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  2. #229 野心はいらないかも
2020-12-29 11:32

#229 野心はいらないかも

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「この5年間で、野心という野心がすっかりなくなったんだよね」私がそう言うと、友人はこう言った。「等身大の自分になったってことじゃない?」肯定的な言葉に聞こえて嬉しかった。ただ、私は一体どこで野心をなくしてしまったのだろう。/サイコパスのラジオは、サイコパスがサイコパスの視点で語るラジオです。斜め上の視点に触れたり、サイコパスについての理解を深めるきっかけとなることを目的としています。/パーソナリティ:うえみずゆうき /【脳内議事録】というマガジンをやっています。https://note.com/y_uemizu/m/md0e3af51acf5 【脳内議事録について】「本音は傷つく、高くつく。」毎日更新のエッセイ。認識の解像度を上げるための思索の旅の記録です。うえみずゆうきの考えたことのすべてがここにあります。ご自身の考えと対比させながら、人生観を磨き上げていくきっかけの1つにしていただければ幸いです。マガジン購読者限定の特典として「サイコパスの裏ラジオ(音声)」と「月例反省会(動画)」も毎月プレゼント。ぜひ購読ください!

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皆さんこんばんは、上水優輝でございます。
サイコパスのラジオ、ぜひ最後までお付き合いください。
今日は、野心はいらないかも、という話をしたいと思っています。
12月ということもあってですね、会社を経営しているんですけども、
その家計メンバーでですね、来年どうしていこうかみたいな、
来期の計画を立てている中の雑談というかね、ちょっとした一コマで、
僕はですね、野心という野心がもうなくなってしまったんだというお話をしました。
で、野心っていわゆる一般的には、自分の部を超えた望みというかね、
今の自分ではない何かもっと高みを目指していくような、
それは地位だったり名誉だったり財力だったりとか、いろいろわかりやすいところではあると思うんですけども、
いわゆる自分の部を超えた望みを持つというところの野心が、
僕はですね、かなり、ゼロではないのかもしれないけども、かなりなくなってしまったと思う。
イコール、別にやる気がないとかではないですよ。やる気とかはあるんだけども、
なんか今の自分では足りなくてもっとなんかにならなきゃいけないみたいな、
そういう欲求がですね、今なくなっちゃったんですよね。
で、それを言った時のですね、ビジネスパートナー、仲間たちの反応としてはですね、
むしろなんか等身大の自分になったってことなんじゃないの?みたいな感じで言ってくれて、
なんとなくそれは僕は肯定的な言葉と捉えてですね、
ちょっとこう、野心がないっていう言い方をしてたけども、
ちょっとね、等身大の自分になったのかもなと思えたんですね。
で、まあそれそれでいいんだけども、じゃあ野心なんでなくなってしまったんだろう?みたいなことをですね、
改めて考えてみました。ということで今日お話ししたいと思っています。
で、もともとはね、野心家でした。
高校時代からバリバリバンドやってたんですけども、
当時は本気で音楽で世界を変えようとしてたんですね。
世界をどう変えようとしてたかっていう具体的なね、具体性がないというのが若い頃ならではだと思うんですけども、
ほんとね、自分のバンド活動でその音楽で世界を変えれると思い込んでいたんですね。
まあ変えれるのかもしれないんですけども、
結果、まあなんだろうな、諦めるというか、
まあ趣味だよねということで、音楽はね、趣味と割り切ったわけですけども、
それからこう生きる目的みたいなものをある種見失ったというか、
どうやって生きていこうかな、てか何を生きるってなんだろう?みたいなこととかね、
ある種、妄想レベルでね、思い描いていた自分の野心とか、
夢って言っていいのかわかんないけども、こうなりたい自分みたいなのから、
一回ね、リセットしたときに何もないなと。
で、すごく苦悩したんですけども、
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そこからはですね、ビジネスの世界に足を踏み入れました。
