00:03
はい、みなさんこんばんは。 ゆうすけです。
さっぱです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
えっとですね。
はい。
エスパンマミシリーズまだ続いてます。
はい。
あの、前回パパの話をしたじゃないですか。 画家のパパ。
で、彼が大人のキャラクターとして、こう、まあ、藤子、 藤雄先生を投影してるんじゃないかとかね。
はいはいはい。
はい。
パパ以外にもね、何人かその芸術家というか、 この作品、ものづくりをして、こう、世間に発表してるみたいなキャラクターが エスパンマミには登場するんですね。
はい。
で、前に、あの、ちょっと前になりますけどね、 ドラえもんの話をしてる時に、
はい。
あの、漫画家が登場する話を漫画家が書いてて面白いねみたいなやつが あったと思うんですけどもね。
ありましたね。
作者の漫画づくりみたいなのが、こう、ネタになってるのかなみたいな。
うんうん。
まあ、ああいう見方で、その作品づくりをする人たちを漫画の中に描いて、
はい。
まあ、先生なりの、なんかこう、ものづくりに関わる思いみたいなものが、 ちょっと見て取れるんじゃないかなっていうのがちょっと思ったんですよ。
はい。
なので、今回は何人かね、そういう芸術家というか、
うん。
作品づくりをしてる人たちを紹介していこうと思っております。
はい。
よろしくお願いします。
お願いします。
少し不思議ナイト。
この番組では、藤子F.藤代先生の少し不思議な物語について楽しくおしゃべりします。
いくつかね、エピソードをご紹介しながらいこうと思ってます。
はい。
一つがね、これは映画づくりに関わるような話かなと思うんですけども、
はいはいはい。
まずその、まみちゃんがいつものようにね、思念波というか非常ベルを察知して、
はい。
夜中の街をテレポートでね、空を飛びながら移動してるところから始まるんですよ。
うん。
で、向かった先っていうのが、
はい。
まあちょっと物騒な話になりますが、
うん。
一発の名所。
ほうほうほうほう。
まあアパートというか、団地みたいに並んでてね、いっぱい建物が。
うん。
で、その屋上からまさに一人の女の人がね、飛び降りようとしてると。
03:00
うーん。
で、まあ間一発、まあ間に合って、
はい。
まあ助けることができたんですよ。
はい。
あの、死ぬなんてダメですよみたいなことを言いながら、でも話してちょうだいみたいな、
うん。
ちょっとまあ押しもんどがあるわけですね。
はい。
で、あの、ある老人が現れるんですよ。
ほう。
で、何を言うかと思ったら、
はい。
僕と一緒に来てほしいって。
え、急に?
うん。何が何だかわかんないじゃないですか。
はい。
で、まあ話を聞いてると、
うん。
仕事を頼みたいとね。
はい。
何もしないことないと、これからもう一花咲かせて、
新しい人生を歩んでみないかって言って。
ほうほうほうほう。
説得して、
はい。
で、もう死ぬつもりやったし、まあね、未来にも希望もないと。
でもそんなこと言ってくれるならって言って、
はい。
まあ、死ぬことは思い留まって、まあその老人が連れて帰ってくれるわけですね。
ほうほうほうほう。
ああ、なんかよくわかんないけど、まあそういう説得の仕方もあるんかなと。
まあとりあえず命は救えたからいいかと。
うん。
まあいうことでマミちゃんも退散すると。
はい。
で、ぐんと話が飛んで、
うん。
半年ぐらい経つのかな、確か。
はいはいはいはい。
新聞にある記事が出てるんですよ。
うん。
機体龍王寺監督カムバックって言ったら、
引退したと思われてた映画監督が復帰作を撮るっていうニュースがね。
うーん。
踊ってて。
で、その監督の写真こそが女性を救って連れて帰ったおじいさんだったわけですよね。
ほう。
だから、きっとあの女の人、今はまあそういう映画関連の仕事をね、
はい。
