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#47 お時間潰しにいかがですか?落語朗読「青菜」
2023-08-31 22:45

#47 お時間潰しにいかがですか?落語朗読「青菜」

何べん練習しても、上手い事いかんもんでございます。

軽い時間つぶしに聴いて頂けたら、幸いです!

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00:06
どうも毎度お疲れさんでございます。黙れ、ヤドロクでございます。
今日は何でしょうかなということでございますが、まあパッとピンと来るようなもんじゃない。なかなかそんなすぐ、昨日や今日で出てくるもんじゃないというようなことでございましてね。
幼稚園、小学校にかけてね、大阪の郁海の郁野区ですなというようなところで育ちました。
町中、町工場の多いところで育ったわけでございますけどね。豪邸中の家は全然ないようなところでございますね。横とくっついたような長屋というんですかね。
そんな作りのお家が多いようなところ、二階建ての住宅でもくっついているようなのが多いところで育ったわけでございますけども。
小学校6年の頃になりますと、京都は南部の方に引っ越しましてですね、そこはもう8割が田んぼと畑というようなところへ2割があるということも、
住宅になっているところもいったわけでございますけども、それはそれでですね、
ベッドタウン化というんですか、育つにつれ家が陽気立ってきて山が削られというようなことになっているわけでございます。
僕らが子供の頃なんていうのは、まだまだ田舎の方には豪邸というんですか、
出来の立派なお家というのはたくさんあったわけでございますけども、庭もねしっかりして張るようなところというのが陽気あったわけでございます。
近年になりまして西洋化が進むというんですか、建物もね、出来が変わってきておりますが、僕らの頃にはほとんど洋式のお家の方が多かったわけでございますけど、
田舎に行くと日本式のお家の方が多いことでございますね。
また近年徳島に引っ越していきますとですね、これももっともっと田舎ですからね、ぱっと見たらごっついお家あるわけですよ。
日本式のお庭をやって張るようなところもあるわけです。
まだまだお庭に松原がね、植わっているようなお家も多いわけでございます。
家事の多いところですから、岩の庭木にみかんやったりね、すだちやったりね、植わっている徳島県というところに来たわけでございますけども、
それでもやっぱり近年見ておりますと、近所を見ておりますとですね、なんかこう西洋的な縦売り住宅というんですか、
ああいうものが増えてきているなというように、ここも時代がちょっとずれという上、増えてきているんやなということでございましてですね、
なかなか立派なお庭というのは見えないようになってきて、様式化してきているなというふうに思うわけでございます。
しばらくの間お付き合いを願うのでございます。
人間というものは面白いものでございましてですね、若いうちはそうでもないんでございますが、
03:03
私も今年でこれで49になりましてですね、お祝いとはまだ年上りというところまでいかんのでございますが、
まあそこそことしをとってまいりましたというと、自然に帰ると申しますか、花を見たりなんとして、
おー綺麗なあとかね、青葉を見ては結構ななとか、あんまり若い時に思いませんでしたのにね、
おいおいと近頃そんなことが面白いなと思うようになりましたのは、いわば逆に言うと、そこそこの年になってきたんやなと思ったりもするのでございます。
自然に帰ると申しますかな、結構なもんでございますよ、桜花見すんのは大抵の人がなさるわけでございますが、
他にもやっぱりうめめにお出かけになる人がある、またハセデラのボタンでございますとか、どことのさつきとかね、
ああいうとこお出かけになる方はたくさんございますね、やっぱりああいうものが人間のみを楽しませてくれるわけでございますね。
我々の家の周りということになりますと言うと、大きな青屋敷なんかになりますと、やっぱり植木でございますね。
一口に申しますと言うと、木製木刻菓子金芽と言うそうでございますが、金木製の木、銀木製の木、木刻の木、菓子金芽の木、大抵は常用樹と申しまして、
常に青い緑の、その何を保てるものが多いんやそうでございます。あんまりパッと咲いてパッと散るというようなものは植木としてはあんまり良くないそうでございます。