まあなんか別に金持ちになってやろうとかそういうことではなく、
バンド時代に失敗したところって、資本主義の市場の中で、
自分の活動の折り合いをつけることはできなかったので、
ビジネスをしっかりやれば、そこら辺もちょっと見えてくるのかな、
というところでビジネスの世界に飛び込みました。
最初はね、やるからにはというところで、
ビジネスならではの野心みたいなものを持って取り組んでいたんですけども、
やっぱりね、ビジネスを通しても音楽時代にぶち当たった壁というか、
同じような壁に当たったんですね。
それはまあ、うまく言語化できればちょっと分からないけどもね、
やっぱり思いに勝るものはないっていうことなんですよね。
それをしたいと思っている人がやっている以上っていうのは、
この世の全てかなっていうふうに改めてね、
ビジネスをやった上でも思ったんですね。
つまり、例えば僕が何かのビジネスをしたい、
ビジネスをしたいじゃないな、何かしたいことがある。
それをビジネスに載せましたっていうときに、
何もね、1兆円稼ぐ必要があるのかと。
やりたいと思っている自分がやっている以上だなと。
それを突き詰めた結果、広がっていく分には良いけども、
1兆円というのが先にあって、そこに向かってやっていくっていうのは、
それはなんかね、あんまり美しいことではないなと僕は思ったんですね。
なので、ビジネスを成長させるとかというときに、
売上規模とか地位というか規模とかね、
ありきで進めていくんじゃなくて、
なりたい姿というかやりたいことがあって、
そのために必要な規模とかっていう順番なんじゃないかなってことを
改めて感じたわけですね。
なので成長スピードとかも、なんかよく分かんないね。
前年比何パーでどたらこたらでって掲げるのもいいんだけども、
それが本当に地に足のついた目標なのかってことを考えないといけないよね、
みたいな考え方になってきたと。
だから悪いことじゃないですね、野心がなくなるってことは。
どっちかというと現実の本当に自分がなりたい姿に即した成長であるか
ってことを考えるようになったってことでもあるのかなと思っています。
社会課題とか、今解決とかでね、
ソーシャルベンチャーみたいな会社が多いっていうか、
結構今注目されていると思うんですよね。
うちの会社もですね、どっちかというとソーシャルベンチャー。
教育の新しい形というか、今までなかったような形でやっているので、
結果として新しいというか、
そういう教育の社会課題を解決するような企業なのかなと
思ってはいるんですけども、
それがニュースタンダードだから、
全部押せれば黒から白にひっくり返るみたいな感じで、
全部こっちになびくべきだとは思ってないんですよね、僕はね。
全く思ってない。
僕が思っている教育機関みたいなものが、
それが賛同する人が利用すればいいかな、そのサービスを、
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みたいな感覚でしか思っていなくて、
っていうサービスが世の中にいっぱいあって、
成り立っている社会みたいなのに興味があって、
あんまり白か黒かどうでもいいなと思ってるんですよね。
だからこういう課題を感じていて解決したいんですっていうのは、
そういう課題を感じていて解決したい人が解決しようとすればいいのであって、
もちろんその一人じゃできないから、そういう思いを語る中で、
その思いに賛同する人が協力すればいいし、
賛同しない人は協力しなければいいと僕は思っているんです。
ちょっと冷たいように思うかもしれないけれども、
そういうことだと思うんですよね。
みんながみんなやらなきゃいけないことがなくて、
それをやりたい人がやればいいというのが僕の考え方です。
で、ハーバード大学の政治学者、エリカチェノエスラの研究によればですよ、
3.5%の人々が本気で立ち上がると社会は変わるということらしいんですよね。
いわゆる全員でやらなくても、ある一定の3.5%の人が本気でその課題に向かって立ち上がったときに、
社会って変わるっていうふうに一応その研究結果が出ていると。
それか本当に3.5%か何%かどうでもいいんだけども、
結局はある一定の人が立ち上がれば社会っていうのは変わるんだよっていうことが
データとして証明されていると考えたときに、
ついつい子供の貧困をなくしたいんだとか、何でもいいですよ、
