Vercel社とNextJSの紹介
日本最大級のエンジニアコミュニティQiita、プロダクトマネージャーのQiuaのとしふみです。
この番組では、業界で活躍するエンジニアをゲストに迎え、キャリアやモチベーションの話を深掘りしながら、エンジニアをみなさんに役立つ話題を発信していきます。
前回に引き続き、ゲストは、Vercel社のエンジニアで、ファクトフルネス共訳者の上杉周作さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。Vercelの上杉です。
よろしくお願いします。今回は、まさにVercel社についていろいろお伺いをしていきたいなと思っています。
上杉さんとお送りする2回目のテーマは、フィードバックドリブンで進めるソフトウェア開発です。
ちょっと繰り返しにはなってしまうかもしれないんですが、現在Vercel社でやられていることについてお伺いしてもよろしいですか?
主に3つのことを手掛けていて、まずNextJSというリアクトベースのフロントエンドのオープンソースのフレームワークを開発しています。
それが1つ目で、2つ目がVercelそのものなんですけど、Vercelという開発者向けのクラウドプラットフォームを公開しています。
NextJSのアプリをデプロイしたかったら、Vercelのクラウドにぜひデプロイしてくださいという感じですね。
最後もう1つは、ウェブ開発者向けの生成AIであるV0というのを公開しています。
簡単に説明すると、ChatGPTみたいな感じなんですけど、ChatGPTより精度の高くウェブサイトを生成してくれるような生成AIを作っています。
フィードバックの重要性
ありがとうございます。本当にこの3つのサービスと、僕は日々個人開発とかで情報を出していただいているんですが、
ちょっとお伺いしたいなと思っているのが、Vercelさんが今やられている、今は3つのサービスだったりソフトウェアの開発をされていらっしゃると思うんですけど、
もともと最初からそこはやられていた感じなんですか?
もともとそうですね、創業期間いるわけじゃないんですけども、NextJSが多分一番最初だったんだと思うんですね。
NextJSがリリースされて、当時はNowっていう名前だったんですけども、それがVercelって変わったんですが、
デプロイできるクラウドみたいなのができて、で、V0はもちろん最近になって作られましたね。
基本的にやっぱり根幹を成しているところは、やっぱりNextJSしかり、リアクトしかりというような感じなんですかね。
そうですね、はい。
創業されたタイミングがちょっと僕詳しくないのであれなんですけど、
多分当時ってフロントエンド系のフレームワークとかって他にもいろいろあったんじゃないかな、今もあると思うんですけど、
あったタイミングかなとは思うんですけど、
あえてやっぱりリアクトっていうところに対して乗っかって、今NextJSっていうところを作っていらっしゃる理由というか、
そういうところも、もしお伺いできたらお伺いしてみたいなと思ったんですけど。
僕はNextJS開発したわけじゃないので、わからないかもしれないんですけど、
よくうちの代表のケシェル・モナウチが言うのは、リアクトが出てきたときにこれだと思ったみたいなことをよく言ってますね。
僕もそうで、もともとフロントエンドはやってて、最初はそれこそJQueryとかを開発して、
その後バックボーンJSとかもやって、アンギラJSとかもやって、
リアクトが出てきたときに自分も触って、これはすごいというふうに今思いましたね。
なんですかね、とっても考えることがすごいシンプルというか、
もちろんその後はVue.jsとかもそういうのも触って、とても好きですけれども、
やっぱりリアクトでいいじゃんというふうに思いましたね。
ちょうど今からたぶん10年近く前ぐらいに、別なPodcastに出演されたんですけど、
そのときもまさにそのフレームワークが軍有格級的な感じで、たくさん乱立してた頃だったんですけど、
たぶんそのPodcastで自分がリアクトでいいと思いますというふうに発言したと思うんですけど、
10年ぐらい経って、今でも社的にはとても高いので、
Next.jsはたぶんフロントエンドのJSベースのフレームワークとしては、
Next.jsはとてもトップクラスになっているので、
それは先見の目があったという感じがあるかもしれないですね。
やっぱりまさにリアクトの書き心地もそうだし、
そこに対して最適化されているNext.jsというフレームワークが、
本当に僕も普段書いてて、すごい書き味がいいなというふうに思いながら触らせていただいてます。
ありがとうございます。
その中でもう一個、本当にこれ興味本位に近いんですが、
