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【#200】音で街を聴き直すー田中堅大(都市音楽家)×矢野(Takram)と探る表参道サウンドスケープ
2026-07-14 29:38

【#200】音で街を聴き直すー田中堅大(都市音楽家)×矢野(Takram)と探る表参道サウンドスケープ

Takramオフィス(表参道)から公開収録。エスパス ルイ・ヴィトン東京の展覧会連動企画「Ways of Seeing」の一環で、音を通じて街を再編集するサウンドスケープ・ワークショップをお届けします。

ゲストは都市音楽家の田中堅大さんと、企画を手がけたTakramの矢野さん。参加者が表参道で録ってきた音楽教室の音やコンビニの音、犬の足音などをめぐり、動植物にとってのサウンドスケープ、建築の反響設計、下駄の音の粋、「鳴っていない音」を聴く"カウンター・リスニング"まで話が広がります。

いつもの街の音に耳を澄ませると、景色が違って見えてくる回です。田中さんのファーストソロアルバムもご紹介します。


音を通して、いつものまちを再編集する ── Ways of Seeing: Espace Louis Vuitton Tokyo #3 Report

https://www.takram.com/ja/magazine/article/ways-of-seeing-03


◉ゲスト

田中堅大

1993年東京都生まれ。ブリュッセルと東京を拠点にする都市音楽家/サウンドアーティスト/ギタリスト。都市の現象を、音楽やサウンドアートに応用する「都市作曲(Urban Composition)」の可能性を模索している。


矢野 太章

メディアを越えて人や事象の媒介となるエディター。メディアプランニングにとどまらず、編集という手法を用いて、コミュニケーション、場づくりなど、多種多様なアウトプットに対応する。


出演/石川由佳子・杉田真理子・田中堅大・矢野 太章

Podcast サムネイル作成/Nippashi

編集/髙橋隆太



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サマリー

今回のエピソードでは、都市音楽家の田中堅大さんとTakramの矢野太章さんをゲストに迎え、音を通じて街を再編集する「サウンドスケープ・ワークショップ」について語られています。表参道で行われたワークショップでは、参加者が街で録音した様々な音を共有し、そこから都市の多様性や、人間以外の生物にとってのサウンドスケープ、建築の反響設計、さらには「鳴っていない音」に耳を澄ます「カウンター・リスニング」といった深い議論へと展開しました。田中さんはベルギーでの活動にも触れ、ヨーロッパにおけるサウンドアートの動向や、都市における音の文化について解説しました。矢野さんは、アートイベントに新たな楽しみ方を提供するという企画の意図を説明し、参加者が街を新たな視点で見つめ直す体験に感銘を受けたことを語りました。また、コンビニの音や犬の足音など、日常に潜む音の発見、そして未来の都市や失われた音への想像を掻き立てるサウンドスケープの可能性についても考察しました。最後に、田中さんのファーストソロアルバムの紹介と、エスパス ルイ・ヴィトン東京での展示プログラムについても触れられています。

