現場の人に理解があれば、あなたたちこういう関係なんですねって言って、家族ですよねっていう風に認めてくれれば問題ないんですけれども、
日本って伝統的には行政のお墨付きっていうのに人によっては、じゃあしょうがないかなとか認めてくれる場合もあるので、なのでこのパートナーシップ制度がある自治体では制度を利用して、後でお見せできればという名次第のカードをお渡ししてるんですけども、そこに赤市でも後院って言って、赤市市長の院っていうのがついてるのを渡してるんですけど、
あなたたちどういう関係なんですか、名前も違うじゃないですかって言われたとしても、市に家族として届け出た夫婦なんです、カップルなんです、家族なんですっていうのが説明しやすくなる。
なるほどね。
はい、というものなので、パートナーが持ってきてくれたんですけど、これ本当に現物なんですけど、
本当、赤市市って書いてあって、レインボーがついてる。
中開くと、このパートナーシップファミリーシップ制度届出受理証明書っていうタイトルのもので、2人の名前が書いてあって、後院が押してあって何日付って市長の名前も書いてあるって、市長変わりましたけれども。
なるほどね、それは素晴らしいですね。
これをお守り代わりに、公的な効力ないからお守りレベルでしかないんですけど、市に認めてもらって。
市は認めてるよって言えると。
なので、特に日常生活に問題がなかったとしても、何か起こった時、やっぱり病院とか医療の現場っていうのが一番想定しやすいかと思うんですけど、これをお財布に入れとくことで説明しやすくなるし、それでもダメな場合ってあると思うんですよ。
そこは私は一当事者としても使ってるし、実際に自分で設計した制度を作った側でもあるので、これの理解を広めていくっていう仕事もやっていて、病院に話をしに行ったりとか、病院のお医者さんとか看護師さんとかに研修をしたりとかっていうのも仕事の一部なんですよね。
すごい素晴らしい。いや、ものすごくよくわかりました、今。やっぱり結婚と違うんだったら、法的効力がないんだったら、何のためにやってるのかな。もちろんそれが変とか言ってるんじゃなくて、純粋に意味が理解できなかったので。
なるほどね。これは私もちょっとさっきウェブサイトで調べてたんですけど、少しずつそういう自治体が増えてきていると。私、長崎県の佐世保市出身なんですけど、佐世保はまだないんですよね。
そうなんですね。
長崎県の長崎市と大村市かな、はパートナーシップ制度があるって書いてあって、もう2つしかないじゃんと思ったんですけど。
県はどうですか、最近県単位で。
県単位でやってるとこもあるんだ。
もしかしたら大分県とか福岡県とかおそらくやってたと思うので、最近特に、県の中だと1つか2つしかなくても、県で始めると。
飛び越えて県単位で、なるほどね。素晴らしい素晴らしい。いいです。本当は一番いいのは同性婚を認めてもらうことですけど、それにつながるっていうか。
国の動きが本当に遅い、日本は遅いので、やっぱり国の役割と自治体の役割って違うと思うんですけど。
自治体の方が本当に、そこに住んでいる住民とすごく密接な関わりがあるので、そこに困っているとか当事者がいるってことを前提とした上で、こういう制度が2015年に渋谷区と世田谷区で始まったんですけど。
だから、いないものとされてきた人たちを、まず正面から受け止めて応援しますよとか、そこの意味合いがすごく大きかったんじゃないかなと思いますね。
素晴らしい。私もポッドキャストをやっていて、いろんな面白い人、興味深いことをしている人、意義あることをしている人っていうのはたくさんいらっしゃるんですけど。
こういう言い方をすると語弊があるかもしれないけど、やっぱりゲイの方がものすごく多いんですよ。割合的に。
LGBTQの中で。
日本の方でも?
日本じゃない方でも。
なんて言えばいいのかな。このポッドキャストに来ていただいたゲストの方でも、LGBTQの方の中では、やっぱりゲイの方が一番多い?
レズビアンの人とか来るまでいました?