結構最近ってやっぱりリアクトっていうライブラリー自体がかなり大きくなってきて、
有名になってきている中で、結構いろんなフレームワークも出てきているじゃないですか。
その中でNext.jsとしての思想として大事にしていることとか、
他のフレームワークに比べて特徴みたいなところもしあればお伺いしてみたいんですけど。
そうですね。Next.jsはこうあるべきだっていうふうな、
もちろん考え方もメンテナーの方々とかうちの代表とかにもあると思うんですけれども、
やっぱりユーザーからのフィードバックをとても大事にしていて、
ちょっと前にNext.jsは結構バージョンをアップしたときに、
書き方がページズルーターからアップルーターっていうふうに書いて、
それもやっぱりコミュニティからのフィードバックが多くて、
ページズルーターでもいいんだけど、こういったユースケースのときに複雑なサイトを作るときに対応できないと。
ってなったときに、じゃあこうすればいいんじゃないみたいな感じで作ったものなので、
やはりコミュニティからのフィードバックをとても大事にしてますね。
よくコミュニティからのフィードバックとしては、
Next.jsをバーセル以外にもデプロイしたいっていう要望がとても多いので、
最近だとGitHubのNext.jsそのものはGitHubのURL的に言うと、
github.com slash barcel slash next.jsってなってるんですけど、
今、github.com slash next.jsというNext.jsのGitHubのオーガナイゼーションができて、
そちらのほうに、もし自分でホストしたい場合はこうすればいいよみたいな感じの例をたくさん挙げたりとか、
うちのプロダクトの担当のトップのリー・ロビンソンとかは、
YouTuberでもあるのでいろいろYouTubeとか撮ってるんですけども、
VPSでNext.jsをデプロイする、月4ドルのVPSでNext.jsを使うみたいな動画とかも撮ってたりするんですよね。
なので、そういったのもやっぱりバーセルのビジネス的には、
自分でホストするよりもバーセルでホストした方がビジネス的にはいいっていう風に思われるかもしれないですけど、
やっぱりコミュニティからのフィードバックはとても大事にしていて、
今Next.jsはたぶん1日あたりのNPMのダウンロードが100万とか超えてるんですよ。
そのうちの何割がバーセルでホストしてるのかみたいなのもあるじゃないですか。
そのバーセルでホストしてくださってる割合が高いことに越したことはないんですけども、
そのために自分でホスティングするみたいなことを犠牲にする必要はないと我々は考えていて、
むしろ自力でNext.jsをホスティングするっていう選択肢を増やすことによって、
Next.jsそのものを使ってくださる方を増やせば、
例えば100万ダウンロードが200万ダウンロード、300万ダウンロードに増えていけば、
そのうちのバーセルでデプロイする割合が減ったとしても、
ビジネス的には掛け算で増えていくわけじゃないですか。
やっぱりコミュニティの要望をちゃんと見たり聞いたりして、
それに合わせて開発していくっていうことをとっても大事にしてるなと、
一社員として、僕はNext.jsに関わっているわけではないので思いましたね。
メディアにおけるリンクの考え方
ありがとうございます。今のお話聞いていて本当に寛大だなというか、
本当に理屈的に確かに使ってもらえば使ってもらえるほど、
そのうちの何割かバーセルっていうホスティングサービスを使ってもらえばいいよねっていう思想が分かりつつ、
どうしてもビジネスやっていると自分のところをできるだけ使ってもらいたいみたいな方に、
経営として走りたくなっちゃうタイミングとかもありそうだなと思ったので。
人が回れというか。
そこを変えずにどんどんむしろ広げていくってアプローチが取れているのが本当に素晴らしいなってお話聞いていました。
日本の話じゃなくてすみません。
こういった話をするのが、こういった考え方を理解するのがちょっと難しいかなみたいなことはあるかなと思ってて、
ちょっと別の話になっちゃうんですけど、僕は今の会社に入る前でメディアの企業で働いていて、
メディア企業、アメリカの新聞とかはネットでもどんどんIT化されているので、
ネットでもちろん日本もそうですけど読めるんですけども、
アメリカのニュース記事とか特徴なのはニュース記事にリンクがたくさん貼っているんですよね。
ニュース記事を読んでいるときにたくさん様々なリンクが、
アメリカのニューヨークタイムズとかでも記事にリンクが貼っていて、そのリンクをクリックするとソース元に飛べたりするんですよ。