常用樹が多いんやそうでございますが、やっぱり人間のみを楽しませてくれるというか、ことに熱い自分で、今年なんか暑いですけど、
暑い自分なんか植木手入れ行き届きましたお庭でございますね。内水や何かピャーっとしたあるとこで、木先からそれを眺めているというような景色、これはやっぱりとても我々の家では敵わぬのでございますが、大きいお家にはそういう何があるのでございますね。
植木屋さん、植木屋さん。
男さん、男さんでございますな。仕事はもうしてもらったんかいな。
ひえ、間もなくでございまして。何ぞご用でございますか。
いやいや、用というわけはないんやけども、お仕事が終わったら、ちょっと来てもらいたいと思ってますね。
かしこまってございます。すぐに参りますのでございます。
男さん、えらいお待とうさんでございます。
いやいや、別に待ってたわけじゃありゃせんね。そんな気使わんでな。
まあ、そこへでも腰掛けてもらおうか。
毎日暑い中大変じゃな、ご苦労さん。
何をおっしゃいます。我らこれが仕事障害でございますよってね。
これでおまんまんが頂戴できるのでございます。
暑いなんて思ったことはもうここから先もございませんので。
結構なこっちゃ。
ほんまの毒汗やけども、人間というものはなかなかそうは思えんもんじゃ。
暑いの寒いの、暑いにつけ寒いにつけ、ここと愚痴が出るもんじゃが、おまえさん口に出さん。
06:06
そういうものに対する姿勢というものが、結構な仕事につながるのじゃなかろうかな。
誠に恐れ入ってございます。
来てもうたんは他でもない。よかったらこんなことの相手でもしてもらおうかと思いましてな。
何でございますか。私がここでお酒を頂戴するのでございますか。
そんな厚かましいございます。
何厚かましいことありやせん。
ゆうてんなんじゃが、あなたのために失礼したわけやない。
私も少し早ように体が空きましたんでな。
初期笑いにちょっとこんなことと思いまして、よかったら相手してもらおうので。
ありがたいこと思います。頂戴するのでございます。
それは結構。
行きましょうか。
そうじゃ、ゆうとからならん。
暑い間はな、お酒ちゅうやつは妙に体がほめいてどうにもならんでな。
やなぎかげというやつを井戸で冷やしていってますのじゃが、
どうやら植木屋さん、あんたはやなぎかげちゅうのを飲んでかえ。
たんさん、なんとおっしゃったんで。
やなぎかげ。
へえ、贅沢なもんわかりになって。
何でございますよ。
どこでも誰でもというわけにはいかんのでございますよ。
やなぎかげというもんはひんやりと、あんまりにひんことには具合悪ございます。
ございますよってに、そんだけ深い大きい井戸がございませんことにはすっくりまいらんのでございます。
とうこんはともかくも、むかしは大名酒と申しまして、お大名よりあがらんなんだもんでございます。
それをごとうけでちょうだいできるなんて、こんなけっこうなことはございませんのです。
頂戴するのでございます。
え、え、わ、わ、こぼれたらもったいないのでございます。
やなぎかげ。
色がちがいますです。
すずやかな色しております。
頂戴するのでございます。
ん?ん?ん?んか。
なんともゆえにやんばいにひえてございますもんですから、からだじゅうりでとりました。
あせがしゃーっと一時にきえてなくなりました。
ありがたいことです。
ん?ん?
だんさんこれ、みりんが少しはいってございましょう。
やなぎかげちゅうもんはそうちょいちょいいただくわけはございませんねんけど、
うちのおばんがいけるくちでしてね、
てんのうじさんがおまえにひたかえり、
いしんじのまえのあまざけじゃいでのんでましたんでございますわ。
たいがこどもながらに、おばんちょっとねぶらしてえなあゆうてね、
のませてもらえましてね、
みりんておさきがやまいもんやなあちゅうのをいまだにおぼえております。
ん?ん?たまらんのでございます。
はっはっはっは。
あけっこでございます。
ん?ん?だんさん。
さけというのはおもしろいもんでございますね。
せんどいただきましてもえやんばいにならんことがあると思いますと、
すこーしいただきましてもうれしいなあということがございます。
ちょうどいまがそれでございます。
はっはっはっはっは。
ありがたいことでございます。
09:00
だんだんちょっとごらんになってくれます。
むこうのまつのえだ、むきかえましたところが、
おもみけがでましたんで、
いしぞうろのとこはつきがかわりましたら、
さっそくにとりかかるんでございます。
こんなこというたらなんですけどだんさん、
よそさんへまいりますというと、
お忙しいんでしょうけれども、