やってるんじゃないかなって言って、高畑さんと二人で盛り上がってて。
うん。
で、まあその撮影現場とか見に行かないっていう感じで、
まあちょっとテンション上がってるわけですよ。
うーん。
ただ、すごく既裁って言われるぐらいやから、
はい。
作品作りにすごい熱心というか、
うん。
力が入ってる、まあそういう作風の監督らしくって、
うん。
撮影場所に誰もいれないみたいな。
ほう。
で、まあスーパーやから行けちゃうわけですよね、こっそりね。
あー、まあ。
その二人で行って、
で、まあその新聞に書いてあるところを頼りに現場を見に行ったら、
なんと山の中に、
はい。
すごいお屋敷が建ってるんですよ。
うんうんうん。
で、「わー何これ?」って。
それ実はセットやって、
うん。
なんかもう作品作りに、もう本当にその本格的に来るために、
はい。
森林を飼い上げて、
うん。
で、まあそこを開いて、お屋敷を建ててみたいな。
めちゃめちゃ大掛かりじゃないですか。
そうそうそうそう。
なんか何円、何本だっけな、30億円みたいな。
おおー。
めちゃめちゃかかってるわけですよね。
すごい、はい。
だからまあその監督の、なんか作品作りへの慰霊用がね、気の慰霊用がすごい分かるんやけど、
はい。
で、まあそこに降り立ったら、「どなた?」って言って出てきた、
うん。
06:00
すっごい綺麗なね、女性がいて、
うん。
あの人が、マミちゃんが自殺を止めた女の人やったんですよ。
もうメイクアップして女優さんになって、
すごい美しい人になってたって。
うーん。
あの時は、あなたのおかげでね、命が助かったわ、ありがとうみたいなことを言いながら、
うん。
もう一人ね、命の恩人はこの龍王寺監督。
うん。
もう捨てようとしてた命を拾ってくれて、
はい。
こうやって私に活躍する機会を与えてくれたっていう、すごい感謝してるわけですよね。
うんうんうん。
そういうとこによると、熱の入り方っていうのがすごくて、
はい。
平安時代のお屋敷なんですよ。御殿みたいな。
あー。
スタッフとかもみんな住み込みで、
あ、その家にってことです?
そうそうそうそう。
はい。
で、役者さんとかも、
うん。
十二単位的なやつを着てるわけですね、その女優さん。
はいはいはいはい。
だからその登場人物と同じように過ごすみたいな。
うーん。
本当に役に入らせるじゃないけども。
うんうんうんうん。
で、もう一人女優さんが出てきて、
はい。
怒られてるわけですよね。
うん。
ご飯を食べたって言って。
なんでご飯を食べて怒られるかって言ったら、
その人は何日も飲まず食わずで、
絵を描く絵師の人みたいな役を振られてたから、
本当にご飯を食べさせてもらってないんですよ。
でもお腹が空いちゃって食べちゃった。
はーはーはーはーはー。
で、監督にめっちゃくちゃ怒られとって、
はい。
でもちゃんとやってくれなきゃ困るみたいな感じでね。
おー。
でもすごい本格主義みたいな人やったんですよ。
竜王寺監督っていう人が。
うんうんうん。
まあマミちゃんとタカさんに気づいて、
お前らなんだと。
はい。
言ったら秘密主義やから部外者が来たら困るわけですよ。
そこまで徹底してるから。
だからお邪魔しませんからとかって言うけど、
もう帰れ帰れって追い返されてしまうと。
はい。
うん。
残念やったけど公開が楽しみねと。
うん。
日常に戻っていってと。
うん。
で、芸術筋にやっぱり詳しいからパパとかに聞いてみるわけですよ。
竜王寺監督って知ってるって言って。
おーはいはい。
うん。
だからまあパパもああ懐かしいなと。
うん。
当然マミちゃんはまだ子供やから、
うん。
久しぶりの復帰作みたいなところで、
代表作とかは全然知らない世代やからね。
はい。
まあパパとかが知ってると。
うん。
でもすごいもう迫力があって躍動感があって、
もうまるで本当に怒ってるかのようなすごいね、
衝撃作をたくさん撮った人やと。