でも日本の大手のニュースサイトだったりとか新聞のニュースだったりとかも見ても、なかなかそのリンクとかを貼っているわけじゃないんですよね。
そのことについて指摘している人とかもネットで言ったりして、なんでアメリカではその記事にリンクが貼ってて、
例えば論文が紹介されていたらその論文のリンクが貼っているのに、日本で論文に関するニュースがあってもその論文のリンクがないから自力で探さないといけないみたいな。
なんでやってないんだみたいなことを言う方がいて、
それの反論としてはリンクを貼ってしまうと別のサイトに飛ばれるからニュースサイトの広告収入が入っちゃうじゃないかみたいなのがあるじゃないですか。
なのでリンクを貼らない方がいいんだみたいな感じの意見もある一方で、
なんでアメリカのニュースサイトでリンクを貼っているかっていうと、
それが始まった頃はちょうどブログがアメリカで人気になって、
当時の話でいうとブログが出てきたことによって新聞社のサイトとかの売上が下がるんじゃないかとか、
このままだとブログに既存のメディアオールドメディア負けてしまうんじゃないかみたいな話がアメリカだとちょうど2000年代の半ばぐらいにあったんですよね。
その時にニュースサイトの人たちも我々もブログに対抗するために何とかせんとあかんみたいな話になって、
何をしようかってなった時にブログはいろいろリンクを貼ってると記事に。
じゃあ我々もリンクを貼ろうっていう話になったんですよね。
その時に古い考え方の新聞社の人たちにどうやってそれを説得したかみたいなことがあって、
フィードバック主導の開発
例えばグーグルとかを考えてみると、
グーグルのビジネスって人をグーグルから離れさせることがビジネスだと。
つまりグーグルに行くと検索するじゃないですか。
そうすると検索結果が出てきてクリックしたらみんなグーグルじゃないページに行くので、
グーグルは他のページに人を送ることによって儲かってるんだということがあって、
つまり新聞の記事とかも他のページに人を飛ばすことによって、
その記事をもう一回見たいというふうに思う人が増えてくる。
リンクがあることによってその新聞記事のバリューが上がるからたくさんの人が読んでもらえる。
最終的にはそっちのほうがいいんだよみたいな話があったんですよね。
一見短期的にはビジネスが悪いように見えることがあるかもしれないですけど、
最終的にはユーザーの要望を聞いたほうが、
例えば記事にリンクがあったほうがいいよねみたいな要望を聞いたほうが、
最終的にはビジネスによくなるみたいなというのが、
そういう考え方が自分はとっても好きで、
バーチャルでもそういうことをやってていいなって思いました。
ありがとうございます。
あれなんですかね、
そういう考え方自体がそもそもアメリカには結構浸透していたりするっていうイメージなんですかね。
そうかもしれないですね。
もちろんシリコンバレーでよく言われているのが、
先に誰かをまず助けると。
まずとにかく人を助けなさいとか、
とてもよく言われるのが、
駆け出しの企業家とかでもベテランの企業家とかトウシカに助けてもらうことが多くて、
それは見返りを求めているわけじゃなくて、
逆にあなたは私に何も返さなくていいから別な人に同じことをしてあげてくださいみたいな感じの、
先に助けるっていう文化があって、
それも一見自分には損かもしれないけど、
最終的には回り回ってメリットがあるっていう、
そういう考え方があるのかもしれないですね。
なるほど、ありがとうございます。
ちょっと違う角度からの質問になるんですけど、
逆に日本ではあんまりそういうのが、
なんとなく浸透していないような気が僕はしているんですけど、
アメリカで働いている中で、
日本のサービスの広げ方とかビジネスのやり方っていうのがどういうふうに見えているのかみたいなところをお伺いしてみたいです。
そうですね、自分としては日本にはとてもリスペクトがあって、
リスペクトがある一方でそこまで日本のことに詳しいわけじゃないので、
何か意見を言えるというわけではないかなと思うんですけども、
一つ聞いたカンファレンスの講演をさせていただいた時もやっぱり言ったのは、
情報量がアメリカだと多いっていうのはあるんですよね。
IT系とかプログラミングに関するとやっぱり英語圏の情報がとても多くて、
やっぱり新しい考え方ってどこで生まれるかっていうと、
自分は文章を書くことによって生まれると思うんですよ。
文章を書こうとすることによって、
もちろんキイタさんがそういうことに携わってるっていうのは素晴らしいと思ってるんですけど、
文章を書くことによって思考が整理されて、
新しい考え方が生まれて、
多分おそらくリンクを貼った方がいいとか、
そういうのも文章で書かれてたりしたんですよね。