オープニングとゲスト紹介
皆さんこんにちは、都市デザイナーの杉田麻里子と、 エクスペリエンスデザイナーの石川香子です。
Good News for Citiesは、世界中のグッドなニュースから、 自分たちの手で都市の暮らしを豊かにするアイデアを探求していく番組です。
はい、皆さんこんにちは。 今日はですね、表参道にあるTakramさんのオフィスから収録しております。
というのも今回、Ways of Seeingというシリーズのプログラムで、 Takramさんからお声掛けをいただきました。
これは、ちょうどTakramさんのオフィスの横にある、 ルイ・ビトンの7階のギャラリーエスパス、ルイ・ビトンさんでやっている展示との連携企画として、
今回、音を通していつもの街を再編集するというサウンドスケープのワークショップをFor Citiesと、
今日ゲストに来てくれている都市音楽家の田中さんとやらせていただきました。
ということで、今日はゲスト、都市音楽家の田中健太さんと、 Takramから今回のプログラムを企画されている矢野さん、
お越しいただいて、サウンドスケープや音、街についてお話ししていきたいと思います。
よろしくお願いします。
4人で収録って、なかなか大ニーズのポッドキャストなので、 まず1人ずつ自己紹介をしていただければと思います。
田中健太君からよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
都市音楽家の田中健太と申します。
都市音楽家という名前の通り、都市を主題にした音楽やサウンドアートを作っていて、
都市のリサーチとかサウンドスケープ、音環境をリサーチして、
それを作品に生かすことで音楽やサウンドアートを作る活動をしております。
よろしくお願いします。
はい、私、Takramの矢野と申します。
Takramではエディターとして活動していまして、
Takramはデザインイノベーションファームという、矢野というか、メインで活動しておりまして、
我が市から人口衛星というぐらい、小さいものから大きなものまで、
いろいろプロダクト、サービス、デジタル、フィジカル、いろいろやっております。
そういう会社です。よろしくお願いします。
お願いします。
都市音楽家・田中堅大の活動とヨーロッパのサウンドスケープ
今回ね、たまたま田中健太、田中健太と呼びますが、
田中健太はいつも最近ブリュセルにいるということで、
たまたまタイミングがあって日本でワークショップができたんですけれども、
ブリュセル、いつ頃から行ってますかね?
そうですね、2、3年前で、
でも、2020年にベルギーの大学院を卒業していて、
そこでもサウンドを勉強していたので、
そこから考えると、結構長いことベルギーと東京行き来したりしてますね。
この前、実は田中健太、ブリュセルで会ったんですよ。
去年の9月に私が、私もブリュセルの大学に出てて、
ちょうど卒業した大学院のイベントで行ったときに、
田中健太に会いに行きました。
いいアパートに住んで、制作がっつりやってるなって思って見てました。
そうですね。
ベルギーは、もともと大学院でサウンドを勉強していたので、
そこに支援があったのは知っていたんですけど、
ベルギーのブリュセルに限らず、
マントアープとかゲントっていうベルギーの中の小さい町も含め、
あと近くではオランダもフランスもあって、
ちょっとずつ違う音の文化、サウンドスケールの文化だったり、
サウンドアートのシーンみたいなのがあって、
それが最近ちょっとずつわかってきたっていう感じです。
今注目しているシーンとか面白いアクションみたいなのありますか?
そうですね。
ちょうど確か5年前、このポッドキャストを撮らせていただいた。
5年前か。
5年前ですね。
その時にもロンドンとかパリで、
シアトラムムンディっていうNPO、非売り団体かな、
やっていたソニックアバニズムみたいなもので、
音を通して都市を変えたり、
音を通して都市の何が理解できるのかみたいなことが始まったのが、
2020年でコロナ始まるぐらいだったと思うんですけど、
それがだんだんいろんな都市で実際に活動が行われたりしているなっていう認識があります。
ベルギーもフランスもヨーロッパのいろんな都市だと思うんですけど、
建物とか建築自体は古いし、保全が結構強い流れとしてあるので、
新しく建て替えるんじゃなくて、
音とか匂いとかソフトな形で建築とか都市のあり方を変えるやり方っていうのは、
今でも強いのかなっていうのを思ってますね。
やっぱりブリュッセルとかだと歴史も結構いろいろ多言語だったり、
アーティストのルーツもそれぞれ違う、結構移民も多いので、
その中で新しい音の運動みたいなのがうつまれてきているのかなと思います。
山本さんはもともと今日のワークショップの前から音好きだったとか、
こういうサウンドスケープの分野が詳しかったりとかしたんですか?
それとも結構初めてみたいな?