はい。
まあ教えてくれるわけですよね。
はいはいはい。
ただちょっと、ちょっとこう変な噂もあって、
うん。
その、まあ時代劇物を撮った時に、
うん。
刀で斬り合うシーンとかもあるじゃないですか。
ありますね。
うん。
その時に本当に心筋を使ってたみたいな噂とかね。
ほー。
それでまあ怪我した人が出たとか、
まあゴシップとかもまあ大変な人やったと。
はい。
でまあ芸術ってそんなものなのかしらみたいな感じで、
まあファミちゃんも言うわけですけど。
うんうんうんうん。
09:01
で、ある夜、ファミちゃんってもう結構感がさえ渡ってるから、
予知夢みたいなのも見るわけですよ。
そのこれから起こる悪いことの夢みたいなのも。
はい。
で、女の人が燃えてる夢を見ちゃうんですよね。
はい。はい。
まあ場面は変わってね。
うん。
その女優になった女の人ですよ。
はい。
監督が部屋にやってきて、
うん。
あとは君のシーンだけだと。
うん。
もう他のスタッフとかも役名を終えた俳優とかも
みんなクランクアップしてもう家に帰したと。
うん。
だからもうセットの中に残ってるのってその監督と女の人だけなんですよ。
はい。
で、次はどんなシーンを撮るのって聞いたら、
うん。
どうしてもわしは本当に人間が燃えてるシーンを撮りたいっていうわけですよね。
はい。
うん。
これで初めに言ってた、
はい。
捨てるはずやった命を活かしてみないかっていう誘いの意味がわかったわけですよ、ここで。
あー。
どうせ死ぬつもりやったんやったら、自分の作品に出演して、
はい。
その命を使ってくれっていうことだったんですよね。
あー。
で、そんなことをしたら騒ぎになるとかね、殺人罪になるとかって言って抗議するんやけども、
うん。
思ったよりもおじいちゃん監督もガン宣告されてて、
嫁が長くないと。
あー。
どっちにしたっても自分は死んでしまうと。
はい。
だから、死ぬまでにどうしてもこの作品を完成させたいっていう、そういうことらしいんですよね。
はい。
抵抗するんやけど、
うん。
その時に振る舞われたお茶の中に睡眠薬が入ってて、
うん。
本当にそのセットの中に縛り付けられて火をかけられてしまうんですよね。
はい。
本当に人間が燃えてしまうシーンを前から撮ろうと言ってカメラをセットしてね、
これが最後の作品だとかって言って、
はい。
とてつもない展開に陥るんやけど、
間一髪のアミちゃんが励みつけて、
うん。
女の人は救うことはできるんですよ。ギリギリで。
はい。
で、ゴーゴーと燃え上がって、山火事みたいになってしまってね。
うん。
監督はそこに残された作品、私の書いた原稿がとかフィルムがとかって言いながら、
はい。
炎の中に飛び込んでってしまうっていう。
おー。
うん。
はい。
で、最後に聞くわけですね、アミちゃんはパパに。
はい。
うん。
もしパパが絵を描くときに、ジャンヌダルクの火あぶりの系のね、
うん。
絵を描くとしたら、
はい。
モデルに火をつけた方がいいと思う?って聞くわけです。
うん。
パパがそんななんてこと言うんだと。
うん。
でもモデルはあくまで題材にしか過ぎない。
うん。
そっからイマジネーションを膨らまして、
はい。
作品を作るっていうのが芸術家だろうと。
うん。
12:01
で、マミちゃんはいつも通りね、
モデルをしながら心の中で、
うん。
その言葉を梨央寺監督に聞かせてあげたかったって言って、
この話は終わるんですよ。
はー。
なかなか壮絶な話がね、こうやって。
いやー、ちょっと怖い。
俗とするでしょ。
はい。
頭にこういうちょっとなんていうの、
鬱陰みたいなのも入ってくんねんけど、そのマミちゃんの話には。
はい。
まあ言ったら、本格的なね、
こういう作品作りに打ち込む人っているじゃないですか。
いますね。
まあそういうのって、どれぐらいが芸術って呼べるのかな、
みたいなところのメッセージが込められてるのかなっていうようなエピソードですね。