そのリンクジャーナリズムっていうムーブメントだったんですけど、
それも言語化されて文章を書くことによって、
それでアイディアとしてなって、
そのシリコンバレードと、
例えばポール・グレームさんっていう有名なエンジニアの企業家の方が、
Yコンビネーターっていうスタートアップ養成スクールみたいなのを創業して、
ポール・グレームさんもとても文章を書くのが上手で、
様々な考え方を生み出してくださったので、
そういった面で、やはりたくさんの人がたくさんの文章を英語圏で書いているからこそ、
新しい考え方が生まれて、
なので日本の方々はとても自分は優秀だと思ってますし、
ただ、母数が全然少ないとは思っているんですよ。
さらにIT業界にいる業界の比率的にも、
やっぱり日本では製造業とか別な分野の人が多かったりすると思うので、
単純に数の違いで新しい考え方が明確に先に生まれてくるのかなと。
オープンソースの重要性
ただ、自分は翻訳者をやっているので、
自分は今のファクトフルネスという本を翻訳したんですが、
それに至るまでに結構様々なネットのアメリカ記事は英語から日本語に翻訳して、
最終的に翻訳者として見つけてもらって、
ファクトフルネスを翻訳するに至ったんですが、
その時にやっぱり気をつけていたのが、
ただ記事を翻訳するだけじゃなくて、
その記事を翻訳した後に自分の考え方とか書いてたりしたんですよね。
あとは翻訳するときに、
ただ翻訳するだけだと日本の人には伝わらないなと思うところに注釈を入れたりとかして、
何が言いたいかというと、
翻訳をすることによってプラスアルファで情報を付け加えることによって、
もともと英語圏の情報よりもさらにレベルアップした文章を日本で出すということができると思っていて、
それはある種の日本のメリットだと思ってるんですよね。
なので、そういった感じの翻訳者の方がもっと増えていただいて、
英語圏のものを翻訳する際にさらにプラスアルファで考え方を先に進めるというチャンスが日本にあると思うので、
それはもっとたくさんの人がやってくれたらいいなと思いますね。
それはAIに翻訳ではできないかなと思うんですよ。
AIだと翻訳ができるかもしれないし、
AI翻訳で読めるものにはなるかもしれないけど、
それプラス翻訳した方の考え方だったりとか、
追加するのはまだAIにはできないかなと思うので。
ありがとうございます。
ちょうど聞いた映画でも過去、渡拓さん、テスト駆動開発の渡拓さんが実際に本を書いていらっしゃって、
その時も結構似たようなお話を伺ったので、
まさに単純なアウトプットだけではなくて、
そういう訳していくところの価値ってまさにそういう付加価値をつけていくところなんだろうなっていうのはすごいですね。
確かにそういう付加価値をつける翻訳というか。
自分もファクトフルネスを翻訳した時に、
さらにプラスアルファでファクトフルネスの脚注があるんですけど、
ファクトフルネスは脚注本自体にもあるんですけども、
さらにウェブサイトに本に載りきらなかった脚注みたいなのが英語圏であって、
それが7万字くらいになったんですね、翻訳したら。
でも全部翻訳したんですよ。
他の国の翻訳者でそんなことやったのは多分いなくて、
自分だけだと思うんですけれども、
そうすることによって脚注を翻訳した記事を日本で公開して、
すみません、聞いたさんじゃなくてノートで公開したんですが、
それも結構見ていただいてるので、
でもおそらく多分英語の脚注は多分英語の本が出た時に、
多分誰もウェブサイトにアクセスしなかったので見た人はいなかったと思うんですが、
自分がノートでそれを公開したことによって、
多分日本の人が脚注文をたくさん読んでるんですよね。
それも海外との情報格差がひっくり返ったと思ってて、
つまり日本の人がファクトフルネスに対して詳しいみたいな状況を生み出すことができたなって自分は思っていて、
もちろん読んでくださった方に検定する話はあるんですが、
そうですね、付加価値をつけてたかなと思ってます。
ありがとうございます。
そんな中でバーセル社として本当にNext.jsってところを本当にフィードバックベースで使われること第一に、
いいものを作るってところを第一にビジネスとしては広げていってらっしゃると思うんですけど、
Next.jsってOSSでもあるじゃないですか。
結構誰でもある意味でコードの改善とかは加えられると思うんですけど、
コントリビューターの方たちってバーセル社の方がやっぱり割合としては多いんですかね。
ちょっと分からないですけど、いやそうじゃないと思います。
割合的にも圧倒的にも、もちろん本当にただドキュメンティションの一文字直すとかそんな感じでも全然言われるかもねので、