うえきやばんじをおまえにまかせて、
おっしゃったきりそのあとほったらかしにされるというような、
しごといたしておりましても、
おきにいってござるのかと思いますんです。
うえきしょくにんといたしまして、
たよんなのございます。
そこいくとだんさん、
わたしがしごとしてますと、
うしろからちょくちょくごらんになってます。
うれしいんです。
うえきやとしまして、
ここのだんさんうえきがおすきなんやな、
うえきをかわいがってござんねんなと、
おもいますとですね、
なんとしてでもよろこんでいただこう、
なんてね、
はははは、
ありがたいことでございます。
きげんようのんでもらうのは、
げっこなごっちゃうえきやさん。
おはしぶをうごかしてもらいたいでな。
これもゆうとかんだらんのじゃが、
さいぜんなでいりのさかなやが、
だんさんにぜひたべてもらいたいというて、
こいをもってきたのでは。
あらいにしてやんねやが、
かわざかなはすききらいがあるでな。
でや、
うえきやさん、
こいというものをためてんかい。
だんさん、
いまなんとおっしゃったんで、
こい、
せいたくなもんあがりになってますな。
なかなかだれでもというわけにはいきませんですよ。
そうでございますよ。
ところがともかくといたしまして、
むかしはだいみょうさかなともしまして、
おだいめよりあがらんなんだもんでございます。
それをごとうけでちょうだいできるやなんて、
こんなけっこうなことございませんのです。
ひい、
ちょうだいするのでございます。
これでございますか。
がい悪ございます。
よわっとります。
こおりまくらしてねこどりますねぇ。
よーそん putting
こんなことをおっしゃる。
あらいにしてあるんじゃがな。
きゅっとみがしまるように
こおりひいてあるんじゃがな。
ハハハハハ、
なんもしらんもんでございますから。
しらんということはあるしつよいもんでございます。
ハハハハ、
ちょうだいいたしますのでございます。
シカシカっとして、
おいしいもんでございますねぇ。
おいしいもんでございますね、お前さん。何もつけんと食べてやが。
え?何かつけますか?
だいたいそういうもんは酢味噌で食べる人が多いけどもな。
私はお醤油とわさびじゃ。お醤油が出てあるでつけなされって。
でしゃろ。やっぱりわたえもおいしいとこはおいしいけどね。
なんや塩気があったほうがよりおいしいのではなかろうかと思っとりましたんです。
わさびも出てあるでいきなされ。
ん?わさびとおっしゃる。
と、そこに持ってある。これがですか?これ?わさび?
あ、そういうかなんでこんなとこにもぐさが置いてあるのかなと思いましたんです。
それがわさびじゃがな。ほう妙なかっこしてまんな。
そらすりおろしてあるんじゃがな。
お前さんわさび知らんかい。
八百屋さんに売ってるやろが。これぐらいの大きさで先がばらっと開いたような。
あ、あれがわさびですか?
12:00
あれをおろし金でおろしたらこうなる。
ちょいちょい見てましたんです。
八百屋の店にこんな小さなソテツどないするんやろなと思ってたんです。
わさび。
ああ、なるほど。
八百屋さんだけに見たてがおもしろいじゃないかソテツとはどうじゃ。
いけますでな。ちょっとやってみなあれ。
なんにも知らんもんですからちょうだいいたします。
ん?
おお。
辛いんじゃろ。
吐き出しなされ。
おお。
お酒飲みなされ。
ん?
うわー、わたいわさび口に合わん。
むちゃしたらどないもならんね。
これは私がおるかった。どうじゃな口直しに合おういもんでも。
植木屋さん、あんた青菜を食べてんか。
男さん、いまなんとおっしゃいました。
青菜。
へえ、ぜいたくなもんおあがりになって。
とこはともかくとして昔は大名な中亭大名より。
うそつきな。
八百屋。
おい、八百屋。
はい、男さんなんか御用で。
いま植木屋さんがお酒の相手をしてくれてます。
おもしろい愉快な人じゃ。
久しぶりにお腹の底から笑わしてもらいました。
青菜が食べたいと言うて、
肩を絞ってごまでもふりかけて持ってきてあげてくれ。
かしこまりましてございます。
男さん、なんでございます。
いまのが奥さんでございますか。
おきれいなお人でございますな。
またお上品な。
ビターと両手使えてもなんとも言えんのでございます。
当たり前じゃないかいな。
うちの奥じゃないかい。
それがなかなかそうはいきまへん。
うちのかからんね。
うちで奥です言うて、
なかなか一緒になって二十年になりますけど、
両手使えるのん、
ただただ一度として見たこともおまへん。
いっつも話題の前へずっと立ったなり。