はい。
で、もう一人紹介したいのが、
これ同じパパの友達の画家というか知り合いの画家なんですけど、
はい。
ものすごくのしやがった人がいるんですよ、
そのなんとか画伯とかっていう。
うーん。
その人が個展やってたら見に行ってくれて久しぶりに。
はい。
で、まじまじとこの展示されてた作品を見て、
何回も出てくるそのマミちゃんの少女っていう、
はいはい。
ヌードモデルの連作ね、見て、
これは君かい?とか言いながらね、マミちゃんにそうですけど、みたいな話をして。
で、なんか話の流れ的には、
マミちゃんがその画伯のモデルにちょっと抜擢されるって話なんですよ。
同じ題材で描くみたいなことになって。
うーん。
で、今回は詳しい話の中ではそんなに重要じゃないので省きますけども、
はい。
その画伯はちょっと裏があって、
うん。
有名になるために悪いこともしてたみたいな話なんですけど、
へー。
で、マミちゃんが自分も本当にプロというか、
日々とかで引っ張りだくになるような、
画伯のモデルを務めるような経験とかもして、
はい。
パパの絵は売れないわけでもないし、売れっ子ってわけでもないし、
個展開けば1、2個売れるぐらいのちょうどいいぐらいやって言ってたじゃないですか。
はい。
パパ、そんなことを聞いて気を悪くしないでほしいんだけど、
パパの絵に比べて、この画伯の絵って本当に価値が高いの?って聞くんですよ。
はーん。
で、パパがずっこけていきなりそんなことを聞かれたから、
はい。
うーんって難しい問題だねって。
うーん。
僕は必ずしも、この人はみなかみくんって言うんだけど、
はい。
みなかみくんよりも劣ってるとは思ってない。
うんうんうんうん。
でも世間の評価では段違いに、あっちのほうが上だねって言うわけですよね。
うん。
で、マミちゃんもやっぱりと。
うん。
テレビ出し取材引っ張りだこみたいな人やから。
はい。
で、ずっこけて聞くわけですね。
うん。
世間の評価って絶対的に正しいものなのかしらって。
うーん。
そうやったらパパも、うーんとますます難しい問題だと。
15:02
はい。
返すわけですね。
はい。
で、翌日高畑さんにも同じような質問をするわけですよね。
うん。
純粋に自分は学科の世知恵を持って、世知恵の作品が素晴らしいと思ってるし、
自分も身近に絵を描いてる姿を見てるから応援したいという気持ちもあるじゃないですか。
なんでパパの絵がこんなに売れないのかしらってしょっちゅう言ってるような子やから。
うーん。
純粋にそう思ったんでしょうね。
はい。
で、高畑さんにそんな話を振ったら、
高畑さんも必ずしも絶対じゃないと思うよ僕はって答えるわけですよ。
うん。
それどころかかなりいい加減な部分もあるんじゃないかなと付け加えて。
はい。
で、高畑さんのここでまた賢なところが出てくるんだけど。
はい。
例えば、生きてる間にはまるっきり認められなかったロート・レックっていう画家が、
死んだ後に世界的巨匠に祭り上げられたりとか、
逆に画壇の帝王と呼ばれた人の作品がなくなった途端に、
作品の価値がみるみるに下がりたりとか、そんなこともあったんだと。
うーん。
だから、世間的な評価と自分の評価って、
絶対的なもんじゃないんじゃないかみたいなところがここで振られるわけですよね。
うーん。
いろいろ話を端折りますけども、
最終的に画家が抱えてた闇みたいなところもクリアになって、
で、今みたいにはわかるわけですよ。
絵を描いてるときに、闇があるうちはどんなに素晴らしい画家でも、
出来上がった絵が全然パッとしないんですよ。
なんかこの作品、心に闇が残ってるって言って。
ほう。
ただ、その彼が抱えてた問題が解決した途端に、
たーってはりやかになって素晴らしい絵を描くようになるんですよね。
うーん。
やっぱり画伯の作品ってすごいんだわってなるんやけど、
