1. ごりの堂々巡り
  2. #50 認知症ではなかった方の話
2023-03-07 17:46:00

#50 認知症ではなかった方の話

認知症

認知の歪み

評価する側の問題

変化に気づかない

アセスメント

多職種で多角的にみる

鵜呑みにしない

疑問を持つことの大切さ

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毎度ごりです。 えーっと、今日はまた介護の話をね、ちょっとしたいと思います。認知症
っていうね、ワードはすごくよく最近聞くと思うんですけども
認知症ってね
誰が決めてるの?っていうところになるんですけれども
病院でね、診断を受けて、認知症だよというふうに言われれば、まぁ認知症なんですけども
ずっとね、介護を受けたことがなくて、いわゆる普通に
介護を受けずに生活をしてきて、まぁそれなりに年齢相応に、歳相応に動きが鈍くなったり、目が見にくくなったり、耳が聞こえにくくなったりという
状態が、まぁあったとしますよね。
で、まぁ一緒に生活してると、まぁその変化っていうのはなかなかわかりづらい
ですよね。徐々に徐々になので
なかなかこう、カットオフ、ここから先はもうダメだよというところに行き着くまでのポイントがよく見えないんですよね。
で、まぁ
いくつかね事例を挙げていって、これは認知症じゃなかったよねっていう
事例をね 挙げたいと思うんですけども
一つはね
うちのばあさん最近俺の顔もわかんなくなっちゃって
で 目の前に飯やっても食べないんだよ
食べ方もなんか下手くそだし 箸も使わなくなって手掴みで食べるんだよ
で、トイレにも行かずにもうそこら辺で垂れ流しちゃって
汚い話でごめんなさいね。でもこれは本当にある事例ですからね
トイレにも行かずにその辺でしちゃって で
下ら下でそれを隠して
もうどうしようもないんだよね って言っても実際その
ご家族さんは
手を挙げているいわゆるネグレクトという 状況を超えてね虐待ですね完全な虐待
介護放棄ではなくても虐待に入ってました 実際に
そのご利用者さんでおばあさんでしたけども
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うちに来られまして ボディチェックをすると顔にももう
これはきっとつねったり 叩いたりした
あざだろうなというような
ものがいくつか見受けられました 転倒でできたあざ
転んでできたあざであれば 足とかね肘とか
まあ 典型的な場所に
あざがつくわけですね まあもちろん頭を打てばたまにもつくんですけども顔面
の 顔面にいくつかあざがある
でも
腕や足にあざがない 胴体部分にあざがあるでも腕や足に
あざがないというのはこれは結構 虐待をね受けている
とまあ想像がつくそういう傷なんですけども まあそんな状態で来られた方ですね
生きてすぐ まあその方うちに来られた時には車椅子で
来られました まあ
ねえどういう状況かってまあ僕らも本当に 緊急で来られるっていう風な場合って情報がないんですよね
では 情報をケヤマネさん
こちらの方に紹介していただいたケヤマネさんから 吸い上げるようにするんですけどもよくわからないって言うんですよね
よくわからない
本人がそのあんまりデイサービスにも出かけたくないと 言って
デイサービスにまあ何回か行ったんだけども あの
レクとかにはねあんまり参加せずに タオル畳とか
そういうものはやってくれたんだけども塗り絵もやらない まあそういう
感じでまあこう内向的な方ですよっていう風なぐらいの 話でしたね
でまぁ実際来てみてね
お話をしてるとね 目が目線が合わないんですよね
まあ認知症の方 でまぁ目線を合わせない方自分からね
あえて合わせない方っていうのはまあいる こともあるんですけどもその方の場合は
こちらがこう 目線の先にこう自分が立ってね
そこから話しかけても なんかこう
目線が合わない ですよね
日常になるとね視野が非常に狭くて目の前の20センチぐらいの範囲しか 見えないなんていうふうに言われたりもしますけれども
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なんかそれを超えて目線が合わないこれおかしいなぁ って
思いましてね でしばらくその方とお話をしてでも会話は全然問題なく成立するんですよ
で体の調子はいかがですか ねあの最近
転んだって聞いたけど転んでできた傷はいかがですかなんてね 聞きながら
特別何にも大きな違和感をその会話の中では感じない ただとにかく目線が合わない
なんだろうなぁと思ってねでお昼の時間になって でお昼ご飯ですよってその方に差し出すと
食べるんですよね 普通に
普通にただそこをちょっとね僕も気になってたんでその方を注意 しながら見てたんですけども
それでもねー 善良10割食べたんですよね
普通のご飯でしたご飯と主菜で副菜が2つ そして汁物これ全部食べたんです
普段ねその方ね
まあ息子さんがまあ介護放棄と 虐待っていうところでまぁ一応食事はね
与えられてはいたんだそうですけども基本はパンだったそうです パン
パンとまぁ出来合いのおかずスーパーで買ってきたようなおかずをポンッ 置いてあってそれをこう
そのねおばあちゃんは自分の 寝床でね
寝ながらパン食べたり枕元に置いた惣菜を食べたりと まあなんで枕元も
汚いわけですけどもそういう状態だった まあご飯を善良食べてくれればこっちとしてはまあよかったと食事を取る
元気はあるんだっていう風に見るんですけども まあ午前中に来たその方
お昼ご飯を食べて 午後ですね
まあ レクリエーションとか体操をやるんですけどもレクリエーションにはね全然参加してくれ
なかったです なんとなくそこの空間には一緒にいるんですけども
まああまり
我関せずというような感じでねボーッとしていらっしゃいました でその後体操の時間ですね体操やって体操しますよと声かけをして
そうするとあ体操やるやるなんて言ってね でまぁ体操やるんですけどまぁ
実際にね僕がやる体操というのは僕が実演をしてそれを一緒にやってもらうというね 集団体操というやつですね