あんたなに。
まあ奥さんがうちのかかと並べて見ることからして間違っておりますわな。
音立ちがちがいます。
小さい自分からひつけがうまいところへさして、
腸液が行き届いております。
何言いなさった。
むちゃ言うたらどんなりませんがな。
ひつけがうまいところへさして腸液が行き届いてる。
それも言うなら、
しつけがうまいところへ教育が行き届いてる。
そう、その教育。
うちのかかなんか教育どころか東京とか渡り、
ここだけの話ですけどな、
ブサイクなことです。
こないだもお尻に大きなデンボこしらえをよりまして、
わたえが仕事から帰ってきましたら、
まあ、あんたえ、どこかえってきとくなかった。
デンボのなんかをはりかえと。
大きなお尻でーんと突き出しておりますね。
わたし言いましたんです。
なんぼ停止とはいえ、
男の目の前に、
お尻ほりだしてから口に出さえでも腹の中で、
すまへんなありがたいなと思って、
バチ当たらんぞ。
したらどうです、うちのかか。
へえ、ふん、ないたけつかね。
けつくらえ。
けつくらえぐらいの言葉、
いままで聞いてますけど、
いま現在目の前に大きなけつくろてますやないか。
15:02
思わずむかーっとして、
ぺしーっといったら、
ブー言うてね。
けつのへもくらいましたんですわ。
あの男さん、
くらまから牛若丸がいれまして、
なもくろうほうがん。
なんじゃ、
おお、よしつねよしつね。
さあどんどんやってくだされ植木屋さん。
ださん、
わたしぼちぼち、
しつれ、
おお、なんじゃ、
かまわせんじゃないか。
ゆっくりしていったら、
どうぞお気遣いのないよう、
おお、どなたかお客さんがお目になったようで。
どれも気はせんで。
さきほど奥さんがおっしゃった、
くらま山のほうから、
金太郎さんが出てきたちゅうて、
えらいことが耳にはいったな。
いやいや、そうじゃありやせん。
じつはあんたに食べてもらおうと思ったおうな。
わたしがみんな食べてしもうてないんや、そうな。
それをここへ来た、
言うたらあんたの手前、
わたしがてれるというので、
かくし言葉のようなものじゃ。
ださん、
かくし言葉といいますと、
くらまから牛若丸がいれまして、
名も黒うほうがん。
名は黒うてしもうてないと、
こういうたので、
わたしが黒うほうがんにかけて、
よしつねよしつね、
よしやよしやと、
こういうたわけや。
えらいもんでございますな。
おっしゃることが、
なんですて、
くらまから牛若丸がいれまして、
名も黒うほうがん。
で、だんさん、
よしつねよしつねと、
これでっしゃないかえないことを、
きかせてもらいました。
いいえ、
きょうはおなかいっぱいちょうだいいたしました。
あしたのあさ、
ちょっとはやいめにでまして、
このうみあわせをさせてもらいます。
さいなら、ごめんやす。
じょうひんなおくさんやないか、
そこへさして、
くらまから、
牛若丸がいれまして、
名も黒うほうがん。
だんさん、
よしつねよしつね。
あんなことゆうてたら、
あついもさむいもないわな。
ありがたいこっちゃ。
むこうのおくさん、
きれいなおひと、
じょうひんなおひと、
あれがおくやね。
ほんまおくやね。
うちのおくは、
むせーくなおくや。
どんならんで。
だいたいうちは、
ろじがあついわよ、
ろじが。
あついかぜが、
うわうわうわと、
えらいとこやな。
にしびがきついね。
ごみばこのふたが、
あいたるがな。
うわうわ、
はやばしらが、
たったるがな。
どんならんじごくやね。
いまもどった。
いまじぶんまで、
どこのたくりやるいて、
けつかんねん、
このあんけらそ。
うわ、
えらいおくやね。
おおきなこえだすな。
きょうはだんさんと、
そこで、
やなぎかけの、
こいのあらいで、
よばれたんやど。
そのときに、
わいが、
あおなくいた、
ゆうたら、
ちょうどなかったんや。
おまえなら、
そのとき、
どうゆうたいをする?
なにがいいな。
あおなを、
たべたい、
ちゅうたら、
なかったんや。
そのとき、
おまえなら、
どうゆうおうたいをするちゅうねん。
どうゆうおうたいも、
こうゆうおうたいも、
わずかばかりの、
あおな、
いつまであると、
おもてんねん、
このはげねずみ。
どさくさまぎれに、
はげねずみは、
やめといてくれ。
18:00
おまえら、
そんなことしか、
よおいわんやろ。
むこうのおくさん、
ちがうぞ。
だなさんのまえ、
ぴたーっと、
りょうてん、
すかいになって、
くらまから、
うしわかまるがいでまして、
なもクローホーガン。
だなさんが、
よしつねーよしつねー、
どーじゃい。
なやの?