今思い出す。
アウトしている人っていう意味で。
そうですね、たぶん数人はいたと思うんですけど、やっぱり割合的に、やっぱりビジビリティっていう意味では、レズビアンの方っていうのが少ないっていう言い方はまた間違ってると思うんですけど、
やっぱり割合的にゲイの方の方がたくさんいらっしゃるっていうイメージがあって、だからもっと、でもゲイの人の方が多いっていうことじゃないと思うんですよ。
人数的には、たぶん、そういう統計とかでもわかんないんですけど、だいたいみんな同じ。
そんなに変わらない。
変わらないと思うんですけど、だからそれはなんでかなーってやっぱり気になるし、やっぱり女性の方がカミングアウトしにくいのかなーとかも考えちゃうし。
確かに、国によってもいろんな背景違うと思うんですけれども、レズビアンの課題って、もしかしたら不可視化がすごい課題かもしれなくて、不可視化されてないということ。
紛れられるっていうのもあるかもしれないし、例えば女同士が仲良くしてても、友達で仲良いんだねとか、姉妹ですかっていうふうに、そこで、よもやカップルとは思われないっていう悲しさもあるんですけども、
例えば偏見とかに関しても、日本においては女性同士よりもおそらく男性同士とかの方が風当たりとか偏見とか強いような印象を私は持ってるんですね。いじめのターゲットになりやすいとか。
だから不可視化っていうのはすごいあるかなと思いますね。
なんで今回ゆかりさんが声かけてくれたのはなんでだろうと思ってたんですけど、お会いしたこともなかったので。
そうなんですよ。あのですね、私は前からひろこさんのインスタをフォローしていたんですけれども、なんかのきっかけでひろこさんがフォローバックしてくれたのが数ヶ月前で。
たぶんちょうどそのぐらいから、インスタのアルゴリズムなのかなんかわかんないですけど、毎日の朝食の写真を投稿されていて、それがまたすごいきれいだし、ものすごく健康的な。
結構オタクっぽいかも。
そうなんですか。それが結構すごい楽しくて、私は見てて、純粋にコンテンツとして楽しんで見ていて。
特にきっかけはないんですけど、でもひろこさんとこれをきっかけにお話してきたら楽しいかもっていうのが、本当そういうすごく単純な話なんですけど。
私はパートナーがさくまぐのメンバーでもあるので。
私はそれ知らなかったんですよ。ひろこさんに言っていただくまで。彼女のことは知ってたんだけど、パートナーさんっていうのは知らなかったので。
だからパートナーがさくまぐ関わりだした頃からずいぶん前、2年3年前、2年前ぐらいかな。その頃からはみ出し系ライフっていうのをやってるゆかりさんっているねって話は聞いていて。
そっかーっていう感じだったんですけど、2年前ぐらいかな、ネットフリックスでブレネ・ブラウンのYouTube、あれ見たことがあって。
ブレネ・ブラウンの人みたいな感じで私の中でフォローしてくれて。
なんとなく気になる存在だったんですけど。
ありがとうございます。嬉しいですね。その話もしたかったんですけど、この間、たしかひろこさんがストーリーでブレネの本を読んでいるのをアップされていて。
そうするとネガティブな心の魔法っていうの。どうですか?
読み終えてないんですけどね。本読むのは初めてで、ネットフリックス見てて。
その時の元々バウンダリーという考え方はブレネさん知る前から好きな考え方というか。
多分その表面的な捉え方で、内と外がすごい自分をはっきりしているので、家族以外とか自分のスペースに入ってこないでくれみたいなのが結構強い人なんですよね。
だからそもそもバウンダリーという捉え方がすごい好きで、興味を持ったんですけど。
だけどまだ全部読めてなくて、ゆっくりゆっくり読んでいるので。
ぜひぜひ読み終えたら感想を教えてほしいです。
ネガティブな感情っていうのがすごい、私の中でも結構キーワードなので。
たぶんだから、彼女の本は日本語に訳すのがなかなか難しいと思うんですよね。
日本語にないコンセプトっていうか、ぴったりくる単語がない。
バルネラビリティとかにのネガティブな感情っていうふうに訳されてると思うんですけど。
人と話して、今変なこと私知っちゃったかもしれないなーって思う気持ちとか、それが恥ずかしい気持ちだったとか。
シェイム。
シェイムっていうのもあるし、あと人と比べて、あの人あんなにできてるのに私は全然できてないっていう劣等感とか。
そういうのを全部合わせて、バルネラビリティ、そしてそれをネガティブな感情っていうふうに本では訳されてると思うんですけど。
なかなか難しいですよね、日本語に表すのが。
実はね、これお声掛けいただいたのが2、3週間前ですかね。
そこから、よかったら過去のポッドキャスト聞いてみてくださいって言われてから、初めてね、ポッドキャストを聞いてみたんです。
そしたらもうハマっちゃって、今めっちゃヘビーリスナーになった。
さかのぼって、新しい方から聞いてるので。
ありがとうございます。
だいぶ、2022年の年末ぐらいまで来てますね。
すごいな。
すごい好きですね、ポッドキャストが。
もともとポッドキャスト大好きな人なんですけど。
そうなんですね。
テレビもないし、うち。
パートナーが二拠点になってるので、急に二拠点生活で別居婚みたいになってるので、正直寂しいんですね。
しょぼんとしてるので、元気をもらってるっていうのが現状ですね。
そうなんですね、嬉しい。
二拠点の話もしたかったんですけど、
私、一つここで告白しないといけないことがあって、すごい恥ずかしいんだけど。
何の告白だろう。
ひろこさんのインスタを見ていて、二拠点になりましたって。
赤獅子。
ひろこさんは赤獅子で市役所のお仕事されているんだけど、
小土島に、小民家っていう言い方であってます?
