映画『5時から7時までのクレオ』の占い師
おはようございます。現役占い師が教えるAI活用塾、スタートです。 お聞きくださりありがとうございます。お届けするのは、現役占い師兼AIの先生の美月藤夜です。
この番組は、占い師さん、セラピストさんなど、人の気持ちに寄り添うお仕事をしている人をメインに、 お仕事やAIと向き合う中でも、迷いやお困りごとの解決のヒントをお届けしています。
本題に行く前に一つお知らせをさせてください。
タロットカードを見ても、自分の言葉がなかなか出てこない人へ、 3日間無料音声レッスンをプレゼントしています。
カードを見た瞬間の印象をつかむ練習、カードの人物になって話す練習、 手柄の前後を想像して物語を広げる練習を、1日1本、音声を聞きながら実践できます。
受け取りたい人は、概要欄のリンクからLINEに登録し、直感とカタカナで入力しておくってくださいね。
さて、タイトルがちょっと怖かったかもしれませんが、怖い話ではないので安心してくださいね。
あの子はガンよ。もうダメだわ。
これは、5時から7時までのクレオという、1962年のフランス映画での占い師のセリフです。
この映画の冒頭は、タロット占いの場面から始まります。
主人公は、2日前に受けた検査の結果をその日の夜に聞くことになっているのですが、ガンではないかと怯え、占い師にタロットカードで自分の未来を占ってもらいます。
占い師は、主人公の過去や現在の状況を次々に言い当て、最後に未来を見ます。
主人公がタロットを引くのですが、出てきたのは、12番、吊るされた男、そして13番の死神。
占い師は、それらのカードを見て言い踊ってしまいます。
伝えない判断は誰のためか
主人公には、死神のカードは死そのものではなく、人生に重大な変化があることを告げ、慰めの言葉をかけて返してしまいます。
でも、主人公が部屋を出た後、同居している男性に言ったセリフがあるのですが、それが先ほどの、「あの子はガンよ。もうダメだわ。」なんです。
私はこの場面、引っかかりました。
占い師は、主人公がガンであることは読めていたのです。
読めていたけど、本人には言わなかった。
そして、本人がいなくなってから口にした。
言わなかったのは、優しさだったのかもしれません。
これから結果を聞きに行く人に、結果を聞く前から望みを立ちたくなかった。
そう考えることもできます。
ただ、咳をたった後に本音を漏らしていたところを見ると、少し違うようにも思えます。
言えなかったのではないでしょうか。
占い師が言わなかったのは、相談者のためではなく、自分のためだった。
ガンだと伝えれば、目の前で泣かれるかもしれない。取り乱されるかもしれない。
その場を引き受けたくなくて、言葉を濁して送り出した。
そうも解釈できるのかと思います。
鑑定をしていると、ガンとまではいかなくても、同じような場面に立つことはあるでしょう。
読めたけど、これは伝えない方がいいのではないか。
でも、そう思った時には、伝えないという判断は誰のためのものなのか。
相談者さんが受け止められないと思ったのか。
それとも伝えた後、相手の反応を自分が引き受けたくなかったのか。
このようなことを一旦考えることが大切だと思います。
どちらも相手のためという顔をしていますが、違うもの、でもその場では区別がつきにくいものです。
事実を伝え、受け止め方を委ねる
私はカードから読めたことをお伝えします。
良い悪いの判断はつけません。
カードはこう言っていますという形でお伝えします。
なぜなら、何が良くて何が悪いかは、その時の状況、もっと後になってから、などで変わることがあるからです。
今はこうまた出来事に見えることが、後から振り返ると必要なことだったということは、ご自身の体験として思い当たることがあるのではないでしょうか。
もちろんその逆もあります。
つまり占い師の側がよしよしを決めて渡してしまうと、相談者様がご自分で受け取る前にこちらの評価がついてしまいます。
事実だけを渡ししてそれをどう受け取るかは相談者様に委ねる。
判断も決断もこちらがするものではないと思っています。
伝えるのが怖いのは伝えた後に何が起きるかわからないからでしょう。
黙り込まれるかもしれない。泣かれるかもしれない。そこを引き受ける覚悟がないと言葉を濁してしまいがちです。
だから伝えることそのものより伝えた後にその場を受け止められるかどうかの方が大きいのだと思います。
受け止めるのに時間がかかる場合にはその時間を待つ。質問が出てくれば答える。何も出てこなければそのまま一緒にいる。
伝えて終わりではないんです。
もちろん言い方は気をつける必要があるでしょう。
なので内容を変えないまま届き方を和らげるということをする必要があります。
言葉の選び方で受け取り方が変わるため慎重を期すことが大事なんですよね。
その場で考えると大抵言葉に詰まりますので前もって自分の言い方をAIに相談しながら作っておくと良いでしょう。
もちろんAIの出した言葉そのままではなく自分が言い慣れた言葉にしておいていくつか用意しておくと慌てずに済むと思います。
映画の結末と占い師の見立て
ところでこの映画の結末気になりませんか?ネタバレすみません。
その日の夜、主人公は医者からガンだと告げられるんです。
でも2ヶ月の放射線治療で治ると言われるんです。
主人公は恐怖から解放されて帰っていきます。
占い師が言ったもうダメだわという見立ては当たっていませんでした。
ガンであることは読めていた。
でもそれが治らないもの助からないものだと占い師が決めてしまって本人には伝えなかった。
読めたことの先の展開をこちらが先に想像して決めてしまっていないかということを改めて考えさせられる映画でした。
いかがでしたでしょうか。参考になった良かったということでしたらいいねをクリックしていただけると嬉しいです。
それではまた。ご視聴ありがとうございました。