割合たくさんの方がやっていただいて、毎年我々はNext.jsのカンファレンスを行っているんですが、
そのカンファレンスの時のスライドでコントリビュートしてくださった方のプロフィール写真をずらって並べたりとかしていて、
オープンソースのメリットとしては、例えば開発の主体がバーセルで大半のコードをバーセルのメンバーが仮に書いてたとしても、
それでもオープンソースにすることによってその細かいところにもバーセルの社員だけだと気づかなかったこととかに、
どんなに小さいパッチとかでもとても我々にとっては助かるので、そこはやっぱメリットですね、オープンソースにすることの。
あとはよくいろんな会社がNext.jsじゃなくて自力でNext.jsっぽいものを作ったりして、
独自でインハウスというか内製でそういうのを作ったりするみたいなこともあると思うんですけど、
我々の考えとしてはこれからAI時代になって、AIがコードを生成する時代になるとやっぱり人気なフレームワークとかがあることによって、
人気なフレームワークとかはやっぱりAIが生成しやすいわけじゃないですか。
なのでV0はウェブサイトを生成してくれるんですが、
V0が独自のJSフレームワークみたいなのを生成したら多分めっちゃバグがあると思うんですけども、
V0はNext.jsのコードを生成するんですよね。
UIとかはTailwindとかShadowCNとか有名なコンポーネントライブラリとかを生成するので、
そういった巨人の肩に立つことによってV0Aの負荷が少ないというか、
V0はUIの大事な部分だけを生成してくれる、あとはNext.jsに任せる、あとはTailwindに任せるみたいなっていうのがあるので、
そこら辺はオープンソースのフレームワークを持っている会社として生成AIを作るっていうのは垂直統合的な意味で強みなのかなと思ってるんですよね。
フレームワークに全不利してよかったみたいなっていうのはあります。
翻訳と付加価値
逆にそこがブラックボックスになっちゃうと、今からの時代、生成AIとかでいうと相性が悪いところですよね。
そうですね。
なるほど、確かに。本当にNext.jsっていうOSS自体がビジネスの根幹を成してらっしゃるんだなっていうのは今改めて感じました。
そうですね。日本の企業の方でもNext.jsを使ってくださっている方とかかなりたくさんいて、
うちの代表はアルゼンチン出身なんですよね。アルゼンチンといえばサッカーのメッシーさんじゃないですか。
なのでサッカーが人気で、日本だとセレッソ大阪様がウェブサイトにNext.jsとバーセルを利用していただいてて、
その話をしたらめちゃくちゃ気に入ってて、いつもビジネスの商談とかでうちの社長がその話を持ち出すんですね。
自分はアルゼンチン人のサッカーが大事なんだよみたいな話をして。
なので様々な業界において使っていただいているので、それはとってもありがたいですね。
ありがとうございます。ちなみにバーセル自体のサイトも全部Next.jsで書かれてるんですか。
そうですね。開発は全部バーセルを使っていて、Next.jsどころかそのNext.jsの最新の最新のバージョンというか、
カナリーバージョンというのをステーブルバージョンが出る前にカナリーバージョンというのを出してて、常に最新のバージョンを使ってます。
なので、それを原因でサイトが不安定になることもあって、それで呼び出されることとかもあるんですが、
ドッグフードというか自分で作ったものを自分で食べるとか自分で使うことによってバグを見つけたりとか、
バーセルが1番目のユーザーになるって感じですかね。
なので、さまざまな生産性向上機能とか、例えばツールバーみたいなのもあって、
バーセル上で自分のサイトを公開すると自分だけが見えるツールバーみたいなのがあって、
そのツールバーを使うとパフォーマンスを計測できたりコメントできたりとか、
サイト上に直接コメントかけたりとかするんですが、
それも社内で対応して開発の効率のアップに役立てているとともに、
プロダクトの改善も社内でフィードバックし合うみたいなことをやってますね。
そうなんですね。
まさにバーセルが動いていること自体が、
Next.jsもそうですし、バーセル自体がちゃんと動いていることの証明になっている。
そうですね。
なるほど、面白いな。
ここまでで本当にバーセルさんがNext.jsっていうフレームワークをベースに、
本当にいろんなことをビジネスとしてやっていらっしゃるっていうところは把握できたんですけど、
ここから先、どういうことをやろうとしているのかとか、
目指しているところとかも、もしお伺いできる範囲であればお返ししたいです。
やっぱり会社としてはAIがとても大事だと思っているので、
もちろんVZero以外にもAI SDKというもので、