自分が課題に思ったことを、日本中のみんなが課題だと思うべきだって
結構課題意識を持っている人って思いがちなんだけども、
そうじゃなくて、どうしたら3.5%以上の人にその思いが届くだろうかっていう考え方をすれば、
何も自分と考え方が違う人とか、自分の思いに賛同してくれない人に
嫌な気持ちになったりとか、そこにエネルギーを割くんじゃなくて、
分かってくれるかもしれない人を見つける、分かってくれるかもしれない人に伝える努力を
していくことの方が大事なんじゃないかなと思うんですね。
それは野心とかでも何でもなく、単純に自分の思いを届けていくっていう、
すごく地に足のついた活動なんじゃないかなと思いますので、
変にこの課題を解決する100%の人間が課題に思って、
こんなのが社会にするんだっていう思いは分かるけども、
あんまり野心に、野心ベースじゃなくてもいいんじゃないかなというふうに思うわけです。
確かにそういう活動をする団体のトップであるとか、会社のトップであるとかっていう人は、
もしかするとそれぐらいの野心を持ってエネルギー集に語ることで、
人が集まる、いわゆるキャンプファイヤーのような感じですよね。
そこに火があるからみんなが集まるみたいな感じで、
確かに中心となりたい人は必要なのかもしれないけども、
みんなが火を起こしたキャンプファイヤーじゃなくて火事なんで、
あんまりみんながみんな野心を持たなくてもいいのかなと。
どうしても止められない野心がある人だけが野心を抱いて、
別に自分には野心がないからとか思わずに、
むしろ地に足のついたエネルギーの出し方ってあるんじゃないかなというふうに思ってます。
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じゃあ地に足のついたエネルギーの出し方って何かって、
そんなこと言われても意味わかんないよってなると思いますので、
具体的に1個だけご提案としては、
テーマを掲げるということですね。
いわゆる理念みたいなものですね。人生理念とか経営理念とかありますけども、
ああいう理念を自分の中で掲げることは重要で、
僕は個人の理念、このPodcastでも話しましたけれども、
心の豊かさを探求するっていう、自分の個人的な人生理念を掲げていて、
全ての活動、仕事もそうだし、全ての活動が
心の豊かさを探求するような活動になっているだろうかということで、
照らし合わせながら生活しているんですね。
このPodcastとかエッセイとかも、自分の思考と向き合う時間というのは、
心の豊かさを探求することにつながっている活動なので、
秋もせず続けていけているのかなと思ったりもします。
また仕事ですね、会社のほうはですね、
思考を続ける社会を作るっていうビジョンで活動しているんですけれども、
だから、人を肯定しても投資を入れるような、そういった活動は一切しないというか、
そういうビジネスの話には乗らないようにしてですね、
いかに人浮きとか考え続けられるような社会になっていくかということに対して、
事業を起こしていくということになっています。
だから仕事においてはそうだし、個人においては、
心の豊かさを探求するみたいなところに照らし合わせながら、
全ての行動を取っていくと、野心なんかなくてもね、
すごく一貫性のある、自信のある行動、活動ができていくんじゃないかなと思いますので。
野心がないといけないのかなとか、そういうのを思っている方もいらっしゃればね、
野心なんかよりも自分のテーマを持って生きていくということが大事なんじゃないかなと思います。
そのテーマは最初掲げたものっていうのは、
なんか違うかもなとかなったりすると思うんですけど、
それをどんどん作り変えていっていいと思います。
大事なことは掲げている間はそのテーマに忠実に生きると、
違うなと思ったらテーマを変えて、またそのテーマに対して忠実に生きていくっていう感じで、
テーマを変えながらでもいいので、しっかりテーマを掲げてね、
そこに対して一貫性を持った自分として生きていくっていうことができれば、
野心なんかなくてもね、もしかすると積み上がっていく、
すごく自信が持てる人生になるんじゃないかなと思いますので、
テーマを持ってみましょうというご提案でした。
本日は以上でございます。またお会いしましょう。さよなら。
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