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これはやってたんですよね でまぁ集団体操終わってはい皆さんねありがとうございましたまた明日もよろしくお願いしますなんて言って
集団体操が終わってねじゃあ体操終わりなんでね皆さん水分とってであの甘いもん も取りましょうとねその体操終わりでまぁおやつタイムに入るわけですけど
でおやつになった時に
まあテーブルに戻っておやつを出してお茶をお出しするんですけども 目の前にあるおやつを見てないんですよねまた
目線が合わない おやつあるよって周りの人も言うんだけど
ふーんみたいな感じなんですよね
あれこれひょっとしてこの人目が見えてないのかなというところでね
で 実際いろいろ試すんですよね
で ある
エリアに立つと見える っていうのがなんとなくわかってきたんです
だいたいね数十センチ自分の手を伸ばしたよりもちょっと遠い距離 にまず1箇所見えるポイントがあってさらにもっと遠いポイントに見える
場所がありました2箇所ぐらい見えるんですねでもその見える範囲がですね イメージとしてはね
5センチぐらいの穴
が真っ黒い画用紙で数十センチ先に5センチぐらいの穴がポンッ でもう一箇所は数メートル先にポンッ
焦点が合うのは2箇所そして開いてる穴は数センチ 手前が数センチ奥の遠いところは
人の顔が認識できるぐらいなのでどうでしょうね10センチ程度 あるんでしょうかね
なんとなくそれがわかったんですね で
ここでねもう一度戻ると そこのご家族さんが言ってた最近俺の顔もわからなくなっちゃって目の前に飯を
置いたのに食べようともしない トイレに行こうとしないこれどうでしょうかね
でまぁボケちゃってっていう言い方をされたそうなんですけどもこれ ボケたんじゃなくて全部目が見えないで片付く
可能性出てきませんかね 目が見えてないから例えばそこをね息子さん3人いるんだそうです
兄弟の名前を間違えるこれ息子でも声が似てたりするや 間違える可能性出てきますよね
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トイレに行かない トイレに行くルートが見えない場所がわからない
なのでとりあえず
なんとなくわかる場所に行ってする まあそれが自分の部屋の中であろうとも
しょうがないですよね出したいものを止められませんから でご飯ですねご飯を目の前に置いても食べない
あまり目の前に多くとこの人見えないのでちょっと離れたところに置かないと見え ないですね
ということでその方の場合は 認知症
ではなくて もちろんあの年相応にてあの
物忘れとかねあの理解のしづらさっていうのはあるんですけれどもそれよりも大きい のはこの方
見えてないです 見えてないから
間違えたら間違えた行動するもしくはできないことがあるにもかかわらず これをね息子さんが
認知症だと 決めつけて
殴る ということをしていたわけですよ
これはねもうねー 認知の歪みを派の
発症していったのはもう息子さんの方です 年寄りは
等しく認知症になるまあなる人の方が多いというか半分ぐらいの人は認知症になる ぐらいな感覚でいてもらっていいんですけども
年を取ったら必ず認知症になるっていうんじゃなくて
それ以外のことを 関わってなかったんですよね
買い物行けよ なんでお前買い物行けないなぁ行かないんだってばあさんに言って
行きたくないんだ で多分ですけどこの方ねまあ僕らが声かけしてもね
おかげんいかがですか大丈夫元気だよね まあとにかくねものすごくね自分のことを調子よ大丈夫だよ
元気ってものすごい言うんですねこれはね心配 させたくない
っていうのが一つでネガティブワードを言うと 殴られてきた経験があるんだと思いますだから余計に
ポジティブワードでバリアを張ってる状態 なんで真実がもう見えてこないんですけども
まあ僕はね体を見る専門として見ててもわかるのはもう歩き方がもう
びっこを引いている状態 びっこも本当はね言っちゃいけない言葉らしいですけどね
引きずるような状態でね歩いているので 気質的に何かしらの障害を抱えている
状態ですそれはもう間違いない なんだけども
そこでとさらに目の見えなさ目の見えづらさを 重ね合わあの重ね持ったが故に
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できないことがものすごい増えた これを息子の側がボケたと
いうふうな勝手な判断で病院にも連れて行くことなく 本当に行ってないんですよねこの人ね
お薬手帳を見ても何も乗ってない 本当にネグレットと虐待
の状態
まあこの状態をまあ僕らが来て半日でね まあ
昨日訓練ねで介護で看護 とまぁ一応相談員も読んで今見てごらんこの状態
あなたは あのお家に伺った時にこの方は僕の顔を見てああ
坊主頭でメガネで男の人服装は水色って答えたって言ったけど それは
たまたま焦点距離があっただけなんだよ この人をこっちに来る時に車椅子で連れてきたよねなんで車椅子で連れてきたの
歩きが不安定だったからなんで不安定だったことわかる 見えてないんですよね
見えてないからその方は家の上がりが町から転落して頭を打って 怪我を負ってるわけです
見えてないってことが ちゃんと評価されたらこの人認知ではないんですよね
視力障害なんです 認知障害じゃないんですよね
こういう間違ったアセスメントを行っている場合があるんだっていうことを
介護の現場にいる我々はね 本当に気をつけて
いかないといけないなと思います まああの今回もこの一つの
事例で終わっておきましょうかねまた他のねあの 混乱事例というかね間違ったアセスメントで来たっていう人の話また次回
別の機会にねしようと思っています まあ今日は
認知症 認知の歪みを起こしてたのは
おばあさんじゃなくて家族だったよっていう話をちょっとしてみました それではまたよろしくお願いします失礼します
17:46:00

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