そうですね、小民家と民家のちょうどせめぎ合いぐらいのところ。
ちょっと古いお家を購入されて、
パートナーさんは基本そこに。
今、そっちにベースが映っているところですね。
ひろこさんは時々、フェリーって、島だからフェリーで通ってらっしゃるんですか?
はい、離島なので、車の端とかが通ってないので、フェリーでしか行けないんですよ。
行けない、なるほど。
そういうことになったっていうのを、私もインスタで見ていて、おー面白いと思って、
これから引っ越しの様子をポッドキャストで配信しますと、
色々写真とかもすごく楽しく配信してるんですけど、
私ね、チリが全然ダメなんですよ。
赤シシっていうのも最初地図で知るまで、具体的にどことか分かってなくて、
この小土島っていうのが読めなくて。
そうですよね。
私ね、小豆島ってずっと思って。
可愛い。
で、ポッドキャストを聞いて、小土島って聞いたことあるって思って、
小土島ってこういう字を書くんだって、その時初めて分かりました。
そうなんです。確かに省内の省とかありますもんね。
そうです。
でも、すごく面白く拝見してます。
2拠点でお引っ越しの様子とか、
ほっとんトイレの話とか。
そのエピソードはまだ聞いてないんですけど、
でもお掃除してるとか、
インスタでもまた生活の様子がすごくおしゃれなんですよ、ひろかさん。
いや、どうでしょうか。ありがとうございます。
なんかね、ビジュアルがすごい好きっていうか、
いろんなノイズが苦手で、
それは音もそうだし、視覚的な、
それは何をノイズととらえるかって人それぞれなんですけど、
自分なりの美学みたいなものがあって。
美意識がやっぱりあるっていうのはすごく分かります。
シンプルなものが好きだというか。
朝ごはんの投稿とかもすごく綺麗だし、
なんていうのかな、
前回のエピソードでたまたま来てくれたみかしと、
私と彼女はその丁寧な暮らし、
かっこ丁寧な暮らしっていうのが、
ちょっとバカにしたりとか、
聞いてました。
そのためだけに色々写真撮ってっていうのが、
なんかちょっと作ってるような感じがするんだけど、
でもひろかさんはそうじゃないっていうのが分かる?
本当にそういう生活されてるんだなって。
本当にそういう人じゃないので、
なんか家の中は散らかってるし、
もちろんすごい綺麗なものに囲まれて住むっていうのは、
みんな多くの人が望むことだとは思うんですけど、
なかなかそれが現実じゃない人だから、私は。
だから見てすごく楽しませてもらってます。
ありがとうございます。
特に年々年をとる、今私45なんですけど、
年を重ねるごとにその傾向がはっきりきていて、
気に食わないものに囲まれて住む時間がもったいないっていうか、
そうですね、なんか心の平穏が見つかるというか、
自分にとってのノイズが多いとちょっとイライラしちゃうというか、
あとカビが嫌いなんですよ。
カビ?