からちょったい、
そりぇ、
かみにかえって はっといたら、
あぶらむしが、
でへのんか?
ちがうがな。
これは、
あおながないとゆう
いいわけじゃ。
くらまから、
うしわかまるがいでまして、
なもクローホーガン。
なは、
くろうてしもうてない。
そこでダンさんが、「よしつね、よしつね、よっしゃ、よっしゃ、とや、お前らこんなこと言えるか?」
「なんやのん、ダイソーに。そんなことわてかて口で祝いでもおいどい言うたるわ。」
「お前はなんでもおいどか。言えるか?言えんねんな。よし、もうじきったけが風呂さそいに来やるから、ぽんぽんとかまして、ごたえけのまねごとせ。」
「じつはうちはもと奥義さんだ。おもしろな敵だな。いやな言いかけってのはきのう聞いたもんはないのわかったるわい。」
「酒もってこい。だんどりさえつきゃえんじゃ。恋のあらいなんてもんもないのわかったるわい。」
「いわしのたいたん。なんでもかまへん。いわしもない。おからのにいたんがおます。なんでもかまへん。こっちもってこい。」
「これとこれをすすめて奥や。奥、奥、奥。なんやねん。むっさいくな奥やな。奥がそんなとこにずばっとたってたら奥やあらへんがな。奥は奥からでてこい。」
「なに?」
「奥は奥や。奥か奥からでてこいちゅうねん。奥もみせのあいだもこのよじょうはんひとまやないか。むっさいくな。どっからかくれや。おしれにはいれや。おしれに。
あほらしもない。それでのうてもあついのに。あつうてもしゅっとでてくる。いかんやないか。おしれにはいれや。奥のまじゃ奥や。ゆうたらでてくるねんぞ。さっきのおますれるな。
たけい、さそいにきよった。」
「おい、ふるをいこうか。」
「ああ、植木屋さん。」
「ん?」
「きょうらだいぶあついのもあついけど、あたまぼやっとしてんのちゃうか。なにゆうた。植木屋はおまえやないか。おれは大工や。」
「あた、やなぎかけのんでか。」
「おいおい、けっこうやないか。からだほでったんねんがな。こんなときにつめたいのにきゅうっとよばれたら、こんなけっこうなことないわい。」
「どこでてまわしたんかしらんけど。」
「おっきい。ありがとう。きゅうっとつめたいの。ありがたいなあ。なあ。」
「なんやねんこれは。なまぬるいやないか。ただのさけどちゃうんか。わかりますか。」
「わからいでか。」
「あ、植木屋さん。植木屋はおまえやちゅうねん。あんた、こいのあらいはたべてか。」
「こい。ゆうといてあるけどな。おまえとこはこどももないさかい。そんなぜいたくできるねん。うちみたいにむっつなあたまによんにもこどもおってみ。こいどころか。いわしがあぶないで。」
「いつやったか。だんさんとこのたてまえ。あとよばれたんやないか。こいこくちゅうやつ。けっこうやったやないか。あらいにしたるの。」
21:00
「おまえもくわしいことはしらんけど、こいのあらいにするとしゃもじですくうか。くわしいことはわからんが、こいとはおもえんな。こいのこのあらいかな。これ、おからのたいたんとちがうんか。わかりますか。」
「わからいでか。」
「ああ、うえきやさん。しまいにどつくで。うえきやはおまえやちゅうでねん。あた、あおなはたべてか。」
「いらん。」
「あた、あおなをたべてか。」
「あた、あおなをたべてかすきか。」
「いらんやちゅうでねん。」
「ちょっとまってよ。」
「おくや、おく、おく。」
「はい、だんさん。」
「びっくりした。こわ、おさぎさん、るすかと思ったら、いままでおじじれにはいてたんか。」
「あせ、ながれてたるがな。なんかゆうてるで。」
「だんさん、なにかごようで。」
「いま、うえきやさんがおさけのあいてをしてくれている。あおながたべたいとおっしゃるで。かとうしぼってもってきたらっとくれ。」
「かしこまりました。」
「またおじじれにはいていたでよ。このあついのになにすんねんな。またでてきたがな。あせながしてこまのすだらけやないか。またなんかゆうてるで。」
「あのだんさん、くらまからうしわかまるがいれまして、なもくろうほうがんよしつね。」
「べんげえ。」
22:45

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