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教育カフェテラスの時間です。振興役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。この番組では、教育の最新情報や現場の話題を2人で取り上げています。
今日はどんな話でしょうか。
以前この番組で、学校のプールの授業の形が変わってきている、という話をしました。
老朽化と厚さで、民間の施設を借りたり、実技を辞めて座学にしたりする動きです。
覚えています。スポーツ庁が実体調査を始めた、というところで終わった回でした。
今日はその続きです。
授業が減ると子供はどうなるのか、という側の数字が出てきました。
デイリー新庁の8月5日の記事です。
授業が減れば泳げなくなる、というのは想像がつきますが、数字で出ているんですね。
まず、授業の側の最新の数字からいきます。
スポーツ庁が全国1406の自治体を対象に実施した調査で、
小学校が14,669校、中学校が7,306校、回答率はおよそ8割です。
かなり大きな調査です。
水泳の実技を実施していない小学校は65校で、全体の0.4%です。
中学校は1,668校で、22.8%に上ります。
中学校は5校に1校ということですか、小学校との差が大きすぎます。
記事に登場するナルト教育大学の松井特命教授も、そこを優識事態だと言っています。
泳ぐ力が身につきやすいのは、運動能力や神経の発達が期待できる7歳から12歳だからです。
ちょうど小学生の時期です。
中学校で減ってもそこまでの影響はないのでしょうか。
小学校が守られているうちは、まだ踏みとどまれます。
問題は、その小学生の英力がすでに落ちていたことです。
落ちていたというのはどのくらいでしょうか。
埼玉県教育委員会が2023年度に実施した調査です。
2019年度と比べます。
クロールで25メートル以上泳げる6年生の男子は、76.8%から54.3%に下がりました。
4分の3から半分ちょっとまでですか。
女子は72.1%から46.2%です。半分を割り込みました。
わずか4年でそこまで動くものなんですね。
もっと重い数字があります。
5メートルも泳げない6年生の女子が3.6%から14.3%に増えました。
男子も3.3%から11.1%です。
4倍近くです。
5メートルというとプールに落ちて壁まで戻れるかどうかの話ですよね。
命に直結する水準です。
この記事は最大の原因をコロナ禍だと見ています。
2020年から2022年にかけて体育の授業そのものが大幅に削られました。
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プールはあったのに入る機会がなかったということですか。
そうです。数年分の空白がこの数字になって出てきました。
落ち着いた後も2025年度には数%ですが回復しています。
回復しているのはこっとします。
ただ埼玉県だけの数字なんですよね。
記事はそこも問題にしています。
こうした調査をするかどうか公表するかどうかは自治体の判断に委ねられています。
調べていない自治体もあるということですか。
調べても公表しないところもあるとみられています。
プールの維持が滞ったせいで泳げない子が増えたと批判されるのを嫌う場合があるそうです。
それは子どものためではなくて大人のための判断です。
厳しい言い方ですが私も同じところが引っかかりました。
全国でどれだけの子が泳げないのか今は誰も正確にはわかりません。
授業をやめる動きはこれからも広がるのでしょうか。
記事には具体名が出ています。
茨城県の小賀市では9つの中学校が座学の安全指導に切り替えます。
埼玉県の宮城真央、滋賀県の安芝でも中学校の実技を取りやめる予定だそうです。
理由はやはりプールの老朽化でしょうか。
調査では施設や環境の課題として最も多かったのは暑さへの対応で
次がプールの老朽化でした。
指導面では安全の確保と熱中症への対応が上がっています。
教職員の負担が重くなっている実態が伺えます。
どれも現場の努力ではどうにもならない話です。
同じ悩みを抱えている国もあります。オーストラリアです。
意外です。ツイエが強い国という印象があります。
オリンピックで5つの金メダルを取った選手を生んだ国です。
そこのライフセービング協会が2025年に実施した調査で
小学6年生の46%が命を守るための技能を持っていないと分かりました。
命を守るための技能というのはどういうものでしょうか。
50メートルを泳ぎ切ることと2分間水に浮くことです。
高校1年生でも39%が基準に届いていません。
日本より深刻に聞こえます。何があったのでしょうか。
小学校で必修だった水泳が選択になりました。
水に親しむ機会が減り、学校の水泳大会も開かれなくなって
国全体で技能が落ちたと分析されています。
必修をやめた先に何が起きるかはもう見えているということですか。
日本にとっては先を歩いた事例です。
あわせて記事は経済協力開発機構が2023年に出した報告書にも触れています。
気候の変化に適応するために泳いだり自転車に乗ったりする
力の重要性がむしろ高まるという指摘です。
災害に備えるという意味では体育というより生きる力の話です。
松井教授も島国だから泳げるべきだという話ではないと言っています。
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氷河の崩落で土石流が村を飲み込んだ例を挙げて
海のない国でも必要だと語っています。
先生としてはどうすればいいのでしょうか。
プールがない学校ではどうにもならない気もします。
施設は個人では動かせません。
ただ記録を残すことはできます。
何メートル泳げたかを学校として測って残せば
その学校の子どもたちの現在地は分かります。
測っていなければ下がったことにすら気づけないということですね。
気づけないものは対策も打てません。
今日の話で一番怖いのは22.8%という数字ではなく
その先の影力を誰も測っていない地域があることかもしれません。
さやかさん、今日はどのあたりが引っかかりましたか。
5メートル泳げない子が4倍に増えたところです。
授業が減ったという話を私は学校の都合の話として聞いていました。
でも行き着く先は子どもの命でした。
プールという施設を守る話ではなく
子どもが自ら自分を守れるかどうかの話です。
教育カフェテラス、今日はここまでにします。
最後までお聞きくださってありがとうございました。
またお会いしましょう。