一緒に企画をしている高田さんが、昔4CITYとやったイベントに参加していた。
そこで今回、この後話が出るかもしれないんですけど、
アーティストの方をちょっと紐解いていくと、
何か普段と違う音の見え方をするワークショップをやれるといいねっていうところから、
高田さんからこのイベントを教えてもらって、
いろいろ調べてみるとすごく面白そうで、
個人的にも録音したりするのは仕事から人のインタビューとか、
インタビューをその後、結構好きなアーティストとか俳優さんとかにインタビューした後、
聞き直したりもするので、
音を録ること自体はすごく普段から慣れ親しんでいるので、
面白そうと思ってオファーさせていただいたという感じですね。
ありがとうございます。
確かにその田中けんと最初にやった東京リズムアナリシスのアーバリストスクールの
2021年とかね。
コロナ禍ですね。
結構それも実験的にいろいろやって、
そこからのご縁でいろんな都市でもプロジェクトをご一緒しましたけど、
今ちょっと言っていたように、
コロナ以降はやっぱりこのワードとか概念とか取り組みって発展してきたのかもなと思っていて、
改めて私も今回サウンドスケープやるにあたっていろいろ調べていると、
それこそ4,5年前まではまだ概念とか論文レベルだったものが、
実践として結構絵が見えてきている取り組みとかが増えてきているのかもなという実感をちょっと感じていたんですけど、
そこら辺ベルギーに住んでたりどうですか?
そうですね。ベルギーは結構アンビエントとか環境音楽、
サウンドスケープを使った音楽とかのフェスティバルみたいなものが結構毎年少なくとも1,2コア大きいのがあって、
それを実際に街中で演奏したりとか、街中でインスタレーションしているみたいなイベントとかもあって、
去年だとベルギーのリエージでやっていたヒアヒアっていう、
聞くとここのヒアでいろんな教会とか、それこそ街の坂道とかいろんなところにサイトスペシフィックなサウンドの作品があって、
立体として置いてありますし、スピーカー置いてあったりもしますし、彫刻も置いてあったりもするし、
そういうフェスティバルみたいなものが街の中で結構定期的にあっていて、
市民としても街で音出てるよねみたいな雰囲気が受け入れられている土壌が育っている感じがあって、
それが実際にどういうふうなアーバニズムとか都市論につながるかみたいなところまでは理論化は全然されていないと思うんですけど、
音への注目とか、音で実験的なこともできるし、サウンドスケープの考え方みたいなのが再評価されているんじゃないかなっていうのは肌感としては感じています。
Takram矢野氏による企画の背景とワークショップの意図
なるほど、街の中にそういった装置があるとか、市民もそれに結構親しんでいるみたいなのってすごい面白いなと思ったんですけど、
結構エリアによって受け入れられる音とそうじゃない音とか、
今日もサウンドマークっていうその場所らしい音みたいなのをワークショップで収集したんですけど、
今回は表参道だったけど、前回我々がやったときは池袋だったりとか、
またブリッセルでそれやったら全然違った結果が出てくるんじゃないかなとか、
なんかそういうエリアの比較みたいなのがすごい面白いなと思いましたね。
そうですね、今回表参道でイベントやらせていただいて、
でもやっぱり参加者ごとに全然違う視点で音を取ってくるのがやっぱり興味深くて、
いわゆる表参道のサウンドスケープってこういう音だよねみたいなショッピングモールとか、
ちょっと一本開けてる車道の自動車の音を取ってくる人もいれば、
もっとすごい裏道の自然を取ってくる人もいて、
その都市の多様性みたいなものを音を落とすとやっぱり人並みが見えるみたいな、
人隣が見えるみたいなのが面白いし、街ごとにも違うんだろうなっていうのを改めて思いました。
ということで、矢野さんからも今回の企画について教えていただけたらという感じなんですが、
このWays of Singingシリーズは今連続でいろいろやっていてということですよね。
はい、今回の方シリーズさんと田中さんの回で3回目になります。
1回目、2回目は今リナバネルジーさんの展示をやってるんですけど、
その前にアンディ・ウォールの展示があって、そこで2回やりました。
もともと隣にお付き合いがあって、
わりと普段からスペシャルビューイングって言って、
ちょっとお酒とキュレーターの方の会議の隣で、
ちょっとクローズドに見せていただける機会があって。
最高じゃないですか。ほんとお隣ですね。びっくりした。
だから仕事ないのにちょこっと行ってきたりとか、そういう関係性があった中で、
たまたまちょっと街づくりのプロジェクトを、
僕もシリーズさんほどじゃないんですけど、携わっていて、
そこにちょうど遊びに来てくださった時に、
こういう話をしたら、ぜひやりましょうということでやることになったんですけれども、
ウェイドシーリングっていうのは、アートのイベントってどうしても、