最終的にパパによろしくねって言ってお別れの握手をした途端に、
この手と手を繋いだから、
その人の思考波がまみたんの頭の中に流れてきて、
はい。
で、すごく喜ぶんですね、まみちゃんは。
高畑さん、高畑さんって、実はこんなことがあってねって言って。
あのみなかみ画伯。
握手した瞬間に、彼の考えてることが頭の中に流れてきたの。
同じモデルを使って描いても、
パパにはかなわなかったなって思ってたんです、その画伯は。
うーん。
まあなんていうかその、作品にかける思いというか、
世間的な評価はどの程度信じられるのかとか、
パパが言ったみたいに少なくとも僕は誰にも負けてないと思ってるとかね。
はい。
どこの軸で話をするのかっていう話ね、よく出てくるじゃないですか。
18:02
ありますね。
レビューもあるし、なんていうかね、この評価のどれを信じたらいいのかとかね、
現代だってもうこの発表したものにはそうやってつきまとってくるわけやけど、
そのあたりのメッセージもこういう作品からは受け取れるなっていう感じですかね。
うーん。
最後にね、ちょっと紹介するお話もう一個あるんですけど、
はい。
これ結構ね、センセーショナルなタイトルですよ。
くたばれ評論家っていうね、すごいタイトルなんですけど。
はい。ほうほうほうほうほうほう。
まあいつものようにまめちゃんが家に帰ってきました学校から。
はい。
なんだらあの温厚なパパがね、もうくたばれって言って叫んでるわけですよ、家の中で。
珍しい。
ね。
はい。
で言ったらその美術雑誌みたいなのあるじゃないですか。
はいはいはい。
あれを見て、お前なんかね映画がわかるかって、
そんなたまったもんじゃないとか、この評論家めとか言いながらね、
はい。
もうすぐ荒れてるわけですよ。
ほう。
うん。で、どうしたのって聞いたらこれを読んでみろって言ってまわとされて、
うん。
で言ったらその個展をやったときの、
はい。
まあ批評欄みたいなやつが雑誌の中に載ってたと。
うん。
でその批評家、評論家によると、
うん。
桜十郎展を見たと。
相も変わらず古めかしに描いたような絵がたくさんあって、
うん。
鋭く何かを訴えるわけでもなくと。
うん。
特にね、連作少女の文字通り少女趣味で、
うん。
センチメンタルな甘ったるさにも並行したみたいなそんな、まあぐちゃぐちゃ描いてるわけですよね。
はい。
まあ国評ですわ。
うーん。
でもまみちゃんもこれはひどいとね。
うん。
こんなこと描いてひどいじゃないのって言って怒るわけですよ。
うんうんうんうん。
で横でこんぽこも同じようにこの手を振りかざして、
はい。
ふーふー言いながら最後その美術雑誌をこうビリビリにこう噛み入って、
うん。
噛んで破いて、
はい。
もう二人してね、
うん。
怒って、あのパパはそれ見て、
うん。
ポカーンとしてるんやけど、この塔の本人は。
はい。
まあね、まるでね自分のことのように怒ってくれて嬉しいなーみたいなことを言って落ち着くわけですよね。
うーん。
でもまみちゃんは部屋に戻って泣いてるんですよもう。
はい。
めちゃくちゃショックやったんですよね。
うん。
パパの作品がそんな風に言われて。
うんうんうんうん。
で横でふやんふやんとこんぽこ。
うん。
そうよねと、このまま黙ってるわけにはいかないわねって言って、
はい。
なんと直談判に行きます。
おーはい。
でその前にアリバイを作らなあかんって言って、
はい。
高畑さんのところに行ってね、ここで勉強してたよみたいなアリバイをちょっと捕索してほしいって言うんですよ。
はい。
そんなことを言っても意味ないんじゃないのって高畑さんは言うわけですけどね。
うん。
まあでもそれで君が気が済むんならいけばいいかと。
21:01
うん。
ああいうことでアリバイは引き受けて、一刀でと言って送り出してくれるわけですね。
はい。
で場面変わってその評論家につきましたと。
はい。
もちろん入れてくれないわけですよ。