AIの例えばChatGPTのクローンみたいなのを作りたかったら、
我々のJavaScriptのSDKを使うと簡単にさまざまなモデルを選べたりとか、
簡単にプロンプトを投げたりとか、
AIのAPIに投げたところが返ってくるストリーミングをできるとか、
そういうふうなのを作っているので、
やはりAIには非常に可能性を感じていて、
あれですよね、自分はずっとプログラミングそこまでが得意じゃなかったみたいな言ってたんですけど、
VZeroではコードを書かなくてもいいんだみたいな、
やっと時代が自分に追いついたっていうか、
ことが思ってて、
今の段階でVZeroはある程度のコーディングの知識は必要だと思うんですけど、
これからコーディングの知識がほとんどなくても、
ある種のノーコードとかに近い発想ではあるんですが、
もちろんコードにしたかったらコードにもできるというか、
でもコーディングの知識がなくてもVZeroを使ってプロトタイプでできるとか、
っていうふうな方向にどんどんなっていくのかなと思っていて、
最終的にはエンジニアが最も考えるべきなのが、
インフラでもなく、コードそのものでもなく、
やっぱりプロダクトとか、UXとかUIとか、
ユーザーがどういうふうに使うかとかを考えて、
それをメインにコーディングの知識はありつつも、
VZeroみたいなツールを使って開発していくとか、
そういった感じになるんじゃないかなとは思いますね。
自分がAppleでインターンしてた時に、
よくスティーブ・ジョブスの言ってた、
まずユーザーから始めて、そこからバックワーズというか後ろ向きに考えて、
まずユーザーから始めて、そこから逆算して、
どういったプロダクトを作るかが大事なんだみたいなことを、
耳が痛くなるほどスティーブ・ジョブスが言ってたという話があるんですが、
それと同じで、VZeroもユーザーがどういうふうなものを見るかみたいなことを考えて使っていくみたいなことがあると思うので、
そういった方向に行くんじゃないかなとは思ってますね。
本当にどう作るかではなく、何を作るかというところによりフォーカスしていけるような、
そうですね。
環境だったりツールだったりというところをバーセル社としてもいろいろ作っていくってことですね。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。
僕も一応、今はあんまり仕事で開発をすることはないんですけど、やっぱりプライベートとかでやることはあって、
コーディングってその瞬間、瞬間楽しい時もあれば、これはもうスキップでいいやっていうのがあったりするので、
そのスキップでいいやをスキップできる状態になっていくのは、すごい僕も楽しみだなと思ってます。
そうですね。無駄な設定とかをやらなくて済むんだったら、やらないに越したことはないかなというふうには思いますね。
ありがとうございます。
上杉さん、今日はありがとうございました。
まだまだお話ししたりないので、次回も上杉さんとお送りします。
ということで、今回はバーセル社についていろいろお伺いをしてきました。
普段、Next.jsもそうですし、バーセルリークホスティングサービスもVZEROも使わせていただいてるんですが、
なかなか今まではアメリカの会社が作っているものみたいなすごい距離感を感じていたんですが、
上杉さんとお話をすることですごくグッと距離が近づいたというか、
バーセルの方たちもいろんな思いを持ちながらフレームワークもサービスを作っていらっしゃるんだなというのを感じられて、
AIとプロダクト開発の未来
これから使う時に毎回このお話を思い出しそうだなと思っています。
さて、この番組では感想や次回ゲストへの質問、リクエストなどをお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクでお気軽にご投稿ください。
Xではハッシュタグ、聞いたFMをつけてポストしてください。
表記は番組名と一緒でQFMが大文字、残りは小文字です。
そしてApple PodcastやSpotifyのPodcastではレビューもできますので、こちらにも感想を書いてもらえると嬉しいです。
聞いた株式会社は、エンジニアを最高に幸せにするというミッションの下、
エンジニアに関する知識を記録、共有するためのサービス、聞いた、
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ぜひカタカナで聞いたと検索してチェックしてみてください。
来週も火曜日の朝6時に最新話が更新されます。
番組のフォローをして最新話もお聞きください。
お相手は聞いた、プロダクトマネージャーの清野利史と、バズルの植杉修作でした。