作品の解説みたいなすごくど真ん中のイベントがすごく多いと思うんですよね。
キュレーターの方とか美術評論家の方が来て、
このアートのこういう組み合わせで作られている理由。
もちろんそれもすごく楽しい話だなと思うんですが、
アクラムはちょっとそういうことはできないので、
逆にこういうことだったらできるんじゃないですかっていう、
そういうアートの外側にいる人たちに、
アートの楽しみを感じてもらうためのきっかけづくりができればなと思って、
このイベントを開かせていて、
まさに今回のシリーズさんたちの音を採取するやつは、
本当に皆さん、何て言うんですかね、
ちょっとチャクラ開いて、
みんな帰ってきたらすごく生き生きとしてて、
こんな撮ったんですけど、これとこれはあれでとか、
朝の皆さんの固いテンションが全然違うというか、
聞きとしてみんな撮ったところの話をしてくれるんですよね。
モデサンドヒューズの中でこうだったとか、
それってすごく、和尚石黒さんがコロナ禍の中で、
縦の移動、横の移動みたいな話をして、
すごく話題になったと思うんですけど、
まさにこうやって、
本当に自分の身近なところを旅するような体験になっているんだなと思って、
本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
いい企画でした。
なんかとても面白かったですね。
ワークショップの内容と参加者の発見
今回ね、音を通していつもの街を再編集するということで、
今音を撮ってきた話もあったと思うんですけど、
最初にね、ちょっとそういうサウンドスケープってそもそも何とか、
音と街の関係性とか、いろいろなプロジェクト、
今田中も言ってくれたように、
今起こってきてるけどどんなものがあるの?みたいなものをレクチャーした後、
今回ちょっとオリジナルでフィールドレコーディングのキットと、
耳を鍛えるためのエクササイズキットみたいなものを
欲しいで作らせていただいて、
それを持って皆さん個人で街に散り散りになり、
本当にそれぞれ小道入ったり、ビージング行ったり、
なんかお買い物しながら録音したりとか、
そんな感じで皆さん音風景を探してきてくれたなと思ってます。
後半はね、田中けんと一緒にその音をいじりながら、
どういう音の操作ができるかとか、
音によっても人によって感じ方が違うとか、
そういったところを話した流れになっております。
なんか印象的だった音風景ありますか?
そうですね、なんかもう作品みたいに綺麗だったのは、
表参道の音楽教室がある近くで、
ピアノを子供たちが結構思い思いに弾いていて、
その背後に表参道の街の音風景がちょっと聞こえる、
鳥の鳴き声もそうだし、自動車の遠くから聞こえる、
大通りの車道の音とかが上手く混じっていて、
そこに音的な音楽になりそうでならない破片みたいなのが散りばめられている音は、
すごく綺麗だなと思っていて、
すでにそこに作品があるみたいなのを参加者が撮ってきたことに結構驚いて、
本当にポストカードみたいに音風景を撮ってくれたっていう方もいましたし、
逆にもっとリサーチみたいに壁面を、
ファサードの音を比べてみましたみたいな人もいて、
そこのやっぱり視点の違い、感性の違いがどっちもあっているし、
どちらにも美しさというか、その人の詩的な視点があるのが興味深かったです。
どうですか、やむさんは。
そんなところ全然気にしたことないというところを結構撮っている方もいたし、
僕一番印象的だったのがコンビニの音。
ファミマのね。
普段使っているし聞き慣れている音なんだけど、
こんなに同時にいろんな音が出ているんだ。
音多かったですね、コンビニ。
自分の認知限界を超えた音の方があって、
こんなにうるさいところで、
なんか無意識に出入りしているんだと思ってすごく心配でした。
そういうのを気づけると面白いです。
私が印象的だったのは、犬の足音が一瞬入っているみたいな話があって、
あんま聞こえなかったんだけど、
録音した人が犬の足音みたいなことを言っていて、
人間の音に結構フォーカスしがちだけど、
犬とか鳥の声はたくさんあったんですけど、
それ以外の生物、人間以外の生物の音はあんまなかったかな。
でもそれも面白い視点だなと思いました。
それこそヨーロッパとかのサウンドスケープの話で、
今それこそ概念的なんで何をしたらいいかわかんないですけど、
人にとってのサウンドスケープじゃなくて、
動物にとってとか植物にとってどんなサウンドスケープがいいのかとか、
もちろん人にとってもいいし、動物にとってもいい、植物にとってもいいっていうのが、
全部揃えば一番いいですけど、もしかしたら一つ一つ違うかもしれないし、
それをどうリサーチするのかとか、
一人よがりというか人間よがりにならない形でサウンドスケープをどう考えるのかっていうのは、
今後考えていきたいし、何かできることがあるといいなっていうのは、
今日そういう話も聞いてもらいました。