まあそりゃあそうですよ。
あのーご主人にお目にかかりたいのですがとか言うけどそんな約束引いてないみたいな感じでね。
うーん。
マミちゃんもそうはいかないわとね。
そう盛り上がってね自分だけ言いたい放題言ってみたいな感じで真似していこうとなって、
はい。
まあやったら京子で入るわけですよパッとレポートして。
うん。
でまあびっくりしてね。
はい。
誰だってなんねんけどまあどうしてもお話がしたかったんですと。
うん。
会わないって言うのに強引に入ってきてとか言うとすごいまあ歓迎はされないわけですけども、
まあ来たものは仕方ないと。
はい。
手短に頼むよ。
ほう。
要件言ってごらんって言ってもらったから。
うん。
言いたかったのはあなたがお書きになった桜十郎展の批評のことですと。
うん。
あんなのは批評とは言えないただの悪口だと。
はい。
なんでああなるほどと。
あのモデルになってたあの女の子だねと。
うん。
まあつまり十郎さんの娘さんかと。
はい。
でマミちゃんもそうですと私がその絵のモデルですと。
うん。
だからパパがあの作品にどんなに情熱を注してたかよく知ってるんですよ。
うん。
学校勤めもやってるし、寝る間も惜しんで描いてるしと。
うん。
そんな作品をあなたは情け容赦もなくそんな風に描いたんですかって今言うんやけど。
はい。
ここでバッサリ切られるわけですよ。
うん。
その情け容赦とかは批評とは無関係ですと。
うん。
その二、芸術は結果だけが問題ですと。
うん。
たとえ飲んだくれて鼻歌まじりに描いた絵でも傑作は傑作。
どんなに心血を注いで描いても雑作は雑作です。
うん。
つまり父の絵は雑作ということですかと。
残念ながらそうだって言われてはっきり言われちゃうわけですよね。
はい。
でまあ納得はできないけども、
マミちゃんもう時間がないから帰ってくれって言われたから帰るわけですね。
はい。
でもう腹が立ってしまったんで、
これはやっちゃったなと思うんやけど、
家から出た後にテレキネシスとかを作って、
うん。
いやがらしじゃないけど、
まあしたんですよ。
はい。
原稿をバラバラ途中に舞い上げたりとか。
うん。
うん。
でまあまあふっきりしたと。
うん。はい。
悪い人に天罰が下るっていうのはいい気分ねとか言うと、
何のことだいってパパに聞かれたから、
はい。
あの評論家の人よとかって言うんやけど、
うん。
パパはもうそのときからっとしてて、
いやもう悪い人なんて言ったらかわいそうだよって。
うんうんうん。
さっきあんなに怒ってたのにね。
はい。
24:00
うん。
マミちゃんもだってあんなひどい批評書を書いたじゃないのって言って、
まあまた売り言葉に買い言葉で盛り上がるんやけど、
はい。
パパがここで言うわけですよね。
マミ君それは違うよって言って。
うん。
公表された作品については、
見る人全部が自由に批評する権利を持ってる。
うん。
だからどんなにこき下ろされても妨げることはできないんだよ。
はい。
それが嫌なら誰にも見せないことだ。
うん。
で、マミちゃんも言うわけですよね。
でもさっきはあんなにカンカンに怒ってたでしょって言って。
うん。
だからパパもまた答えますそこで。
批評家に批評する権利があるんだら、
僕にだって怒る権利はあるだろ。
うん。
で、あいつはけない。
僕は怒った。
それでこの意見はおしまいって言うわけですよね。
うん。
そんなものかと。
はい。
私は結局何したのかしらと。
うん。
そういう話なんですよ。
まあ難しい話やけど、
お互いにね、
作品を作って発表するものには、
いろんな人の目に触れるっていう覚悟が必要だし、
褒められなかったら納得いかないじゃなくて、
思ったことをそうやって書かれたら、
それも一つの意見。
うん。
それに対してまた怒るとか喜ぶとかも、
その人の自由だよという、
まあそういうことを、
はい。
まみちゃんじゃなくてね、