カビ。
空気が多いと空気が入らないからカビが生えやすいんですよね。
今、赤城ってすごい海沿いに住んでるので、
湿気とか湿気が結構多いんですね、マンションに。
2年前に大カビ事件があって、
すごい日本で夏が雨が長くて、
梅雨終わっても夏にすっごい雨が多かった時期があって、
家の一部屋、いつも使ってない1LDKなんですけど、
1の方をどちらかというとクローゼットとか、
友達が泊まり来た時にする部屋にしてるんですけど、
そこに9月の頭に入ったらカビが発生してたこと、
すごいカビになってたことに気付いて、
あれ、なんか臭いなと思ってたらカビだらけになってたので、
それがすごいトラウマというか、
なるでしょう、怖いですよね、
血行にもよくないし、
服とかカバンとか捨てざるを得なかったものもあるし、
なんか、それですごいカビが怖くなっちゃって、
それでより物をとにかく貯めないで、
空気をね、風通しを良くしようっていう、
すごいカビおばさんみたいになってるんですけど、
カビおばさんみたいになってて。
でも、物はできるだけ少なくしたい人だから、
ミニマリストまでは行かないですけど、
やっぱり断捨離っていうのは、
なんか新しいものを買ったら必ずその分、
リサイクルするとか、人にあげるとか、
捨てないといけないものは捨てるみたいな、
そうしないと物がどんどん増えるし、
私は子供がいるので、
自分が死んだ後に、
そういう世話を子供にさせたくない。
片付けとかね。
私とね、ひろく今年も同年だし、48なんですけど、
結構友達、まだ私は親が、母親が元気だからいいですけど、
結構サンドイッチ世代になってきてるから、
親の介護をしながら子供を育ててみたいな、
大変な人が周りにいて、
で、突然親が亡くなって、
その家を片付けるのがものすごく大変とか、
そういう話を結構聞くようになってきたんで、
いやー、それは他の人に、
そういう迷惑をかけたくないっていう言い方は、
また語弊がありますけど、
できることなら、もう今片付けておきたい。
っていうのはありましたね。
そうですね。なので、
丁寧な暮らしも、すごく片肘張らないでやりたいなっていうのがあって、
それが日常であって、
それが多分自分にとって一番心地いいっていう感じになってるし、
それをさらに極めていきたいなっていう島暮らしの中で、
いう感じはありますね。
ちょっといつか本当に行ってみますね。
ぜひ遊びに来てください。
ありがとうございます。
そしたら質問コーナーにちょっと入りたいと思います。
これはみんなに聞いている質問ですけれども、
これまでで直面した最も大きな試練は何でしたか?
そしてそれをどうやって乗り越えましたか?
これね、結構考えた。
事前に聞いていたので、考えて、
いろいろあれかなこれかなとか思ったんですけど、
でも、やっぱりこれだって思ったのが、
自分がレズビアンだっていうことに気がついて、
それを受け入れるようになるまでっていうのが、
12年間、小学校4年生で気がついてから、
それこそ誰にも言えないし、誰にも相談できないし、
っていうので、自分の中で秘めていた時期がずっと長くて、
思春期本当に苦しんでたんですよね。
で、それが大学卒業する頃になって、
ようやく語れるようになってきた。
それを口をずっとつぐんでいた時代が長くて、
本当に苦しかったので、
それが一番人生の中で大きな試練だったし、
それを乗り越えたというかね、
自分を受け入れられるようになったのが、
すごく大きな経験だったなって思ってますね。
それはどうやってそこまでたどり着いたんですか?