サウンドスケープって人間にとってうざいだけじゃなくて、
もしかしたら猫とか犬もむっちゃ嫌がっているのかもしれないとかね。
植物にとってとかもあるのかな、振動なのかもしれない。
振動レベルだと思いますね。
人間の過長域を上回ってめちゃめちゃ高いとか、
それこそ振動みたいな地面の揺らぎみたいなもので、
植物の発育環境とかに影響があるかもしれないと思っていて、
僕そこの専門的なことをリサーチしたことないのでわかんないですけど、
あると思いますよね。
エアコンの排気口の上だと植物育つので、
程よい振動が水はけを良くするみたいなこと聞いたことあるけど、
もしかしたら発育が良くなる環境とかあるかもしれない。
ちょうど5年前一緒にワークショップしたときに話題になってた、
コロナ禍で人間の活動が下がって静かになって、
街のサウンドスケープが静かになったときに、
鳥とか昆虫たちの音程も音量も下がったっていう話が話題になったと思うんですけど、
それが本当に例えば動物だけじゃなくて植物とかにとって、
どんな影響を普段与えてるし与えられてるのかっていうか、
植物たちの音とか振動は出してる、
微かにですけど出してて、
それが互いにどういう影響を与え合ってるのかみたいな、
包括的なリサーチが必要になるのは大変ですけど、
サウンドスケープを真剣にやろうとするとそういう可能性もあるのかなっていうのは。
反響の話も面白かった。
建築、下駄の音、そして未来への想像
反響を設計しようとしてるって話。
そうですね。
建物全体を設計したりするのはどこの都市でも大変なので、
例えば建物の外皮、壁面とか中の中だったら、
どうやってアコースティックというか音響をデザインするかによって、
人がどれだけ喋れるようになるかとか、
喋りやすいかとか、逆に喋りにくいかとか、
教会とかはそれの歴史のある最たる霊というか、
神聖な空間であって、
自分と向き合ったりする感じをリバーブ感が出してると思うんですけど、
あれを建築っていうのが今までやろうとしてたのを、
もっと細かくやっていくとサウンドスケープとか、
実際に建物の中だけじゃなくて、
外にも建物外の音が反響して街の音を作っていて、
結構複雑な話ではあるんですけど、
そういうことまで考えて建物をデザインする建築家がいても面白いし、
都市デザイナーと一緒になって、
もっと遊びたくなるような街とか、
安全になるような街を作るために、
そうするためにこの街に必要な建物の壁とかいう話が、
面白いのかなって思いました。
スケーターがガードレールとか階段の手すりを使って遊ぶように、
街も音を出す人が遊べるような設計になってきて。
そうですよね。
それで思い出したんですけど、
この前京都の下駄屋さん、靴屋さん、履物屋さんに行ったんですよ。
教えてもらったのが下駄って、
カランカランカランとするじゃないですか。
昔は挨拶通りみたいなのが呼ばれてたらしくて、
お客さんが来たときに、
勝手口に下駄があって、
玄関までお客さんを迎えに上がるときに、
カランカランカランって音がするみたいな。
屋主が迎えに来てくれるのが音としてわかるみたいな。
すごい粋だなと思って、
そういう自分の足音でちょっと粋さを出すとか、
そういう設計、いいなと思いました。
江戸っ子が造りを作ってあるときに、
やっぱりサイズも微妙な感じがあったよね。
そうね。
確かにそういう音ってあるのかもね。
今聞いてて、
雪の降る街が好きなんですけど、
雪って音を吸収して、
同じ都市でも全然違う風景になるみたいな。
そういう意味では、
建物とかがそういう素材でできて、
音をある程度吸収したときに、
どういう都市の雰囲気になるか。
確かに。
そういうのも実践されていくと面白いかな。
確かにそうですね。
夢物語かもしれないですけど、
雪ぐらい吸音するかわかんないですけど、
建物の外皮の役割が、
今アコースティックのことは、
もしかしたらそんなに
プライオリティ高くないかもしれないけど、
それを街レベルで変えたりしたら、
なんかいろんなことが。
体験が変わりそう。
そうだね、確かに。
あと今日のワークショップで面白かったのが、
最後に参加者が集めてきた音と、
田中けんがもともと持ってたいろんな音を
組み合わせて、
例えばビーチの音と、
なんだっけ、コンビニの音。
鬼塚タイヤ。
鬼塚タイヤの店内の音を混ぜたりして、
それが面白かったのが、
ビーチの水の音とコンビニの音が混ざったときに、
すごいフィクショナルというか、
洪水の日の表参道のコンビニの音か、
もしくは地球温暖化が進んで、
50年後とかにちょっと半分沈んじゃった
ある島のコンビニの音なのかみたいな、
そういう想像力を馳せられる変な組み合わせみたいなのも、
すごい面白かったなと思いましたね。
未来とかここではない場所を考えるときに、
言葉だけじゃなくて、かつビジュアルでもなくて、
音で見せるみたいなのは面白いなと思いました。
想像の余白がもっとある。
そうですね。
見せられるように。
