で、むこよしって言ったんで、ここのお母さんの、言ったら一家がこのホットオフィンのお店やってて、
そこにお父さんが向こうでね、入ってきたってことですね。
で、その竹子さんに向けてね、お母さんは言うわけですよ。
どこ行くの。またバードウォッシングだろ。
鳥を洗ってどうすんのよ。ウォッチングですよって。
言い返します。
お母さんの耳が今間違ってたのかと思いました。
はい。バードウォッシングって言いました。
はい。
いいっすね。もうこの時点でいいキャラしてますね、このお母さんね。
だいぶ際立ってますね。
なんだか知らないけど、男か女かわかんない格好して、お勤めするわけじゃなし、店の手伝いするわけでもなしと。
言ったら竹子さんの活動にね、文句を言ってるわけですね。
で、竹子さんどんな格好してるかっていうと、トレンチコートみたいな着てるんですね。
まあ、バードウォッチングですからね。
まあまあまあ、まあ多分ね、出てくると思うんですよね、その聞いてる方も服装っていうのが。
竹子さん言い返します。これはちゃんとした仕事なのよと。
私の野鳥の写真集を出そうなんて話も、某出版社との間で持ち上がってるんだから。
おお。
で、お母さん。カメラマンにでもなろうっていうの?女のくせに。
女がカメラマンになっちゃ悪いっての?ちょっと喧嘩ですね。
ああ。
だから、この竹子さんはですね、カメラマンなんです。
はいはいはい。
で、見た目も、なんていうかな、ちょっと凛としてるというか、書かれたのが1981年なので、この後もね、男だ女だって結構出てくるんですよ。
うーん。
この時代では、女の人がね、こういう仕事をするっていうのは、まだ珍しがられてるっていうのが、よくわかりますね、これ。
で、お母さんもね、カメラマンにでもなろうっての?って言ってるし。
そこへ来て、お父さんはですね、いいじゃねえか。読みに行くまで好きなことさせてやればと。
すると、あんたがそんなに甘いかなって、また喧嘩が始まると。
この3人が、この家に住んでるというか。
はい。
これが、登場人物たちですね。
うんうん。
で、ここに1人顔あります。ごめんくださいと。
はい。
たらね、お母さんがね、あらまあ、倉金さん、いらっしゃいませと。
うん。
で、竹子さんはね、やばいって言って、ちょっと口に手をあげてるわけですね。
うん。
で、この倉金さんっていう人が、もうほんとに見た目からして、THEできる人みたいな感じのね。
うーん。はいはいはい。
ピシッと高そうなスーツ着て。
うん。
こう、目鼻たちもね、くっきりしてて。
うんうん。
漫画的表現で言うところの、すごくいいところの人っていうのが、すごいわかる見た目をしてるんですよ。
はいはいはいはい。
で、まあ、青年ですわ。
うん。
こないだ見せていただいた製地の壺、あれ買います。
いやいや、毎度ありがとうございますねと、そんな会話を店先にしてるんですよ。
うん。
こっからがすごいんですよ。裏に4つのドットがあります。
この四隅に、この四角形というか、写真の四隅に1個ずつボタンがついてるんですよ。
はぁ、はいはい。
左上のやつを押しますと、カシャカシャカシャカシャと写真の下にですね、値段が出てくるんです。
おー。
うっそ、こんな安物じゃないわよって反論するわけですけど、たけこさんは。
はい。
それは本価ですと。
ほう。
カメラを単なる物体とみての現在料費です。
あー。
うんうん。
1万3270なんぼって見切れてて見えないんですけどね。
うんうん。
で、右上のボタンが市価。カメラの場合では正式の価格、売られてる価格ですね。
うん。
