新年度の疲れと講演の導入
こんばんは、えりむすです。この番組では、自分らしく幸せに生きるための学びについて発信しています。
さて、週末皆さんいかがお過ごしでしょうか。なんかね、新年度始まって2週間ぐらい経ったタイミングってね、ちょっとしんどさも疲れとかも出てきている時かもしれませんが、どうかどうかご自愛ください。
今日はですね、日本小児科学会に参加してきました。
そこで印象に残ったことをシェアしたいなというふうに思っているんですが、
小児科の先生をしながら東京大学で教授をされている熊谷先生という方の講演を聞いてたんですけど、
自立の反対ってなんだと思いますかっていう問いから始まったんですね。
皆さん、自立の反対って聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
多くの人は依存という言葉が浮かんできたんじゃないかなというふうに思います。
辞書を引くと、確かに辞書では自立の反対は依存となっているみたいなんですね。
依存を示すdependentという言葉に否定形でinというのがついて、independentで自立という意味になるので、英語圏でも自立の反対は依存というふうになってはいるんですが、
先生が今日お話しされていたのは、本当の自立というのは依存しないことではなくて、依存先を増やすこと、つまりマルチディペンテントな状態が自立なんだという話をされていたんですね。
いろんなものに頼れる状態こそが自立だということ。
自立の概念と靴下のエピソード
これはおそらく私のスタンドFMを聞いてくださっている方たちとかだと、何となく聞いたことあるという方とか、よくわかるなという感じかもしれないんですけど、
いろんな多くの依存先を増やすということが自立ということですよね。
その時に、その中ですごい印象に残ったエピソードがあって、その先生は脳性麻痺があって、手足が上手に使えなくて車椅子なんですね。
その先生が、昔ヘルパーさんに介助してもらっていた時に、頑張って自分で靴下を履けるようになりましょうと言われたそうなんです。
その先生は当時、頑張れば3時間かければ靴下を履けることができたそうなんですね。
それを見ていたヘルパーさんが、自分で靴下を履ける練習をしましょうと言ってきたそうなんですけど、
その時に先生はですね、なんかこういう風に返したそうなんです。
あなたはものすごい頑張ったら自分で服を縫えますよね。
すごい頑張ったら自分の家も建てられますよね。
でもそれって必要なことなんですか。
時間は有限で、僕は3時間かければ靴下を履けるかもしれないけれども、
それって本当に必要なことなんでしょうかっていう風にヘルパーさんに返したとお話されてたんですね。
この話を聞いた時に、
家事代行サービスを使う人に対して、それぐらい自分でやったらいいのにっていうことを言う人みたいなイメージがふわーっと思い浮かんだんですけど、
これがちょっと靴下の話に少し似てるかなっていう風に思っていて、
頑張ればできるかもしれないけど、それに時間とエネルギーを使うことが本当にその人にとって大事なのかっていうのは別の話だなと思って、
それぐらいできなきゃっていう言葉って結構強い圧力というか、暴力的な言葉だなっていう風に感じたんですよね。
人によって得意なこととか苦手なことって違うし、使える時間もエネルギーも違うから、
頼れるところは頼っていいし、自分でやりたいことはやったらいい。
でもそれって本当に人の選択だなと思って。
そう、なんか自立ってできることを増やすことというよりも、何に時間とエネルギーを使うかを選べることの方が大事なんじゃないかなという風に思ったんですね。
その選択自体がその人の自立なのかなって思いました。
孤立のリスクと健康への影響
で、もう一個大事だなーって思ったのが、そのインディペンデントが自立っていう話をしたんですけど、
その定義としてはそうなってるんですけど、
でもそれは自立というよりも孤立なんじゃないかっていうことを熊谷先生言われてて、
一見誰にも頼らず自分一人でやれてる状態って、すごく自立しているようには見えるんですけど、
でもそれって見方を変えると、結局孤立している状態でもあると。
で、この孤立っていうのが、メンタルだけじゃなくて体にも影響があるっていう風に言われていて、
孤立のリスクみたいなのは以前スタイフで私もお話したかもしれないんですが、
その孤立している人って高血圧とか高コレステロール結晶とか、
あと心筋梗塞のリスクが上がるっていうような研究もあったりするんですね。
だから誰にも頼らないっていうのは、
幸せを阻害することでもあるし、健康的なリスクもありますよね。
だからいろんな人とかサービスに頼れる状態、マルチデペンデントでいられることによって、
そういう健康のためにも幸福感のためにもすごい大事なことなんだなっていうのを感じました。
ビジネスにおける依存先の活用
これってビジネスとかにもつながると思うんですよね。
例えば自分でやろうとしたら時間もエネルギーも限界があるから、
どうしてもできることって限られてきますけど、
でも人に任せたりとか外注したりとか仕組みやサービスに頼ることで、
自分が本当にやるべきことに時間が使えるようになるっていう。
これがまさに依存先を増やしている状態かなっていうふうに思ってですね。
しかも結局そっちのほうが結果的にパフォーマンスが上がるかもしれないし、
規模も拡大していけるかもしれない。
だからやっぱり全部自分でやるイコール自立ではなくて、
適切に頼れる状態を作るっていうことがパフォーマンスを上げるためにも良いし、
それが自立なんじゃないかと思ったというお話でした。
学びのまとめと実践への意欲
なので、もし今もっと頑張らなきゃとか、
自分でできるようにならなきゃって思っている方がいたとしたら、
それって本当に必要な努力なのか。
そうじゃなくて、人に頼ってみるっていうことも大切な視点かもしれないっていう、
そういうことをちょっと考えてみてもいいのかなっていうふうに思ったという学びのシェアでございました。
というわけで今回は、たくさんの依存先を増やすことこそが自立なんだということに対して、
解像度が上がったり、大切さを知ったりと、
より深い理解につながったなというお話をさせていただきました。
自分自身もですね、結構何でもかんでも一人でできるようにならないと、みたいな気持ちが強くて、
人に頼るのが苦手な人の気持ちもすごく共感できるんですが、
これはね、だから自分自身にも言い聞かせるようなことでもあるんですが、
ただ、そういう健康上のリスクとか、孤立みたいなことを考えると、
やっぱりその行動は勇気を持ってやった方がいいかなっていうふうに思っていて、
ちょっとずつですね、やってみていこうかなとかやってみているところでもあります。
なので同じね、気持ちとか感覚を持っている方がいらっしゃったら、
ちょっと人に今まで自分で耐えてやっていたこととかを、
まず頼るとかじゃなく、まず開示してみるだけでもいいかもしれないので、
やってみたらいいかもしれません。
というわけで、また次回の放送でお会いしましょう。
おやすみなさい。えりむってした。