未来だけど悲しくはない感じみたいなのの、
グラデーション型の音がたくさんあって、
ちょっと夏の湿った感じとか、
けどロボットばっかり歩いてるとか、
そういういろんな情景が、
先に文章にすると出てこないような感覚が、
音っていうメディアだと浮かびやすい、
想像力というか抽象の力みたいなのがあるなと思っていて、
それが抽象だからこそ、
いろんな想像力を喚起するし、
人によって違うイメージになるのが、
面白いところだなっていうのは、
今日は改めて思いました。
今後の展望とカウンター・リスニング
これからですね、
今日撮った音を田中健大先生が編集をし、
街の曲に仕上げていくということで、
これを公開していいんですよね?
先に参加者の方に差し上げて、
ちょっと一泊置いてから、
公開していただくのは是非かなと思います。
ぜひそれも皆さん聞いていただけたらと思います。
これからも展示のプログラムが続いていくということで。
エスパーズ・ベルトン東京は、
半年以外、展示物が変わっていて、
今やっているリナヴァ・ベルジーさんの展示は、
9月13日まで予定していて、
まだあと3ヶ月くらいありますので、
実はその間に4回目も開催される予定になっておりますので、
またそっちにもご興味があれば、
ぜひいらしていただきたいなと思います。
展示もめっちゃ素敵で、
夜まで8時くらいまで見れるということで。
そうですね、8時で、
ちょうど2フロア分の板窓ガラスの大きさなので、
昼間も夕方夜も、
どの時間も風景が変わるので。
確かに。
意外と穴はかもしれない。
無料で入れるし。
そうですね。
ちょっと一呼吸お餅サンドに来て、
起きたいときにおすすめだね。
ありがとうございます。
何か言い残したことはありますか?
今後の予定とか。
こういうことを取り組んでますみたいな。
イベントに関連して、
あと今日サウンドスケープについて思ったのは、
最近のヨーロッパの兆候みたいなのもあると思うんですけど、
サウンドスケープ自体って音を聞くものじゃないですか。
音の風景とか、街にある音を聞くものなんですけど、
カウンターリスニングっていう概念が最近言われていて、
無い音こそ聞くべきっていう、
例えば歴史とかが変わったり技術が発展したりすると、
鳴らなくなってしまう音があったり、
むしろ抑圧されて声を出せなかった人もいるみたいな意味で、
今鳴ってる音だけじゃなくて、
鳴ってない音とか、鳴ってるはずだった音とか、
そっちの想像力も働かせられることができて、
かなり哲学的な感じになりますけど、
サウンドスケープっていうのが聞かれてるものだけじゃなくて、
今は顕在化してないものを逆に考えることもできるっていうのは、
今後何かできないかなっていうのを思っていて、
東京だったら逆に何が鳴ってないのかなとかは、
今日帰りながら考えようかなと思いました。
失われてる風景は絶対ある。
失われた仕草、動作の図鑑みたいなの見たことあるんですけど、
同じような感じで、失われた音の図鑑とかあったら、
すごい興味あるなと思いました。
そうですね。
テレフォンカードが出てくる音とか。
覚えてない、どんな音でしたっけ?
もう覚えてない。
ピピピみたいな感じでしたっけ?
テレフォンカードが、そうね、確かに。
ダイヤルとか、こういう回すやつもありましたよね。
あとガラケー閉じる音とかね、確かにそうかも。
面白い、確かに。
そうですね。
そういうのばっかりやってるとか言うとあれですけど、
本郷考古学みたいな、
昔の音、1800年の街の音を再現してみようみたいな、
考古学にかなり近いんですけど、
実際に事実に基づいて、
どういう移動手段だったし、
どういう仕草だったからこういう音だっただろうみたいなのを
再現していくみたいな学問もあって、
面白そう。
過去のことも考えられるし、
逆に未来に何が残るかとか、
それがどういうふうに人間の社会とか生き方に紐づいているかみたいなのは、
すごくロマンがあるなというか。
確かに。
昔の街の音とか動物の声とかまだあってそうですよね。
面白い。ありがとうございます。
クロージングと告知
田中けんの代わりに宣伝をしますけど、
田中けんのファーストソロアルバムが数ヶ月前に出ております。
そのリンクも概要欄に貼らせていただきます。
プロデューサーみたいになってるんだけど。
展示は?
展示はでも今はまだ予定してないです。
京都の?
それはでも個人じゃない。
そういうことか。
なので、アルバムぜひ聴いていただければと思います。
ありがとうございます。
ということで、今日は皆さんありがとうございました。
ありがとうございました。
ぜひエスパスさんにも遊びに行ってください。
はい。
ありがとうございます。
インスタグラムとニュースレターもありますので、概要欄も合わせてチェックしてみてください。
DMやメッセージもお待ちしております。
29:38

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