が出てくると、カシャカシャカシャカシャカチンと出てくるわけです。
うん。
あ、ぴったりだわ。もっとも私は3割引で買ったけど。はい。
うんうん。
左下が産価。えっとね、産ってあの、産み出すとかの産です。
はい。
生産とかの産ですね。
うん。
産価。将来被写体が生み出す利益ですと押すとですね、カシャーンと0円で出るんですね。
あ。
あら?ゼロ?私の写真1枚も売れないってこと?って。
うん。
右下とヨドバシはスルーして。
はい。
言いかけたところで、あんた誰?こっそり娘の部屋に上がり込んでって、こう、さっきのお母さんに見つかるわけです。
はい。
で、さよならーっとこう、ヒュッと逃げてしまってですね、ちょっとカメラ、カメラ置いたままだよって。
おっと。
あー、行っちゃった。
ほー。
うん。置いて行っちゃうわけです。
なるほど。
ね、あの逃げ足の早いね、ヨドバシならではの芸当ですね、これは。
はい。
なので、今の説明で言うと、おさらいしましょうね。
1つ目の左上が本家ということで、それのそのもののね、物質としての価値ですね。
うん。
原価みたいな感じ。
うん。
で、右上が資家で、実際にこの売り値がつけられてる価値。
うん。
で、左下が産家で、それが将来生み出す利益ですね。
うん。
で、右下はちょっと説明なく言っちゃったんで、わかんないんですけど。
うんうん。
これがだから値踏みカメラですよ。
はいはいはい。
映した被写体の、この何やろ、価格とか価値とかがこうわかるっていう。
うん。
うん。これがまあ今回登場した未来のカメラなわけです。
うん。
それ置いて行っちゃったわけですね、ヨドバシは。
はいはい。
うん。で、まあ乱入してきたお母さんですよ。
もう日頃言ってるんでしょうね、こう竹子さんにまた文句を言うわけです。
お前にも呆れたよ。せっかく倉金さんが見えたのに、逃げ出して。
うんうん。
音楽会に行こうってさ、なんとかフィルの日本公演の一席だって。
音楽会。
あんまりよくわかってないですね、この人。
うーん、はい。
まあチケット預かったみたいですね。
うんうんうん。
はい、次のシーン。
えー、翌日か、まあ、何日か経ってるのかわかんないですが、えー、この古道具屋さんにお客さんが来ます。
はい。
なんかこう、お皿かな。
うん。
で、持ってきた人がね、江戸前期ですよと。これだけの一品はなかなかないと。
うん。
で、接客してるのは、この店主に今なってるお父さんなわけですね。
はい。
で、お父さんね、眼復でございました。しかし、うちには今ちょっとこれだけの品を引き取りするだけのお金が。
うん。
まあ、あの、もちろん買い取ったらお金払わないといけないですから。
はい。
そこは相談しましょうね。かっきょうに現金が必要になりましてと、まあ、お客さんもまあ、交渉してくるわけです。
うんうん。
で、ここで、こう、隙間からね、こう覗いてた竹子さんが手にしてる値踏みカメラの出番ですね。
はい。
はい。えーと、こっそりこのお客さんが持ってきた江戸前期って言われる、まあ、立派なお皿ですね。それを取るわけです。
うんうん。
で、えー、ボタンを押します。
はい。
えーと、歯科がわかるね、あの、実際に売りに出されてる値段がわかる右上のボタンですね。
うん。
で、こっそり言ったら見てるわけですよ。
うんうん。
で、接客してるお客さんとお父さんの間でこう、まあ、話は進んでて。
はいはいはいはい。
で、こう耳打ちするわけですね、お客さんが。これこれ、これくらいでお譲りしますみたいな感じでね。
うん。
で、え、そんな値段でいいんですか?とうとうさん。
おーい、たけこ、金庫にいくらある?