さっきから気づいたと思うんだけど、
みんな大人に語らせてるんですよ、これ。
うん。
前回も言ってたみたいに、
F作品の中で子供には、
子供以上の働きはさせないんですよ。
うん。
こういう思想というか意見というか、
はい。
そういうものを伝えてくるときって、
大体この大人の口を借りて、
こういうふうに伝えてくるわけですよね。
はい。
だからエスパガミっていう話が、
父親が書かれた作品を世に発表してるっていう、
キャラクター設定にしたのは、
もしかしたらこういう先生自身の、
その作品についての考え方というか、
はい。
世の中に公表して人に見てもらうっていうのは、
こういうことなんだみたいな話を伝えようとしたのかな、
っていうふうに読み取れたので、
いくつかの芸術に関するエピソードみたいなのを、
今回ちょっと紹介させてもらいました。
はい。
はい、というわけでエンディングでございます。
はい。
どうでしたか、今日の話ね。
なかなか考えさせられるようなテーマだったかなって、
僕は思ってるんですけど。
いや、相当考えさせられますよね。
うん。
27:00
正直、何が正解とかもないでしょう。
うんうんうん。
って感じがしてるし、
私も私なりの思ったのはありますけど、
それが正しいとは別に思ってないし、
っていう感じだから、
いやー、考えるね。
本当に作品を作って世に出すっていうことは、
誰の目に触れるかっていうのがわからないし、
このパパが言ってた通り、
あれこれ言われるのが嫌やったら出さないことだねって言われたら、
グーノでも出ないよね。
そうです。
それはそう。
それぞれに好きなこと言う権利はあるしとか。
こうやってポッチキャストを収録して配信するっていうのも、
ひとつの作品を作って公開してるっていうことにもなるし、
いろんな感想とか意見とかありがたいことにいただいてますけどもね。
言ってたんですよね。
悪い意見とかってあんまりあるんやろうけど、
そんなに浮かび上がってこないみたいなね。
そうですね。
優しい意見がいっぱい来てて、
ありがたいっていう思いはありますけど、
本当に嫌やったら、
嫌でしたみたいなこと言ってこーへんもんね。
去っていくもんね。
それはありますね。
やりたいことと、
反応とか評判とかを天秤にかけて、
それでも自分でやりたいことをやるんやっていうのと、
もうちょっとこういう風に作ったらいいんならこういう風にやっていきますよとかってね。
家事やったりとかってあたりは、
ものを世の中に出す人は常に考えてることなんかなっていう風に思いました。
トライモンとかではなかなかできないですね、こういう話って。
絶対できないと思う。
あっちは言うてもね、感動する話とか考えさせる話あるって言っても、
ギャグ漫画ベースなんで、
感じろくする方向にはいろいろ楽しませてくれるけど、
なかなか前半に話したみたいに、
ヒヤッとする、ゾクッとするようなエピソードとかも、
スパマミには結構登場するし、
いくつか今までピックアップしてご紹介してましたけど、
本当にこのスパマミって話は僕大好きなんですよ。
本当に自分の目で先生の絵、先生の言葉で、
やっぱり作品を楽しんでもらえたらなって本当に切に思いますんで、
皆さんどうぞおすすめですんで読んでみてください。
というわけで、じゃあ終わっていきましょうかね。
少し不思議な絵と、この番組では皆様からの感想、反応、
それからF作品への愛などいろいろ募集してますので、
どうぞお送りください。
それでは足先の方、サッパさんからお願いします。
30:19
それからメールフォームの方もご用意しております。
エピソードの概要欄、あるいはツイッターされてる方は、
少し不思議な絵との番組アカウントの方にテキストでリンクを貼ってますので、
そちらの方もご活用ください。
それでは少し不思議な絵と、今回はこちらで終わらせていただきます。
皆様次のお話でお会いしましょう。さよなら。
またね。