他にも自分みたいな人がいるって気がついたとか、
誰か思いっきりカミングアウトしている人を知ったとか、
もうインターネットがない時代だったじゃないですか。
自分たちの思春期の頃って何もなくて、
自分はまず何者なんだろうっていうところから分からなくて、
女の子が好きだっていう感情はすごくはっきりとあったので、
分かるんですけど、
でも誰も同じような人が周りに見当たらなかったんですね。
きっといたと思うんですよ。
誰も話さないからね。
だからLGBTっていう言葉ももちろん知らなかったし、
なんかこう禁断の同性愛みたいな、
テレビとかでもちょっと深夜帯に2丁目に潜入しましたみたいな、
そういうものとかバラエティーですごくネタになって笑われてるような時代だったから、
本当に直視できないというか、
できるだけ考えないようにというか、
もちろん周りにバレてはいけないってすごく強く思っていたので、
だから小学校、中学校、高校ぐらいからリアルでも悶々としてきて、
すごい好きな感情が周りにあるのに、
もう誰にも言えないし、
恋愛はもう成就しないんだろうと思っていたんですね。
大学ぐらいになって、ちょっとずつ、
もちろんそれが90年代だったから、
活動とかも日本でももちろんやってくれてる人いたんですけども、
そういう情報にも全然たどり着けなかった。
雑誌とか見読めば当時の方があったんですけれども、
それも知らなかったし、東京で高校に行ってたから、
ちょっと足伸ばして新宿2丁目とか行けばよかったんですけど、
とてもとてもそこの段階にたどり着いてなかったので、
でもちょっとずつフランス文学を専攻してたんですけど、
小説とか読むといろいろ出てくるぞっていう風にまず、
文学の中にもあるし、それこそ谷崎純一郎の漫字とか、
ちょっと古めかしいやつなんですけど、
なんかでも同性愛っていうのが描かれている作品、映画とか、
小説とかって、ちょっとずつ自分も変わっていったし、
当時大学2年生の時に松浦理恵子さんっていう人の、
割とレズビアンの女性たちのことを書いているような小説とかに出会って、
初めて三島とか谷崎とかそういう古めかしいものじゃなくて、
現代の日本の作家が書いている作品に出会えて、
だいぶ少し救われていった部分があって、
でも、何でしょうね、
自分はおかしくないんだって思えるようになるので、
本当に長かったので、
初めてカミングアウトした時に、
親友、女の子の親友3人にカミングアウトした時に、
すごくあったかく受け入れてもらったんですよね。
一人で悩んでつらかったねって気づいてあげられなくて、ごめんねっていうことを言ってもらえて、
本当に肩の荷が下りたというか、
素晴らしい。
それが12年間かかったんですかね。
だって私も今お話聞きながらちょっと考えてみたけど、
当時の90年代くらいのいわゆるメインストリームの、
サブカルとか別にそんなんじゃなくて、
普通にテレビに出てくる文化で、
やっぱりレズビアの人って思い浮かばないですもんね。
その時はその頃ってゆかりさんは日本でしたか。
日本にいました。
だから誰だろう、なんかちょっとそう思いつかないし。
テレビの中でほとんどレズビアンっていうものが、
表彰がほとんどなかった時代だと思うので、
なんとなくゲイなのかなとか、トランスセンダーなのかなみたいな、
日本でくくられる、いわゆるお姉タレントってくくられるような人たちって、
テレビでも昔からいろんな人がいるじゃないですか。
お姉タレントって呼んでいいかわからないけど、
ミワンキーロさんとか、おすぎさんとピーコさんとか、
いろんな人がいるけど、そういう子いないじゃないですか、レズビアンにとって。
いなかったですよね。
今、とっさに思いついたのは、やっぱりおすぎとピーコさんは、
自分たちは私はゲイですって言ってたかもしれないけど、
アクティビストとして出てたわけじゃなくて、
たまたまそういう、本当私もお姉っていう言葉が好きじゃないんだけど、
そういうキャラ、だからそういう人がいるんだっていうのはなんとなく、
昔はタブー視されてたかもしれないけど、
でもとりあえずそういう人がいるっていうのはわかった。
でもそういう立ち位置のレズビアンっていう人が、
私が覚えてる限りではちょっと思いつかない。
ですね。どちらかというとレズビアンは、
そういう形じゃなくてレズビアンポルノとして、
なんとなくレズビアンって言葉は多分使われてたし、
男性の性の対象としての、
一アダルト、レズビアン、レズビアンものみたいな。
なるほど。
だから多分印象としてはレズビアンっていうとなんかエロいとか、
そういうものとして、
私もおそらくなんとなくそういうイメージがあったし、
それこそご飯作って買い物して仕事してみたいなイメージが一切持てなかったし、
なるほどね。
確かに確かに。
いやー、ありがとうございました。
本当それは大変だったなと思います。
で、そのお友達がそういう反応をしてくれたっていうのも、
良かったっていうのも変ですけど、
それ本当に大きな経験で、
あれが違う反応だったとしたら、
でも多分最初にちゃんとカミングアウトする相手って自分の中でも、
多分大丈夫、この子たちだったら受け入れてくれるんじゃないかなって、
もう7年間の付き合いの親友たちなので、
大丈夫じゃないかなと思いつつもすごい怖かったんですよね。
やっぱりなんかこう受け入れてもらえなかったらとか拒否されたらって思いもあったんですけど、
ちょうど大学のもう卒業旅行のタイミングなので、
みんなそれぞれ社会に出ていく。
私は大学院が決まってたんですけど、