えーと、35円よって言うわけです。
うん。
うん。
で、えっと言いながら、まあ、お父さんこの裏に引っ込んでね、あの、金庫を見に行くわけですけど、実際に35円しか金庫に入ってないっていうことはないんですよ。
まあまあまあ、そうですよね。
まあね、こんなにあるじゃないかと。
うん。
で、たけこさんの目的はですね、お父さんを裏に呼ぶことだったんです。
はいはいはいはい。
お父さん、あれ真っ赤な偽物よと。
あー。
何?バカな、お前などにわかるもんか。
うん。
まあ、このあたりはちょっと、あの、難しい問題ですよね。
そうは言ってもね、ここの店主としてずっとやってきたお父さんですから。
まあね。
うん。
はいはい。
この店のことに興味のない娘にそんなこと言われたってっていうところはありますよね。
うん。
で、戻ろうとしたところ、たまたまですね、来てました、倉金さんが。
来ましたか。
はい。
ほほー、これは成功なイミテーションですなと。
うん。
お客さんの持ってきたね、商品に対してこう言ってるわけですよ。
はいはいはい。
なんとブレーな、これは我が家に代々伝わる加法ですぞ。
侮辱するとはただではおかんっていうふうにまあ、激行するわけです、このお客さん。
うん。
でもね、倉金さんはね、ブレないんですよ。
え?あなたはこれを本物だと信じてらっしゃるのですか?
うん。
ちょうどいい国立博物館の友人が一緒に来てるから鑑定してもらいましょうと。
ほー。
と言うと、このお客さん、慌てて帰っちゃったわけですね。
あらららら。
はい。
なんかなんかこう、キャラクターの立ってる人が多かったですよね。
うーん、そうですね。
あの、お母ちゃんとかね。
いや、知りたいですけどね、私は。
お母さんがお父さんを撮った場合と、お父さんがお母さんを撮った場合を。
あー、なるほど。
はい。
あのー、やっぱり買い取らなくてよかったかもしれない。全員撤回します。
そうですね、そんなんがあったらもうね、本当に大変なことになりますから。
ねー、ま、でも未来のカメラが、えっと今回は100万円っていうことなんですけども、
はい。
買われます?さっぱさんは。
いやー、ま、私は、でもなんか、ねー、数値化しちゃったらなんか、ちょっと、なんていうんですかね、楽しみ減りそうじゃないですか。
あー、わかるね。もうね、あの世の中のすべてがね、こうやって計算というかね、数字で測れるものではないっていうところも、
藤子先生のメッセージかなと思うので。
そうですね、ま、でも今までの中だと一番好きかもしれないですね、私。
あー、カメラシーズンの中でいくと?
はい。
あー、確かにね、あのー、本当に有名カメラってなってるだけあってね、こんなカメラがあったらいいなっていうのが、作品をね、描いてるときのおそらく気持ちだったと思うので、
はい。
そういう意味ではね、割と好きになる人が多い作品なんじゃないかなとは思います。
うーん。
あ、そうだ、あとこれね、補足ですけども、前にお話ししましたが、これ実写化されてるんですよ。
はいはいはいはい。
はいはい、この竹子さんは、えーっと、長沢雅美さんですね。
うんうんうん。
はい。で、お父さんが、あの、安財はじめさん。
うんうんうん。
のかあさんが、えーっと、渡辺恵里さんかな、確か。
うんうんうん。
なんか、ま、ばっちりというか、ぴったりというか。
はい。
この倉金さんはですね、あの、ケイン小杉さんでしたね。
ふっ、なるほど。はい。
ま、なんかちょっと、ま、映像化、今の話をね、映像化したときにぴったりくるね、キャスティングだったなという感じはしますね。
うーん。
うーん。2008年に、えー、ワウワウで放送されたね、実写のドラマで、こういう配役でやってましたということです。
あの、もしご興味あれば、DVDとか出てるみたいなんで、見てみてください。
はい。
じゃあ、えーっと、今回もやっていきましょう。
はい。
はい。
少し不思議ないと、えー、この番組では皆様からの感想、反応、藤子不条作品への愛、等々、えー、募集しております。
サッパさんの方から、後先よろしくお願いいたします。
はい。
えー、メールアドレスはfushigi7110 at gmail.com。
ツイッターのアカウント名は少し不思議ないと。
ハッシュタグはハッシュタグ不思議な、不思議はひらがな、なはカタカナで検索してみてください。
はい。
はい、それからお名前だけで送っていただけますメールフォームをご用意しております。
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